大正浪漫なら!『はいからさんが通る』が永遠の憧れラブコメディ漫画である7つの理由

大正浪漫の漫画といえば、漫画家・大和和紀先生の「はいからさんが通る」。主人公・花村紅緒が大正時代を駆け抜け、愛する少尉と結ばれるお話は永遠の憧れです。袴や着物、魅力的な登場人物など7つの理由を紹介!女性なら憧れちゃうファッションにも注目です。

はいからさんが通るとは?

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はいからさんが通る」は累計部数1200部の昭和漫画を代表する作品です。「週刊少年フレンド」に1975年から1977年まで連載された、大正時代から関東大震災までの恋愛模様を描いています。原作は「NY小町」、「あさきゆめみし」、「紅匂ふ」、「イシュタルの娘~小野於通伝~」など、その時代の漫画を発信し続ける、少女漫画界の大巨匠・大和和紀先生。
はいからさんが通るで1977年には第1回講談社漫画賞少女部門を受賞しました。特に主人公の花村紅緒が毎回着ている着物や袴などは、多くの読者が憧れ、「卒業式で紅緒みたいな袴を着たい」と思った女子も多く存在しました。

連載が終了した1978年には、テレビ朝日でアニメが放送。ドラマ、宝塚の特別番組や、アイドルの南野陽子主演の映画も上映されました。
2017年には大和和紀先生の執筆50周年を記念して、様々なイベントが計画されます。はいからさんが通るは、連載40周年を迎え、2017年度版「はいからさんが通る」が2部作で映画化、宝塚でも「はいからさんが通る」が公演されることになり、再注目をされています。

はいからさんが通るあらすじ

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主人公・花村紅緒は、料理も裁縫もできない女学生。恋愛結婚を夢見ていますが、家同士の許婚がいるということにショックを受けます。相手は、才色兼備で親友の北小路環の幼馴染伊集院忍少尉だったのです。父親の言いつけで伊集院家に住むことになった紅緒は、最初は反発していましたが、少尉の優しい性格に魅かれていきいます。
紅緒と少尉の上司があることをきっかけに関係性が悪化し、部下である少尉を、戦闘地域へ追いやろうとします。紅緒もいろいろ手を尽くしますが、少尉はシベリアに行くことになってしまいました。


シベリアに立つ日には、少尉は家族と溶け込んだ紅緒に、伊集院家の全てを頼んで出発していきます。しばらくすると少尉の死亡の知らせが舞い込んできました。家中悲しみにくれますが、紅緒は花村家に戻ることなく、少尉の言いつけどおり、伊集院家の全てをこなしていきます。
少尉が亡くなった事で、伊集院家の財政状況はどんどん悪くなってきます。紅緒はお金を稼ぐために、編集社で働きます。夫婦でロシアから亡命してきた、少尉にそっくりなサーシャ・ミハイロフ伯爵に動揺してしまいます。

はいからさんが通る個性的な登場人物たち


主人公・花村紅緒は、料理、裁縫など、家事が苦手な女の子。武道を小さい頃から得意とし、明るく元気で、恋愛に憧れています。お酒を飲んでしまうと人が変わってしまい、手が付けられなくなってしまうこともあり、問題も多々あることも。
少尉がシベリアで亡くなったと知った時には、実家から持参した白喪服を着て、長かった髪を短剣で切り落とし、亡くなった少尉に生涯を捧げることを誓います。犬からハンサムな男性まで、好きになる人は数知れません。
また少尉が亡くなる前の女学生の雰囲気が残る、着物姿や袴の柄はとても可愛らしいです。少尉が亡くなった後、長い髪からボブになった紅緒は、社会に出て働くキャリアーウーマンとして、紅緒の魅力にプラスされています。


紅緒の婚約者・伊集院忍少尉は脚もすらっと長く、長身の軍服のよく似合うイケメン。武道の得意な紅緒にも互角に渡り合い、性格も良い文句の付け所のない人物です。
紅緒が暴走してもサポートを怠らず、一番の理解者でもあります。出会った時にも笑いすぎて、紅緒を怒らせるほどの笑い上戸です。シベリアに行ってからも臆することなく戦い亡くなったと、部下の鬼島軍曹が紅緒に伝えにきます。
物語の中でも絶世のハンサムといわれ、亡くなった後にロシアから亡命してきた、瓜二つのサーシャ・ミハイロフ伯爵は、実は記憶を失った少尉でした。記憶が無くなっても常に紅緒を気にかけ、はっきり記憶を取り戻したあとは、影ながら幸せを願います。

幼馴染の紅緒に恋をしている、歌舞伎の女形・藤枝蘭丸は、私生活でも女性的な姿をしていることが多いですが、実は男性。頼りない印象ですが、紅緒のことが心配で、女装をしてまでも伊集院家に潜り込む行動派の一面も見せています。
少尉が亡くなったと知らせを受けると、紅緒に促され歌舞伎の女形の道へと戻っていきます。泣くことの多い蘭丸ですが、物語が進んでいくにつれ、りりしさも加わって芸事にも磨きが掛かります。
番外編「蘭丸さま純情詩集」では、芸事で叱られ落ち込んでいた時に出会った叶そのこと恋に落ちます。そのこの兄・無双は時代錯誤の人間で、女形をしている蘭丸は、なかなか認めてもらえません。
認めてもらうためにと頑張りますが、誤って手を負傷してしまいます。手を負傷したことにより、歌舞伎の舞台で迫真の演技をすることができ、無双にも認めてもらえるようになりました。
無双の考え方も蘭丸に影響されよい方向へ向かいましたが、叶そのこは、実は紅緒のような性格で、蘭丸は紅緒から結局抜け出すことはできないようです。

