アニメ蟲師を原作ファンが見るべき3つの理由。

漆原由紀の世界観を描き切ったアニメ「蟲師」。原作に忠実なだけでないアニメの魅力!

漆原由紀の圧倒的な世界観「蟲師」ってどんな作品?

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この世界には「」と呼ばれる時として害をなすモノが存在し、これをはらうことを生業とするのが「蟲師」です。主人公「ギンコ」もまた蟲師であり、ギンコと蟲を主軸としてストーリーが進んでいきます。蟲と人、それぞれの生を全うして存在しているだけで、善も悪もない。蟲と蟲師ギンコと、人・・・かかわりあう中で生まれる、十人十色の物語。

原作に忠実なだけじゃない!アニメ「蟲師」を見よ!

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監督・長濱博史さんの原作リスペクトもあり、かなり原作に忠実にできています(どのくらい忠実かというと、吹出の外のセリフまで再現されているのです!)。「忠実なんだから、漫画だけ読んでればいい」と、まだアニメを見ていない原作ファンの方、もったいない!原作に忠実だからこそ、自分で気が付けなかった新たな魅力を発見することができる・・・!さらに音・色彩・動きが加わることで、相乗効果でアニメ「蟲師」の世界を堪能できます。ギンコさんと蟲の世界へ旅立ちましょう!

アニメ「蟲師」登場人物・声優の紹介

「蟲師」は基本的に1話完結で構成されているため、多くの人物が登場します。ここでは「蟲師」の世界を語るうえで欠かせない人物を厳選して紹介!

ギンコ 声:中野裕斗

この漫画の主人公です。「蟲」をはらうことを生業とした蟲師で、各地を放浪しています。というのも、ギンコは蟲を寄せ付ける性質があるため、一つ所にとどまると蟲が集まりすぎて害をなしてしまうのです。蟲を祓うすべを身に着けたのも必要に駆られてとのこと。

ギンコは子供のころ「ヨキ」という名前でしたが、トコヤミという蟲に記憶を奪われてしまい、ヨキだったころの記憶を失ってしまいます・・・。ギンコの髪の毛が白く、瞳が緑なのはトコヤミに住む「銀蟲(ぎんこ)」という蟲の光を浴びたため。

化野(あだしの) 声:うえだゆうじ

蟲師・ギンコの友人で、海辺の村の医者。極度の蟲オタクで、蟲にかかわるものを集めることが趣味。ギンコから蟲グッズを買い取っているが、時々ニセモノをつかまされることも・・・。変わり者ではあるが、憎めない愛嬌のある性格で、村人から慕われている。

狩房淡幽(かりぶさ たんゆう) 声:小林愛

代々「禁種の蟲」を体に宿して生まれ、淡幽はその4代目。蟲が封じられている右足は墨色のあざとなり、動かすことができない。蟲殺しの話を書くことで少しずつ蟲を封じているため、蟲師から話を聞いて話を集めている。このため、蟲封じ指南書が保存されており、蟲の話を提供するかたわら、ギンコもこの資料の閲覧に訪れている。

語り 土井美加

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冒頭と最後のナレーションは土井美加さん。第12話の「眇の魚」では、ギンコが「ヨキ」だったころの恩人である「ぬい」の声も担当しています。かつてぬいも、蟲を散らすタバコを吸っていました。ギンコになって、ヨキだったころの記憶はなくなってしまいましたが、ギンコがタバコを吸っているのはぬいの名残なのでは・・・?

アニメ 蟲師 あらすじ

「蟲」とは?

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ギンコさんにまとわりついているのが蟲の例。大きな蟲から小さな虫まで様々・・・!蟲は謎が多く、蟲師ですらはらう方法は手探りのこともあるそう!蟲をはらうには、薬だったり、燃やしてみたり・・・はらうことのできない蟲も。時には、捕獲することもあり、「蟲ピン」で、実態のない蟲もとらえることができます。ギンコさんは、「蟲も人も、それぞれの生を全うしているだけ」というスタンスなので、むやみに蟲の命を奪うことはしませんが、ギンコさん自身は危ない目にあうこともしばしば・・・

原作ファンがアニメを見るべき理由①

原作を完全再現

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漆原由紀さんの水彩画はとても美しく、いくら見ていても飽きません。この印象が強いせいか、漫画は白黒なのに、水彩のにじんだ色彩を想像してしまいます。線も多く、柔らかな印象の作画です。アニメになったら全く別物になるのでは?と思っていましたが・・・そんな心配は無用でした!原作より色のトーンを落とし、やわらかな印象を再現・・・!そして、繊細な表情も、まさに漆原由紀さんのもの!原作が好きだからこそ、アニメで世界観を壊したくない・・・そう思っているファンも安心してみることができます。再現度の高さに驚くはず!

