漫画『帝一の國』を知る3つのポイント! 選挙戦の結末はどうなった?

2017年に実写化もされ、最も勢いのある漫画作品といっても過言ではない『帝一の國』。そんな帝一の國において、物語の中心である選挙戦について、原作も映画も見たことがないという方にも分かりやすく、物語のあらすじやキャラ解説などを含めて、選挙戦の結末をご紹介します!

漫画 帝一の國ってどんな作品?

漫画『帝一の國』は、古谷 兎丸(ふるや うさまる)先生によって書かれた作品で、集英社より創刊されている『ジャンプSQ.19』において、2010年創刊号から2011年の秋号まで連載されました。すでに完結しており、単行本は全14巻です。

ジャンルは学園もので、恋愛の要素などそれらしいテイストが含まれていながらも、普通の学園ものではあまり目にすることがないであろう政治的な側面も含まれており、王道のジャンルにこういった独自の世界観をプラスしたことが読者を惹きつけたと言えます!
物語のあらすじは、主人公である赤場 帝一(あかば ていいち)が、「総理大臣になって、自分の国を作る」という野望を現実のものとするため、全国屈指の超一流高校海帝高校に入学し、海帝高校の生徒会長になるため奔走していくというものです。
次からは、帝一の國をより楽しんでもらうための3つのポイントについてお話していきます!

帝一の國を知る!①ストーリーが濃すぎる

海帝高校の生徒会長がすごい!

海帝高校は日本有数の名門校であるため、日本全国から頭脳に自信がある生徒が数多く集まってくる、いわば「エリート養成学校」です。ただし、彼らはただエリートになるためだけに海帝高校に入学するわけではありません。彼らの目的は何なのか?彼らの目的は、そう海帝高校の生徒会長になることなのです。
では、なぜ彼らはそこまでして海帝高校の生徒会長になりたがるのか?皆さんも不思議ですよね?彼らが生徒会長になりたがる理由、そして生徒会長になるとどんないいことが待っているのかをこれからご紹介します!

彼らが生徒会長になりたがる理由、それは将来総理大臣になるためです。これだけ聞いてもピンときませんよね?実は、歴代の総理大臣の経験者は海帝高校の生徒会長を務めた人が多く、そのため「海帝高校の生徒会長を務めた者が総理大臣になる」とまで言われているのです。
将来、日本のトップになるため死に物狂いで生徒会長になりたいという彼らの気持ちが分かる気がしますよね!
また、生徒会長になった者の特権として、卒業後、日本最高学府である東都大学への入学が確約され、その後政界入りした際には、「海帝生徒会会長会」という政界で最も強い影響力を持つと言われる団体に参加することが許されます。いわば、総理大臣になるための近道です。
これだけメリットが多いと生徒会長になりたくないわけがありませんね!

生徒会会長選挙が熱い!

さて、その生徒会長になる上で避けては通れないのが、生徒会会長選挙です。まず、知っておいて頂きたいのは、海帝高校の生徒会長になるためには、いくつかの関門を通っていかなければいけないということです。では、詳しくご説明していきます!

まず、生徒たちは入学後各クラスに振り分けられるわけですが、最初の関門として、各クラスのルーム長に選ばれなければなりません。このルーム長選抜で負けてしまうと、生徒会に入れないどころか、今後一切生徒会長になることが出来なくなってしまうのです。
まさにDEAD OR ALIVE(デッド オア アライブ)ですよね!ルーム長に選ばれるためには担任教師から推薦される必要があるので、必死に頑張るわけです。
入学早々、こんな状況が訪れたら生徒たちもたまったもんじゃないなと思いながら私も読んでいました。それぐらいシビアなわけです!

そして、生徒会に入った後からがいよいよ本番です。生徒会に入った後彼らがしなければいけないこと、それは派閥に入るという事です。海帝高校の会長は前会長からの指名によって選ばれます。次期会長候補としての評価が高い2年生の先輩の中から自分の判断で誰に付くかを決め、その先輩を勝たせるために身を捧げて先輩に尽くすのです。
いわゆる目利きの能力が試されるわけですね!リーダーになる素質がある者を見分けられないようでは、自分にもリーダーとしての素質がないということかもしれませんね!
漫画の中の世界ではありますが、どこかどこか現実の総裁選みたいですよね!現実味はあまり感じない設定でも、古谷先生の緻密な設定の作りこみが読者を惹きつけていると言えるでしょう!

