「スタートレック」スポックの魅力を大解剖!名言や挨拶の意味も紹介

尖った耳、吊り上がった眉、個性的な外見で冷静に論理的な言動をするミスター・スポック。「スタートレック」シリーズを観たことが無くても、手を挙げた挨拶「長寿と繁栄を」のポーズは、知っているでしょう。このインパクトあるキャラクターは、どんな物語を紡ぐのか見ていきましょう!

「スタートレック」ミスター・スポックってどんな人物?

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「スタートレック」シリーズの人気キャラクターであるミスター・スポックは、その個性的な外見から印象に残っている方も多いだろう。感情を表に出さず「船長、それは非論理的です」と、躊躇なく意見する姿に、何者だ?と興味を抱かずにはいられない。

ミスター・スポックは、一言で言い表すのがとても難しい複雑な人物である。少しずつひも解いていこう。

スポックの人物像を追う!父との確執が生まれた訳とは?

ヴァルカン人と地球人との間に産まれたスポック

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地球人のアマンダ・グレイソンは外交官をしていたヴァルカン人:サレクと出会い、2230年にヴァルカン星で男の子を出産した。その子の名はスポックと名付けられ厳格な父の教えの元、ヴァルカン人として成長していく。

そんな中、周りの子供たちのように怒りを爆発させることが少なかったスポックは「感情の抑制」というものに悩むようになっていく。「感情は学ばなくてもコントロールは出来る」と。 そんなスポックを父は「あまりに地球人らしい」と評価した。

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父の言葉を聞いたスポックは、自分の中の「ヴァルカン」を否定されたと感じた。友達からは、「感情反応を起こさないのはヴァルカン人でない」といわれ、いじめにあうようになっていく。泣きながら帰宅したスポックを見て、母も一緒に泣いた。

母を泣かせてしまったことに罪の意識を感じたスポックは、より一層「論理と感情抑制」を学んだ。「ヴァルカン人よりヴァルカン人らしく」と思ったのだろう。そんなスポックを、父は誇らしく母は複雑な気持ちで見守っていた。

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父はスポックを科学の道へ進めさせるため、ヴァルカン化学アカデミーの卒業を待ち望んでいた。しかし、どこへ行っても「混血」という事実が付いて回り、自らもコンプレックスを抱いていた。ヴァルカン化学アカデミーでも「混血」は足かせになるようになる。

このままヴァルカン星に留まることに不安を感じたのか、スポックは宇宙船隊への入隊を希望する。スポックを科学者にしたい父との話し合いは決裂し、とうとうスポックは自分の希望する将来へ足を進めた。

ここから、父との確執は長期間にも及ぶこととなる。

ヴァルカン人の特性や習慣を知ろう!

感情を抑制し、星の滅亡を免れたヴァルカン人

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ヴァルカン人の本質は、非常に感情的で好戦的な種族である。この荒々しい気質のため、ヴァルカン星は何度も滅亡の危機に立つことになった。そこで哲学者が考え出したのが「イデック」と呼ばれる感情をコントロールする思想だ。

感情の暴走を抑制することで他部族や同部族との衝突を避け、「長寿と繁栄を」継続させることが必要だと悟った長老たちは、この教えを必須学習とした。今では、「イデック」により感情をコントールすることをヴァルカン人は尊んでいる。

ヴァルカン式挨拶は、右手の指で表す「長寿と繁栄を」

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片手を上げて、人差し指と中指、薬指と小指をそれぞれ付け、中指と薬指の間を広げると、ヴァルカン・サリュートと呼ばれるヴァルカン式挨拶になる。言葉で表すと複雑になり分かりにくいので、是非上の画像で確認してもらいたい。

この手のポーズは、微妙に作りにくい形のため、当時は学校や職場、駅のホームやパブなどで練習する人がそこら中にいたという。その光景を見ていた業界関係者は、こぞって他の作品にもパロディーとして取り入れた。今でも海外ドラマや映画で見ることが多いだろう。

「スタートレック」ミスター・スポックの名言

映画『スタートレックⅡ カーンの逆襲』でのスポック最後の言葉。スポックは宇宙船エンタープライズ号のエンジンを修理していた。その時、事故で高濃度の放射能被ばくにあってしまった。

「仲間を助けるには、自分が犠牲になるしかない。」スポックは、ヴァルカン人らしく論理的に結論付けたが、最後の言葉としてカーク提督に残した言葉が上記の言葉だった。

地球人としての一面が顔を覗かせたのか?感情抑制をしていても、込み上げてくる思いだったのか…?いずれにしても、胸がキュッと締め付けられるシーンだ。

スポックの恋人ウフーラは心優しき強い女性!

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ニヨータ・ウフーラは、地球のアフリカ出身でスワヒリ語を流暢に話すことができる女性。司令部門に所属し、何度か船の指揮を執ることになった有能な隊員だ。中佐に昇格してからは、士官候補生の教育に携わるなど、重要なポストに就いている。

一見、仕事人間のようにも思えるが、歌で仲間たちを楽しませたり部屋中をアフリカグッズで埋め尽くすなど、個性的な一面も持ち合わせている。そして、仲間たちと打ち解けていないスポックに積極的に話しかけていたのも彼女である。

スポックの故郷、ヴァルカン星が破壊された時にはスポックを慰め、スポックの危機にはいち早く掛け付け、恋人関係を築き上げた。しかし、人口が激減したヴァルカン人の再興を望んだスポックは、ヴァルカン人との交配を考えウフーラと別れることを決めた。

人種差別の壁がスポックとウフーラの破局原因?!

TVドラマ「スタートレック」が放映されたのは、1966年から。日本では「宇宙大作戦」という時代を感じさせる邦題でスタートした。このドラマを見たキング牧師が「ウフーラは黒人の子ども達にとって目標である」と讃えたことを知っているだろうか?

「60年代に人種差別なんてあるの?」と思われるかもしれないが、アメリカでは黒人差別が根強く残っており、ドラマで黒人が主要キャストになることさえウフーラ役のニシェル・ニコルズが初めてだった。

「スタートレック」スタッフは、孤独なスポックにウフーラとの明るい未来を用意してあげたかったかもしれないが、時代が許さなかったのかもしれない。これは、悲しい事実だ。

スポック役レナード・ニモイとカーク船長の悲話

ミスター・スポックには、「スポック船長」という誤解が付きまとう。スポックは、船長にはなっていない(訓練船の指揮官にはなったが、カーク提督に指揮権を譲っている)。船隊士官として友人として、常にカーク船長の元に就いていた。

そのスポック役レナード・ニモイが、2015年に末期の慢性閉塞性肺疾患で命を落とした。その葬儀に「スタートレック」時代から友人だった、カーク船長役のウィリアム・シャトナーが仕事のため出席できないとつぶやいたことで、ファンは激怒!

シャトナーは、赤十字主宰のチャリティーへ出席するためフロリダにいた。ニモイの葬儀はロサンゼルスだ。チャリティーを途中で抜け出せば間に合うかもしれないが、そんなことをしてニモイは喜ぶだろうか?と考えたのだ。

シャトナーは「僕はここにいる。好きに言うがいい」と、火に油を注ぐ言葉をツイートし、ファンを怒らせてしまった。伝え方を選べばファンも納得した事態だが、シャトナー自身も葬儀欠席を心苦しく思っていたことが、裏目に出たのだろう。彼も「感情抑制」を身に付けるべきではないだろうか?

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