黒沢清の監督作品おすすめランキングTOP12!

日本ではなぜかそこまで知られていませんが、海外、特にフランスでは大絶賛されている黒澤清監督。「トウキョウソナタ」などかなり異色で話題になりましたが、映画世界が先を行き過ぎてやや日本受けしないかもしれませんが、この素晴らしい監督の映画を見て欲しい!今回はそんな黒澤監督のおすすめの映画ランキングを作ったのでご紹介していきたいと思います。

黒沢清とは?

黒沢清監督についてあまり馴染みのない方もいると思うのでおすすめ映画ランキングをご紹介する前にまずは黒沢清監督がどのような人物で、どのような作品を出しているのかえお簡単にご紹介していきます。

日本で話題になるよりも海外でウケてしまった、というのが監督の正当な評価だと思います。CUREで国際的な活躍をしてから、トウキョウソナタでカンヌの「ある視点部門」という謎の部門で賞を獲得。岸辺の旅でまた「ある視点部門」で賞を獲得。

浅野忠信やオダギリジョーなど、ある視点から見る人たちにとって本当に素晴らしい俳優をよく使う監督ですが、彼は特にフランスでかなり人気の映画監督です。フランス映画はコメディーが多い一方、芸術的すぎてわからない映画が多いですが、黒澤清監督はそんなフランスで大人気です。

黒沢清監督のおすすめ作品:第12位

人間合格

西島秀俊さんと役所広司さん出演のごうかキャストで送る人間ドラマ。主人公は14歳の時に交通事故にあって10年間昏睡状態から目覚めます。いつの間にか一気に24歳になっているわけですが、すでに親は離婚し、妹は家を出て恋人と暮らしていました。

父の友達の不法投棄を請け負う会社に世話になります。なんか主人公がこういう仕事している設定この監督多い気がします。この主人公の実家は昔ポニー牧場を営んでいたんですが、バラバラになった後ある日馬が入ってきて、それを機に牧場を再建しようとするんですね。しかしここからまた悲劇が起こります。ラストがあっけなく、監督っぽさが出ています。

黒沢清監督のおすすめ作品:第11位

カリスマ

この映画もまた役所広司主演の映画です。役所広司さんも世界的に有名な俳優ですよね。今回は先ほどのニンゲン合格に注ぐ3作品目。日本では馴染みないのは役所さんが実は海外で活躍しまくっているのをみなさんが知らないようにこの作品も海外で活躍していたんですね。

実は日本に先駆けてフランスで上映されていたんです。もちろんカンヌ映画祭でも上映されました。あらすじは主人公の刑事がある時人質とその犯人の両方を死なせてしまう。上司に休暇を与えられ、森に行くと一本の木がある。それは根から毒をはいて周りの木を枯らしてしまう「カリスマ」という木。なんだか象徴的なテーマですね。その意味を本編で探ってください。

黒沢清監督のおすすめ作品:第10位

アカルイミライ

中学校の時に見てわけがわかんなくて返した思い出がありますが、実はいい映画。カンヌ国際映画祭で「国際批評家連盟賞」をとっているれっきとした名作なんですね。オダギリジョー主演の映画です。この時点でタイトルとともにカタカナが渋滞しています。

おしぼり工場で働いているオダギリジョーは唯一心を許せる守(浅野忠信)に「待て」と「行け」の合図を受けて感情のコントロールをしている。しかしある日工場の社長を殺した容疑で守が捕まってしまうんですね。全然アカルイミライ出ない話ですが、映画に出てくる象徴的な事物を探っていけばその意味がわかるようになっています。そういう映画。

黒沢清監督のおすすめ作品:第9位

ドッペルゲンガー

ドッペルゲンガーってよく聞くけど一体なんなの?という人のためにドッペルについて簡単に説明します。彼は死ぬ間際に見る妖怪のようなもので、自分と全くよく似た分身。彼に会うと近いうちに死んでしまうといいます。芥川龍之介を始め、多くの偉人が死ぬ前に見たとされています。

黒沢清監督の映画はある研究員が自分の分身を見るところから始まります。もちろん役所広司も出演しています。怒らないでください、別に、いいではないですか笑。主人公の永作博美は自殺した弟のドッペルゲンガーと暮らしている、そしてロボット義手を作っているその研究者の役所広司もドッペルゲンガーを見ているんですね。

面白のはその弟のドッペウゲンガーが、役所さんのドッペルにその存在の恐ろしさに気づいて撲殺されるんですね。なにこれ今まで聞いたことのあるドッペルの話じゃないと思います。かなり奇妙ですが、なんか深い意味がありそうな気がする、そんな映画です。

