【夏目友人帳】田沼の全てを紹介!夏目の親友は妖怪が見える?

『夏目友人帳』には優しい人々がたくさん登場します。その中でも夏目と同じ年で、良き友人の田沼を取り上げます。田沼の初登場回、声優、妖怪が見える能力、住職の父などについてまとめます!

夏目友人帳の癒やし?田沼とは

転校生で夏目の友人

夏目友人帳』は、少年夏目が妖に「友人帳」に記された名を返すという物語です。そんな夏目をサポートする少年・田沼要(たぬま・かなめ)を今回は紹介します。田沼は、夏目が転校してきて間もなく、他のクラスに転校してきます。
田沼の性格は物静かで控えめ夏目の秘密を知る数少ない友人の一人です。夏目が最初に自らの秘密を打ち明けた人物でもあります。一緒にいるだけで、夏目がほっとする癒しの雰囲気も持っています。緊張することなく、夏目も接せられるのでしょう。ちなみに、ニャンコ先生のことは「ポン太」などと度々適当な名前で呼びます。(先生自身はそれを気に入らない様子)
西村や北本とも交流ができ、夏目が妖怪事に関わると誤解されないようバックアップする役割を持っています。具体的に、下校途中に妖怪と遭遇したら、西村達に夏目の行動の理由をうまく説明するのが田沼の役目です。「人間の知人は絶対に巻き込みたくない」という夏目の思いを理解し、そういう点では夏目の親友と言っても過言ではありません。

田沼友人帳①

田沼の初登場回、声優も紹介!

田沼の初登場回は、アニメ1期3話「八ツ原の怪人」です。田沼の父は住職で、八ツ原の廃寺に引っ越してきました。田沼自身、夏目のことは噂で聞いて知っていて、「普通は目に見えないものを見る」という共通点から夏目に関心を持っていました。話をしてみたいと思っていたようです。
ただ田沼は不器用なので、夏目を遠くから見つめたり、目が合うとにやっとしたり、一見怪しい振る舞いをしてしまいます。夏目は、ニャンコ先生の悪友である妖達から、最近八ツ原に住み着いた妖怪祓いの人間を退治してほしいと依頼されます。最初は断る夏目でしたが、その人物が学校で自分を尋ねてきた田沼と関係があるんじゃないかと思います。

結果的にその人間は田沼の父でしたが、彼は息子が妖怪の気にあてられて体を壊すという理由から、例のお祓いを行っていたのです。誤解も解け、初めてお互いに「見えること」を共有した夏目と田沼の間には、友情が芽生えていました。田沼もこれをきっかけに、夏目の力になりたいと思うようになります。
声優は堀江一眞さんです。堀江さんは『牙 -KIBA-』のノア / ドルガー役、『S・A〜スペシャル・エー〜』の辻竜役、『デュラララ!!』の矢霧誠二役などを演じられています。これまたキャライメージにぴったりで、田沼の静かに夏目を思う所がよく表現されています。田沼に限らず、夏目友人帳は温厚なキャラクターが多く登場するので、誠実で落ち着いたトーンの声優さんが演じられるのもうなずけます。

田沼友人帳②

家はお寺!田沼の父は住職

前述した通り、田沼は八ツ原という森の古寺に住んでいます。住職の父と二人暮らしです。田沼の父親は、本人は妖怪を見られませんが、法力を使うことで低級の妖怪を祓う力を持っています。息子の田沼は将来住職になるかはわからないようです。
田沼は幼い頃から虚弱体質で、妖怪の気に当てられやすい少年でした。父親がお祓いの修行を積んだのもそれが理由です。親戚の旅館で静養したときは、女将や近所のおばあさんが世話をしてくれました。アニメ5期7話「遠い祭り火」で久々に旅館を訪ねたときは、「要ちゃん」と呼ばれ、照れくさい表情をする田沼が見られます。夏目にモテるなと冷やかされ、田沼にしては珍しく少し不満げになってもみせます。

