【新世紀エヴァンゲリオン】使徒特集! 種類や元ネタ・強さを紹介

アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」における人類の敵、使徒。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」では通し番号だけですが、「新世紀エヴァンゲリオン」では名前もついており、数も多め。その名前にもきちんと元ネタがあります。全18種の使徒と、それぞれの強さを紹介していきます。

「新世紀エヴァンゲリオン」人類の敵、使徒とは

パターン青! 使徒です!

大人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズにおける人類の敵、使徒。”パターン青“なる波長パターンにより識別されることでも有名です。TV版「新世紀エヴァンゲリオン」でも劇場版「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」でも彼らの目標は特務機関ネルフ最下層で、そこに封印されていると思しき第1使徒アダム(実際は第2使徒リリス)と融合しサードインパクトを発生させることによる人類の滅亡を目論んでいます。

「新世紀」と「新劇場版」では詳しい設定が大幅に異なる部分もあり、特に「新劇場版」では使徒の全容がはっきりしておらず、未だ多くの謎があります。今回は主に「新世紀」のほうに登場する18種類の使徒について、その作中で見せつけた強さと、主にユダヤ教・キリスト教に由来する名前の元ネタをそれぞれ紹介していきます。

使徒、襲来! 18種類の使徒の強さと元ネタを一挙紹介

始祖の使徒、第1使徒アダム

本編に直接登場することのない第1使徒アダムは、後ほど紹介する第3~17使徒の親たる存在にあたります。名前の由来は、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教における最初の人間アダムから。コアを破壊されない限り永遠に生きることのできる生命の実S2機関)を備えており、この特性は第2・18使徒を除く全ての使徒に共通します。

作中現在から15年前の2000年9月13日に南極の地下で発見され、調査中に覚醒、再封印にあたり大爆発。のちにセカンドインパクトと呼ばれる大災害が引き起こされました。封印されたアダムは肉体と魂に分離され、肉体のほうは胎児の形で復元され紆余曲折を経て碇ゲンドウのもとへ、魂のほうはゼーレによって肉体を与えられて第17使徒となります。

もうひとつの始祖、第2使徒リリス

アダムの生命の実に対して知恵の実を備えている始祖の使徒が、第2使徒リリスです。名前の由来は、ユダヤ教における悪霊リリスから。こちらは地球上の(第1・3~17使徒以外の)全生物と、第18使徒を生み出しました。

リリスも肉体と魂が分離されており、肉体のほうは特務機関ネルフの地下深くに存在するターミナルドグマで磔にされており、動くことはありません。魂のほうは碇ユイのクローンである綾波レイの肉体に移植されました。

被っている仮面の模様は、『ヨハネ黙示録』に記されている黙示録の仔羊が持つ7つの目を模したもの。ちなみに「新劇場版」ではこの仮面のデザインが全く異なるものになっています。

作中で最初に登場する使徒、第3使徒サキエル

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第1話「使徒、襲来」で登場する使徒、第3使徒サキエル。「新劇場版:序」では第4の使徒として登場します。ユダヤ教・キリスト教における、水を司る天使サキエルが名前の由来。作中で最初の登場となる使徒です。

比較的人型の形状をしており、歩いて移動します。攻撃は手腕などによる物理攻撃から、腕から出る槍を使用した攻撃、さらには光線での遠距離攻撃までさまざま。防御力は後の使徒よりは低めで、N2地雷でもダメージが入ります。

国連軍の攻撃では撃破に至らず、碇シンジの乗るエヴァンゲリオン初号機が出撃。最初こそ初号機を圧倒し活動停止に追い込んだものの、暴走した初号機に返り討ちにされ、最期は初号機を巻き込んで自爆しました。

強力な触手で攻撃、第4使徒シャムシエル

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第3話「鳴らない、電話」で登場する、第4使徒シャムシエル。「新劇場版:序」では第5の使徒として登場します。名前の由来は昼を司る天使シャムシエルから。確かに白昼堂々襲来しますが、あくまで名前だけ借りてきているようですね。

