【ターミネーター:新起動/ジェネシス】あらすじ&ネタバレ紹介!あの男がついに復活!

「ターミネーターはA.シュワルツェネッガーありき」を十分に再認識させたのが今作品です。『T2』や『T3』要素を孕んだ敵キャラや大ドンデン返しのT-3000キャラも登場して、事態はジェットコースターのようにカッ飛びます。これは、もうリブートの範囲を超えてます!

『ターミネーター:新起動/ジェネシス』とは?

『正伝5』ではない、総決算シリーズの起点

『ターミネーター』のシリーズ(『サラ・コナー クロニクルズ』や小説等を除く、いわゆる「正伝」)を見ていると、時系列的にきちんと整理しながらの鑑賞が時に難しく感じてしまう事があります。そんな絡まった糸のごときストーリーを、一端ほぐして再構築したのがこの『ターミネーター:新起動/ジェ二シス』(2015年)です。

リブート作品としての第1弾(3部作となる予定)と捉えるのが正しい観劇の仕方で、決して『5』ではありません。その辺りを踏まえて、この作品から観ても十分に楽しめる仕様になっています。また旧『ターミネーター』~『T3』を観てからだと、細かい点で「ニヤリ」とできるシーンも数カ所あります。

しかしながら、あくまで「新起動」ですから、初見でも十分に楽しめるのがこの作品なのです。シュワルツェネッガーも、相変わらずイイ味を出していますよ。

『ターミネーター:新起動/ジェ二シス』のあらすじ

「審判の日」が1997年8月29日でななくなっている別時間軸での闘い

旧シリーズや今作の冒頭でも語られていた通り、「審判の日」は1997年8月29日という事になっています。その日以降、スカイネット(機械軍)と生き残った人類(抵抗軍)との戦争は続けられ、遂には32年後に抵抗軍は勝利しました。

その歴史を覆すために機械軍側では、ターミネーター(T-800、若き日のアーノルド・シュワルツネッガー)を1984年のL.Aへタイムマシンで飛ばします。抵抗軍のリーダーのジョン・コナーの母親となるサラ・コナー(エミリア・クラーク)抹殺のためです。それを阻止するべく、人民軍はカイル・リース(ジェイ・コートニー)を同じ1984年に飛ばしました。

ここまでは、前シリーズで描かれていた通りですが、今作ではそのT-800を「待ちくたびれたぜ」と、もう1体のT-800(中年設定のシュワルツェネッガー、通称「オジサン」)が迎え撃ちます。

この1984年に2体のT-800が対峙している事自体が、まず歴史とのズレが生じている事を暗示させます。そしてストーリーは、『ターミネーター』~『T3』の次元から時間軸がズレた“別世界(別時間軸)”の話しに展開して行きます。

中盤からは、「審判の日」が2017年のジェネシスが起動する日に変わり、その日に焦点を当てた闘いが中心になって行くのです。「新起動」というタイトルに含まれたワードは、ジェ二シス(=スカイネット)の起動新しいストーリーの起動にかけたモノだったんですね。

この2017年の闘いに一応の勝利は収めたものの、まだ「オジサンの出現」の謎や、カイルとサラの恋の行方など、描ききっていない問題も山積しています。筆者としては、既成のストーリー概念を大きく裏切るような展開を今後も期待していました。

【ターミネーター:新起動/ジェネシス】2029年、L.Aでの抵抗軍の勝利

ジョン・コナー率いる抵抗軍の勝利の裏で

1997年の「審判の日」に、スカイネットによって地球上には核ミサイルが飛び交いました。地上の大半は破壊されて残った人類は地下活動を余儀なくされます。そうした戦乱の中で少年だったカイルは、機械軍に殺される寸前に抵抗軍の指導者のジョン・コナー(ジェイソン・クラーク。サラの子)に助けられます。

カイルはその後、優秀な兵士に成長しました(写真下・右。左はジョン)。そして2029年、抵抗軍は機械軍に勝利します。ところが、機械軍は、ジョンの存在をあらかじめ無きものにしようと、過去にターミネーターを送り込んで、サラ・コナー抹殺をはかりました。

それを阻止するために、同じく1984年に送り込まれたのがカイルです。ここからサーがが始まると思うと、筆者ならずとも胸が踊ったに違いないです。「新起動」も気になるところでした。

1984年の攻防!サラ・コナー抹殺へスカイネットはT-800を投入

ヤングとミドルのシュワルツェネッガー(T-800)対決!

1984年に機械軍が送り込んだT-800がタイムスリップしてみると、そこには同じT-800のオジサンが待ち構えていて、攻撃を仕掛けていきました(写真・上)。彼は、サラを守るために幼い頃(9才)に湖で助けて以来(画像・下)、ずーと見守りながら戦闘を教え込みこの日が来るのを待っていたのです。

その時代にカイルも到着して、訳の分からないまま闘いに加わります。ただ、言えることは“サラを絶対に守る!”という事です。ここでサラ、オジサン、カイルのトリオが誕生しました。敵方には、T-800に加えてT-1000(イ・ビョンホン)も現れて混戦模様を呈します

このT-1000は『T2』で活躍した、あの警官の姿をしたターミネーターです。今作でも警官のスタイルで登場していて、オールド・ファンには納得の演出と言えるでしょう。


なんとか敵ターミネーターを2体を返り討ちにしたトリオには、「審判の日」を止めるという大仕事があります。そのためには1997年にタイムトラベルして、スカイネットを壊滅させなければなりません。この時のためにオジサンはタイムマシンを作っていたのでした。

しかしカイルは、「タイムトラベルするのは2017年だ」と主張します。根拠は、1984年までのタイムトラベルの最中に、“ジェネシスの起動がスカイネット”という謎の光景を見たと言うのです。それについてオジサンは「別の時間軸の記憶だ」と2017年行きに賛成します。

そしてサラとカイルは、皮膚組織が損傷したためにマシンに乗れないオジサンを残して2017年に向かうのでした。この先の事は全く予想がつかず、筆者は逆にワクワクしてきた事を思い出しました。何せ、旧シリーズでは全く無かった話しですから。

2017年の決戦!ジョン・コナーもターミネーターで登場!【ネタバレ注意】

未知の闘いは、親子対決!

