【アリスと蔵六】原作ファンにも高評価!アニメ版の魅力を紹介!

アニメ版『アリスと蔵六』の魅力をあらすじ、キャラクター、世界観、オープニング&エンディング、評判の良いエピソードから紹介します!ほのぼのとした日常、シリアスなバトル、ファンタジーてんこ盛りの作品です。

アニメ・アリスと蔵六を紹介!

原作は漫画!アリスと蔵六のあらすじ

アリスと蔵六』は今井哲也原作で、『月刊COMICリュウ』(徳間書店)にて2012年12月号より連載されています。コミックは2017年5月時点で8巻まで発売されています。ジャンルはSFファンタジー、日常系が混合しています。
アリスの夢」という超能力者・紗名(さな)が、研究所を脱走する所から物語は始まります。外の世界を初めて見た紗名は、街をさまよう中蔵六(ぞうろく)という頑固な老人に出会います。二人の出会いが、紗名の運命を大きく変えていくのです。

アニメ・アリスと蔵六の魅力①

可愛いキャラクターがたくさん登場!

アニメ・アリスと蔵六の特徴は何といっても、可愛いキャラクター達です。ほのぼのとした優しいタッチと素敵な声で、アニメアリスと蔵六を盛り上げます!

樫村紗名(かしむら・さな) cv.大和田仁美

主人公で、アリスの夢の中でも特別強大な力を持っています。そのために「赤の女王(クイーン)」と呼ばれ、「自分が想像する限り、どんな物理現象も書き換える」ことができます。年齢は不詳で、8~10歳前後と言われています。
自分の出自を知らず、自意識を持った時にはクライス&クラーク製薬日本法人の研究所で生活していました。紗名という名前は同じアリスの夢の雛霧姉妹から付けてもらいました。長い金髪と赤い瞳の美少女です。大人びた口調で話しますが、内面は年相応かそれより幼く純真です。数学や理科が得意ですが、身体を動かすことが苦手です。
ずっと研究所の中だけで過ごしてきました。あることをきっかけに研究所に疑問を抱き、そこを潰すことを目的に脱走を図ります。疲れ果てた所で、蔵六と出会います。最初は蔵六に反発していましたが、徐々に心を開き慕うようになります。

樫村蔵六(かしむら・ぞうろく) cv.大塚明夫

白ひげと顎ひげをたくわえた白髪のじいさん。原宿周辺で生花店「樫村生花」を営み、孫の早苗と二人で暮らしています。性格は頑固一徹で曲がったことが大嫌いです。紗名に出会い、家で保護します。
人情家で子どもの紗名が苦しんでいるのを受け止め、養子として家族に迎え入れます。紗名が自分の正体を知ったときも、「お前さん(紗名)はお前さんじゃないか」と温かく励まします。紗名の超能力を見てもあまり動じず、しっかりとお説教するなど肝が据わっています。

樫村早苗(かしむら・さなえ) cv.豊崎愛生

蔵六ので高校生です。両親を幼い頃に亡くし、以来ずっと蔵六と暮らしています。のんびり、おっとりした性格の女の子です。紗名が初めて樫村家に来たときから、暖かく接します
ホットケーキを作るのが得意で、その味は紗名に絶賛されるほど。紗名が養子(蔵六の子ども)になるときも大喜びで賛成し、書面上では姪ですが本当の姉妹のように紗名に愛情を注ぎます

一条 雫(いちじょう・しずく) cv.小清水亜美

内閣情報調査室の特務機動チームに所属する女性です。アリスの夢であり、その能力は「アニメに登場したメイドさんのキャラクターの能力」です。能力を発動するとそのメイドに変身します。珍しく、666の武器と13冊の魔法書を扱うことができます。
高校生の頃、夜中にテレビをつけたまま寝落ちしたところ、能力が発現しました。真面目で優秀ですが、(紗名とは違って)能力が特異なために周囲との対人関係が難しいです。紗名が入学するまで家庭教師として勉強を見てあげていました(小学校の教員免許を持っているため)。

雛霧あさひ/雛霧よなが(ひなぎり-) cv.藤原夏海(あさひ)、亀頭明里(よなが)

双子の姉妹で、姉のあさひは縦ロールのツインテール、妹のよながはポニーテールが特徴です。紗名が研究所にいるころ初めてできた友達です。
雛霧姉妹もアリスの夢で、あさひは「鎖のついたものなら何でも呼び出せる」能力、よながは「弓矢を放てる」能力です。あさひが勝ち気で活発、よながは控えめな性格をしています。
物語当初は脱走した紗名を追いかける立場でしたが、研究所が国家に閉鎖された後保護され、アメリカンスクールに通いだします。辛い過去を背負い、かつてはどちらが姉か妹かも曖昧でした。学校生活を送るようになり子供らしさを取り戻していきます。

