三池崇史の監督作品おすすめランキングTOP10!

映画ファンなら知らない人はいないくらい有名な三池崇史監督。奇才と称され海外からの評価も高い三池監督のおすすめ映画作品をランキング形式で紹介していきます。

さまざまなジャンルを手がける三池監督

映画好きな方はもちろん、映画はあまり観ないなあと言う方でも「三池崇史監督」の名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。それもそのはず、三池監督は海外からも高い評価をうける名監督なんです。
三池のその映画制作スタイルは鮮烈な暴力描写を伴うため、しばしば論争を巻き起こすものの海外での評価は高い。2001年のトロント国際映画祭での『殺し屋1』の上映時には、エチケット袋を観客に配り、暴力描写が自分の持ち味であることをアピールした。海外での受賞は『極道戦国志 不動』でポルト国際映画祭審査員特別賞。『オーディション』でロッテルダム国際映画祭で国際批評家連盟賞とオランダジャーナリズム連盟賞。『カタクリ家の幸福』でジェルミナーレ国際ファンタスティック映画祭審査員特別賞。『牛頭』で第36回シッチェス・カタロニア国際映画祭審査員特別ビジュアルエフェクト賞など多数。

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エチケット袋って凄いですね……。しかしそれだけ三池崇史監督の映画作品は「只者ではない」んです。最近は映像化が難しいと言われてきた漫画作品を多く手がけているので、そういった面でも非常に有名です!

横浜放送映画専門学校(今の日本映画学校)に進学したものの、あまりまじめに授業に取り組んでいなかった様子の三池監督。それでも監督としての今の活躍が見られるのは、努力はもちろん天性の才能のすごさがうかがえますね。
「奇才」と称されるだけあって、手掛ける作品はどれも個性的なものばかりで観ていて飽きがきません。そんな三池崇史監督が手掛ける作品のジャンルは実に多岐にわたります。ホラーはもちろんコメディやバイオレンス、アニメの実写化まで!まさに仕事を選ばない監督といえるでしょう。海外からも注目度の高い三池崇史監督がこれまで手掛けた映画作品のうち、全ジャンルから特におすすめしたい10作品をランキング形式で紹介していきます!

【第10位】最恐!サイコホラー「オーディション」

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三池崇史が監督した言わずと知れた名作「オーディション」。日本で公開された2000年の第29回ロッテルダム国際映画祭で上映された際は「途中退出者」の数が記録的な多さを誇ったようです。国内のみならず世界でも良い意味で酷評される名作映画です。
<あらすじ>
主人公の青山重治(石橋凌)は、新人女優のオーディションという名目で新たな妻となる女性を探し始めます。その中の一人に惚れ込み無事に交際をスタートするのですが・・・。

「とにかく不気味」というのが第一印象です。最恐ホラー映画と言われるだけあって終始恐ろしいのですが、「お化けや呪いの恐怖」ではなく「常軌を逸脱した人間の恐ろしさ」が満載のサイコホラー映画です。途中退出者が続出したのも頷ける内容です。主人公と私たち視聴者を震撼させる女性の存在は恐ろしい事この上ありません。ヒヤヒヤというよりもとにかく目を背けたいと思ってしまう「気持ち悪い女性」は見ものです。
ホラー映画ファンの間ではしばしば「音量をゼロにすると良い」との声を耳にしますが、これは「グロテスクな描写での音を消すことで耳から入る強烈な効果音を絶つ」という対策です。R-15の指定があるのも納得できる過激さを含みますので、ホラーは観たいけど過激なものは・・・という方は「サイレント視聴」でもじゅうぶん恐怖体験できる映画です!