黒沢清監督のおすすめ作品:第8位

CUREキュア

黒沢清監督の本領発揮という感じの作品です。かなり難解で、初めて見る人はなんだかわからないかもしれません。黒澤清監督ならこういうことを考えているんだろうな、とだんだん分かってくると映画の意味がわかると思います。

ネットで放送されていた映画で、インターネット映画大賞を受賞されています。そして、すみません、また役所広司さん主演です。やっぱりいいです役所さんは。謎の連続猟奇殺人を追っている刑事の役で出ています。

役所さんを主演にするとあとのキャストが揃うからでしょうか、他にも豪華キャスト萩原聖人さんが出演されていますが、素晴らしい演技をされています。この映画を気に役所さんは黒澤清監督の常連になったのでした。記念すべき映画なのでおすすめランキングにランク入りしました。

黒沢清監督のおすすめ作品:第7位

LOFT ロフト

こちらは黒沢清監督が脚本も務めるおすすめのホラー映画「LOFT(ロフト)」日韓共同で作られた家がですね。主人公中谷美紀は作家で新作がかけずに悩んでいます。体調も崩れているのを心配した編集者の西島秀俊さんが彼女を相模大学前のアパートに引っ越させます。

すると大学の研究室でなにやら豊川悦司さん演じる考古学者が何かを運び込んでいるんですね。彼女はそれを調べていくうちに実はこれは1000年前のミイラだとわかります。しかも髪の長いミイラ。その後そのミイラを彼女は預かって欲しい言われてしまうんですね、それで…。監督はかなり怖いホラーも描けます。暑い夏にぴったりの映画です。

黒沢清監督のおすすめ作品:第6位

オカルト

こちらもホラー映画です。黒沢清監督が役者として出ている作品です。かなり怖いです。またキャッチコピーからもう怖かったですね。「見てはいけない、地獄の映画」通り魔に襲われた男が今度は神の啓示を受けたとして通り魔事件を起こすんですね。

黒沢清監督はちゃんと現代にも起こりそうなことをテーマにしてホラーにするのでかなり説得力があるというか、リアルです。で、この映画はドキュメント風にとっているのでかなりリアル。実はこの作品黒沢清監督本人が学者役で出ているんですね。

学者と言ってもオカルト研究家。気になる演技なんですが、これがまた妙にうまいんですね。おかしいな、変だな、うまいな。という感じです。覚えているかもしれませんが、この作品を作ったのは「ノロイ」」というホラー問題作の監督です。これはマジで怖いので心臓の弱い方は注意。

黒沢清監督のおすすめ作品:第5位

刑事まつり

黒沢清監督はかなりマイナーな映画もとっていて、え、こんな仕事もやっているのというものまでとっています。しかしそれは監督が好きだからとっているという感じで、マイナーな作品ほどいいものがあったりするんですね。その例が「刑事(デカ)まつり」。

変なタイトルですがこれはオムニバス映画。刑事にまつわる作品を黒沢清監督だけでなく、いろんな監督が12人出ています。黒沢清は「霊刑事」という作品を作りました。主人公は刑事で一分に一度ギャグが入ります。実はタイトル通り霊の刑事で、銀行強盗を追うのですが..。こちらも夏におすすめです。

黒沢清監督のおすすめ作品:第4位

回路

すみませんまた怖いホラー映画です。黒沢清の監督と脚本作品です。キャッチコピーは「幽霊に会いたいですか」。なんともシンプルに恐ろしいタイトルです。カンヌ国際映画祭では国際批評家連盟賞を受賞している国際的な映画です。

ある観葉植物を販売する会社で同僚が自殺してから、次々と周りの人たちは黒い謎の影だけを残していなくなってしまうんですね。主人公はネットで奇妙な心霊サイトにアクセスし、その発端となるサイトを見つけ、自分の周りにも被害が及んでしまいます。

実はこれはまだ電話線でインターネットがつながっていた時代に、ケーブルを通して伝染する霊の仕業でした。リングや着信アリという映画がありましたが、それにちょっと似ていますね。主演は加藤春彦さんです。ちょっと怖すぎですが、みる価値ありです!

黒沢清監督のおすすめ作品:第3位

はい、役所広司さん。しかしこの作品はホラー映画史上でも変わった作品で、もはや役所広司さん出ないと演じれないものなんですね。なんていたって幽霊の登場の仕方がおかしいんです。葉月里緒菜が霊役なんですが、コンクリートの壁からこんにちはしているシーン、みたことないですか?