敷島羽鳥(しきしま・はとり) cv.内田秀

アリスの夢の小学生です。能力は「人々の想像力を奪い命令することができる」というものです。小学校受験に失敗したことから、両親が不仲になり、その修復を願ってアリスを発現させます。
年不相応に大人びていてどこか冷めています。自らを「悪い魔女」などと称し、半ば自暴自棄にクラスメイトや学校の子どもたちにいたずらを仕掛けていました。親友の歩のことはとても信頼していて、家出したときも一緒に行動しました。原宿に来た際、能力を使って蔵六たちを支配します
そのとき難を逃れていた紗名と出会い、事件の発端だと知られると激怒させてしまいます。憤慨した紗名にワンダーランドに閉じ込められ、出口を探す中で紗名に本心を明らかにします。紗名に受け容れられ、押し殺していた感情が初めて癒されます。一緒に脱出した後は、強い友情が芽生えていました。

美浦 歩(みほ・あゆむ) cv.高橋未奈美

羽鳥のクラスメイトで親友です。羽鳥の能力を知っていて、一時はクラスメイトへのいらずらに加担していました。羽鳥を「はあちゃん」、一方の羽鳥からは「あゆちゃん」と呼ばれ強い絆で結ばれています。
羽鳥が家庭で苦しみ、家出を打ち明けたときも自分も同行すると言いました。家出した先の原宿で紗名に出会います。羽鳥が閉じ込められた後、歩だけは無事だったので「ウサギさん」を介して紗名とやり取りし、二人の救出に向かいます
サッカーが得意なこと、ショートカットの外見から男の子に思われがちですが女の子です。一人称はボクです。事件収束後は紗名と良き友人となります。

山田のり子(やまだ・のりこ) cv.広瀬ゆうき

一条の後輩です。元々は一条に憧れて、ストーカーをしていました。一条を追跡するシステムを構築した腕を見込まれ、彼女の部署に採用されますハッキングに関しては天才的で、業務に対しては頭の回転が良く有能です。
一条への愛がとにかく強く、「山田のり子特製 汎地球 一条先パイ探知システム・改」(アリスの夢居場所特定システム)を一人で作り上げてしまうほどです。当の一条からは冷ややかな態度を取られていて、仕事を除いては周囲からも呆れられています。

ミリアム・C・タチバナ cv.能登麻美子

研究所要員で、アリスの夢の女性です。以前は米軍に所属していて、従軍中に夫と知り合い結婚します。
ニーCと呼ばれ、和服を着て優美な雰囲気をまとっています。けれども任務を遂行するためには手段を選ばない残酷な一面もあります。夫が戦死した直後、「夫の腕を自由に出すことができる能力」を発現させます。腕の数や大きさは調整がきき、また透明化もできます。
脱走した紗名を捕まえるために暗躍していましたが、一条に業務を妨害され戦闘になります。しかし一条の勝利に終わり、その場で逮捕、アメリカへと強制送還されます。闘いの原動力となっている夫への愛情・喪失感はとても深いです。

アニメ・アリスと蔵六の魅力②

ほのぼの日常系にバトルやファンタジーあり

アニメ・アリスと蔵六では現実世界に、ワンダーランドが関係しています。ワンダーランドはその名のとおり原理不明な異空間で、赤の女王によって研究所の地下に創造されました。紗名の誕生当初、まだ人の形を成す前です。紗名が外の世界へ出た後も、学習を繰り返し成長を続けていきます
物語の核といえるアリスの夢は、超能力者たちの総称です。アリスの夢は、能力発動時に「鏡の門(ルッキングラス)」という王冠の形をしたものを出現させます。同時に脳内で一番強く残ったイメージを、トランプとして呼び出し能力を発動させます。通常トランプは一人につき一つ存在します。(一条の例は稀)
この要素だけでは、完全なファンタジーだと思いますね。アニメアリスと蔵六の特徴はこのファンタジーと隣り合わせに、普通の日常があることです。紗名が外の世界(現実の生活)に飛び込み、目にするもの・触れるものすべてが新しく初めてという描かれ方がされています。

前半はシリアスバトルもの

そんな紗名を連れ戻そうという動きから、バトル要素もあります。紗名はアリスの夢として強大で神がかっているので、その能力をめぐって組織の陰謀や国家の防衛などが絡んでいきます。両者は激しく衝突し、紗名の心を傷つけさえします。
そこで蔵六という平凡な老人が、紗名を一人の子どもとして受容・護ることで救いが見いだされます。闘いを経て、紗名と蔵六の絆が強まるのです。

ネタバレになりますが、この闘いの中、紗名の正体が人間ではないことが判明します。紗名は激しい自己否定に陥り、「自分はバケモノだ」と思い始めます。
助けに来た蔵六を最初は拒みますが、「人間じゃないから何だっていうのだ。紗名は紗名だ」と強い肯定の言葉を受けて元気を取り戻します。「蔵六が守ってくれたから、これからは私が蔵六を守る」と心に誓い、紗名は本当の居場所を見つけることができました

