「月がきれい」聖地探訪! 巡礼に行くならここだ!

2017年春に放送されたアニメ「月がきれい」は、アニメらしからぬリアルな中学生の恋模様を描いたことで話題になりました。ストーリーもさることながら、背景の描き込みもリアルで美しく、見応えがあります。そんな「月がきれい」の舞台となった街と、その風景の「月がきれい」での再現度の高さを紹介していきます。

アニメ「月がきれい」舞台になったのは?

昔のアニメは架空の街や未来の都市を舞台とすることが多かったのですが、いつからか現代を舞台としたアニメが流行るようになり、その作中では日本や世界に実在する街や風景が忠実に再現されるようになりました。そんなアニメの舞台になった地を、視聴者は宗教の総本山の呼び方になぞらえて”聖地“と呼ぶようになりました。
2017年春に放送されたアニメ「月がきれい」もまた、現代を舞台としたアニメです。リアルな中学生の恋や生活が描かれたことで話題になりましたが、背景に描かれる街並みの異様なまでのリアルさも「月がきれい」の注目すべきポイントです。では、「月がきれい」の”聖地”はいったいどこなのでしょうか。

「月がきれい」聖地① 川越

古い街並みが残る”小江戸”

出典:http://www.kawagoematsuri.jp

「月がきれい」の舞台となっているのは、埼玉県川越市。”小江戸“という異名を持つこの街は、江戸時代に川越藩の城下町として栄え、その当時の古い街並みが今でも残っています。「月がきれい」作中にもたびたび登場する神社をはじめ、寺院・城跡といった文化財も数多くあるため、国によって歴史都市に認定されています。
有名な川越まつりは「月がきれい」作中でも開催され、主人公・安曇小太郎が山車の上で囃子に合わせて舞を披露していました。これも現実の川越まつりで実際に行われるもので、巨大で豪華な山車が街中を回る風景は大迫力です。ちなみに2017年度の開催日は10月14日・15日。興味のある方は要チェックです。

とにかく再現性が半端ではない

「月がきれい」のひとつの見どころとなっているのが、川越の街並みの圧倒的なまでの再現度。「月がきれい」第1話冒頭の数カットを観るだけでも、その異様なまでのこだわりの深さが伝わってきます。
本川越駅を中心に、周辺地域の街並みがこれでもかとばかりに細かく描かれています。たびたび登場する熊野神社新河岸川沿いの景色も実際のそれとほとんど同じで、いっそ実写にすればいいのにと言いたくなるほど。
さらにはファミレスや小太郎たちが通う塾のあるビル、踏切や公園などにも元となる場所があり、映像の中に完璧に落とし込まれています。あの塾があるところには、実際には警備会社が入っているんだとか。

「都会でも田舎でもないところ」を舞台にしたかった

出典:https://ja.wikipedia.org

制作陣が「月がきれい」の舞台の理想としたのは「都会でも田舎でもないところ」。同じような街として湘南や鎌倉もありますが、他のアニメ作品でもよく取り上げられがちで面白くないということで、川越を採用したんだとか。
「都会でも田舎でもないところ」を探したんですよ。言い方を変えると、都会の要素も田舎の要素も少しずつ持っているところ。建物でいえば、8階建てのマンションも庭付きのちょっと古い一軒家も両方ある街。それが一番、多くの人にとって「現実的」な風景に見えるんじゃないかと思って。それでいて、少しは特徴のある街並みもあってほしい。その方が「絵になる」から。具体的には寺社仏閣や歴史的建造物ですね。

出典:http://otapol.jp

川越生まれ川越育ちの小太郎が古い家に住み、趣のある古書堂に出入りしているのに対して、父親の転勤で引っ越しが多いヒロイン・水野茜の家は近代的なマンション。新旧入り混じる川越を舞台にすることで、この対比構造を生みたかったんですね。
ちなみに、川越が登場する他のアニメには「神様はじめました」や「猫神やおよろず」など、寺社を活かした作品がみられます。「月がきれい」でも、神社はたびたび重要なシーンで登場します。

