【黒執事】劉(ラウ)は善人?悪人?英国裏社会に巣食う華僑の素顔に迫る!

黒執事原作コミックでもアニメでも活躍している劉(ラウ)。表と裏の顔を使い分け、英国裏社会の住人として生きる、謎の中国人の素顔に迫ります。

女王の番犬を手助けする華僑・劉(ラウ)とは?

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黒執事は2006年10月号から月刊Gファンタジーに好評連載中の枢やな先生の長編コミックです。19世紀英国を舞台に悪魔で執事なセバスチャン・ミカエリスと、彼と契約した若干13歳の名門貴族当主シエル・ファントムハイヴ伯爵が活躍するダークファンタジー。そんな黒執事という作品を語る上で劉(ラウ)というキャラは欠かせません。

劉(ラウ)の表の顔は、貿易会社崑崙の若き英国支店長

劉(ラウ)は華僑で中国貿易会社「崑崙」の英国支店長。身長177cm。原作では1巻第3話「その執事、最強」が初登場です。(名前が出たのは2巻第5話「その執事、始動」) その後原作のほとんどの編に登場し、アニメも全てのシリーズに登場。(原作のサーカス編に劉は出てないですが、アニメ「Book of Circus」では第1話にちゃっかり登場しています)
自称「新年会の眠れる虎」。ですが笑いのセンスは葬儀屋(アンダーテイカー)の報酬にも使えない最低レベルです。また連載100回記念に行われたキャラクター総選挙では、9位に入る健闘ぶり。当時の連載が「緑の魔女編」であったにも関わらず、出番のない彼がトップ10入りしているあたり劉の人気の高さがうかがえます。

劉は貿易商という仕事を活かし、シエルの依頼で様々な商品を取り寄せたりもします。たとえばインドの王子であるソーマ・アスマン・カダールとその執事アグニとの出会いが描かれたカリー対決編(逆さ吊り事件編)では、5巻第20話「その執事、着想」で本場インドから大量の香辛料を仕入れています。劉にとってシエルが経営するファントム社は大事なお得意様でもあるのです。
また劉はシエルのことを個人的にも気に入っており、適当に理由をつけてはファントムハイヴ邸を訪れています。セバスチャンの料理やスイーツが目当てでもあるらしく、豪華客船編では早朝に電撃訪問したりもしています。しかしそれ以降葬儀屋中心の話が増えるにつれ、劉の出番が減ってきているのはとても残念です。

またある時は英国裏社会に生きる闇の住人

劉がファントムハイヴの協力者である以上、当然裏の顔も持っています。その正体は上海マフィア青幇(チンパン)の幹部。女王の番犬の片腕として、イーストエンドの東洋人街の管理も請け負っています。その代わりイーストエンドで阿片窟(アナグラ)を経営する許可をシエルからもらい、刺激的な服装の女性たちを配して荒稼ぎしていたりもします。
裏社会の情報に精通しており、シエルが協力を求めることも劉から案件を持ち込んでくることもあります。豪華客船編では、新聞記事にあったカルンスタイン病院の死者蘇生が怪しいという情報を持ち込んできたのは劉です。それがなければこの物語は始まらず、カンパニア号は悲劇の豪華客船で終わっていたでしょう。

そんな風に裏の案件に関わる時ほど、劉の胡散臭さは炸裂しまくってます! 彼の性格はまさに飄々として何を考えているのか分からないタイプ。思わせぶりな言動をして実は何も知らないというパターンの繰り返しで、よくシエルをいらつかせています。
特に活躍が多かったカリー対決編では「とうとうここが見つかってしまったようだね、伯爵」「だけど我(わたし)はいつかこんな日が来るんじゃないかと思っていたんだ」と、初めて阿片窟を訪れたシエルにまるで裏切りがばれたようなセリフを告げます。今更なシエルには「どんな日だ」と軽くあしらわれていますが。
実際どこまで知っているのか、本当は全て知ってるんじゃないかと思わせるような得体の知れないところがまた、劉の魅力でもありますね。