後半は人々のふれあいと少女の成長

前述した羽鳥、歩とも後半から出会います。シリアスなバトルから、少女たちの交流・成長に物語がシフトしていきます。このあたりから、紗名が葛藤を「もしゃもしゃする」と表現するようになり、より子供らしくなったことがうかがえます。
紗名に限らず、羽鳥の葛藤、歩の親友への思いなど同年代の女の子たちの感情描写が細かいです。そこにワンダーランドが介入し、非日常空間と日常が交差します

羽鳥をワンダーランドに閉じ込めるつもりが、自身も入り込んでしまった紗名。能力の制御が効かず、蔵六たちを思いながら共に出口を探し出します。その中で二人はぶつかり合い、紗名は「もしゃもしゃ」しながら、羽鳥は初対面なのに鬱屈した思いを吐き出します
歩は外の世界から二人を救おうと奔走します。3人の少女がそれぞれ悩みながら問題の突破口へ向かおうとする姿が、ワンダーランド脱出という状況に重ねられています。

アニメ・アリスと蔵六の魅力③

OP&EDがアニメの世界を彩る

アニメアリスと蔵六でも非常に評判が良いのが、オープニングとエンディングです。オープニング「ワンダードライブ」はORESAMAが、エンディング「Chant」はtoi toy toiが歌っています。いずれもアニメアリスと蔵六のイメージにぴったりな、ファンシーな楽曲です。
ワンダードライブ」は何かが始まりそうなわくわく感に溢れています。きらきらしたポップチューンで、自分もアリスの夢になった気分になります。出だしのフレーズが「紗名が外の世界へ飛び込む」姿を思わせます。
一方の「Chant」は優しくメルヘンチックなメロディーです。歌詞全体が紗名の心の変化を表しています。柔らかな歌声が、聴く人の心にそっとふれます。

https://www.youtube.com/watch?v=5-9s4DUfBLshttps
://www.youtube.com/watch?v=WbYGkYxR30g

アニメ・アリスと蔵六の魅力④

評判の良いエピソードは?(※ネタバレ)

調べたところ、アニメアリスと蔵六で評判が良い話は6話と12話のようです。どちらも胸が温かくなるエピソードです。ネタバレ確実なので、要注意です!

第6話

樫村家に迎え入れられた紗名。研究所の閉ざされた世界しか知らない紗名には、花が咲くこと、街を行き交う人々、お店から漂う美味しいにおいなどが新しい発見でした。便利な能力で家事をこなそうとしますが、蔵六から「必要なとき以外は使わない」と注意されます。不平をこぼしながらも、能力のコントロールを学んでいきます
蔵六の勧めもあり、美容室で長かった髪を切ります。それまでの不思議な少女という印象が普通の女の子に変わりました。さらに蔵六の仕事も詳しく取り上げられ、結婚式の花をアレンジメントする過程が描かれました。蔵六は頑固じいさんなのに、生業がお花屋さんというギャップが一番の魅力ではと思います。
蔵六は用事で美容室を出ていました。紗名は蔵六の迎えを待っていましたが、一人街に出てしまいます。迷子になるものの、無事蔵六と合流し、紗名は自分を思ってくれる人の存在が身にしみます。最後には蔵六から養子にならないかと提案され、喜んで聞き入れています。樫村紗名が誕生した瞬間でした。

第12話

最終話では、蔵六と早苗、一条が紗名を捜してワンダーランドに足を踏み入れます。紗名が外の世界で得た知識や思い出がそのまま物質化して、空間に存在していました。蔵六は不可思議な空間に困惑しますが、無事紗名と羽鳥を見つけ出します
別行動していた歩も現れ、それぞれが会いたい人に再会します。蔵六は事の経緯を知ったうえで、紗名含め羽鳥たちを叱ります。羽鳥たちは無事帰宅し、樫村家に帰った紗名は学校へ通うことになります。登校日、羽鳥たちと楽しそうに出かけていくのでした。

これでめでたしめでたしとなるところですが、気になるシーンがあります。エンディング中、謎の女性がモノローグを始め、登場します。樫村家を知っている口ぶりで、過去を振り返っているようにも思えます。
人によっては「大人になった紗名」だという意見もあります。私も容姿や話し方、花束を持っている姿からその説が確かかなと思います。いずれにせよ、自分を愛してくれた蔵六に感謝しているということがわかります。

「アリスと蔵六」は一人の少女が自分を探す物語

アニメアリスと蔵六は、不思議な少女がとらわれた世界から脱し、本当の自分になる物語です。紗名の話し方は決して子供らしくないですが、それはずっとワンダーランドにいたせいだと思います。
紗名は万能な力のおかげで、自分がいる世界は完璧だと思ってきました。けれどそうではないと知り、鏡の向こうへ行ってみたいと思い立ちます。外の世界は眩しく、戸惑います。そこで蔵六と出会い、紗名を初めてただの子どもとして見てくれました。
自分の誕生の秘密に傷つきながら、優しい人々とのふれあいを通して、紗名は自分らしさを見つけていきます。樫村家がもっとハッピーになれるよう、願いたいです!