藤原竜也の舞台での活躍を紹介!最新の舞台情報は?

最近、映画・ドラマにと引っ張りだこの俳優『藤原竜也』。彼の出演する作品が、次から次へと公開され、私たちを常にわくわく楽しませてくれている。今回は、特に舞台俳優『藤原竜也』の素顔に迫ってみたいと思う。

『藤原竜也』のデビュー作は舞台だった!?

映画・ドラマで大活躍の藤原竜也だが、実はデビュー作は舞台だということを、みなさんはご存じだろうか。意外と知られていない藤原竜也のデビュー秘話をご紹介したいと思う。
今からご紹介する出来事がなければ、俳優・藤原竜也は存在しなかったということになる。藤原竜也は1982年5月15日、埼玉県秩父市生まれの35歳。俳優歴は20年となる。
当時、中学生だった藤原が池袋に遊びに来ていたところ、現在藤原が所属している、ホリプロ入社3年目の女性社員に声をかけられ、舞台『身毒丸』の主役オーディションのチラシを渡された。そして、藤原がオーディションに興味を持ち、応募することとなる。

そこから、スムーズに話が進んだのかと思いきや、そうではなかった。実は、藤原は第一次書類選考の段階で落とされていたのだが、始めに藤原にチラシを渡したとされる女性社員が、ゴミ箱に捨てられていた選考書類を見つけ、何度も合格書類に紛れ込ませたというのだ。そして、遂に蜷川監督との面接も見事クリアし、最終的に主役の座を手に入れることとなった。
藤原竜也のファンの1人である私は、世に藤原竜也を送り出してくれた、この執念のホリプロ女性社員に、心から感謝したい気持ちでいっぱいである。
当時15歳だった藤原は、蜷川幸雄監督の舞台『身毒丸』で、見事なデビューを果たした。蜷川氏の厳しい演技指導に、何度も辞めようと思ったという。それでも耐え抜き、1997年の『身毒丸』ロンドン公演千秋楽まで必死で演じきったという。
ホリプロ女性社員と名舞台監督・蜷川幸雄との運命的な出会いにより、舞台俳優・藤原竜也は誕生したのである。

『俳優・藤原竜也』を見いだした『名舞台監督・蜷川幸雄』との関係は?

昨年5月に80歳で亡くなった蜷川幸雄は、まさに俳優・藤原竜也の生みの親ともいえる人物である。蜷川氏といえば、そのスパルタ演技指導で有名な名舞台監督である。稽古中に灰皿が飛んできたり、蹴りを入れたりと、かなり厳しく、愛弟子と言われている藤原も、もう辞めたいと何度も考えるほどだったという。そんな蜷川氏と藤原の関係は、本当のところどうだったのだろうか。
蜷川氏の告別式では、まさに蜷川氏の申し子である藤原竜也が弔辞を述べる場面が放映された。その中に、2人の関係を伺わせる言葉が垣間見える。かいつまんでご紹介してみたい。

藤原は、弔辞の前半で、蜷川氏の厳しくも、温かい指導の様子を思い出しながら、蜷川氏の思いをしっかりと受け継いで頑張っていきたいと語った。そして、最後に「1997年、蜷川さん、あなたは僕を生みました。くしくも蜷川さん、昨日は僕の誕生日でした。19年間、苦しくも……まあ、ほぼ憎しみでしかないんですけど、蜷川さんに対しては。本当に最高の演劇人生をありがとうございました。蜷川さん、それじゃ、また。」(週刊朝日  2016年12月23日号)としめくくった。
弔辞なのに、蜷川に対して「憎しみ」という言葉を使った藤原を、みなさんはどう思うだろうか。「それが、お世話になった人に対する最後の言葉か?」と思う人もいるに違いない。しかし、本当にそうだろうか。

ファンクラブツアーで藤原自身が蜷川についてのエピソードを語る場面があった。まだ蜷川氏が亡くなる前のことである。ファンを前に、舞台での蜷川氏とのバトルについて語った。ほとんど「恨み節」と言っていい内容だった。
しかし、藤原が蜷川氏を呼ぶとき、なんと「ニーナ」と呼んでいるのだ。私たちファンは、その呼び名の方が衝撃的だったことを覚えている。この2人の関係は、この一言が一番物語っているのではないだろうか。
世間は、藤原と蜷川氏の関係を、「最高の師弟関係」と評しているが、おそらくそれ以上の絆で結ばれた関係ではなかったかと想像するところだが、いかがだろうか。

『藤原竜也』の演技力がハンパない!

