【映画 黒子のバスケ】ラストゲームのあらすじ&結末ネタバレ!最後のキセキに刮目せよ!

ジャンプNEXTで連載されていた黒子のバスケEXTRA GAMEが完全映画化!原作者の藤巻先生が映画用に特別エピソードの書き下ろし&各校の先輩引退後の部活風景など、話題沸騰の映画の魅力をご紹介します!

登場人物達のその後!2年生になったキセキ達は?

本編連載が誠凛高校のウィンターカップ優勝で終了した後、年3回発行の「ジャンプNEXT!」で連載されていた「EXTRA GAME」。時間軸としてはインターハイ終了後になるため、映画版ではカットされていましたが、黒子たちは2年生、カントクや日向達は3年生になり、新1年生も入部しています。各学校でも3年生が卒業したことで大幅に戦力メンバーが変わっているようです。
黄瀬や緑間は髪を切っていたり、赤司も少し背が伸びているなど、ますますパワーアップした彼らに会うことができます。

スピンオフ小説で描かれた先輩チーム「strky」名前の由来は?

小説版の最新巻、「黒子のバスケ replace」に短編が載っていますが、高校を卒業し、大学に進んだ元3年生たちのチームが「Strky」。それぞれ秀徳(宮地)、桐皇(今吉)、洛山(樋口)、海常(笠松)、陽泉(アゴリラ岡村)の頭文字をとっています。大学生チームながら、プロも混じったストバスの大会で優勝し、今回の親善試合の相手として選ばれたのですが・・・?
元主将3人、副主将1人という豪華メンバーですが、キャプテンは笠松です。確かに癖のあるメンツを一番うまくまとめられそうですね。敗れた後、電話で黄瀬に「お前らとバスケやってたんだ、今更手も足も出ないくらいで落ち込んだりしない。それよりお前らとバスケやってた時間全てバカにされたことが悔しい」と言っています・・・。海常との準決勝、3位決定戦が思い出されて、笠松先輩切ない・・・!

ホントに10代!?規格外すぎるアメリカチーム「Jabberwock」

氷室曰く「アメリカでは悪い噂ばかり」のJabberwock(ジャバウォック)。ジャバウォックはルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」の作中に登場する「ジャバウォックの詩」というナンセンス詩から取ったと思われる怪物の名前です。

人一倍の体躯と天性のバスケの才能を持つジェイソン・シルバー(Cv.稲田徹)を始め、キャスターや通行人、クラブのお姉さんに対しても傍若無人、やりたい放題のジャバウォックですが、一人、ナッシュ・ゴールドjr.(ジュニア)(Cv.緑川光)だけは冷静で物腰も柔らかく見えました。しかし、strkyとのゲームから態度は一転。体格や実力差が圧倒的で最初は観客も興奮して見ていましたが、、必要以上に相手をからかい、おちょくり、見下すようなプレーを続けるジャバウォックに、会場は次第に静まり返っていきます。
試合終了後、震えながら握手を求めた笠松の手に対してツバを吐きかけ、日本人を「猿」呼ばわりし、「この国でバスケごっこをしている奴ら全員、今すぐ辞めるか死んでくれ」「猿にバスケをする資格はない」と言い放ちました。この国でバスケをする人全員をバカにしたこの言葉に、テレビやタブレットで試合を見ていた各校のキセキ達やチームメイトも憤りを隠せません。

初めは頭から日本側をバカにしていたナッシュでしたが、次第に追い詰められるにつれ、その本性を現してきます。彼はもともとはストリート出身ではなく、優れた指導者のもと訓練を受けたバスケエリート。予備動作がなく次の行動が予測できないナッシュのパスを止めるのは赤司でも至難の技でした。しかも彼には、さらに隠された秘密の切り札が・・・。
また、ジャバウォック随一の暴れ者、ジェイソン・シルバーは「青峰以上の敏捷性、火神以上の跳躍力、紫原以上のパワーを持つ」と景虎さんに言わしめる実力の持ち主。性格も特に凶暴で、恐竜並みの「野生」を持つ彼。キセキの世代の全開パワーを持ってしても太刀打ちできるかどうかわからない相手との勝負に、勝つことに慣れ切って勝負に飽いていた青峰、全開でパワーをぶつけられる相手を見つけた紫原の目が輝きます。

まさに夢のチーム!VORPAL SWORDS

「ジャバウォックの詩」の中で、怪物を倒すことのできる唯一の武器がVORPAL SWORD(ヴォーパルの剣)。夢のチーム・キセキ+火神の名前の由来でもあります。それぞれの先輩の敵、ひいては日本中のバスケプレイヤーの名誉を守るため、今の日本の最強チームが結成されます。控えには日向、若松、高尾がスタンバイ。結果として試合に出ることはありませんでしたが、それぞれの視点から彼らを解説してくれます。

