時代に翻弄される愛憎劇!昭和元禄落語心中の名言・名シーン20選!

雲田はるこ原作の落語アニメの傑作アニメ「昭和元禄落語心中」。戦前からバブル期までの落語界に身を置いた人々たちの葛藤や愛憎を描いています。印象に残る名シーンや、名言などをご紹介します!

昭和元禄落語心中とは?

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上方落語の世界を描いた漫画「昭和元禄落語心中」。全10巻は、講談社「ITAN」で2010年から2016年まで連載されていました。漫画家・雲田はるこ先生は、「昭和元禄落語心中」で、2016年第21回手塚治虫文化賞新生賞に選ばれた実力派。
2016年には「昭和元禄落語心中」、2017年には「昭和元禄落語心中 助六再び篇」がTBSで放送されました。上方落語の世界に入った少年が、戦前からバブル期まで、四代目有楽亭菊比古(以下、四代目菊比古)から大名代八代目有楽亭八雲(以下、八代目八雲)になり、人生を全うする物語です。「昭和元禄落語心中」によって分かりやすく伝えられ、声優陣の聞き応えある落語も相乗効果を生み、上方落語の世界を堪能できる貴重なアニメ作品になっています。

昭和元禄落語中心の名言・名シーン

昭和元禄落語心中」、「昭和元禄落語心中 助六再び篇」は、若い世代から上の世代まで観て印象に残る名言、名シーンが目白押しです!全シリーズ観た人には、もう一度「昭和元禄落語心中」の落語の世界にどっぷりと。まだまだ観ていない人には「昭和元禄心中」の魅惑的な世界を知るきっかけにしちゃいましょう。

第20位 与太郎の助六襲名


元チンピラだった強次が、入っていた刑務所で慰問にやってきた、八代目八雲の落語「死神」を観て感銘を受けます。八代目八雲に弟子入りし、有楽亭与太郎(以下、与太郎)で高座に上がってから何年も経ちます。「昭和元禄落語心中」では、あまり出番のなかった強次も「昭和落語心中 助六再び篇」第1話で、ついに三代目有楽亭助六(以下、三代目助六)を襲名!居眠りして八代目八雲に破門を言い渡されたのは、遠い昔になりました。

第19位 弟子入りを断られた青年


昭和元禄落語心中第10話で七代目有楽亭八雲(以下、七代目八雲)に認められ、二人で親子会を巡業していました。一人の青年が四代目菊比古に弟子入りを懇願します。四代目菊比古は、弟子は取らないといって断りますが、引き下がりません。
「お前さんは、あたしの師匠をないがしろにして恥をかかせた。それだけでお前さんを断るわけは十分だろ。」と諭します。「お前さんのようなまっとうな若い子が芸人なんて下賎な商売をやるもんじゃねぇ。こんなにはかねぇ、あぶくみてぇな商売をさ。」思わず四代目菊比古の心の内が見えたワンシーンでした。
物語の筋とはあまり関係ないと思われた青年、実は「昭和元禄落語心中 助六再び篇」で登場してくる人気作家・樋口栄助だと分かります。樋口栄助は、生前の芸者・みよ吉のことも知っていて、さらには二代目助六とみよ吉の間に産まれた、子供・小夏が産んだ信之助の本当の父親の確信にも触れる人物。驚きの連続の人物だといえます。

第18位 二代目助六とみよ吉の子供・小夏


芸者・みよ吉は、四代目菊比古と付き合っていましたが、落語に生きることを選んだために別れてしまいます。二代目助六は、意見の行き違いで師匠の七代目八雲と言い合いになり破門されてしまいます。二代目助六とみよ吉の二人は、お互いの心の傷を埋めるようにして、駆け落ち同然で田舎へ逃げていきました。そこで産まれたのが、一人娘の小夏です。
小夏は、稼ぎのない父親でも一番大好きで、蕎麦屋で落語を披露しながら小銭を稼いでいます。父親の落語が大好きですが、母親が落語をするのを嫌っているので、あまり母親が好きではありません

