【さらばあぶない刑事】あらすじ&ネタバレ紹介!鷹山と大下の最後の捜査!

1087年のTVシリーズがスタートしてから30年、遂にタカ&ユージは定年を迎えます。その直前の5日間に起きた“港署最大の事件(ヤマ)”に挑んだ、ふたり最後のショータイム!セクシーでダンディな活躍ぶりを脳裏に焼き付けてください!!

-本当にサラバか?-『あぶない刑事』あらすじ

ホントにホント!?これが最後のショータイム

今や港署のレジェンドと称される(自称)鷹山(舘 ひろし。以下、タカ・大下(柴田恭兵。以下、ユージ)のコンビも、あと5日で定年を迎えます。上司の町田捜査課長(仲村トオル)は、とにかく無事に“その日”を迎えさせてやりたい想いでいっぱいです。これまで、二人の暴れぶりを観てきたファンにとっても感慨深い所もあるでしょう。

近作では「これが最後」と銘打った『まだまだ あぶない刑事』(2005年)もありましたが、定年なので『さらば あぶない刑事』(2016年)が本当に最後の『あぶ刑事』という事になります

物語は、その最後の5日間を過激に描いて行きます。まず二人は、留置所で得た情報を元に闘竜会のブラック・マーケットへ向かいました。そこは、かつて壊滅させた銀星会の残党の伊能が仕切っています。伊能は闘竜会に取り入っていたのです。

その闘竜会のブラック・マーケットを攻めた事から、タカ&ユージの最後の仕事は始まります。横浜を舞台に中国マフィア、ロシア・マフィア、闘竜会のパワーバランスも中南米系マフィアの出現によって、一変しようとしています。

そこに立ち向かう「あぶない刑事」の二人は、無事に定年の日を迎えられるのか?タカは恋人・夏海と幸せな新婚生活を送る事はできるのか?ユージの夢とは?同じ日に退職する薫(浅野温子)の結婚式は?

などなど、波乱含みのオープニングの約20分間は、ワクワク感でいっぱいです。最後の「ショー・タイム」へ向けての期待は、この時点で既に高まっていたと言ってもいいでしょう。

【さらば あぶない刑事】タカ&ユージ、闘竜会の闇市場を急襲!

伊能はさらわれて「いいトコ無し!」



その闘竜会の伊能が仕切るブラック・マーケットに乗り込んだタカ&ユージは、ゴチャゴチャとした市場の中を伊能を逮捕するために覆面車で突っ走ります。そこでは闘竜会の危険ドラッグをはじめ、中国マフィアが覚醒剤、ロシア・マフィアが拳銃を扱っていて横浜中の非合法品売買のオンパレードとなっていました。

そこで伊能を追う最中、ユージは以前、自分が更生させた元本牧ギャングのリーダー・川澄(吉沢 亮)を見かけます。そして、伊能は中南米系ギャングのBOBにさらわれてしまいました(この時点では、BOBの存在は明らかになっていない)。

もちろん、ユージは伊能が拉致されたワンボックスを追いますが、体当たりするも車格の差で逆に横転してしまいます(写真)。市場の描き方が、日活無国籍アクションみたいでカッコいいですよ。

【さらば あぶない刑事】忍びよる中南米系組織「BOB」

休職させられる二人



留置所への無断潜入から始まり、ブラック・マーケットへの突入も無届け、そのうえ何の成果も無しでは、町田課長でなくても怒ろうというものです。その相変わらずの無鉄砲ぶりに課長のトオルは、定年退職の前日まで休職するようにと命令しました。

IDと拳銃を取り上げられたタカとユージの両刑事。そこに闘竜会の幹部3人の死体が横浜港に流れ着いたと一報が入ります。合わせて、伊能の左手が落とされた死体も別の場所で発見されます。その左手には、闘竜会の持つ危険ドラッグのデータが握りこまれていました。

その左手を持ちBOBのディーノ・カトウ(夕輝蕁太)は、闘竜会へ乗り込んでひと暴れして、傘下にしてしまいます。BOB横浜進出の責任者のキョウイチ・ガルシア(吉川晃司)は、単身で中国マフィアとの商談に乗り込んで力で傘下に収めてしまいました(写真・上)。

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中南米系ギャングを祖として、今や全米で恐れられている組織が「BOB」です。その組織が日本進出に当たって目を付けたのが横浜です。BOBは、デザイナーズ・ドラックを売りさばき、巨大な利益を得ようと企んでいるのでした。

その魂胆を阻止するべくユージは川澄と、伊能が持っていたデータを奪いに、ガルシアの泊まるホテルの部屋に忍び込んで、まんまとデータ入手に成功します。そのデータを元港署長で現「横浜港を守る会」の松村(木ノ実ナナ)会長に託しました。