1984年から13年分をタイムトラベルしてたどり着いた地球には、核ミサイルの落ちた痕はなく表面上は繁栄を続けているかに見えました。その光景がオジサンが言う所の、「別の時間軸」である事を証明しています。だとすれば、ジェネシスの起動が「審判の日」になるわけです。

それを阻止しなければならないのですが、待っているはずのオジサンはいません。サラ(写真・上)とカイルは交通を乱した(着地が幹線道路上、しかも全裸)罪で警察へ連行された後に病院に移送されてしまいます。そこででやっとオジサンと合流しましたが、病院には機械軍によってT-3000になっていたジョン(写真・下)も待っていたのでした。

ジョンはカイルがタイムトラベルする直前に機械軍に拉致されて最強・最新のターミネーターにされていたのでした。これが“大ドンデン返しか!”と驚いた事を覚えています。

T-3000に化したジョンは、サラとカイルに「機械軍に参加して欲しい」と持ちかけますが、当然のごとく断られます。それにより、T-3000のジョンとサラ、カイル、オジサンは全面対決に突入します。しかし、ジョンの攻撃は強烈です。そこで、オジサンが32年間の間に用意した武器を取りに秘密基地にいきますが、そこでも襲われて危機に。

なんとか、その局面を切り抜けて、ジェネシスを破壊するためにサイバーダイン社へと向かいますが、そこまでのカー・チェイスやヘリでの空中戦などが速いテンポで流れて行きます。中でも金門橋でのシーンは圧巻ですよ。筆者は『ターミネーター』シリーズで一番のスピード感だと思った程です。観ていて気持ち良かった事を覚えています。


そして、最終決戦はサイバーダイン社内です。ジョンは先回りして、ジェネシスの起動を早めました。一方、サラ達のトリオは爆薬をセットしていきます。ここでも激しい攻防戦が繰り広げられていきましたが、強力な磁場発生でジョン(T-3000)を葬りました。

同時にジェネシスを爆破して、スカイネットの起動を止める事にも成功します。この時にオジサンはT-1000(この時点では開発中)の液体金属に落下しますが、このおかげで再起動能力を身につけてセルフ・バージョン・アップして戻ってきました。

これで「審判の日」は永久に避けられたかに見えましたが、次への伏線となりそうな予兆を僅かに見せています。“まだ、終わったわけではない”という余韻を残して終わりました。筆者は、この伏線を解くであろう次回作を期待してやみません。

【ターミネーター:新起動/ジェネシス】シュワちゃん以外は新キャストで

リブートにふさわしいフレッシュだが重厚な顔ぶれ

今作品はリブートのため、登場人物は変わらないものの演者が旧シリーズからは一新されているのが特徴です。カイル役は『ターミネーター』ではマイケル・ビーンでしたが、ここではジェイ・コ-トニーに変わっています。登場人物としての“線が太く”なっています。

サラ・コナーはリンダ・ハミルトンが有名ですが、若返りのためにエミリア・クラークがキュートなサラを演じています。特筆すべきは、T-800のアーノルド・シュワルツェネッガーですが青年期(CG)、中年期、壮年期と年代に合わせた3体分を見事に演じ分けているのが輝っています。

筆者個人としては、前半部に出演したT-1000役のイ・ビョンホンが好きです。セリフが一言もない、贅沢な造りにも斬新さが感じられてイイですね。

【ターミネーター:新起動/ジェネシス】本国の評価は微妙なところ。続編も…

2作目以降のスケジュールが白紙に

この『ターミネーター:新起動/ジェネシス』は、公開前から既に賛否が分かれていました。確かにA.シュワルツェネッガーが12年ぶりにターミネーター役に復帰と言っても、それだけ年齢を重ねているわけで、「アクション・シーンについていけるのか?」という懸念があったのは事実です。

しかし、その問題に関しては作品を観れば一目瞭然で、“まだまだ、いける”というのが本当の所だという事が判明しました。ただ、現実的にタイムトラベル物は時間軸の描き方が難しく、ストーリーが広がる分だけ、難解になっていってしまう面を持ち合わせています。公開後の評価も二分しているというのが、正直な所です。

明快なエンターテイメントを求めるムキには、合わなかったのかも?第2作、第3作の公開予定が白紙になったというのは非常に残念ですが、そういった問題があったのかも知れません。

「アイル・ビー・バック」(byオジサン)

まとめに代えて…



米パラマウント・ピクチャーズの当初の予定では、2017年5月には今作の続編『Terminator2(原題)』が公開されているはずでした。しかし、その予定は白紙となりました。しばらくは、シュワちゃんのターミネーターともお別れです。

「i’ll be Back」は、あまりに有名なセリフになりましたが、今作品で筆者はもうひとつ、お気に入りのセリフを得る事ができました。「Old not Obsolete(古くてもポンコツじゃない!)」です。おそらく、旧シリーズからのファン世代の胸には筆者同様に“グサッ”とキてるのではないでしょうか?

この言葉を胸に秘め、次回作を待ちながら筆を置く事とします。

こちらの記事もオススメ!

ターミネーター:新起動/ジェニシス [Blu-ray]
パラマウント (2016-05-11)
売り上げランキング: 1,423