40年近く愛され続けるじゃりン子チエの魅力を徹底解剖!

1978年の連載開始、1981年のTV放送開始を経て今もなお愛される「じゃりン子チエ」の魅力はどういうところにあるのでしょう。大人社会で生きるしっかり者のチエと賭博とケンカに明け暮れる父テツとの珍しい親子関係は大きな見所ですね。

下町と人情!アニメ「じゃりン子チエ」とは?

大阪の下町を忠実に再現

出典:https://www.amazon.co.jp

じゃりン子チエ は大阪市西成区を舞台として、ホルモン焼屋を切り盛りするチエと周りの個性的な大人たちとの暮らしを描くほのぼのとした漫画です。小学5年生のチエですが、大人顔負けの感性で父親テツとのユニークなやりとりを繰り広げ、大阪の下町独特の雰囲気が見事に描かれています。
しっかり者のチエは「うちは日本一〇〇な少女や」というのが口癖です。チエは小学5年生で小学校に通う傍ら、テツに代わり、ホルモン屋を切り盛りし、いろんな大人たちを相手に奮闘します。
そして、父親のテツは母親のヨシエさんとは現在別居中ですが、この美しい妻にはめっぽう弱く、やくざ相手に怖いもの知らずのテツも妻の前では緊張してろくに話もできないというちょっとかわいい面もあります。

テツとヨシ江さんのエピソードもユニーク

テツとヨシ江さんは別居中の設定ですが、その理由は何らかの理由でテツが「出ていけ」と言ったことがきっかけだと思われます。どんな相手にも強気なテツがヨシ江さんの前にでると緊張してしまう場面はよく知られていますね。。
二人の交際にまつわるエピソードもユニークでした。学生時代陸上部だったヨシ江さんは、体力には自信があるテツに地区対抗リレーで勝利します。悔しかったテツは再戦をもうしこみますが、仲介した花井拳骨がヨシ江さんに「テツが会いたがってる」とだけ伝えたため、デートの申し込みと勘違いしたヨシ江さんがスカート姿で弁当を作って現れたのです。
これをきっかけに二人は交際を始めることになったのです。おとなしそうで大人っぽいヨシ江さんがテツのどのようなところに惹かれたのか、ちょっと気になってしまうところですね。

親友のヒラメちゃん

チエちゃんの親友にヒラメちゃんがいます。「ヒラメ」ちゃんは顔の雰囲気からのあだ名かと思いきや、なんと名前が「平山ヒラメ」ちゃんなのです。アニメ映画版には登場しなかったのですが、その理由は存在があまりにも印象的だったため、監督・高畑勲があえて登場させなかったというエピソードもあるくらい、欠かせない存在でもあります。
チャキチャキしているチエちゃんに比べてちょっとおっとりしているヒラメちゃんですが、絵を描くことが得意で、大阪府のコンクールで金賞を受賞したこともあります。逆に凄まじい音痴でマサルの脅迫の武器に使うことも。

「じゃりン子チエ」の舞台とは?


大阪といえば・・・と上げられる中でも上位に来るひとつが「新世界」や「通天閣」ですね。じゃりン子チエの舞台はこの新世界界隈だと言われることが多いようです。現在もホルモン焼き屋などが並ぶ街並みは、漫画やアニメに登場する風景を彷彿させます。
漫画に出てくる住所やテレビ放送された際に何度か「通天閣」が映ったので、チエちゃんのホルモン焼き屋もその周辺ではないかと言われていますが、一方では出てくる回数があまりにも少ないのでそうではないという考え方もあるようです。しかし、人情や風景はかなり忠実に描かれているようですね。

たびたび登場するホルモン焼きとは?

今でこそ、あちらこちらでみられる「ホルモン焼き」ですが、アニメが登場した当時はあまり馴染みがなかったのではないでしょうか?じゃりン子チエの中でも、なんとなく肉を焼いているというのはわかるけど「ホルモンって?」と思われた方も多いようですね。焼き肉屋さんに行けばたいていはメニューにもあります。
ホルモンはそもそも内臓肉を焼く料理です。小腸、大腸を中心に、皮、胃、肝臓、心臓、腎臓、腸などもあります。語源としては内分泌物の「ホルモン」から来ているという説や大阪で捨てるものという意味の「放る(ほる)もん」からきているという説があります。
それにしてもチエちゃんが焼いているホルモン焼きはいつ見ても美味しそうですね。

「じゃリン子チエ」の町は実在するのか?


じゃりン子チエに出てくる街並みは、大阪の下町で懐かしい雰囲気が漂っています。地元の方にとっては、「この場所はもしかしてここでは?」と思われるような場所もあるようです。また、町名などもかなり近いものが発見されています。また、通天閣など、特徴的な建物が漫画の中でも描かれています。
例えば、西萩というアニメの中の地名は実際には西萩町、東萩は東萩町、入舟は西入船町、東入船町など近い町名はあるようです。実際の地名を知っている人はもちろん、もし、大阪に行く機会があれば、西成区周辺を歩いてじゃりン子チエの舞台を訪れてみたいと思う方も多いのではないでしょうか?

「じゃりン子チエ」 op の歌詞が話題に?!