ラウの目が開く時!現れた上海マフィアの本性

そんな劉ですが、やはり裏社会で生き抜いてきただけあって普通の人間ではありません。愛用の武器は鍼、それも治療用にしては長すぎるものを衣服の中に忍ばせています。原作第18話の「その執事、尾行」では、ハロルド・ウエスト=ジェブの屋敷に忍び込む際、その腕を披露しています。本人は「眠らせただけだよ」と言っていますが、実際殺すことも出来るのかは定かではありません。
敵に回すと厄介な存在になりそうな劉ですが、ハロルドの屋敷で暴走したアグニとその相手で手一杯なセバスチャンを見て取ると、「先に脱出しよう伯爵」としっかりシエルを連れ出したりもします。このあたり己の立場はきちんと弁えているのかもしれませんね。

しかしカリー対決編のラスト、5巻第22話「その執事、優勝」で劉はついにその本性を現します! ファントム社とのカリー対決に敗れたハロルドと、その愛人でありソーマの探し人でもあったミーナ。彼らはカリーで英国王室御用達(ロイヤルワラント)の称号を得ようとしていたのですが、その際ライバルを蹴落とすために行った悪事が、イーストエンドを管理している劉の目に余る行為だったのです。
「我の庭(イーストエンド)を荒らした悪い鼠にはしっかりお灸をすえないとね」と劉は彼らを粛正します。その際、いつも糸のように細い劉の目がしっかり開いています! ただそのコマでのセリフが「ま、そんなぼうやなトコが可愛いんだろうけど」とシエルの事を語っているので、劉の本気がどちらに向いているかは微妙でもありますね。

常にラウに寄り添う美女、藍猫(ランマオ)との関係は?

豊かな胸と綺麗な脚が魅力的な美少女藍猫(ランマオ)

猫耳のような髪型短いチャイナ服ニーハイが可愛い藍猫(ランマオ)ですが、初登場は劉(ラウ)の阿片窟(アナグラ)が出てきた4巻第15話「その執事、居候」です。訪ねてきたシエルを堂々と劉の膝の上に跨った格好で出迎えます。ただの愛人か阿片窟で働く女性かと思えば、その正体は劉の小妹(いもうと)血は繋がっていないと劉は言いますが、その経緯は定かではありません。
アニメ版では劉の実の妹?が炎の中で失われ、藍猫はその代わりと思わせるような描写が出てきます。黒執事では「アニメ版は原作のネタバレを含む」という説もあるので、本当のところはどうなのか?原作で描かれるのを待ちたいと思います。

劉の飼い猫? 藍猫の真の姿とは!

普段はぼんやりとした表情が多くセリフもほとんどない藍猫ですが、ただの美少女ならここまで注目はされません。上海マフィア青幇幹部に寄り添うからには、それなりの理由があるのです。
藍猫の正体は劉の「飼い猫」錘(すい)という長い棒の先に大きな玉のついた武器を2本、両手に持って操ります。アニメの戦闘シーンではかなり重そうな武器でしたが、藍猫はそれを細腕で軽々と扱っています。見事な跳躍を見せるところからも身体能力は高いのかもしれません。劉にとっては可愛い用心棒といったところなのでしょうね。

ラウの声優さんはキャラの振れ幅が広いあの人!