両親が転落死した後に、後見人の四代目菊比古に引き取られていきますが、両親が死んだ原因は、四代目菊比古のせいだと思っているので何かと反発します。信之助を産んだ事で少しずつ性格も柔らかくなり、落語の世界に入っていき、最後は有楽亭小助六として女性初の落語家として歩んでいくことになります。
最後まで母親・みよ吉のことはわだかまりがありましたが、八代目八雲が黄泉の国へ行く前に行った最後の落語では、父親である二代目助六が、小さい頃の小夏を招待していました。その時には、母親のみよ吉にテレながらも甘えるようにし、二代目助六のひざの上でうれしそうにしていたのがとても印象的でした。

第17位 初代助六は実は…


昭和元禄落語心中第8話では、七代目八雲に破門を言われた二代目助六が、四代目菊比古に落語への熱い思いを語ります。その話の中で、二代目助六がこだわっていた「助六」という名前は、子供の頃に親に捨てられ、寄席場で世話になった名前もしらない爺さんが、天狗連という素人が落語をしている会に入っていました。
そこで付けた高座名が「助六」だったのです。のちに八代目八雲の手に渡り、三代目助六へと行き、最後には四代目菊比古にいくこの扇子は「昭和元禄落語心中」の落語の世界を全て見ているといってもいい道具になりました。

第16位 七代目八雲から「親子落語」を誘われる


八代目八雲が、まだ四代目菊比古の名前だった戦時中に、師匠の七代目八雲は満州に落語慰問へ行きました。四代目菊比古は、師匠について行くことを懇願します。
ですが、落語の技術的にも、左足が悪く杖をついていることからも同行することは叶いませんでした。女将さんと一緒に田舎に疎開することになりますが、戦時中ということもあり思うように落語ができません。
戦争が終わり、自分の落語を磨いていくうちに、師匠から「親子落語」を提案されます。落語では、あまり嬉しい表情を出さない四代目菊比古の、師匠に頼りにされたという思いが込められた顔は、観ているほうも嬉しくなっちゃいますね。

第15位 二代目助六と菊比古の出会い・銭湯


昭和元禄落語心中第2話、幼い頃の四代目菊比古と、のちに二代目助六になる有楽亭初太郎(以下、初太郎)は、同じ日に有楽亭一門の門を叩きました。七代目八雲の計らいで、二人は銭湯に行き汗を流します。芸者の踊りを男で、一生懸命にしていた四代目菊比古と、寄席場で見ず知らずの爺さんに育てられた初太郎は、境遇は違えど親がいないということが共通の二人。
それまで親に捨てられたという気持ちを我慢していた四代目菊比古は、張り詰めていたものが涙として流れてきます。対照的な二人の、それぞれの有楽亭一門での落語の初日となったシーンでした。

第14位 子供たちに小夏が魅せた落語


昭和元禄落語心中 助六再び篇第4話、小夏は出囃子の三味線を始めることになり、小さい頃からの念願だった憧れの落語の世界へ入ることになりました。小夏の子供・信之助が通う幼稚園では父親の三代目助六がTVで放送した「寿限無」が人気になります。
信之助の幼稚園で落語会を開催し、三代目助六は人気の「寿限無」を披露することになりました。完成が大きいこともあり、三代目助六は落語をせずに小夏を高座に行くようにすすめます。最初は戸惑った小夏ですが、思い切って「寿限無」を披露することに。
会場が一体感を出し、小夏の落語を楽しんでくれたことに喜びを隠し切れずに夫婦二人で抱き合います。女性落語家誕生の瞬間になるきっかけの落語間違いなしですね。

第13位 与太郎と菊比古との三つ約束


昭和元禄落語心中第1話、八代目八雲に弟子入りした与太郎は、亡くなった二代目助六の落語に出会い、感銘を受けます。小夏から二代目助六は自分の父親だと伝えられます。前日に、八代目八雲の独演会に前座で出ることを知った与太郎は、稽古が足りない上に、二代目助六の真似をして高座に上がってしまいます。
さらに、八代目八雲が高座をしている最中にいびきをかき、高座終了時に破門を言い渡されることに。小夏と一緒に謝りに行くと、三つの約束を交わすことになります。
八代目八雲と二代目助六の落語を全部覚えること」「二代目助六と八代目八雲二人で落語の生き延びる道を作るという夢を、二代目助六の変わりに与太郎がすること」「絶対に、自分(八代目八雲)より二人とも先に亡くなってはいけない。
与太郎と小夏は、息を飲みます。落語の世界に身を置き続けた八代目八雲と、二代目助六の長い話を聞くことになります。