【第9位】三池監督の子どもアニメ「忍たま乱太郎」

人気テレビアニメ「忍たま乱太郎」の実写化を手掛けたのも三池崇史監督だったと知らない方も多いのではないでしょうか?アニメは1993年から放送を開始し、2017年6月3日にはレギュラー放送2000回を達成した、特に子ども世代から多大な支持を得る人気アニメです。
驚きなのは出演キャストの豪華さです。主演の加藤清史郎に続き山本耕史、柄本明、竹中直人、そして「食堂のおばちゃん」には古田新太・・・!?主要キャストで知らない人はいないんじゃない?と思うくらいの豪華なキャスティングです。
子供向けアニメの実写化ということもありなかなか手を出しにくいのが本音ですが、見始めると案外楽しくなっちゃうのが三池監督作品の不思議な魅力でもあります。「アニメは普段見ない」という方にはぜひおすすめしたいアニメ映画のひとつです!

【第8位】これぞ三池監督!「神さまの言うとおり」

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第9回ローマ国際映画祭のガラ部門に正式出品されたことで大きな話題にもなった「神さまの言うとおり」。R15+指定になっているサスペンス・ホラーですが、この作品をきっかけに、三池崇史監督はローマ国際映画祭の特別賞である「マーベリック賞」を授与されたのです!まさに世界の監督ですね。
<あらすじ>
高畑瞬(福士蒼汰)が通う高等学校の教室の教団で「だるまさんがころんだ」ゲームをするシーンから物語は始まります。だるまさん役はだるま。だるまが振り返ってから動いた生徒は一瞬で殺されてしまうという、全く状況がつかめないままストーリーが展開していきます。どうやらだるまさんに勝つまでゲームは終わらない様子だが・・・。

何も知らずに見始めると「どういうこと・・・?」というのが出だしの正直な感想ですが、みるみるうちに物語は進んでいきます。「ゲームに負けたら死ぬ」という単純なルールには、ゲーム攻略のために考える頭脳も必要です。
死の危険を感じた高校生たちが選ぶ手段はさまざまです。親世代には比喩として「子どもと大人の間」と言われる、高校生ならではの多様なキャラクターや小さな恋模様、そして三池監督らしいコメディ要素も盛り込まれた、飽きさせない要素満載の映画です。

【第7位】とにかくかっこい「クローズZERO」

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高橋ヒロシ作の人気漫画「クローズ」を原作として、2007年に三池崇史を監督として公開されたのが「クローズZERO」です。全校統一を目指す男子高校生の奮闘を描くヤンキー映画で、主演・小栗旬のほかにも桐谷健太や岸谷五朗、山田孝之などの豪華キャストが揃っています。
この映画はとにかく「かっこいい」の一言に尽きます。「高校生が力で学校を制す」という、日常では味わえない世界を存分に楽しませてくれます。キャストの豪華さにも驚きですが、一人ひとりのキャラクターの活躍ぶり、みんながかっこよく目立っているところが見どころです。
少々過激なシーンが含まれるためPG-12指定となっていますが、現役の高校生はもちろん、大人でも思わず「かっこいい!」と見入ってしまう映画です。

【第6位】隠れた名作「カタクリ家の幸福」

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韓国で1998年に公開された「クワイエット・ファミリー」というブラック・コメディ映画を三池崇史監督が2002年にリメイクした作品です。
<あらすじ>
長年勤務した会社でリストラにあった片栗正男(沢田研二)は、家族を連れて山中へ引っ越しペンションの経営を始めます。訪れた初めてのお客を歓迎しますが、なんと次の日の朝には自殺を遂げた無残な姿で発見してしまうのです。警察へ知られればペンションの経営は危うくなるということで山へ埋めてしまうのですが、その後ペンションに訪れるお客は次々に不可解な死を遂げていきます。

この作品は全体がミュージカル風な内容になっていて、「なにかあったら歌う!」という非常に愉快な家族の物語です。もちろん内容は自殺者を次々と埋めてしまうブラックな要素がメインですが、そのブラックさを感じさせないくらいユニークなキャラクターがたくさん登場します。シリアスとコメディの融合では三池崇史の右に出るものはいない!と言いたいくらいの最高にポップなブラック・コメディ映画です。