劉(ラウ)の声を演じられてるのは、「ゆっちー」の愛称でお馴染みの遊佐 浩二(ゆさ こうじ)さん。幅広い役柄でお馴染みの人気声優です。
代表作もたくさんありすぎるのですが、「TIGER & BUNNY」のルナティック(ユーリ・ペトロフ)、「ソードアート・オンライン」のクラディール、「魔法科高校の劣等生」の周公瑾、「東京喰種(トーキョーグール)」のタタラ、「Fate/Apocrypha」の赤のランサー(カルナ)などなど。洋画の吹き替えBLCDなどにも数多く参加されています。

また偶然か故意か?、劉以外にも「BLEACH」の市丸ギン「銀魂」の東城歩など、瞳をあまり開かないキャラクターが多いことでも知られています。
基本二枚目が多い遊佐さんですが、役柄の性格に問題多し!? 冷酷や役、狂気的な役、軽薄な役など、普通はあまり好感を持たれないキャラも多いのです。ですが実際はそのどれもが魅力的で人気が高いのも、遊佐さんの演技力のたまものかもしれません。もちろん劉も同じで、もはや遊佐さんの声以外は考えられないですよね。

ラウ死亡!? アニメ版で描かれた裏切りの末路!

女王の密書を巡る謎、不穏な動きを見せる劉!

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アニメ1期でファンに衝撃を与えた劉(ラウ)の裏切りは、第19話「その執事、入牢」第20話「その執事、脱走」で描かれています。イーストエンドのリージェントドックで上がった死体。彼、ジョン・スタンレーはシエルと同じく女王の命で裏の仕事をしており、そのスタンレーが持っていた「あるもの」を処分するためシエルは劉に情報を求めます。
シエルが訪れたのは劉の阿片窟で、先に述べた「とうとうここが・・・」からの会話が再現されています。この時劉はシエルの問いに知らぬ存ぜぬで応じますが、シエルの命で噂を拡散させる際ちょっとした小細工をします。それを女王の執事──アニメではオリジナルキャラのアッシュ(アンジェラ)──に利用され、シエルはロンドン警視庁のランドル卿アバーライン警部により捕らえられてしまいます。

セバスチャンVS藍猫! 死闘の果てに・・・。

シエルが捕らえられている間、劉はフェッロファミリーとの取引を成立させ、英国を旅立つ準備をします。「ねぇ藍猫。これでようやく平和で、それで退屈だった日々にさよならだ」と呟く劉ですが、珍しく口を開いた藍猫に「嘘つき」と一刀両断されます。本心を見せない劉ですが、藍猫にはその気持ちが分かるのかもしれません。
一方のシエルは手助けしてくれるアバーラインと共に、自分を陥れた犯人の捜索に乗り出します。フェッロを脅して得た情報により、シエルは劉の裏切りに確信を持つのです。シエルは離されていたセバスチャンを喚び、劉を粛正するため彼の乗る船「カティサーク」へと向かいます。直前の容赦ない砲撃に「だから我は君が大好きだよ」とどこか嬉しそうな劉がシエルを待ち受けています。

放たれた砲弾で波乗り!をしながら、船に乗り込むシエルとセバスチャン。藍猫の相手をセバスチャンに任せ、シエルは直接劉に対峙します。ここでまた「とうとうここが見つかってしまったようだね、伯爵」というやり取りが再現されますが、今度は張り詰めた空気は消えません。「そうだな、劉」と硬い口調で応じるシエルがいるだけです。
劉は女王の親書の件を告げ、裏切りの理由を「我は少し退屈していたんだ、君の駒であることに」、「だから遊んでみたいと思ったのさ、命を賭けたゲームでね」と明かしています。真相は謎ですが、劉の目が開いていることからも本気なのは確かもしれません。

劉の攻撃を避け外に飛び出したシエルの前で、セバスチャンと藍猫の戦いに決着がつきます。吹っ飛ばされて横たわる藍猫に「その小さな体で素晴らしい力です」と感嘆を露わにするセバスチャン。その傍らで劉は無防備なシエルに刃を向けます。途中アバーラインの乱入もありましたが、結果的に劉はセバスチャンの手刀に傷つき、藍猫と共に海に落ちて果てます
20話冒頭で、劉は荘子の説話である「胡蝶の夢」をそらんじています。「夢の中の蝶も現実の己も、どちらも自分であることに変わりはない」。そう言いつつも劉は、己が今いる現実すら夢か現か疑っていたのかもしれません。