漫画 帝一の國を知る!②キャラが個性的すぎる

帝一の國において、読者を惹きつける要因はストーリーだけではありません!個性的なキャラの面々も読者を惹きつける要因の一つです。そこで作中に登場する主要人物を4人ご紹介します!

主人公 赤場 帝一

赤場 帝一はその名前から見ても分かるように、帝一の國の主人公です。付属校である海帝中学時代から、成績もトップであり、かつ人望も厚く、生徒会長に最も近い男であると言われています。
帝一の良さは何といっても、その真っすぐさ!まあ、良くも悪くもなんですけどね。時には真っすぐすぎて他のことが見えなくなるなんてこともしばしばあります。
でも、その真っすぐさが主人公らしいと言えば主人公らしいですよね!だからこそ、感情移入しちゃうキャラの一人だと思います。

ヒロイン 白鳥美美子

白鳥 美美子(しらとり みみこ)は、帝一の國のヒロインです。帝一との関係性は恋人で、会長になるために頑張っている帝一を応援しています。
美美子の魅力はやはり、王道のヒロイン感でしょう!可愛らしいルックスと、主人公を陰から支える姿勢は王道ジャンルっぽく、共感できる部分もあるのではないでしょうか?
また、舞台化された際には、乃木坂46の井上 小百合さん、樋口 日奈さんのダブルキャストでも話題を集めたキャラクターです。帝一の國を読む上では、絶対に外せない一人です!

名参謀 榊原 光明

榊原 光明(さかきばら こうめい)は、副ルーム長として帝一を支える立場にある人物です。いわゆる主人公の相棒的なポジションである存在ですね。光明なくしては帝一は成り立たないともいわれている重要な人物です。
光明は、帝一の真っすぐさとは相反する、冷静沈着な人物であり、また帝一のことが大好きで、尊敬しています。光明が考えた作戦で上手くいったことも一度や二度ではなく、名参謀と呼べるでしょう。
しかし、帝一のこととなると、前しか見えなくなるのか、洗脳されてしまったりもします。
そんな愛らしい側面も持ち合わせていることから、人気のあるキャラの一人です!

ライバル 大鷹 弾

やはり、王道の学園ものにライバルの存在はつきものです。帝一の國における帝一のライバルとして挙げられるのが大鷹 弾(おおたか だん)です。主人公のライバル的なポジションのキャラってどこか悪役っぽかったりしますよね?しかし、弾は違います。
弾は一言でいえば誰にでも人当たりが良い、好青年です!ライバルである帝一が敵意をむき出しにしてかかってもお構いなしなんです。そんな爽やかな青年ですから、美美子の心が少し揺らいだりもします。
さらに、家が貧乏で、お金持ちの生徒が数多く通う海帝高校において異色の存在でもあります。様々なアルバイトを掛け持ちして家計を支える苦学生なわけです。どこか弱い立場の人って応援したくなりますよね?そういう面も含めて愛されるキャラの一人というわけです!

漫画 帝一の國を知る!③ギャグが秀逸すぎる

美美子と会う時の格好がおかしい!

帝一の國は読んでいくと、「えっ、ギャグ漫画じゃないよね?」という位、ギャグが秀逸な点が何点もあります。その一つが帝一が美美子と会う時の格好です。
帝一は美美子と毎晩美美子の父親に見つからないよう、糸電話で会話をしていたのですが、あることがきっかけで、美美子と距離を置くことに。ですが、何とかして美美子と会話したいと思った帝一が編み出した作戦がおじいちゃんに変装するというものでした。
実際、そこまでするか!と突っ込みたくなりましたね。しかし、これも美美子を思う帝一の真っすぐさという事なのでしょう。
ですが、絵はかなりシュールです。帝一が変装しているとまさか美美子も思っていませんから、そんな背景も踏まえて想像してみるとクスリときますよ!

氷室先輩の豹変ぶり!