【第5位】悪者を守る!?「藁の楯」

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2004年に発表された警察小説「藁の楯」の著者・木内一裕は、漫画「ビーバップ・ハイスクール」の作者でもあるのはご存知でしたか?本名でこの作品を発表し、見事小説家デビューを果たしました。そして2013年に三池監督の手によって映画化され、なんとあのカンヌ国際映画祭に正式出品された名作なのです。
<あらすじ>
愛娘を殺害された元経団連会長の蜷川隆興が、「この男を殺してください。名前・清丸国秀。お礼として10億円お支払いします。」という広告を全国の新聞紙へ掲載。この件は全国民に知られることとなり、清丸国秀は、福岡で匿われていた人から報酬目当てに殺されそうになったことから警察へ出頭します。福岡から東京へ移送するためSPとして銘苅一基警部補(大沢たかお)と白岩篤子巡査部長(松嶋菜々子)が選ばれますが、移送中には報酬を目当てとする国民が清丸を殺そうと立ちはだかってくるのです。

警察官を題材にした作品ですが、犯人を追いかけるのではなく「犯人を守り抜く」任務が、普段とは一味違った緊張感を味わえる映画です。犯人にかけられた10億円という莫大な懸賞金に目がくらむのは一般国民だけではありません。犯人を守るべき警察官でさえもその任務を放棄し始めます。いつ殺されるか分からない。誰が犯人を狙っているかも分からない・・・。
犯罪を犯すことの重大さや「守る」という言葉の本質的な意味を、じわりじわりと考えさせられる深い内容の映画だと感じました。本当に守りたいものと守るべきものが一致しないもどかしさ、「信じること」を疑わされる逃げ場の無さ・・・。「誰がいつ狙ってくるの!?」と、終始ハラハラドキドキさせられる圧巻のアクション・スリラー映画です!

【第4位】先生がサイコキラー「悪の教典」

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衝撃的な物語を何作も世に送り出す小説家・貴志祐介が原作の「悪の教典」。この長編バイオレンス・ホラー小説が、2012年に三池監督によって公開されました。バイオレンス映画ということもあり、過激なシーンが含まれるためR15+指定となっています。
<あらすじ>
東京都内の高等学校で英語教師を務める蓮実聖司(伊藤英明)は、爽やかで優しいキャラクターで生徒たちからの人気者。しかし実は惜しげもなく人を殺める「サイコキラー」を裏の顔にもち、自分に都合の悪い人間はためらいなく抹殺を繰り返していたのです。そんな蓮実の闇の部分を疑う者が1人、2人と現れはじめ・・・。

まさに最初から最後までハラハラドキドキ!の映画でした。二枚目役を演じることの多い、かっこいいイメージしかなかった俳優・伊藤英明のサイコキラー役に「こんな演技もするんだ・・・」と衝撃をうけた作品でもあります。
人を殺すことしか考えてない!とまで思わせる蓮実のキャラクターを、伊藤英明に見出した監督には素晴らしいの一言しかありません。生徒から慕われる教師が持つ闇が少しずつ見えはじめ、抗うものには容赦なく襲い掛かります。それがたとえかわいい生徒であっても手段は選びません。
少しずつ減っていく人はみな蓮実の手によって葬られ、そして大勢の生徒が1人のサイコキラーから必死に逃れる非日常的なシーンは見ごたえありです!

【第3位】世代を超える名作アニメ実写「ヤッターマン」

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子どもから大人まで楽しめるアニメとして古くから愛され続ける「ヤッターマン」。みなさんも一度は見たことがあるのではないでしょうか?初めてアニメが放送されたのは1977年で、以来世代を超えてみんなに愛される作品となりました。
そしてこれを2009年に三池監督が見事実写化、公開を果たします。三池監督が「ヤッターマン世代」ということもあり、限りなくアニメに近い再現を試みたそうです。ヤッターマンの名ゼリフでもある「ポチッとな」や「説明しよう!」などといったシーンも盛り込まれており、さすが三池監督!と驚きの再現率です。
出演者は豪華キャスト揃いで、主人公には人気アイドルグループ嵐の櫻井翔、アイちゃんこと上成愛には福田沙紀、そしてドロンボー一味のドロンジョは深田恭子が演じています。ほかにもボヤッキーは生瀬勝久、トンズラーにケンドーコバヤシなど、個性派キャラクターはアニメに相当すると言ってよいでしょう。
また、三池監督らしさ溢れる「シュールな笑い」という要素も多数盛り込まれています。爆笑ではないけれど思わずふふっと笑ってしまうような、年齢や性別関係なく笑える個性的なシーンは、映画を観終わった後もしばらく頭から離れませんでした。