第12位 迷っていた菊比古が自分の落語を見つける


昭和元禄落語心中」第5話、遊びばかりしている有楽亭新太郎と、共同生活をしながら「鹿芝居」で女形を演じることになった四代目菊比古。自由奔放に悩みなさそうに暮らしている初太郎のそばにいる四代目菊比古は、自分の落語が何なのか悩んでいます。
芸者のみよ吉と付き合い始め、関係性も深まっていく中で、みよ吉が女形の化粧を施します。個人的感想ですが、イケメンの四代目菊比古は、やっぱり女形に変身してもきれい!と息を飲んでしまいます。
観客たちも同じ気持ちで、四代目菊比古が立ち回るたびに視線も動きます。小さい頃から芸者の稽古をしていた四代目菊比古は、所作も自然と身についていました。
芸者のみよ吉が施した化粧と合わさって、自然な女形を演じることができたことで、観客の目を釘付けにしているのでした。自分の落語を追求する中でのきっかけになるシーンでした。

第11位 刑務所と八代目八雲


八代目八雲は、刑務所にたびたび慰問落語に行っています。「昭和元禄落語心中 助六再び篇」第9話では、やくざの「吉切組」の親分が逮捕されて刑務所に行ってしまいました。
与太郎は八代目八雲に銭湯に入りながら、自分が刑務所に入っている時に、落語の世界を知ったことで、恩返しのつもりで刑務所に慰問に行っていることを話します。八代目八雲の刑務所慰問は、親分に頼まれていったことを話し始めます。
完全に冷え切った刑務所の空気で「死神をかけると、本当に死神が見えるんだよ」とつぶやきます。八代目八雲の落語の世界と、刑務所の空気というのはとても似ていたのかもしれません。

第10位 二代目助六と七代目八雲の確執


六代目有楽亭八雲に弟子入りしていた、初代有楽亭助六は、息子だった師匠の七代目有楽亭八雲とライバル同士でした。息子の特権を使い、七代目有楽亭八雲を継ぐことになります。再び「助六」という名前が落語界に登場したことで、八雲を取られるんじゃないかという危機感を持っていました。
二代目有楽亭助六を破門をしたことも、助六の呪縛が原因で死に際に後悔を口にしていました。最後まで破門した二代目有楽亭助六と会えなかったのは、芸事の世界の厳しい掟を表したからかもしれません。

第09位 小夏の妊娠

三代目助六は、小夏と結婚し信之助と三人で仲良く暮らしていましたが、呼び名はいまだ「姐さん」。八代目八雲が落語の寄席・雨竹亭の不審火に巻き込まれ、左目にやけどを負い入院してしまいます。
喫茶店佐平次で働いている小夏の元に、団子を差し入れにきた三代目助六は、二人で仲良く団子を食べます。最近よく団子を食べている小夏は「信ちゃんの時もそうだったんだ。あたし甘いもんが食べたくなるみたい」といってお腹をさすります。
意味の分からない三代目助六に「面倒だからすっぱり言うよ。…赤ん坊できたんだ」と頬を赤らめていう小夏。涙をぽろぽろ流し、鼻水も垂れちゃう三代目助六をなだめている小夏を見ていると、小夏の母・みよ吉が幸せになったような気がしてきます。