しかし、BOBはタカの婚約者の七海(菜々緒)を人質に取って罠を張ります。七海を助けるために、罠と知りつつタカは飛び込んで行くのですが乱闘に巻き込まれて彼女はガルシアの投げたナイフ(アイスピック?)で命を落としてしてしまいました(写真・中)。



そもそも伊能のデータは、川澄の仲間を実験台にして得た危険ドラックの元データでした。それを取り戻した川澄は今度こそ「仲間のためにも生きる」と誓い、街を去ろうとします。ところが、その途中でカトウを見かけ、その跡を追います。

それも証拠を固めて、ユージに連絡するつもりで……。そこをカトウに捕まり、仲間が連絡したアジトへユージを誘い込むという作戦です。ユージは悲しみに暮れるタカをそっとして、ひとりでカタをつけようとするのでした。

ユージがひとりで行ったのが、タカへの友情の証しだとしたら、薫がタカにその事を告げに行ったのも長年の友情の証しです(写真・下)。筆者はこの“くだり”を観ていて、本当に泣きそうになりましたよ。お恥ずかしいですが、30年の間に涙腺が緩んだのを自覚しました。

【さらば あぶない刑事】ユージはレパードで出撃、タカはハーレーで!

BOB殲滅へ、ユージが撃つ!タカも撃つ!



川澄が拉致されたBOBのアジトへユージは救出へと向かおうとしますが、建前上、上司であるトオルは体制が整うまで待つよう指示をします。ですが、本音の部分は加勢したい気持ちでいっぱいなのでしょう。裏口にユージを誘導し、「メンテナンスもバッチリ!」な懐かしのF31レパードを用意(写真・上)しているのでした。

それどころか、「使ってください!」と弾丸も渡します。ユージはゴキゲンな気分でレパードを飛ばして、アジトへ一人で乗り込みます。そこで川澄を救うも、自分も腕を被弾し、なおかつBOBに囲まれてしまいました。

その時です、重低音のエンジン音を響かせてタカがハーレーを乗り付けて来ました(写真・中)。それも、バイクを走らせながらショットガンをぷっ放してです。やはり、舘 ひろしにはバイクが似合います!



タカは“ハーレーを走らせながら、ショットガンを撃ってボルトをスライドさせ、なおかつユージに拳銃を投げて渡す”という離れ技を見せます。そこで、息を吹き返したユージはタカと共にBOBに反撃していきます。

そこに今度は、伊能を連れ去った時と同じオフロード・バイクが現れました。ライダーはガルシア(写真・下)です。これで謎が全て解けましたね。リーダーみずからが、先頭に立って指揮をとっていたのです。

タカは、米国時代から夏海を知っていたというだけで初めからガルシアが気に入りませんでした。押収したブツを取り返された事と合わせて、決着の付け時です。そして、この撮影のためにバイクの練習を積んでいたというガルシア役の吉川晃司の見せ場でもあります。



吉川晃司は、もともとバイク乗りとしても有名でしたが、このガルシア役を演るにあたって特訓していたとは、筆者も知りませんでした。その結果、骨折をともなうケガを負ってしまったために杖を持つ設定に変わっていたとは……。やりますね、吉川晃司も。シンバル・キック(「忍びよる中南米~」の章、写真参照)も、まだまだ鮮やかです。

閑話休題。ガルシアとタカはお互いにバイク上から撃ち合いますが、タカの方がキャリアが長いだけあって少し分があります。「これが、最後になるだろう」と言いながら、左からサブ・マシーンガンを抜きますがユージもタカも見逃しません。これで、BOBとの闘いは一応の終わりは見せました。

しかし、ここからが実は最後の山場となって行きます。筆者は30年間の締めをどう持っていくのかが、映画館内で気になってしょうがなかったです。

「エピローグは銃弾で!」…ではなくて、NZで“ジャンプ!!”

