【映画 無限の住人】木村拓哉主演は失敗?話題作を冷静に評価してみた

木村拓哉さん主演映画「無限の住人」は初週第6位と、期待されていたスタートは切れなかったようです。しかし、それは本当に失敗だったのか?大コケだったのか?「無限の住人」についてご紹介したいと思います。

木村拓哉主演映画「無限の住人」とは?

出典:https://www.amazon.co.jp

「無限の住人」は沙村広明原作の日本の漫画の作品です。舞台は江戸時代の日本ですが、奇抜な衣装や独創的な武器なども多数登場します。そして何と言っても特徴的なのが木村拓哉さん演じる主人公が「血仙蟲(けっせんちゅう)」を体内に宿すことで不老不死の肉体を持つという所です。
これまでに、テレビアニメ化、舞台化などされて来て2017年に木村拓哉さん主演で実写映画化されました。同映画は、5月17日から開催された「第70回カンヌ国際映画祭」のアウト・オブ・コンペティション部門に出品されました。

木村拓哉主演映画「無限の住人」カンヌでの観客の反応は?

カンヌ国際映画祭とは?

カンヌ国際映画祭はベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭、世界三大映画祭の一つです。併設されている国際マーケットも世界三大マーケットのひとつで、マーケットには例年800社、数千人の映画製作者、バイヤー、俳優などが揃います。そこで世界各国から集まる映画配給会社へ新作映画を売り込むプロモーションの場となっています。
世界三大映画祭と世界三大マーケットが同時に開催されるのはカンヌだけのため、世界中のマスメディアから注目が集まります。2017年は日本からは 三池崇史 の監督「 無限の住人 」、河瀬直美監督の「光」(主演:永瀬正敏さん)、黒沢清監督の「 散歩する侵略者 」(主演:長澤まさみさん)
ちなみに「無限の住人」は特別招待作品のため「コンペ外作品部門」のため受賞には絡みませんでした。

「無限の住人」へのクライマックスでのスタンディングオベーション


海外の日本の武士に対する注目を意識していることは、「無限の住人」は映画字幕で観られる映画館もあると言うことからも感じられますね。冒頭の100人斬りのシーンは拍手喝采、そして、ユーモアのシーンでは笑いが起きるなど、カンヌ国際映画祭で鑑賞した観客は、「無限の住人」の世界にすっかりと入り込んだようです。
クライマックスのシーンでは、木村拓哉さん演じる万次が杉咲花さん演じる凛を助けるために颯爽と現れるのですが、ここでは歓声があがり、上映終了後には2階席からもスタンディングオベーションが贈られるほどの盛り上がりを見せました。木村さんは、「作品への見方や楽しみ方がとてもカジュアルでストレートで素敵だと感じ、とても嬉しかったです。」と語っていました。

木村拓哉主演映画「無限の住人」の興行収入は?

強敵も多かった「無限の住人」の公開週


無限の住人は公開された週では第6位でした。
「無限の住人」と同じ週に公開されたのは、
1位「美女と野獣」
2位「名探偵コナン」
3位「ワイルド・スピード ICE BREAK」
4位「帝一の國」
5位「映画クレヨンしんちゃん 襲来!! 宇宙人シリリ」
そして、動員数と興行収入はオープニング2日間で動員14万5000人、興収1億8900万円の成績。最終興行収入は10億いかないのではないかと予想されます。しかしながら、Twitterから映画の評価が分かる & 映画の鑑賞記録が残せるcocoの満足度において、「HERO」50%に対し、「無限の住人」は65%でした。新記録樹立の宝庫となった「美女と野獣」、大人気アニメシリーズとの同時公開も響いたとの声もあります。

これまでの木村拓哉主演映画の興行収入は?

これまでの木村拓哉さん主演映画の興行収入はどのくらいだったのでしょうか?実は本数はそれほど多くないのです。これまでの主演映画は、「武士の一分」「HERO」(1部2部)「SPACE BATTLESHIP ヤマト」です。「武士の一分」は公開から3日間で動員38万人、興収4億3600万円を記録し、最終的には41億円でした。これは、松竹配給映画としての歴代最高記録でした。(のちにおくりびとによって更新されました。)
そして、賛否がいろいろとあった「SPACE BATTLESHIP ヤマト」は初週でも動員数は、41万人、興行収入は5億3千万そして最終的には41億円でした。大ヒットした「HERO」に至っては、第1弾は初週土日2日間で74万人で10億円を超えました。この数字から見れば、「無限の住人」は良いとは言えないかもしれません。

俳優「木村拓哉」への期待の高さと興行収入

「無限の住人」の動員数と興行収入はオープニング2日間で動員14万5000人、興収1億8900万円ですが、一般的にみるとこの数字は決して悪いものではありません。「木村拓哉」が主演というだけで、期待値は高まります。これはテレビドラマの視聴率と同じかもしれませんね。ついつい、「木村拓哉」が主演するとなると注目度、期待度が高まります。
また、期待値に比例して映画制作費もかけることとなり、「期待していたライン」に興行成績が届かなければ、即座に「大コケ」「失敗」などとささやかれてしまいます。そのような噂は主演した木村拓哉さん本人はもちろん、制作側にとっても本意ではないかもしれませんがそれだけ期待されているという証ともいえます。

「無限の住人」は本当に失敗なの?観た人の感想は?

原作ファンからも好評価を得た「無限の住人」


初週の動員数、興行収入が第6位ということで大コケと烙印を押されてしまった「無限の住人」ですが、よい評価もかなり多かったようです。原作のファンからも、原作で忠実で泥臭さも再現されていてよかったとの評価や、木村拓哉に対する感想も、立ち振る舞いや表情のすごみは迫力があった、など。
また、興行収入が振るわなかったと言われていることについても「GWの公開は子供が中心なので子供は観られないこの映画の順位が低くなるのは仕方ない」などのように理解を示しているようです。

海外メディアでは・・・?


「無限の住人」は海外での公開が決定しています。アメリカ、オーストラリア、ドイツ、そして新たにイギリス、オーストリア、スイス、ニュージーランドで公開される予定となっています。
■Screen Daily(イギリス/映画情報サイト)

多くの作品を手掛けてきた三池崇史監督の100作品目。沙村広明の大人気アクションコミック×三池崇史の鮮やかなシネマパンクがさく裂。オリジナリティ溢れるバイオレンスな復讐劇は、艶やかでハイエンドな仕上がりは味わい深い。主演はアジアのエンターテイメント界のスター、木村拓哉。不死身の男は、傷を負った瞬間癒される。ただこの不死身という運命もまた諸刃の剣なのである。

出典:http://wwws.warnerbros.co.jp

そして、米国の評価家サイトである”Rotten Tomatoes”では、80%の評価を得ており、世界最大のオンラインデータベースでのポイントは「星8.2」、ガーディアン紙のレビューでは星4つ獲得しています。

「無限の住人」が大コケの失敗作という評判を信じる?

「無限の住人」のネガティブな評価は、興行収入に基づくものですので、確かにデータとしては今までの木村拓哉さん主演映画に比べると評価も低くなってしまうかもしれません。木村拓哉さんはこれまでテレビドラマでの主演作品も軒並み20%を超えるなど異例の注目を浴びてきており、期待度とのギャップは一般よりもかなり大きいのも「大コケ」と評される原因だと思われます。
この「無限の住人」はファンの要望にこたえる形で「応援上映会」が公開されたり、海外メディアの好評なことからも、観る前に単に興行収入を元とした評価を鵜呑みにしてしまうことはいささかもったいないことだと思えてなりません。
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