「秒速5センチメートル」ネタバレ情報まとめ!新海誠の代表作を徹底紹介!

「君の名は」で一気に知名度を上げた新海誠監督ですが、名作は何も「君の名」だけではありません。隠れた名作でもある「秒速5センチメートル」について様々な角度から紹介していきます。

新海誠の出世作「秒速5センチメートル」とは?



2007年に公開された映画で監督は新海誠です。転校をきっかけに離れ離れになってしまった2人を描いた淡く切ない恋のストーリーとなっています。遠野貴樹篠原明里がメインの2人がキャラクターで、出会い、再会、会えなくなってからのストーリー、そして社会人になりお互いの生き方などを描いています。

「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」の3部構成ショートストーリーになっていて、ほとんど遠野貴樹目線で話が進んでいます。景色の描写が美しく桜が舞い散る場面は、遠野貴樹と篠原明里の心境をそのまま表現しているかのようです。更に使用されている音楽もアニメーションと融合して素晴らしい世界観を演出してくれています。

「秒速5センチメートル」の主題歌は?

主題歌は、山崎まさよし「One more time, One more chance」です。最後のシーンで流れるのですが、せつなくも美しメロディーとなっていて劇中の雰囲気を盛り上げてくれます

「秒速5センチメートル」の聖地はどこ?

秒速5センチメートルにはロケ地が存在します。しかも一か所に留まらずにたくさんあるので探すのも大変な感じです。あそこまで鮮明な景色を描くにはやはり元になっている場所があるのだということが納得させられます。

「桜花抄」の聖地は?

第1話「桜花抄」の舞台になっているのは、東京です。代々木を中心に展開していますが、駅をたくさん行き来する場面があるので、小田急新宿駅、大宮駅、久喜駅、野木駅、小山駅宇都宮線ホーム、岩舟駅が舞台となっています。その他には代々木公園の桜などがモチーフとなっています。

「コスモナウト」の聖地は?

第2話「コスモナウト」は、主人公の遠野貴樹が転校先のストーリーとなりますが、鹿児島県立中種子高校が舞台となっています。中種子町の海が作中ではたくさん出ていて中山海岸がよく描かれています。

ロケットが打ち上げられるシーンがあるのですが、あれは南種子町にある種子島宇宙センターがモチーフとなっています。

「秒速5センチメートル」の聖地は?

第3話「秒速5センチメートル」は1話目と同様に東京が舞台になっています。最後の踏切シーン小田急線の踏切で参宮橋駅周辺となります。3話目は外の景色があまり出ていないので、1話目、2話目と比べると少ないかもしれません。

「秒速5センチメートル」には漫画版と小説版も存在!

「秒速5センチメートル」はアニメだけではありません小説版、漫画版と刊行されていて、その内容もアニメでは伝えられていない部分が細部に入り込んでいるという魅力があります。アニメを見た方も小説版、漫画版をチェックして見てはいかがでしょうか?

小説版

新海誠が書き下ろした小説です。監督自らが書いているので、伝えきれない部分や描ききれないところを補うような感じになっています。アニメだと時間制限などがありますから全てを盛り込んでしまうと長くなってしまうので、どうにか端的に伝えなくてはならないというところが難点です。

だからこそアニメではよく分からない?という人には原作を読むことをお勧めします。結末に至るまでの人間描写が詳しく書かれています。

漫画版

小説版にそのまま絵を付け加えたのが漫画版ですが、絵が入るとまた違った感じで見えます。アニメ版ではなかったシーンが盛り込まれているので、分かりやすくなっています。アニメは登場人物の葛藤や悩むシーンがあまり描かれていなかったので、単純な恋物語のようにしか見えませんが、それが付け加わることでぐっと深みのある恋物語に変化しています。

作画は清家雪子原作は新海誠で、全2巻となっています。

「秒速5センチメートル」の声優は誰?

「秒速5センチメートル」に登場する主なキャラクターは少ないです。遠野貴樹、篠原明里、澄田花苗、水野理紗となっています。そんなキャラクターたちに声を当てているのは誰なのでしょうか?紹介していきます。

遠野貴樹

遠野貴樹の声は、水橋研二さんが担当しています。映画「月光の囁き」の主演の他に「竜二〜Forever」や「ロックンロールミシン」、「カノン」、「茶の味」、「青い車」など数多くの映画に出演。そのほか、TVドラマやCMなどでも活躍しています。

篠原明里

篠原明里(学生時代)の声は、近藤好美さんが担当しています。第1回徳間書店「ラブベリー」専属モデルオーディション特別賞受賞。雑誌でのモデルの活動のほか、CFや舞台など多方面で活躍中です。

篠原明里(成人)の声は、尾上綾華さんです。サントリーキャンペーンガール、ワコールウイングイメージキャラクターを経て、TV番組「スッキリ!!」にレギュラー出演のほか、CMやドラマなど多方面で活躍中です。