すべてのシーンが見どころといっても過言ではない今回の映画。黒子を追ってキャバクラに来た赤司の流暢な英語での宣戦布告や青峰の射殺しそうな視線は必見です。試合開始後の黄瀬&青峰のパーフェクトコピー+強制ゾーンのダブルマークも感慨深いですが、後半では特に1人1人の成長と見せ場が素晴らしい!青峰のスタミナを温存するため、短時間でスタミナ切れになるとわかってもキセキの世代のパーフェクトコピー+ゾーンに入り一人でジェイソンを止め、チームの希望をつないだ黄瀬。
相手に怪我をさせないよう、無意識に抑えていた全力をぶつけられるシルバーに嬉々として向かう紫原。「バスケなんて好きじゃない」といっていたのが嘘のように楽しそうな顔をしています。

特にオススメのシーンが、赤司と緑間で放つ「空中装填式3Pシュート(スカイダイレクト・スリーポイントシュート)」。ずっと一緒に練習して来た高尾とこの技を決めてから、「オレはこの技を決めてからあいつのパスを疑ったことはない」と呟く緑間。そこに続くのが「だがそれは、お前も同じなのだよ」。彼らにも、共にプレーして来た3年間の重みがありました。歯車は噛み合っていなくとも・・・
彼らが何をしようとしているかわかった高尾は複雑な様子でしたが、実際に決まると「想像以上に悪くない気分」だそう。「しっくり来てるぜ・・・この2人も」と語る高尾の顔は、少しの悔しさと清々しさで相棒の複雑な心境が伺えます。
もちろん、火神のダンクシュートや青峰のスーパープレイ、黒子のイグナイトパスも大炸裂なので、推しの勇姿を是非地震の目で確かめてみましょう。

赤司ファン涙!ついに「彼」が・・・?

ウィンターカップ最終戦で本来の自分を取り戻した赤司でしたが、その本来の能力は「味方をゾーン(もどき)に入れる最高のパス」でした。ナッシュに対しては相性が悪いと語る赤司は、ズガタカモード・・・天帝の眼の持ち主であるもう一人の人格に交代します。「例のセリフ」もバッチリ出ます。そして試合の流れは変わるかに見えましたが・・・実はナッシュも同じ未来を見る目、しかも「コート上の全員の未来」が見える魔王の眼(ベリアル・アイ)を持っていました。
思ったように点差を縮められず、残り時間もわずかとなった時・・・彼の中で変化が起こります。

「天帝の眼が魔王の眼に劣っているのではなく、そもそもまだ不完全だった」。なぜなら、僕らが二人に別れてしまったからだ・・・。彼が勝つために決意したのは、完全な元の人格に戻るために消滅すること。最後の彼の顔は、満足感に溢れています。「最後にみんなとプレイするなんて僕には大きすぎる餞別までもらえた ありがとう」。そして目を開いた赤司は魔王の眼を破り、4点差をワンゴールまで導くパスを緑間に出したのでした・・・
ファンにとっては、本編の過去編と決勝最後数話を除いたほぼすべての話で彼こそが「赤司征十郎」でした。元に戻るだけ・・・とはいえ、赤司自身も兄弟、もしくは気心知れた幼馴染を失うような心境だったのでしょう。彼の提案に「それしかないのか?」と積極的に賛成はできない様子です。それでも、勝つために。キセキの世代の才能が開花し、負けを予感した時に現れた「(己の)勝利の権化」であった彼が、「(チームの)勝利のために消える」ことになるとは・・・藤巻先生、さすがです。

【ネタバレ注意!】原作タイトルEXTRA GAMEがLAST GAMEになったワケ

キセキ達の活躍は漫画以上のスピード感と迫力。しかし、タイトル変更の裏には、藤巻先生自らが映画のために書き下ろしたオリジナルにして、「本当の終わり」のエピソードが関係しています。誠凛バスケ部の描写がカットされ、冒頭は火神が中学で日本に転校してきた当時、日本のバスケに失望して・・・というシーンや、アレックスがなにやら英語でアメリカのバスケ関係者らしき人物と火神の話をしているところが伏線として挿入されています。

試合終了後、本格的にバスケをやるためにアメリカに旅立つことを決める火神。それは、誠凛バスケ部、黒子とのお別れを意味します。みんなで空港へ見送りに行きますが、火神が黒子を呼び止め、人目も憚らず涙するシーンは必見です。
火神にとって、黒子は日本に帰ってきて初めてできた親友であり、唯一無二の相棒。「お前がいたからなんだ!」というセリフに全てが詰まっているのでしょう。初めてチームや相棒を得た火神にとって、一人で臨むアメリカは心細いのだと、不安でいっぱいなのだと、豪快なようでも高校1年生の男の子なのだと気付かされます。それに対し、「当たり前です。そんなトントン拍子にうまくいくと思ってるんですかふざけないでください」とパシーンと切り返す黒子。しかし黒子も必死で涙を堪えていました。

「僕はいつまでも君の影です」。最後に、合わせるのかと思いました。二人の拳。ですが、彼らは距離を保ったまま、腕だけを前に突き出して・・・ですがそれが、これからの二人の距離。「黒子のバスケ」という物語の終わりであり、離れていても互いに進んでいること、相棒としての時間を大切にしていることを信じる「絆」を描き切った素晴らしいラストだったと思います。
緑川さん演じるナッシュ、稲田さん演じるシルバーも素晴らしい嫌な悪役っぷりです。黒バスファンなら絶対に見るべき最高の映画を作ってくださった藤巻先生、スタッフ・キャストの皆様に感謝を!