【猿の惑星 新世紀】あらすじ&ネタバレ紹介!世紀の名作が再始動!

世紀の名作といわれる『猿の惑星』シリーズの8作目にあたる本作『猿の惑星 新世紀』は、これまでの作品の内容をより進化させ、人類の抱える問題を深く考えさせる作品となっている。詳しくご紹介していきたい。

【猿の惑星 新世紀】誕生までのシリーズをおさらい

これまでの評価とは?

では、『猿の惑星 新世紀』誕生までのシリーズを簡単におさらいしてみたいと思う。第1作目『猿の惑星』から第5作目『最後の猿の惑星』までは、継続したストーリー展開となっているので、まとめてご紹介することにする。
『猿の惑星』シリーズは、SF小説『猿の惑星』を原作に1968年アメリカで制作された。宇宙飛行士を乗せた宇宙船が不時着したと思われたのは、猿が支配する未来の地球であった。過去に人類がコバルト爆弾によって文明を滅亡させたとして、猿たちは人間を怖れていた。生き残っていた人間と猿との間で戦争が起き、猿が使用した核兵器により地球は滅びる。

地球滅亡の難を逃れて宇宙へ飛び出したチンパンジー夫婦がたどり着いたのは、過去の地球だった。人間たちは、未来の地球で猿が人間に取って代わったことを知ると、未来の地球の滅亡の原因になり得るとして排除しようとする。しかし、妊娠中のチンパンジーの妻は逃げ延び、密かに子を産む。
密かに産み落とされた、チンパンジー夫婦の子供・シーザーの存在が人間にバレて追われるも、生き延びる。そんな中、自身を育てた人間が死に追いやられたと知ったシーザーは、人間に対して反乱を起こす。そしてついに「猿の惑星」が誕生する。
その後、猿が支配する惑星となっていた地球で、シーザーは邪悪な存在の人間を解放することに慎重だったが、ある日、母親が残した「猿が世界を滅ぼす」という言葉を聞き衝撃を受ける。結局シーザーは、人間たちを解放し、猿と人間の対等な関係を宣言する。

以上の5作と異なるストーリー展開で制作されたのが、ティム・バートン監督の『猿の惑星』だ。
2029年の近未来で、宇宙探査機に乗った高い知能の類人猿と宇宙飛行士オベロンが猿に支配される惑星に不時着する。そこで猿に追われ、たどり着いた禁止区域で、全てを知るというストーリー。
ここからは、新シリーズとされる作品となる。その第一弾が『猿の惑星 創世記』だ。こちらもオリジナルストーリーが展開する。
製薬会社で実験台にされ、劇的に知能が向上した雌のチンパンジーが子猿を守ろうとして凶暴化し、射殺されてしまう。生まれた子猿を研究員が育て、やがて、その子猿・シーザーも高い知能を持つようになる。
ある日、人間とのトラブルにより、シーザーは保護施設に収容されるが、そこで猿たちのボスとなる。そして、人間への不信から、人間反逆計画を進める。飼い主だったウィルの説得にも関わらず、シーザーは猿と共に森の奥へと消えていく。

さて、『猿の惑星』は、1968年の第1作目から『猿の惑星 創世記』の公開まで実に50年近くの年月をかけて、描かれ続けてきた。誰もが知る世紀の名作と言える。初作から制作を重ねるにしたがって、映像技術も爆発的に進歩し、映像としても見応えのあるものに進化を続けている。
『猿の惑星』という作品を通して、様々に形を変えながらも、一貫して訴えるのは「人間の愚かさ」である。環境問題、核の脅威、科学技術の乱用などの、人類が抱える諸問題について更に深く追求し、考えさせる大きな役割を担っている。
『猿の惑星』シリーズは、私たちの未来に警鐘を鳴らし続けている。そういった意味でも、非常に評価が高い。

【猿の惑星 新世紀】の主要キャストを紹介!

コバが悪役と化した深い理由とは!?

コバはシーザーが築きあげた猿社会の一員である。猿の集落に人間が侵入してきたとき、「弱っている今こそ人間を殲滅するべきだ」と主張するが却下されてしまう。
それには理由があった。彼は、かつて実験動物として虐げられた経験から、人間に恨みを持っており、人間を信じる事ができなかったのである。本作では悪役として描かれているが、人間のエゴが引き起こしたことと考えれば、同情すべき点がたくさんある。

主役シーザーの正義とは?