第08位 昭和元禄心中のつややかな女性・みよ吉


昭和元禄落語心中」のキャラクターの中で最も色っぽい女性は、芸者・みよ吉ですよね。七代目八雲と満州で知り合い、その後も日本での付き合いがあり、八代目八雲が四代目菊比古の時代に恋人同士でした。
出会った当初は、興味半分で四代目菊比古と付き合っていましたが、四代目菊比古の落語に魅かれていくにつれどんどんのめり込んでいきます。好きすぎて、四代目菊比古と初太郎の関係もヤキモチを焼くほどまでに。
本気になっていくみよ吉とは反対に、落語にのめり込んで行く四代目菊比古は、自分が一番と思っていて欲しいと願っているみよ吉が重くなり別れることになります。

四代目菊比古と別れた後は、七代目八雲に破門を言い渡された初太郎こと二代目助六と、お互いの心の傷を埋める様にいい仲になります。二人は落語も芸者も辞め、駆け落ち同然で田舎に行き、子供の小夏が誕生しました。
七代目八雲が亡くなり、真打で八代目八雲になり、田舎で落語をすると風の噂で聞くと、八代目八雲の落語を聞きに来てしまう。みよ吉の女心が切なくなってしまいます。
昭和元禄落語心中 助六再び篇第10話で、三途の川で八代目八雲と二代目助六が最後の落語をした時に、二代目助六の希望で小さくなった小夏がやってきます。みよ吉が手を差し伸べると、一瞬小夏は戸惑います。
しばらくすると小夏はみよ吉に抱きつき、みよ吉は小夏を抱きしめながら、「素直じゃないのよ、この子」といった顔は母の顔でした。「あてつけのようにして産んだ子」と言っていましたが、きっと小夏のことを、死んでも心配でずっと見守っていたんでしょうね。

第07位 八代目八雲を受け継ぐ


師匠の七代目八雲が亡くなった時など、何度も八代目八雲を断り続けた四代目菊比古ですが、落語界の会長に二代目助六の死を報告に行きます。二人と同世代の人間が少なく、会長は八代目八雲を襲名するように打診されます。
七代目八雲に破門された時に二代目助六と話したことを思い出し、「成仏させてやれるのは、あたししかいない」と思い襲名を引き受けます。晴れの大名代襲名とはまた違う、悲しい大名代襲名とってしまいました。

第06位 八代目八雲三途の川

記憶の無いまま、気づけば三途の川にいた八代目八雲。迎えに来たのは二代目有楽亭助六でした。二人は三途の川で最後の貴重な時間を楽しみます。出会った時の小さい頃から、一番油の乗っていた四代目菊比古の頃、そしてみよ吉と再会します。
それぞれ生きていた頃の想い出話から、小夏のことなどたくさん話をします。最後に二人ですることはもちろん「落語」。火災で焼失した寄席・雨竹亭も三途の川を渡りやってきたことで、二人で落語を披露します。
いよいよ旅立つ瞬間、天寿を全うした八代目八雲は、まだ旅立てない二代目助六とまた会う約束をして指切りをします。船が動き出し、船頭さんに話しかけられると、そこには付き人だった松田でした。神様の粋な計らいで、亡くなっていない松田が、最後の船を動かしていたのです。

第05位 二代目助六最後の落語


昭和元禄落語心中」第11話では、亀屋旅館のご主人が、蕎麦屋で四代目菊比古が落語をしていたのを観て、自分の旅館で落語をしてもらえないかと話を持ちかけ、二人で落語を披露することになります。付き人の松田も駆け付け、落語の世界で三代目助六が戻ってくるのをみんな待っていると説得。
緊張する三代目助六の前で四代目菊比古は、これまで培ってきた自分の落語を披露。久しぶりに落語をする三代目助六は、「落語は人が語らす、客がよけりゃ、必然いい落語になるもんさ」と語り、落語に向かっていきます。
お互いの落語を褒めあいながら、師匠の紋付きを三代目助六に着させてあげる四代目菊比古も、「いい落語家になった」と四代目菊比古も褒める三代目助六もとてもいい男です。披露した「芝浜」は、とても軽妙で、三代目助六の華やかな落語が印象に残ります。この先の物語もいつまでも続いて欲しいと思わせる、このシーンが、最後の落語となったのは、楽しいひと時でもあり切ないですね。