田沼友人帳③

夏目の妖事情を知る良き理解者

田沼の特徴は、人間で夏目の妖事情を最初に知ったということです。夏目は他人に妖怪の被害が及ぶことをひどく恐れています。そのために自分を世話してくれる藤原夫妻や、友人の西村や北本に一定の距離を置いています。その中で田沼は重要な存在です。初登場から、夏目が妖怪が見えることを知っていたのです。
さらに妖に襲われた所を夏目に助けてもらい、田沼は夏目のサポートを決意します。繊細な感性から、夏目の誰にも言えない辛さをよく理解しています。田沼は病弱ゆえ一人で過ごすことが多かったです。人間関係も広くはなく、おとなしい性格から一歩ひいて周囲を見ていました。孤独だった夏目の気持ちに共感できるのは、田沼自身の経験もあるからだと思います。夏目や西村に北本、さらには多軌と仲良くなり段々と成長、世界を広げていきます。
夏目が、妖怪事から田沼を遠ざけることもあります。そうすると田沼は「自分では役に立たないだろうか」と思い悩むのです。最初は互いに遠慮していましたが、夏目から徐々に協力をお願いするようになり、多軌も入れた3人で問題に向き合っていきます。この3人、他人に対する気遣いや接し方が不器用な所が共通していて、見ていて微笑ましいです。実年齢よりうんと純粋で、戸惑いながら絆を深める過程が素晴らしいです。

田沼友人帳④

妖怪は見える?幻の池エピソード

夏目ほどではないものの、田沼も妖怪の気配や影を感じ取ることができます。霊感はあるようです。また繊細なので、妖怪に憑りつかれやすい体質でもあります。田沼の妖力がわかるエピソードが、アニメ1期の最終話「秋の夜宴」です。
田沼と夏目たちは秋祭りへ出かけようと、始まるまでお寺で待ちます。夏目は天井に池が反射しているのを目にし、田沼に聞きますが庭に池はないとのこと。夏目だけが、庭の幻の池が見えていました。花火見物に来た後、田沼は「自分には天井の影しか見えなかった」と言います。
田沼が「影に見えた魚は何色だったのか」と聞くと、夏目は「」と答えます。やはり田沼がはっきりと見ることは難しいようですが、悔しがったりせず、素直に尋ねる所が田沼らしいと感じます。

夏目は池の話をした後、見えない田沼を気遣って見えないふりをしていました。田沼にとっては見えないふりをされるより、「こんなものが見えている」と教えてもらうほうが嬉しいと感じます。それは秘密を共有する友人として、当たり前の気持ちでしょう。
とにかく、夏目は最初田沼にもこうして気を使っていました。また田沼はニャンコ先生が妖怪であることもこの回で知るのですが、それまで明かされていないことにショックを受けます。夏目は田沼に迷惑をかけまいと、田沼は夏目の力になりたいと、それぞれ相手への思いが行き違ってもどかしいです。
けれどそんな優しい二人だからこそ、深い信頼関係で結ばれ、これからの展開で頼り合えるのだと思います。秋の花火を見る二人の背中には、まだ慣れない友人との関係づくりに、誠実に向き合おうとする意思が感じられました。「田沼(夏目)とは良い付き合いができる」と心のどこかで思ったのかもしれません。

心優しい夏目の友人として

田沼と夏目はよく似ています。考えすぎて慎重になるところ、相手から距離を取りすぎるところ···。それらすべての根っこには、彼らの深い優しさがあります。物語が進むうち、夏目は本来の真っすぐさを取り戻していきます。田沼は遠慮がちだったのが、行動力を上げていき夏目の良い助っ人となります。
おそらく一番相性が良く、互いの考えていることが言わずともわかります。穏やかに向き合えることが、夏目にとっては安らぎとなるでしょう。多軌とも気が合い、二人で力を合わせて妖怪事に当たる機会が増えています。夏目と田沼の穏やかな友情、多軌との息の合った連携に、これからも目が離せません!!