高い知能を持ち、猿のコミュニティーを見事に作り上げたシーザー。彼が一貫して提唱してきたのは、「エイプ(猿)はエイプを殺さない。」「エイプは争いを望まない。」である。人間同士の争いが引き起こした数々の悲劇を考えれば、人間にとって、この言葉は非常に重く受け止めなければならない。
本作で描かれているシーザーは、猿にとっての脅威である人間との絆を結び、共存の道を模索しようとする存在である。私たち人間は、このシーザーの正義から学ぶべき点が多いだろう。

人間代表マルコムの役割とは?

マルコムは、人間集落の水力発電への協力を得るために、猿コミュニティーへと足を踏み入れるが、コバたちに強い反発を受ける。しかし、真摯な態度を認められ、シーザーらと絆を深め、協力を得ることとなる。コバたちの反乱で怪我を負ったシーザーを助けるのも彼である。
マルコムは理想の人間像として描かれている。猿を人間と対等の存在と認めた上で、真摯な態度で猿と接している。その結果、シーザーと深い絆を結ぶことができたのだ。

【猿の惑星 新世紀】の 吹き替え版もすばらしい!

コバの声担当『三宅健太』

コバの声を担当した『三宅健太』は、これまで数多くのテレビアニメや映画などの声優として活躍してきた実力派である。記憶に新しい作品では、『進撃の巨人』(ミケ・ザカリアス)や『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドレコーズ』(モハメド・アヴドゥル)などがある。

シーザーの声担当『小原雅人』

シーザーの声を担当した『小原 雅人』は、三谷幸喜の大学の後輩で、舞台俳優としてデビューした。数多くのテレビドラマに俳優として出演する傍ら、声優としても活躍している。魔法つかいプリキュア!(リアン)や『ちびまる子ちゃん』(隊長)の声も担当している。

マルコムの声担当『宮内敦士』

マルコムの声を担当した『宮内敦士』は、俳優でもあり、声優でもある。NHK大河ドラマ『北条時宗』『義経』への出演で注目を集めた。声優としては、吹き替えが多く、『アベンジャーズ』(ラファロ)や『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(ヤニク・ヴィンター)などがある。
これほど実力派の声優陣が主要な役を演じることで、吹き替え版においても、深いメッセージをしっかり伝えることができる、すばらしい仕上がりになっている。

【猿の惑星 新世紀】の深いストーリー展開に迫る!

みなさんにとって、一番気になるのが本作のストーリー展開に違いない。先に紹介した主要人物を中心にご紹介したい。
前作『猿の惑星 創世記』のラストから10年後を描いた作品。人間と同様の知性を得たシーザーは猿のコミュニティーを築き上げた。猿インフルエンザと呼ばれるウィルスが地球規模に広がり、人類と猿の殺し合いに発展。ついに人類による文明は崩壊する。
ある日、滅亡したかと思われた人間が、シーザー率いる猿の集落に侵入したことにより、人間に歩み寄ろうとするシーザーと過去の経験から人間に恨みを持ち、排除したい考えのコブとの間に亀裂が生じ、クーデターが起きる。そして、遂にコブが実権を握る。コバ達は人間たちを制圧し、猿による人間の支配がはじまった。

一方、負傷したシーザーは、マルコムに助けられた人間集落で、かつて人間と幸せに暮らしていたことを思い出す。彼の信条は「エイプはエイプを殺さない。」であるが、もはやコブの行為は認められないとし、粛清することとなる。
猿同士の闘いを終えたシーザーに、今度は人間との闘いが待っていた。マルコムとの新しい絆に別れを告げ、猿が種として生存するために闘う決意をするのである。
『猿の惑星』が、これまで様々な形で一貫して訴えてきたメッセージとは何だろうか。それは「人間の愚かさ」が引き起こした、未だに解決できていない様々な問題を深く考えさせるものである。
映像としてのクオリティーの高さを楽しむのもいいと思うが、やはり、そのメッセージをそれぞれがどう受け止めていくのかが大切なことではないだろうか。
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