仮説ですが助かった理由(わけ)と、その後【ネタバレ注意】

ガルシアを倒したものの、闘竜会が大挙して二人に襲いかかって来ます。タカもユージも残りの弾数を考えると、絶望的な心境になった事でしょう。ここでのユージのセリフ「残りの弾の数と敵の数が全く合いません!」が、笑えない状態です。

「これ以上、増えても何だし…行きますか」(ユージ)、「OK」(タカ)で二人は『明日に向かって撃て』のブッチ・キャシディとサンダンス・キッドのように、敵中に突っ込みました……。

(場面変わって)

横浜港の公園では、NPO法人「横浜港の安全を守る会」の式典が行われています。ここで、港署捜査課長のトオルが「この平和のために闘って、殉職していった全ての警察官に黙祷!」と、スピーチをかましていました。タカ&ユージの「あぶない刑事」二人は?誰もが思った事でしょう。

舞台は一変して、ニュージーランドのゴルフ場です。ここで、ラウンドするタカとユージの姿があります。そうです、あの銃撃戦を切り抜けて、この地で二人で探偵事務所を開いているのでした。なぜ、N.Zかといえば、タカが七海と新婚生活を送る予定だったからでしょう。

どうやって、あの危機を切り抜けたかの描写はありませんでしたが、観客が推理しやすいようにヒントとなるようなカットは挿入されています。倉庫街に引き込まれている貨物線とその列車です。

“その列車の通過のドサクサに紛れて、逃げ込んだ”-これはあくまで、筆者の最大公約数的な推理ですけど……。そして、最後は薫が「結婚詐欺にあった~」とN.Zに押しかけてきて、逃げるタカ&ユージは坂道で「ジャンプ!」(写真下・左)。長い30年間を締めてくれました。

【さらば あぶない刑事】キャストもロケ地も様変わり!?

同タイトル同キャストの刑事モノ映画の“世界最多記録”作品



『あぶない刑事』の劇場版が、この『さらば~』の7本で同タイトル同キャストの世界一(二位は『ダイ・ハード』)になりました。レギュラー陣が時系列とともに、役職や立場が変化している所も興味深いです。トオルの課長というのは前作からですが、少年課(当時)の課長だった松村が署長を経てNPO団体の会長へ。

その部下だった薫は、重要物保管所の所長になっていましたね。また、今作では吉井刑事と田中刑事の定年後の姿も描かれていて、オールド・ファンに取っては懐かしいです。現在はおでん屋の主をやっている吉井刑事(写真・上)役の山西道弘は俳優業を退いていましたが「この作品なら」と、オファーを受けたらしいです。

ラーメン屋に転身した“落としのナカさん”(ベンガル、写真・下)や「瞳ちゃん、お茶!」の吉沢 瞳(長谷部香苗)も健在です。

人気シリーズの最終作だけあって、ゲストも豪華です。小林稔侍、片桐竜次、吉川晃司、夕輝蕁太と“男くさい”実力派がラインナップされています。菜々緒も良かったですね。若手では、川澄役の吉沢 亮も壮々たるキャストの中で、イキのいい演技を見せてくれました。

『あぶ刑事』のフィナーレを飾るにふさわしいキャスティングだったと思います。筆者はここに「中条静夫と秋山武史がいれば…」と思うのですが、それも「30年の時の流れで仕方のない事なのかな」と無理に納得するようにしています。

時の流れといえば、ロケ地・横浜も変わっています。TVシリーズ放映時には、まだ「みなとみらい21」はなかったです。シリーズ全体を通して“YOKOHAMA”の変遷を見てみるのもオススメです。

「RUNNING SHOT」も「冷たい太陽」も健在

名曲は時代を超えて!

主役二人が各々にリリースした曲が、それぞれヒットしたのが『あぶない刑事』でした。その名曲が、最終作を迎えるに当たってアレンジを変えて作中に登場します。まずは、川澄を追う際に、ユージはセリフ上でみずから「スタート!」と言って走り出します(写真)。

その追跡中に流れたのが、「RUNNING SHOT」です。新録音では新たに「脚、遅くなったんじゃね」などのセリフが入ります。アーティスト名義は柴田恭兵feat.T.NAKANMURA,SENRI KAWAGUCHI&SHIGEO NAKAです。ユージの「カーット!」で、シーンを締めるのもお洒落な演出でした。

エンディングも“いつもの曲”ですが、今回はラストという事で「冷たい太陽Final Version」(舘 ひろし)です。こちらも、痺れる程のできです。

「long good- bye」に変えて…

探偵になっても「あぶない」のか?

「定年退職で終わる」という、いわば理想的な展開で幕を閉じた『さらば あぶない刑事』。筆者が大学生の頃にTVシリーズがスタートして、現在は齢五十を超えました(笑)。その間、鷹山・大下両刑事とも「あぶない」捜査生活を送り、ここにめでたく定年を迎えたのは感無量です。

ニュージーランドで探偵事務所を開いたみたいですので、事件を負って日本に出張した際の話しとして、是非とも『あぶない探偵』(仮)でも録って行ってほしいところです。エンディングには「long good-bye」と出ていましたが、中華街の似合う“横浜”が舞台だったという事で「再見」で、しばしのお別れです。

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