北小路環は、少尉の幼馴染で紅緒とは同じ女学校に通う親友です。美人で才色兼備の環は、少尉と紅緒が許婚と分かった時にはショックを受けますが、二人のよき理解者となります。
社会にもバリバリのキャリアウーマンとして働き、関東大震災では少尉の部下・鬼島軍曹と一緒に被災します。最終回では、満州へ行った鬼島軍曹を追って、満州へと渡っていきました。番外編では満州で、鬼島軍曹の頬の傷の話を聞きます。
軍曹・鬼島森吾は、シベリアで少尉と一緒に最後まで戦いました。子供の頃に受けた傷が左頬に大きくあるのが特徴的です。紅緒が満州で馬賊をしているという話を聞き、少尉かと思って満州へ行って出会います。
少尉の母親の情報を伝えるために日本へ帰国をし、関東大震災で被災。少尉と紅緒の幸せを見届けた後満州へ向かいますが、後から追ってきた一緒になります


青江冬星は、少尉がシベリアで亡くなった後、伊集院家のために働くために就職した「冗談倶楽部」の社長兼編集長。小さい頃のトラウマで、女性アレルギーがあります。
男勝りの紅緒には拒否反応がでないため採用しました。紅緒の前向きで、少尉に対してひたむきな姿を真近で接するにつれ、プロポーズをします。最後は記憶の戻った少尉と紅緒の幸せのために身を引きます。

【ネタバレ】はいからさんが通るアニメ最終回と漫画最終回は違う?

ラリサを看取った後、急いで紅緒に会いに行きますが、地震の規模が大きくなかなか会えません。紅緒は途中で会った子犬と一緒に逃げていましたが、煙と火のせいで気を失います。子犬が紅緒の代わりに助けを求め鳴き続けるのを、少尉が偶然聞いていました。子犬のそばにいた紅緒を見つけて介抱をし、二人はやっと会うことが叶います。
紅緒と編集長の結婚式当日、不幸にも関東大震災が起こります。同時刻に伊集院家にいたラリサは、地震で落ちてきたシャンデリアから少尉を守るため、致命的な怪我を負います。元々ラリサは持病があり、そのため少尉は記憶が戻っても、離れることができませんでした。ラリサが亡くなる時に、紅緒を取り戻すように諭します。

ラリサを看取った後、急いで紅緒に会いに行きますが、地震の規模が大きくなかなか会えません。紅緒は途中で会った子犬と一緒に逃げていましたが、煙と火のせいで気を失います。子犬が紅緒の代わりに助けを求め鳴き続けるのを、少尉が偶然聞いていました。子犬のそばにいた紅緒を見つけて介抱をし、二人はやっと会うことが叶います。
仲間たちと被災地から逃げる二人ですが、少尉は紅緒を守って脚に怪我を負ってしまいます。助けに来た編集長は、二人の姿を見て紅緒のことをあきらめる決意をします。地震が落ち着いた後、紅緒と少尉は晴れて夫婦になりました。
アニメ版「はいからさんが通る」では、サーシャ・ミハイロフ公爵としてラリサと来日するところあたりで急に終わりを迎えます。個人的には、少尉としての記憶が戻り、関東大震災までが一番ハラハラドキドキするのですが、大人の事情で急にアニメは打ち切りとなってしまったようです。

はいからさんが通るは映画もキュート

1987年に映画「はいからさんが通る」を上映しました。今でも活躍の女優さんや俳優さんが、紅緒や少尉などキャラクターたちを演じ、アニメでは描かれなかった、紅緒と少尉のハッピーエンドまで描かれています。

主人公を演じるのは南野陽子

映画「はいからさんが通る」で主人公紅緒を演じたのは、ドラマ「スケバン刑事」や、音楽番組、CMなどでも引っ張りだこだった超人気アイドル・南野陽子さん。劇中の中で南野陽子さんのトレードマークだった長い髪を実際に切ったことでも話題になりました。
主題歌「はいからさんが通る」も、音楽番組で紅緒の衣装を着て歌って大ヒットしました。大人の女性になった現在でも、南野陽子さんの代表作として印象に残っていますね。

少尉はあの人!


少尉を演じているのは、「テルマエロマエ」、「トリック」、「新参者」など、コメディやシリアスな演技まで得意とする阿部寛さん。阿部寛さんは、モデルとして活躍していましたが、映画「はいからさんが通る」が役者デビューだそう。初々しい阿部寛さんは必見です。

はいからさんが通るは宝塚でも公演された


『宝塚テレビロマン』(たからづかテレビロマン)は、1979年4月7日~1980年8月30日毎週土曜日に放送された宝塚歌劇団の連続ミュージカル番組。長い宝塚歌劇史でテレビ用の作品はまれである。肖像権および権利上の関係から再放送・DVDソフト化がされていない。ナビゲーターはキャッシーが務めた。

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1980年代に宝塚の番組でも取り上げられました。宝塚向きのような気がしますが、それ以降舞台にはなっていないそう。大和和紀先生の執筆50周年を記念し、2017年10月より花組公演として「はいからさんが通る」の宝塚版が公演決定しました。はいからさんが通るファン宝塚ファンには絶対に外せない公演になりますね。

はいからさんが通るはロマンあふれるラブコメディの定番

明るく前向きな性格の紅緒、優しくイケメンの少尉など、個性的なキャラクターに加え、時々コメディタッチも織り交ぜながら、時代背景もしっかりと描かれている「はいからさんが通る」。時代を経てもファンを魅了し、大和和紀ワールドの代表作といえるのではないでしょうか。
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