帝一の國で、私が最も惹かれたキャラクターが帝一より1学年上の氷室・ローランドです。その名の通り、日本とアメリカのハーフで、容姿端麗、帝一が憧れていた存在でもあります。
その性格は、冷酷とでもいいましょうか・・・、とにかく自分が昇りつめるためには他人を利用して蹴落とすことを何とも思っていません。実際に帝一も利用された1人です。では、なぜそんな氷室に惹かれたのか?その答えは、氷室たちの代の会長選にあります。

氷室たちの代の会長選は、もう一人の候補である森園と氷室の一騎打ちでした。その森園との一騎打ちに敗れ、あろうことか屋上から飛び降りてしまうのです!まあ、下にあったマットのおかげで助かるのですが・・・
しかし、その次の日登校してきた氷室を見てびっくり仰天!トレードマークだったロングヘアをばっさりと切り、性格もかつての高圧的で人を見下す態度から、謙虚な態度へと変わっていたのです。
人間、1日でそこまで変われるのかと驚いたとともに、外見の豹変ぶりにもびっくりしましたね。そんな氷室のギャップに笑ってしまうことでしょう!

ネタバレ注意!「帝一の國」漫画版の結末とは!?

さて、ここからは帝一の國の最終巻である14巻の結末についてお話します。ネタバレ嫌いな方はご注意ください。
帝一たちの代の会長選の投票方式は、それまでのものとは違い全校生徒による投票へと変わりました。14巻はその全校生徒による投票が始まるところからです。最終候補として残ったのは、帝一と弾、そしてもう一人のライバルである東郷 菊馬(とうごう きくま)でした。

序盤は3年生や帝一派の後輩の協力もあり、帝一有利で進みます。しかし、東郷派である高天原(たかまがはら)の洗脳作戦により取り込まれた生徒たちが続々と東郷に投票し、形勢逆転となります。しかし、ここから物語は大きく動きます。
学校に突如として現れた人物。なんと現総裁の野々宮でした。実は、野々宮は弾と深い関わりがあり、弾の学費を援助していたのです。それを息子で東郷派の裕次郎が裏工作していたと知って駆け付けたのでした。
それを知った東郷派の面々が弾を支持するようになり票が弾へと流れます。そして、息子の責任を取ると言い、総理の職を降りると宣言します。

そして、弾がリードしたままいよいよ会長選は大詰めに。ここで、帝一に転機が訪れます。洗脳にかかっていた光明が事前に録音しておいたテープの音声を聴き帝一の元へと帰ってくると共に、高天原の悪事もばれ、票が帝一へと流れたのです。
そして遂に弾と帝一の票数差は1票に。ここで、自分が敗れることを悟った菊馬が思わぬ行動に出ます。自ら帝一に投票したのです。
遂に帝一が弾をリードして迎えた投票終了1分前。しかし、最後に思わぬドラマが待っていました。
投票終了1秒前、何かを決したような表情を浮かべる帝一。次の瞬間帝一は思いがけない行動を取ります。なんと自ら弾に投票したのでした。
こうして、大波乱の結末となった選挙は幕を閉じました……。

なぜ、あれだけ会長になりたがっていた帝一がなぜこのような行動を取ったのか?それは、美美子が好きだとに言ってくれたピアノに関係がありました。「誰にも邪魔されずにピアノを弾きたい」ただ、それだけだったのです。
きっと誰しも帝一の勝利を予想していたでしょう。私もそうでした。ただ、地を地でいかない結末を書くのが古谷先生らしさかなと感じました!

実写版 帝一の國も見逃せない!

出典:https://twitter.com

意外な結末を迎えた帝一の國ですが、漫画だけではありません。2017年4月29日より全国ロードショーとして実写化されました。こちらの実写化も非常に熱いです!
主人公の帝一役を務める菅田 将暉さん、美美子役の永野 芽郁さんを始めとして、竹内 涼真さん、千葉 雄大さん、志尊 淳さん、間宮 祥太朗さんなど、今をときめく豪華な人気実力派俳優を集めたキャストとなっています。

そして、音楽を担当するのは、人気バンドクリープハイプです。この映画のために書き下ろした主題歌「イト」が、映像だけでなく、音楽の面からも作品の世界へと誘ってくれることでしょう!
キャストも主題歌も豪華なわけですから、面白くないわけがありません。映画でどこまで原作の世界を再現しているかは不明ですが、両方見てみて比較してみるのも面白いかもしれませんね!