第04位 菊比古の鬼気迫る落語「死神」


二代目助六が破門によって落語界を去り、そのことを後悔して亡くなった七代目八雲の葬儀を無事に終えた四代目菊比古。師匠が亡くなった後の落語では、観客も注目する中披露した演目は「死神」でした。
師匠が亡くなって「」というものを身近に感じはじめます。死神が手に取るように感じることができた四代目菊比古は、鬼気迫る落語を披露します。
数多くのロウソクと、張り詰めた空気の中汗をかきながら、落語をする四代目菊比古は「これがあたしの、心底欲した孤独…」と考えます。本当の意味で、孤高の落語家としての人生を歩んでいく決意を感じさせる場面でした。

第03位 小夏の前で見せた助六と菊比古の「野ざらし」


二代目助六は家でごろごろしてばかりで、働くこともなく、二人の間にできた子供・小夏は、落語をするとみよ吉が怒るので、あまりないと小夏は言います。自分で髪を切っている小夏に、代わりに四代目菊比古は髪を切ってあげ、落語をして欲しいとお願いされます。
野ざらし」を披露しますが、とても怖い野ざらしに小夏は息を飲みます。急なことでど忘れして言葉に詰まると、二代目助六が起きてきて続きを明るく話し始めます。
苦楽を共にした二人の落語は、打ち合わせをしなくても役割分担をきっちりとし、小夏一人だけで観ているのがもったいないほどのクオリティでした。七代目八雲の死など、しばらくつらい話が続いていたので、この場面は楽しんで観た人も多いんではないでしょうか。

第02位 小夏の子供・信之助の父親は…


八代目八雲が亡くなって、数十年が経ち、小さかった信之助も五代目有楽亭菊比古を襲名することになります。八代目八雲の伝記を書いている樋口栄助は、信之助の母親である小夏に、信之助の本当の父親は八代目八雲ではないか?と投げかけます。
養子縁組を解消しても、親子は結婚できない、それで隠しているのではないか?との問いに、小夏は、否定するでもなく、肯定するでもない返事でごまかします。確かに「昭和元禄落語心中」シリーズを通しての八代目八雲と小夏の関係は、恨み以上の何かがあるようなシーンが多々あったように思えます。
昭和元禄落語心中 助六再び篇第12話で九代目八雲が弟子であり、息子である五代目有楽亭菊比古を「ぼん」と、四代目菊比古が呼ばれていた愛称で呼ぶのも答えなのかもしれません。

第01位 明かされる「助六とみよ吉の最後」


昭和元禄落語心中」では、四代目菊比古に会いに来たみよ吉が、四代目菊比古と心中をしようとしてベランダに寄りかかり、もろくなっているところから落ちそうになるのがきっかけでした。影で見てとっさに助けようとした二代目助六と一緒に、転落死したというのが結末でした。
昭和元禄落語心中 助六再び篇」で、付き人の松田から真相が明らかになります。落語が終わった後、松田が部屋に入ると、四代目菊比古が血だらけの二代目助六を介抱しているところでした。そのそばには、呆然としているみよ吉の姿がありますが、みよ吉が包丁で刺してしまったのです。

そこへ現れた幼い小夏はパニックになり、母親のみよ吉を責め、ベランダにみよ吉を突き飛ばし、もろくなったベランダから落ちそうになったところを、二代目助六が助けに入ります。二人が落ちるのを食い止めようと四代目菊比古は頑張りますが、それも叶わず二人は転落死。
両親の死ぬ場面を目の当たりにした小夏は、その時の記憶を無くしてしまっていたのでした。あまりにもむごい記憶に、四代目菊比古は小夏の将来を思い、自分ひとりでその事実を受け止める決意をしたのが真相でした。とても寂しい結末すぎますよね。

昭和元禄落語心中名シーンにみる落語と愛憎劇がすごかった!

戦前からバブル期まで、激動の時代の中、落語に人生をかけた八代目有楽亭八雲。志半ばで落語人生を終えることになってしまった二代目有楽亭助六。この二人の落語をいつまでも観続けたいと思わせてくれる「昭和元禄落語心中」シリーズは、珠玉の落語アニメだといえます。