澄田花苗

澄田花苗の声は、花村怜美さんが担当しています。2000年に映画「バトル・ロワイアル」に中川有香役で出演。声優としては、2002年のOVA「Happy World!」エル役で初主演。「東京マグニチュード8.0」の小野沢未来やゲーム「ギャラクシーエンジェルII」のアニス・アジートを演じています。

水野理紗

水野理紗の声は同姓同名の水野理紗が担当しています。「ボンバーマンジェッターズ」のシャウト、「Get ride! アムドライバー」のセラ=メイ「CODE-E」「Mission-E」の斎橋由真とスタジオディーン作品に多く出演しています。

「秒速5センチメートル」の苦すぎる名言!

作中に出てくるそれぞれのキャラクターの話す台詞は詩にも似たような言葉がたくさんあります。それは思春期だったり社会人になってからの葛藤がたくさんあるからこそ、出てしまう心の叫びです。恋をするのも生きていくのも大変だ。ということを実感してしまいます。

出す宛のないメールを打つくせがついたのは、いつからだろう。

遠野貴樹が離れ離れになってしまった篠原明里メールを出そうかどうか悩んでいるのがそのまま言葉になりました。東京から鹿児島とすぐに行ける距離ではなくなってしまったからこそ、出してしまったら迷惑かもしれない。出して会う勇気と覚悟はあるのか?と葛藤しているのが分かります。

それでも遠野貴樹が篠原明里のことをいつまでも忘れられない切なさがにじみ出ています。

お願いだから、もう、私に優しくしないで。

澄田花苗が遠野貴樹のことが好きで、告白しようと決意していました。しかし遠野貴樹は篠原明里が忘れられずにずっと遠くを見ています。それでも普段は優しく接してくれるからこそ、その優しさがどんどん重圧になってきたのでしょう……だからこそ押し殺すように出てきた言葉がこれです。

気づけば、日々弾力を失っていく心がひたすら辛かった・・・

遠野貴樹が社会人になり、がむしゃらに働き続けている自分に対してふと出てしまった言葉ですが、これはそう思って日々過ごしている人が多いです。毎日毎日朝早くから夜遅くまで会社に通うことの繰り返しで、自分が何のために働いているのかが分からなくなってきます

好きなことをやっているのならいいかもしれません。ただ生きるためだけに同じような毎日を繰り返していると心が疲弊していくのがよく分かります。自分が何のために生きているの?そう気づかてくれる言葉でもあります。

「秒速5センチメートル」はテレビ放送したことがある?

2016年8月20日に、新海誠新作公開記念スペシャルとして、テレビ東京の「サタ☆シネ」で地上波放送されました。

2017年には、新海誠特集として3月16日にテレビ朝日系列で地上波放送されました。

「秒速5センチメートル」は鬱アニメとの評判も!?

「秒速5センチメートル」は全体的に見ると静かで暗い感じのイメージがあります。ハッピーエンドでもなければバッドエンドでもない物語だからこそ不完全燃焼のような気分にもなります。

その原因は主人公でもある遠野貴樹の性格にもあるかもしれません。彼は思ったことを素直に口に出せる人間でもなければ、行動に移すことも躊躇います。どちらかというと保留型ですね。嫌なことがあっても楽しいことがあっても感情を表に出さないのも特徴的なので、暗い雰囲気が流れてしまいます。

社会人になった最後の3話目でもブラック企業に勤めているかのような働き方で、どんどん心が壊れているのが分かります

「秒速5センチメートル」感想や評判は?

「秒速5センチメートル」を見た人の感想はどのうようなものが多いのでしょうか?

3話構成とはいえ全部足しても1時間と少ししかないので、駆け足で進んでいる印象があります。だから置いてきぼり感が強いという意見もあれば、これで終わりなの?と思い人も多いようです。しかし純粋な恋の描写が切なくて素晴らしいという意見や新海誠の腕の見せ所でもある景色の素晴らしさが高く評価されています。

劇中で流れる音楽もそうですが、映像と見事に融合されている独特の世界観は彼にしか出せない持ち味でもあります。風情を楽しめる作品なのですが、物足りなさも感じる人も多いので、小説や漫画を含めて見ることでより一層アニメの楽しさが分かるかもしれません。

「秒速5センチメートル」は永遠に風化しない傑作!

「秒速5センチメートル」は新海誠の作品で、その美しい描写に注目が集められました。脚本から全て手掛けているので、こだわりも強く、しっかりと作り込んでいるのが分かりますが、1時間そこそこしかないので伝えきれていない部分があるのも事実です。

それでも魅力がたくさん詰まっており、見る者によって解釈が変わる作品なので、見てから感想を言い合う楽しさもあります。もしも「君の名は」を見てから新海誠の他の作品に興味を持った方がいるのでしたら、是非見ることをお勧めします。

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