イカに近い形をしており、主に飛行して移動します。一応直立も可能。主な武器は2本の触手で、これをブレード状にして強力な斬撃で攻撃したり、相手の体に巻き付けて投げたりします。

シンジの友人が近くにいたために上手く動けなかった初号機のアンビリカルケーブルを切断するなど一時は優勢に立ち回るも、コアにプログレッシブナイフを突き立てられ相討ちに。

視聴者から大人気、第5使徒ラミエル

「ラー」と聞こえる特徴的な鳴き声と、特に「新劇場版」における目まぐるしいフォルムチェンジが大人気の第5使徒ラミエル。「新劇場版:序」では第6の使徒にあたります。雷を司る天使ラミエルが由来で、確かに雷のような攻撃を行います。第5話「レイ、心のむこうに」および第6話「決戦、第3新東京市」に登場します。

正八面体のクリスタルのような見た目をしており、移動は飛行。高火力の加粒子砲強力なA.T.フィールドで、攻防ともに隙を見せません。ドリルによる掘削でネルフのあるジオフロントへの侵入を試みますが、日本中の電力を徴発した”ヤシマ作戦“により実現された陽電子砲の狙撃でA.T.フィールドごとコアを貫通されました。

弐号機とアダムの乗る艦隊を襲撃、第6使徒ガギエル

第8話「アスカ、来日」で惣流・アスカ・ラングレーの乗るエヴァンゲリオン弐号機の初戦闘の相手となったのが、第6使徒ガギエル。名前の由来は魚を司る天使ガギエルから。元ネタの通り、魚のような見た目と性質を持ちます。

水中を泳いで移動し、ドイツから日本に移動中だった弐号機の乗る艦隊を襲撃。実際のところは弐号機を狙ったわけではなく、加持リョウジが持っていた胎児状態のアダムが狙いでした。

多数の艦を沈めながら弐号機と交戦、一時は弐号機を海中に引きずり込むなど奮戦しますが、口をこじ開けられたところに艦隊の砲撃を浴びせられてコアを破壊され、撃破されました。

撃破したかと思いきや分裂し復活、第7使徒イスラフェル

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イスラム教における音楽を司る天使イスラーフィールを名前の由来とする、第7使徒イスラフェル。第9話「瞬間、心、重ねて」に登場します。使徒の特性としては音楽とは無関係ですが、イスラフェルの撃破に際して音楽が用いられます。

イスラフェルを甘くみて単独で突っ込んできた弐号機にあっさり撃破されるも、黄と白の2体に分裂して復活。2体同時に撃破しなければ即座に復活するため、初戦では初号機・弐号機を圧倒、通常兵器により動きを止められます。

7日後に再び動き出した際には、音楽に合わせて行われた初号機・弐号機によるユニゾン攻撃により1体に戻された上でコアを攻撃され、戦闘開始から62秒で撃破されるに至ります。

マグマの中で羽化、第8使徒サンダルフォン

第10話「マグマダイバー」で、マグマの中から発見された第8使徒サンダルフォン。元ネタは、ユダヤ教・キリスト教における胎児を司る天使サンダルフォン。蛹の時は人間のような、羽化した後は魚のような形をしています。

覚醒していない蛹の状態で発見されたため、弐号機を使った使徒捕獲作戦の標的となりましたが、その途中で羽化を始めたことで殲滅作戦へと移行、サンダルフォンはマグマの中で弐号機と対峙します。

弐号機に口から冷却水を注入されたことで、同じ回の序盤で説明されていた熱膨張の原理により収縮、表皮が外圧に耐えられなくなったところにプログレッシブナイフによる追撃を喰らって自壊しました。

使徒のなかで最弱? 第9使徒マトリエル

第11話「静止した闇の中で」に登場する、雨を司る天使マルティエルを名前の由来とした第9使徒マトリエル。溶解液を用いて攻撃する点は雨っぽいといえるかもしれません。

クモのような細長い脚と小さな胴体を持ち、胴体下部にある目のような模様から溶解液を出します。ネルフがちょうど停電していたところを襲いますが、エヴァンゲリオン零号機を含むエヴァ3機による返り討ちに遭いました。