原作ファンがアニメを見るべき理由②

音が付いた蟲師・原作と違う世界が広がる

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アニメ化するとなったら、場面やキャラクターに音が付く。原作ファンの楽しみの1つです!アニメで一番最初に聞く音、それはオープニング曲。・・・蟲師オープニングになったのは「The Sore Feet Song(ざ そあ ふぃーと そんぐ)」。なんと洋楽!蟲師は和風な世界観だったので意外でした!作詞・作曲・歌はAlly Kerr(ありー・けりー)。静かでやさしい曲調が「蟲師」の雰囲気を表現しています。さらに旅をする歌なので、歌詞もギンコさんにピッタリ。自然にアニメ「蟲師」の世界に入り込んでいけます!

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「蟲師 続章」ではLucy Rose(ルーシー・ローズ)の「Shiver(しばー)」がオープニング曲となっています。こちらは水を思わせる映像で、寂し気な印象があります。Shiverは「寒さや恐ろしさで震える」という意味があるようです。歌詞の内容はラブソングではありますが、別れの曲。出会いと別れを繰り返すギンコさんには、こちらもあっているかも?!

蟲師ならではの声優陣の演技

声優さんの、役になり切った演技はとても魅力的ですよね!でも、蟲師はそれだけではないのです。語りを担当する土井美香さんが蟲師を演じるときに心掛けていたことは「何かをやろうとするのではなく、感情を載せること」だそうな。ギンコ役の中野裕斗さんも、静かな語り口調で演じています。感情的なシーンでも、語り口調は静か・・・なのに、確かにこちらに感情が伝わってきます。なり切るだけでない、「蟲師」の独特の世界観に溶け込むような演技、必聴です!

原作ファンがアニメを見るべき理由③

制作スタッフの細やかなこだわり

https://www.youtube.com/watch?v=eWLDJSbGLlkhttps
://www.youtube.com/watch?v=UznRGBHGDtQ

アニメ「蟲師」、作画量が多いのです。このため、動きがとってもやわらかい。ゆっくり動いているように見えます。ギンコさんが息を切らして、肩を上下させている様や、何気ない指の動きまで、生身の人間が動いているようです。髪の毛が風に吹かれてふわりと揺れるさまなど、リアルで細かい演出が数多くあります。このため作画量が多くなるにもかかわらず、絵の質はずっと高いまま・・・アニメ「蟲師」が丁寧に作られていることがわかります。

背景では、葉の緑がつゆに濡れて光る様子や、雪の降り積もる様子。季節によって変わる山の様子も、美しく描かれています。光は温かく、闇は少し恐ろしい。一つ一つが見ている側の感情を揺さぶります。「蟲」の描写も見どころです。淡く光を帯び、うごめいている様子・・・美しくもあり、不気味でもあり。

さらに驚くべきことに、蟲はすべて手書きだそうです・・・!長濱監督曰く、「ズル(コピー等のこと)はしている」とのことですが、蟲はものすごい量がいるので、コピーを活用したとしても手間がかかることに変わりはないような・・・。製作スタッフの原作リスペクトが伝わってきますね!

原作ファンのうれしいのが、漫画のカットと同じカットが、アニメで完全再現!。「ここ、まんがとおんなじだ!」と気が付くシーンがいくつもあります。漫画で「蟲師」を読み返したくなります。そして、原作を読み込むほど、アニメを見るのがたのしくなりますよ!

まだ見ていないファンはもったいない!新しい蟲師の世界へ!

アニメ「蟲師」原作の魅力に加えて、製作者のこだわりによってさらに魅力的な作品となっています。さらに、植物名や巻物の文字など、漫画を見ただけではわからないことは漆原由紀さんに直接問い合わせて制作をしていたそうです(きちんと設定がある漆原由紀先生にも驚きです)!こんなにも「蟲師」を熟知した製作者が、その世界観を表現しきっている・・・今まで気が付かなかった新たな「蟲師」の魅力に気が付けるはず!
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