実は生きていた! アニメ2期にまさかの劉登場

20話のラストで誰もが死んだと思っていた劉ですが、アニメ2期の第2話で何事もなかったかのように、藍猫と共に登場します。その謎は最終回の12話で解き明かされ、結局はセバスチャンが手加減して劉を海に逃がしたことで命拾いをしたようです。
本来なら再び粛正されてもおかしくないのですが、悪魔と化したシエルにはもう興味がないのか「僕の目に触れないところで好きに生きろ」と、セバスチャンを通して許しを与えます。その後の劉はシエルが去っても変わらず阿片窟の営業を続けているのかもしれませんね。

舞台にキャラソン!まだまだ広がるラウの魅力

「放蕩人、朗唱」ラウのキャラソンは歌詞も声も凄い!

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劉(ラウ)のキャラソン「放蕩人、朗唱」は2010年9月22日に葬儀屋(アンダーテイカー)の「葬儀屋、笑唱」と同時に発売されました。収録曲は「上富夢(SHAMPOO DREAM)」「Addictive World」の2曲。どちらも劉の性格をよく表した、どこか飄々とした歌詞が面白い曲です。それでいて背徳に溺れさせるような、甘い誘惑のような・・・まんま劉ですね。
これに遊佐さんの甘い歌声と更にはセリフも!(「Addictive World」はイントロとラストに劉の声が入ってます) あの遊佐さんの声で耳元に「面白いのが一番じゃないかい?」などと囁かれたら、思いっきり頷いてしまいそうで色々な意味でやばいです! というわけでこの曲を堪能するには、ぜひイヤホンを使用することをお勧めします。

生執事も負けてない! 舞台での物憂げなラウに注目!

ファンの間では「生執事」の愛称で親しまれているミュージカル版ですが、劉が登場するのは「切り裂きジャック編」を舞台化した『ミュージカル「黒執事」-地に燃えるリコリス-』とリメイク版の『ミュージカル「黒執事」-地に燃えるリコリス2015-』です。
どちらも劉を演じたのは荒木 宏文(あらき ひろふみ)さん。若手俳優集団D-BOYS、音楽ユニット「D☆DATE」に所属し、舞台のみならず映画やテレビドラマ等でも活躍している俳優さんです。「テニスの王子様」「刀剣乱舞」のミュージカルにも出演されてますね。
歌も上手く、立ち居振る舞いも綺麗で、アニメ版よりも更に色気があって印象に残る劉を演じています。メインビジュアルだけ見ても、物憂げな劉は美しいですよね。

ですがそれだけではありません! 荒木さんにはお茶目なところもあり、本編に出てくる劉の一発ギャグを公演ごとに変えていたそうです。その数2014年版で30数個! それだけ一生懸命劉を演じてくれたというのは、ファンとしては嬉しくなってしまいますね。
様々なアニメやゲームのミュージカルで活躍されている荒木さんですが、またぜひ生執事でも劉を演じて頂きたいです。

左腕の刺青は? ラウの今後に注目!

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原作9巻の表紙で、左の袖口からちらりと見えた龍のような刺青が話題になりました。劉(ラウ)は原作でもアニメでもまだ脱いだことがないので、その刺青がどこまで広がっているかは分かりません。まぁ上海マフィアの幹部ですので、刺青の一つや二つあってもおかしくないですよね。
先に述べた通り原作での劉の出番は少なくなっていますが、その分アニメは出番がないシリーズでもしっかり登場したりと頑張っています。刺青や生い立ちも含め、劉の素性はまだまだ謎に包まれています。恐らく今後の展開で、それらは明かされるのではないでしょうか。その時を心待ちにしつつ、劉のこれからの活躍に期待したいと思います。
テイワズの百里、百錬をもとにマスプロダクトモデルとして製造された汎用モビルスーツ。機動性、戦闘力、換装装備などバランスが良く、テイワズ内で戦闘力を買われている鉄華団に、格安で優先配備されることとなった。

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