【映画ホットロード】名言&名シーンTOP10!あのシーンが実写で蘇る…

'80年代、若者の圧倒的な支持を集めた、紡木たくによるコミック『ホットロード』。問題や孤独を抱えた少年少女たちが様々な愛を通じて、不器用だけれど優しく生きる。当時、登場人物たちに感化された若者も少なくなかった。そんな影響力のある『ホットロード』の懐かしい魅力が光る。

80年代を席巻した純愛漫画を映画化!「ホットロード」とは?

出典:http://www.vap.co.jp

母からの愛を受けとれず、非行に走る14歳の少女・宮市和希。孤独に生きる不良少年・春山洋志との切ない純愛を描く
 
この物語には、たくさんのがあった。和希と春山の恋だけでなく、二人をとりまく仲間たちとの友情と絆。爆音、激しい闘争、その中で彼らが放つ危うく鋭い、けれど温かい輝き仲間を大切に思う気持ちが、変えたものは?そして愛情が溶かすものとは・・・
 
当時、二度三度と読み返した若者は、少なくない。その人気コミックが実写映画化された。原作者の紡木たくが脚本を監修し、監督には『僕等がいた』シリーズなどの三木孝浩。宮市和希役にはNHK連続テレビ小説「あまちゃん」でブレイクした能年玲奈、春山洋志を演じるのは三代目J Soul Brothers登坂広臣。二人の演技力は、日本アカデミー賞新人俳優賞をW受賞するなど、数々の賞を受賞している。

映画「ホットロード」名言&名シーンTOP10!

ホットロード名言&名シーン第10位:「ブタ」! 臣くんの鋭い眼差しにもキュン!?

不良チームNightsの集会。車やバイクの騒音、ギラギラと行き交うライト。初めての場に圧倒されて、隅に佇む和希。そこにはバイクに乗った、鋭い目つきの春山がいた。実は和希、初対面の時に、春山を怒らせてしまったのだ。春山の言葉にムカついて、顔を叩いた。嫌い合っても不思議ではないはずの相手だが、春山は「ブタ」と一言放って、和希を呼ぶと、後部シートを顎でしゃくった。「家まで送る」の言葉の代わりに
ストレートに「送る」と言われていたら、恋は生まれなかったかもしれない。傷つくはずの言葉なのに、温かく感じる不思議。臣くんの鋭い目つきにもキュン!コミックで描かれていた春山に、ピッタリのキャスティングと、感じられたファンも多いのでは?

ホットロード名言&名シーン第9位:借りたシャツから春山を感じる和希。

和希から春山の愚痴を聞いて、女として意識されているんだと、和希の親友・絵里が言った。春山から借りたシャツを着ている和希。襟元から、春山の残り香を感じてる。脳裏に浮かぶのは、幼い頃の記憶。小さい頃、家でママを待っていた時と似てる
 
和希は、母親からもらえない愛情を、春山の中に探しているようなところがあった。それを受け止めている春山の懐の深さを感じる。

ホットロード名言&名シーン第8位:「バーカ」 という和希に、絵里「なんかいいな、それ」

穏やかな海を眺めながら、並んで座る和希と絵里ふたりの友情が深まる、感慨深いシーンだ。
 
絵里が、春山とのことを茶化すと、和希は照れ隠しで「バーカ」と言った。絵里はその言葉を受け、和希を見つめた。「なんかいいな、それ・・・バーカとか、そういうの言えるの」そして、クラスメイトの蔭口に悩んでいたことを、和希に告白した。
「今までは一人で平気だったんだけどさ・・・あんたみたいな子がいたから、気が緩んじゃうんだよね」そう言って、ずっと我慢してきた涙を流す。和希が優しく抱きしめると、絵里は声をあげて泣いた。
 
ホットロードには、鋭い言葉が温かく感じるシーンが多い。友達という、かけがえのない存在を、改めてありがたく思うのだ。友達は宝物。

ホットロード名言&名シーン第7位:見つめる和希に、春山「ブス」

幼い頃に、父親を亡くした和希。たった一つ覚えている、大切な思い出があった。しかし、それは父親との思い出ではなく、母親の恋人とだったと知る。和希はいたたまれず、救いを求め、春山の元へ向かった。
熱を出して寝ている春山は、何かを察して和希に尋ねるが、和希は首を振り「もう平気、会えたから」と微笑む。すると春山は照れたように笑い「ブス」と言って、続けた。「親も生きてんだよ。何かあっても、そう思っときゃいいじゃん」和希は素直に頷いた。
 
春山は照れると、憎まれ口をたたく癖がある。けれど、春山の存在が、どれほど和希の凍てついた心を、溶かしてきたのかが分かるシーンだ。春山も和希の無垢な気持ちに、癒されてきたのかもしれない。そんな、和希の表情の変化を見せる能年さんと、登坂さんのセリフのない間演技力に圧巻する。

ホットロード名言&名シーン第6位:「これ終わったら、もう心配かけないから」和希の子猫には素直な春山。

春山が総頭を務める、不良チームNightsは、別の不良チームとの決闘の日を迎えていた。心の中で、和希の存在が大きくなっていた春山は、迷っていた。けれど、総頭なのだ。
春山は、ジュースを買ってくるよう頼んで、和希を外出させると、和希が連れてきた子猫を抱き上げて、言った。「帰ってきたら言っといてよ、これ終わったら、もう心配かけないから」熱のある体を奮い立たせ、特攻服を身にまとう。そして、和希の戻らぬうちに、バイクで飛び出していった。
 
向かう先には、彼の運命を大きく左右する、更なる選択が待つことを知らずに。大切にしたい和希が、目の前にいるのに、行かなければならない責任春山を引き留めたい。和希に、春山の気持ちを知らせてあげたい。切に願いながら、見入ってしまうシーンだ。