実は霊は地震によって登場するんですね。刑事(役所広司)は3つの事件に関わるんですが、どの手口もみんな被害者の顔を水に埋めて殺すんです。しかし刑事は現場に自分の指紋やボタンなどが残されているのに気づき、まさか自分が殺したのではないかと疑うんです。

その頃からこの葉月里緒菜の霊が現れるようになるんですね。その時記憶は呼び戻され、彼女は15年前に診療所で出会った虐待によって亡くなった女の人だったんですね。この後の結末が面白いです。ミステリー要素の強いホラー映画です。黒沢清監督のホラーは一味違います。

黒沢清監督のおすすめ作品:第2位

岸辺の旅

観てる #岸辺の旅

越中 睦士 makoto koshinakaさん(@makotokoshinaka)がシェアした投稿 –

岸辺の旅は原作が文学界に掲載されていた小説です。主演は浅野忠信さん。こちらはカンヌの「ある視点部門」を受賞された作品です。すごいですね。というか、すごいのかわかりませんよね。ちょっとある視点部門がどれくらいすごいのかご説明します。

カンヌの一番大きな賞はパルムドールですが、そもそもカンヌは変わった作品が多いんですね。ある視点部門も変わった作品に送られます。岸辺の旅のように、タイトル通り、亡くなった夫浅野忠信に誘われて旅に出る話です。つまりこの浅野さんの写真は実は霊なんですね。

説明しにくい感情ですが、感動なのか怖いからなのかわからないけど、魂から震える、というような感動するシーンがあるんですね。おそらくそこが「ある視点部門」的に優れていたと思うのですが。亡くなった息子の部屋をモチーフに描いたパルムドールの「息子の部屋」などと同じように、小説的な表現が多い気がしますね、フランスは。

黒沢清監督のおすすめ作品:第1位

トウキョウソナタ

「トウキョウソナタ」 ドビュッシーの「月の光」には分散和音が用いられているという。 私はあんまり音楽には詳しくないが、これは「元の和音を一度崩してから奏でる和音」という意味のようだ。 この映画に「月の光」が使われているのには明確な理由があるだろう。 和音を奏でているはずだったが、美しい音を鳴らすためには一度崩してしまう必要があった。 父が、母が、子供たちが、現代に生きる人々が「今をやり直したい」と思っている。 世の中の不況が生み出すのは、リストラされた事を家族に言えないでいる権威主義の夫、母としての義務感と閉塞感を抱え生きている妻、何かを成し遂げたいという希望を批判される子どもたち、離婚調停の最中のピアノ教師、強盗にも失敗する鍵職人… そんな暗い世界の中で奏でられたラストの「月の光」と香川照之の涙は、ふと顔を上げた空に見える薄明光線のような美しさをもって私たちの耳と目に届く。 これは「まだやり直せるんだ」という黒沢清なりの日本に向けた希望なのではないだろうか。 #movie #トウキョウソナタ #黒沢清

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オランダと香港と日本の合作です。やっぱりこれがおすすめランキングで一位ですね。バラバラになっていく東京の家族を描きます。東京を描くならこうした感じが一番しっくりきますよね。ある一流メーカーに務める父がリストラになり、家族に内緒で炊き出しに行ったりしています。

長男はアルバイトをしながらふと目にしたアメリカ軍の志願兵に応募します。その弟は給食費をくすねてピアノ教室にこっそり通っています。一方母は、母はそんなバラバラになる家族を見ながら何もできずにいるんですね。そんな時夫がスーパーの清掃員として働いているのを目にしてしまうのです。

気づいた夫は慌てふためいて道路に出ちゃうんですね。意識不明で一晩道路に寝たきり。一方母はその夜泥棒に誘拐されて見知らぬ海辺の小屋に拉致され一晩を過ごします。一方兄は警察に捕まり拘置所で一晩。バラバラになった家族が思わぬ災難の末に一つの夜でつながるんですね。詩的でいてリアリティのある現代悲劇です。

黒沢清の作品はここが面白い!

#散歩する侵略者 #松田龍平 #長谷川博己 #黒沢清

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この人は一体どんなことを普段考えているのだろうというのが黒沢清監督の印象です。おすすめの映画ランキングにはホラーが多いような気がしましたが、日本の日常ってある視点から見るとホラーの連続なのではないでしょうか。現実より奇なりというやつですね。

そこを真摯にとらえた黒沢清監督は帰ってリアリストなような気がします。つまり監督はただ単にホラーを撮ろうとするのではなく、ホラーを通して人間のある視点をつかもうとするんですね。まあつまり、ある視点的に素晴らしいんですね、カンヌ的にいうと笑

暑い夏にはやっぱりホラーを見たいですよね。今年の夏は黒沢清のひんやりと、しかしどこか感動する奇妙なホラーで楽しんでみてはいかがでしょうか。黒澤監督の映画を見て、人間って意外と怖くないかもって思うかもしれませんね。ランキングにお付き合いいただきありがとうございました。