じゃりン子チエの主題歌といえば、TV版のオープニングテーマ「バケツのおひさんつかまえた」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?「うちのカバンにおひさんひとつ。明日の分のおひさんひとつ」というあれです。
じゃりン子チエの声を担当している中山千夏さんも参加してチエちゃんパートもありましたね。そして、花札をイメージしたアニメーションが印象的でした。
さて、この歌は、いろんな言葉をリズムよく組み合わせているテンポの良い歌なのですが、「歌詞の意味がわからない」という方が多いようです。確かに、単語の意味はわかるけど、リズムの良いメロディーに気を取られるせいで聞き流してしまって、よく聞くと歌詞はほとんど意味がわかりませんね。しかし、それは「物事はあまり深く考えなくていいんだ」とも思わせてくれるような気がします。

「じゃりン子チエ」のホルモン屋は実在するの?


じゃリン子チエこと竹本家の住所は「大阪市頓馬区西萩」となっています。もちろん、このような住所はないのですが、大阪市西成区花園北地域が、以前「大阪市西成区西萩町」と呼ばれていたことがわかっています。
また、この街を見ていると、実際にチエちゃんのお店が存在しそうだと思ってしまいます。しかし、実際に存在したのです。(現在も存在するかどうかは不明です。)オーナーが看板や店構えなどをそっくりに再現し、じゃリン子チエのファンなら必ず行ってみたくなるお店として話題を呼びました。漫画やアニメで見慣れているこのお店が忠実に再現されているなんて、夢がありますね。

「じゃりン子チエ」の豪華声優陣とは?


じゃりン子チエに登場する人物を担当する声優陣がとても豪華だと言われています。大阪が舞台のアニメなので、大阪、吉本興業の芸人さんが多く出演されています。チエは中山千夏さん、父親のテツは西川のりおさんは有名ですね。特にテツの声を担当されている西川のりおさんはあまりにもはまり役ですね。
そして、テツの両親を京唄子さん、鳳啓助さん。博打屋「遊興倶楽部」の社長からお好み焼き屋の店主となった「社長はん」を芦屋雁之助さん、テツの幼馴染丸山 ミツルを上方よしおさん、二人の小学校時代の担任花井 拳骨を笑福亭仁鶴さん、その息子でチエの担任の花井 渉を桂文枝(当時桂三枝)さん。
ほかにも紳助竜介、オール阪神巨人、ザ・ぼんちなどそうそうたるメンバーです。これだけの大物の芸人さんたちが出演するアニメは他にはないかもしれませんね。

「じゃりン子チエ」の心に残る名言

チエちゃんの名言

じゃりン子チエには、いろんな登場人物が心に残る言葉や名言を残しています。なるほど・・・と心にしみる言葉や、ちょっと感動してしまう言葉などがあふれています。その一部を紹介してみます。
チエちゃんの名言①「テストの点が5点10点上がっても親子の仲が悪なったら何にもならんやんけ」テストの点が上がって、親子の仲が悪くなるというのは、一般的にはあまり考えられないのですが、チエちゃんとテツなら妙に納得できるのも面白いですね。
チエちゃんの名言②「客は店選べるけどな、店のもんは客選んだりできへんねん」チエちゃんはホルモン焼き屋を一人で切り盛りしていますが、大阪の下町、色んなお客さんが訪れます。勘定をごまかそうとする客にも果敢に立ち向かうチエちゃん。小学5年生ですでに商売人としての感覚を身に付けていますね。

テツの名言


博打とケンカばかりで自分の店のホルモン屋もチエにまかせっきりのテツですが、たまに心にすっとしみ込んでくる言葉を言ってくれるのです。毎日を力いっぱい生きていて、直情的でうそをつくのが下手で、憎めないテツに魅了される人も少なくないのでは?
テツの名言①「楽してカネもうかるのは なんでもバクチじゃ」テツらしいセリフです。博打好きのテツはチエちゃんに店を任せっきりで博打に出かけてはケンカをして・・・の毎日。しかし、楽をしてカネもうかるのはなんでもバクチというのは、あながち間違いでもないかも?テツが言うとそんな気がしてくるのが不思議です。
テツの名言②「カネもらって喧嘩の練習してるやつとただで実践やっとるもんの差を見せたる」カネがらみのセリフが多いテツですが、「カネ」の本質を知っているからこそ言えるという言葉が多いとも言えますね。

「じゃりン子チエ」が愛される理由とは?

「じゃりン子チエ」はチエちゃんを中心に大阪の下町の暮らしを描いたほのぼのとしたストーリーですが、どこか懐かしく、「大阪らしさ」が出ているところが魅力の一つではないでしょうか。声優陣も関西出身者が多く、関西弁に関しては厳しいといわれている関西人にもすんなりとなじみます。
また、ろくに仕事もせずに博打とケンカ好きのテツには言いたいことを言ってすぐに手が出てしまうという自由奔放さと、素直で妻のことが好きすぎて緊張してしまうというかわいい面が魅力でもありますね。大人ではなく、小学5年生のチエの目線で見る大阪の下町の大人の世界を描いているのもこの漫画の特徴でもあります。
「じゃりン子チエ」が今の若い世代にも人気があるのは、忘れられかけている人情や温かさを思い出させてくれるからなのかもしれませんね。
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