ホットロード名言&名シーン第5位:和希の想い“あたしはお前を絶対一人にはしないから”

和希を学校まで送った春山。足取り重く歩く、和希の後ろ姿を見守るように、眺めていた。和希はというと、ここのところ春山が、仲間たちからハブられていることを感じとり、心配していたのだった。何度かふり返りながら歩く和希。見守る春山。和希は、完全に足を止めてふり返ると、春山の目を見て、心に決めるあたしはお前を絶対一人にはしないから。ふたたび歩き出した和希の後ろ姿に、春山は呟いた。「お前、いま何か言ったべ」
 
互いを思いやり、大切にする二人が、目で会話するという、ぎゅーっとハートが熱くなってしまうシーン。このとき二人は同棲を始めていた。和希の担任は、春山のことを『彼女をちゃんと学校に行かせる良い彼氏』だと、褒めていた。春山の人間性の良さを随所で感じ、先生の言葉に、まるで親のように頷いてしまう。

ホットロード名言&名シーン第4位:「ママ、助けて」すれ違いだった和希と母が一つに。

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母親に愛されていないと、感じていた和希。和希のことがわからないと、悩んでいた母親。ボタンの掛け違いに過ぎないと、見て取れたけれど、たしかに母親は涙もろくて精神的に幼いところがあった。
 
春山が意識不明の重体になり、現実を受け止められない和希は、錯乱した。和希を必死に守ろうとする母親。一度は母親を信頼できずに、捨てた和希だったが、抱きしめられた温もりに「ママ、助けて」とすがった。そんな二人の姿に、温かいものが胸にこみ上げるのを感じる。

ホットロード名言&名シーン第3位:「トオルがいなくても、トオルなんかいなくても、俺がNightsをやる!」

円陣を組むバイクの群れ。ポケットに手を突っ込んだまま歩いてくる春山を、ヘッドライトが照らす。まるでステージのようだ。胸をあらわに、怪我のために巻かれた腹部の包帯が、サラシのように見えて、箔が付く。
 
春山が円陣の中央で立ち止まると、仲間たちは一斉にアクセルを回して、エンジン音を立て始める。何かを待ちきれず、急かしているみたいに。その音を全身で受け止めた春山は、宣言した。「トオルがいなくても、トオルなんかいなくても、俺がNightsをやる!」そして拍手喝采のように、エンジン音が一斉に高鳴った。新総頭誕生の瞬間だ!
 
思わず自分の右手も、アクセルをふかしそうなほどに興奮して、血が騒いだシーン。Nights総頭のトオルが姿を消し、春山が新総頭に。ホットロードファンにとって、記憶に残る大切なシーンの一つでは?

ホットロード名言&名シーン第2位:「こいつのこと・・・俺がもらってっちゃうよ」

いつからか狂ってしまった、和希と母の親子関係。その歯車を戻した春山の言葉だ。
 
「ママは、あたしより恋人が好き」寂しさの裏返しに、非行に走った和希だったが、心の奥に閉じ込めていた本音を、母親に打ち明けた。そして「あたし生まれて良かったの?」と問う。母親は黙ったまま。廊下で聞いていた春山が、静かに現れ、「おばさん、こいつのこと嫌いなの?」と優しい声で尋ねた。母親は何も言わない。言わないのではなくて、思いもよらない和希の胸中を知って、言葉が出なかったのだ。
春山は続けた「もしそうなら、俺がもらってちゃうよ」。すると、母親は口を開いた「あげないわよ、親が自分の子、嫌いなわけないじゃないの!産んで良かったに決まってる」と。
 
目の前の問題に向き合った和希。春山の存在が、和希に勇気を与えたのかもしれない。

ホットロード名言&名シーン第1位:「俺のことなんか、いつでも捨てれる女になれ」

まだホットロードを観たことのない方には、是非、実際に目で見て、肌で感じてほしいので、あまり説明したくない。(笑)
 
「今度こそ誰か死ぬ」と、敵対するチームとの闘争があることを、耳にした和希。Nightsの総頭である春山を思うと尋常ではいられない。春山に、行かないでほしいと懇願する。「あたし、こんなに誰かを大事なんて思ったことない
和希の思いを聞いた春山は、想いを巡らせるように、言葉を探していたが、突然叫んだ。そして「おめえよ、俺がいなきゃ、何もできないような女んなるな、俺のことなんか、いつでも捨てれる女になれ。そんでも俺が・・・追っかけて行くような女になれ」
 
第1位は、コミックでも映画でも、一番印象的でゾクゾクしちゃうほどカッコ良くて、感動的なシーン&セリフ。これしかないと思う!

名言&名シーンに臣くんの目演技

能年さんの演技力は「あまちゃん」で既に知っていたが、登坂さんは、とても初演技とは思えず、目を見張るものがあった。なかでも目演技にはゾクっとくる。
 
この映画は全体的に間をとるシーンが多い。表情だけで伝える(伝わる)心情、目と目で会話。だからこそ、こちらが目を離せなくなるほどに惹き込まれてしまう。とくに春山のセリフ「ブス」「ブタ」「てめぇ」「おめぇ」「なめんな」・・・文字で書くとヒドイ感じがするけれど、あの目演技と共に発せられると、心にふわっと温かくなるものを感じる。登坂さんのカッコ良さだけではない。彼の感性が出せた味、なのではないかと思う。
 
そしてキャスティングも良かった。二人をとりまく人々、トオル、絵里、リチャード、和希の母親、春山の母親など、ぴたりハマっていた。次は連ドラで観てみたいものだ。
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