『藤原竜也』の演技力への評価は?

藤原竜也は、これまで数々の舞台で演じてきているが、果たしてその評価はどうなのだろうか。興味のあるところである。そこで、いくつかの代表作ごとに見ていきたいと思う。
まず、デビュー作となった『身毒丸』は、母を売る店で買われた女性と、義理の息子である身毒丸の禁断の愛を描いた官能的な作品である。その「身毒丸」を演じたのが藤原だ。デビュー作にも関わらず、このような難しい役をこなしただけでも、かなりの素質を見抜かれてのことではないだろうか。同作の海外公演でもその演技力を高く評価されたという。

2003年に上演されたシェイクスピアの悲劇『ハムレット』では、主演を務め、「紀伊國屋演劇賞 個人賞」、「朝日舞台芸術賞 寺山修司賞」、「読売演劇大賞 優秀男優賞・杉村春子賞」などの名だたる演劇賞を総なめにしている。若干21歳のときである。
2015年に上演された4人芝居の喜劇舞台「とりあえず、お父さん」では、他の舞台の役柄とは違ったコミカルな役柄を演じている。柄本明や浅野ゆう子といった、ベテラン俳優陣と肩を並べて引けを取らない見事な演技が笑いを誘った。もはや、どんな役柄も演じきる実力を持った俳優であることは間違いない。

『藤原竜也』の舞台最新情報をご紹介

そんな舞台俳優・藤原竜也の次なる舞台が気になるところだ。その最新情報について調べてみたところ、今年の夏に『プレイヤー』という舞台で主演するという情報をキャッチした。一体どんなストーリーなのだろうか。あらすじをご紹介したい。
舞台は、ある地方都市の公共劇場のリハーサル室で、様々なキャリアを持った俳優たちが集まっている。新作舞台のリハーサルを行っているところだ。演じるのは『PLAYER』という幽霊の話で、死者の言葉が生きている人間を通して再生されるという、死が生を侵食してくる物語だ。

行方不明の女性・天野真(あまのまこと)が遺体で見つかったのだが、死後も意識として存在し続けることに成功した彼女は、友達の記憶にアクセスすることにより、友達の口を借りて発言するようになっていく。
彼女を死に追いやった犯人を追っていた刑事・桜井を前に、真犯人と思われる、環境保護団体代表であり瞑想ワークショップの指導者である時枝は、これは世界を変える第一歩だと語る。そして、死者との共存が、この物質文明を打開するだろうと主張する。始めは胡散臭いと感じていた桜井だが、次第に時枝の主張に飲み込まれてゆくのだった。

物語は、劇中劇と稽古場という2つの人間関係を行き来しながら進んでいく。そのうちに、死者の言葉を「再生」することと、戯曲に書かれた言葉を「再生」することが重なりだす。単なる過去の再生ではなく、今を生き始める死者と、戯曲の言葉に引き寄せられ、アドリブで新たな言葉を口にするようになる俳優が重なりはじめるのだ。
演じることで死者と繋がった俳優達は、戯曲の中の倒錯した死生観にどこか感覚を狂わされていき、生と死、虚構と現実の境界が分からなくなっていく。時枝の狂った主張や桜井の選んだ行動は、リハーサル室でどう響くのか。
以上があらすじであるが、人間の内面を深く追求する難しい内容だ。しかし、蜷川氏の申し子として鍛え抜かれた舞台俳優歴20年の大ベテラン、藤原にとっては、このような難しい作品を演じることは、そんなに難しいことではないだろう。
新舞台をどう演じきるのか、藤原竜也の名演技をみなさんと共に楽しみにしている。