【第2位】人気漫画を実写化!「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」

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2005年より、週刊ヤングサンデーの連載漫画として親しまれていた高橋のぼるさん作の「土竜の唄」。これを、2014年に三池崇史を監督に「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」として公開されました。脚本は、これまたさまざまな作品の脚本を手掛ける宮藤官九郎さん。三池崇史監督と宮藤官九郎さんの脚本、そして主演は生田斗真さんという豪華タッグでメディアにも多く取り上げられていました。
<あらすじ>
交番勤務をする警察官にもかかわらず、問題児としてたびたび注意を受けていた主人公・菊川玲二(生田斗真)は、ある任務を任されることになります。それは、「暴力団の数寄矢会(すきやかい)会長を逮捕するために『モグラ(潜入捜査官)』として、ヤクザを演じて数寄矢会に加入する」というものでした。

警察官であることはもちろん知られてはいけませんから、警察官としての仲間は敵になり、本来敵である暴力団員を味方にしなければいけません。ストーリーとしては緊迫感のあるバイオレンスな映画ですが、宮藤官九郎×三池崇史の魅力を最大限に引き出した「コメディ要素」が盛りだくさんに詰まっています。 「モグラ」という任務を通して、正義とはなにか、守るべきものは何なのかを模索して迫られる選択に葛藤する姿、そしてだんだんと男らしく成長し、かっこいい姿を見せてくれる玲二の奮闘ぶりは必見です!

【第1位】Jホラーの名作「着信アリ」

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三池崇史監督といえば着信アリ!と思うのは私だけでしょうか。2004年に公開された「着信アリ」は、ホラー映画のなかでも名作として知られ、Jホラー界にも衝撃を与える作品となりました。AKB48の生みの親としておなじみの秋元康さんが原作を手掛け、三池崇史監督の手によって映画化、公開を果たしました。
<あらすじ>
何気ない平凡な日常をおくる女子大生の中村由美(柴咲コウ)の周りで、ある日を境に友人たちが謎の死を遂げる怪奇な事件が頻発します。友人が亡くなる前に必ずかかってくる「謎の電話」。その発信時刻はなぜか未来の時間で、発信者の欄には持ち主本人の名前が。アドレス帳機能を通して繰り返されていると思われる「呪いの連鎖」をとめることができるのか・・・!?

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当時急激に普及していた「携帯電話」という、身近で便利なアイテムを題材にしたことで私たちは恐怖におののかされます。未来からの電話の発信元は自分の名前・・・アドレス帳を使った死の呪いは、「いつか自分にも・・・?」と思わざるを得ません。本作の最恐ポイントともいえる「死の着信音」の奇妙さはこの上ありません。映画を観終わったら必ず耳に残っていると言っても過言ではない着信音は、映画公開から10年以上経った今でも正確に思い出すことができるくらいです。
1位に選ばれて当然なくらい有名なホラー作品ですが、ストーリーもしっかりとしているためホラーが苦手!という方でも「意外とおもしろかった!」という感想も多くみられる映画です。

まだまだ現役!三池崇史監督の無限の可能性

今回紹介したのはわずか10作品ですが、三池監督が手掛けた作品はもっともっとたくさんあります。1960年生まれの大ベテラン監督三池崇史が選ばないのはジャンルだけではありません。映画のみならず舞台、テレビドラマまでをてがけているのです。
日本国内はもちろん海外でも高い評価を受ける三池崇史監督。私たちがまだ知らない三池監督の隠れた名作映像作品に出会い、そのたびに私たちは魅了されることでしょう。そして話題作を次々に世に送り出す奇才・三池崇史監督の可能性はまだまだこれからです。「これも三池監督だったのか!」と意外な発見ができるかもしれません。