氷川神社の風鈴回廊も実在する

「月がきれい」第6.5話以降のオープニングや第8話で登場した氷川神社風鈴回廊(縁むすび風鈴)も、実際に存在する神社と催しです。2017年度は7月1日~9月10日の開催、風鈴回廊は9時~21時です。
ふたりが願い事を書いていた願いごと短冊も書くことができ、値段も全く同じ500円。小太郎が中学生にしては大金の1000円を納めて、短冊を2枚買うシーンが思い出されます。
特にコラボを実施しているようではありませんが、実物もアニメに負けず劣らず綺麗なものですので、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。ただし、あくまで縁結びの神社だということはお忘れなく。

サツマイモが特産品

川越の特産品はサツマイモ。江戸時代に焼き芋が流行したことに合わせてサツマイモの栽培が盛んになり、赤沢仁兵衛が考案した栽培法によって増産が進められ、「栗よりうまい十三里」のフレーズとともに出回り親しまれました。また、江戸幕府将軍・徳川家治に献上された際に「川越いも」の名を賜るなど、名高いサツマイモでもあります。
「月がきれい」にはこれをもとにしたオリジナルのマスコット・べにっぽが登場し、作中ではしばしば茜が不安な時や緊張している時に手に持ってもふもふしていました。第2話では茜がなくしたべにっぽを小太郎が探し出したことで仲が深まり、第8話では茜が小太郎にお揃いのべにっぽをプレゼントするシーンもありました。

「月がきれい」聖地② 京都

関東の学校の修学旅行の定番

「月がきれい」第4話では、修学旅行の行き先として京都が登場しました。日光と並ぶ修学旅行の定番スポットだけあって、それこそさまざまなアニメで登場していますが、「月がきれい」では京都の街並みも凄まじく緻密に描かれています。
京都駅から始まり、京都タワー、清水寺とその参道の商店街、四条通、宿泊場所である聖護院御殿荘、四条大橋、八坂神社、小太郎と茜が待ち合わせた大丸京都店、そして二人が出会う本能寺と、どれを取ってもやはり再現度が尋常ではありません。
関東に住む方々にとっては川越よりもだいぶ行きづらい場所ですが、Googleマップのストリートビューやファンによる舞台探訪の写真で、ぜひ「月がきれい」本編と見比べてみてください。

「月がきれい」聖地③ 明星学園

基本的に川越が舞台の「月がきれい」ですが、学校とその周辺だけは東京都三鷹市にある明星学園がモデルになっています。正確には、明星学園中学校の井の頭キャンパス。こちらもまたとんでもなく正確に再現されており、明星学園の在校生や卒業生がSNSで「完全に一致」と賞賛するほど。内装やグラウンドもこの学校のもののようです。
ちなみに、「月がきれい」作中での学校名は川越市立第三中学校になっていますが、この名前の学校は川越には存在しません。戦後すぐに統廃合されてなくなってしまったんだとか。もともと第五まであったようですが、第二から第五は全て統廃合・名称変更がなされ、現在はナンバリングの名残として川越市立第一中学校のみが残っています。

井の頭恩賜公園で陸上部が練習

出典:http://www.myojogakuen.ed.jp

明星学園のすぐ近くにある井の頭恩賜公園は、茜が所属する陸上部が練習するシーンでたびたび登場しました。実際に明星学園の陸上部も、井の頭恩賜公園で練習を行うことがあるようです。
練習シーンでよく登場していた「犬のノーリードが原因のトラブルが発生しています」の立て看板が印象的でしたが、あの看板も同じものが存在します。ただし、本物はだいぶボロボロ。
余談ですが、作中で陸上部が出場した大会が行われていた陸上競技場の元となっているのは、東京都八王子市にある上柚木公園陸上競技場。「月がきれい」では神柚木公園陸上競技場という名前に改変されて登場していました。

「月がきれい」の聖地巡礼に行って圧倒的再現率を体感せよ!

アニメの舞台となった街を探索できるスマホ用ARアプリ「舞台めぐり」には「月がきれい」も収録されており、作中に出てきた風景と一致する場所を確認することができます。とはいえ、作中に登場するカットは収録されている場所を遥かに上回る数。「月がきれい」の聖地巡礼に向かうのであれば、隅々までチェックしたいところですね。
最後に、聖地巡礼記事には毎回書くようにしていますが、舞台となった場所はあくまで公共の土地。特に「月がきれい」の聖地には、神社などの厳かな場所もあれば、学校のような私有地もあります。これから聖地巡礼をしようという皆様は、くれぐれも近隣の住民や他の利用者・学校の生徒などに迷惑をかけることのないよう、ご注意ください。
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