ストーリーとしてはシンジ・アスカ・レイの3人が初めて合同で戦闘を行った重要な回なのですが、マトリエル自体は銃撃であっさり倒されることから、ファンの間では全使徒中最弱なのではとも囁かれています。

自分の体を落下させて攻撃、第10使徒サハクィエル

第12話「奇跡の価値は」および「新劇場版:破」で登場した第10使徒サハクィエル(「破」では第8の使徒。なお第7の使徒は「新劇場版」オリジナルであり「新世紀」には登場しません)。空を司る天使サハクィエルを元ネタとする通り、宇宙空間から襲来します。ちなみに、「新世紀」と「破」ではかなりデザインが異なります(画像は「新世紀」)。

マトリエルのものとも似ている大きな目のような模様と、横に長大な体が特徴。体の一部を切り離すこともできます。その使徒中最大級の巨体と強力なA.T.フィールドをそのまま武器とし、第3新東京市への直接落下による衝撃でネルフへの攻撃を試みますが、落下地点で待ち構えていたエヴァ3機に撃破されました。

唯一エヴァを使わず撃破、第11使徒イロウル

恐怖を司る天使イロウエルが名前の由来となっている、第11使徒イロウル。第13話「使徒、侵入」に登場しています。これまでの使徒とは全く異なる方法でネルフに攻撃を仕掛け、人類を恐怖に陥れました。

微生物状の群体で、ネルフのスーパーコンピューターであるMAGIをハッキングし自爆プログラムを起動させようとしますが、赤木リツコによって自己進化の特性を逆手に取られ、進化の最終形態としての死を選ばされて自滅しました。

全使徒中唯一エヴァを用いずに撃破された使徒です。ちなみにこの回でエヴァはイロウルによる汚染を避けてパイロット不在のまま外部に射出、訓練中だったパイロットも同じく射出され、終始エントリープラグの中で待たされていました。

本体内部にはディラックの海、第12使徒レリエル

第12使徒レリエルは、第16話「死に至る病、そして」に登場した、夜を司る天使レリエルを由来とする使徒です。その正体は、まさしく夜の闇のように暗く広がる影そのもの。

一見本体のように思われる球体はパターンオレンジで、本体である影に対してむしろこの球体がレリエルにとっての影です。本体の内部にはディラックの海虚数空間)が広がっており、初号機をその中に取り込みます。

初号機に搭乗しているシンジと精神世界でコミュニケーションを図ろうとするといったこれまでの使徒にはない一面も見せましたが、最終的には活動限界を迎え暴走した初号機によって内部から撃破されました。

参号機に侵入して乗っ取る、第13使徒バルディエル

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第18話「命の選択を」および「新劇場版:破」で登場した、霰を司る天使バラキエルの別名を名前の由来とした第13使徒バルディエル(「破」では第9の使徒)。起動実験中のエヴァンゲリオン参号機を乗っ取り、その機体を用いて攻撃します。

「新世紀」ではパターンオレンジながらゲンドウによって使徒と識別され、「破」ではパターン青を示して使徒と判定されます。起動実験に際し、「新世紀」では鈴原トウジが、「破」ではアスカがそれぞれ搭乗していました。

元の参号機より強力で、「新世紀」では零号機と弐号機を瞬殺、「破」では新たに生えた腕で初号機を圧倒しました。いずれもダミープラグを起動した初号機に参号機ごと撃破され、そのグロテスクなさまは「エヴァ」きってのトラウマシーンとして有名です。

最強の拒絶タイプ、第14使徒ゼルエル

第19話「男の戰い」で登場し、冬月コウゾウによって「最強の拒絶タイプ」とも言われた第14使徒ゼルエル。「新劇場版:破」では第10の使徒としてラストを飾りました。力を司る天使ゼルエルの名を冠するだけあって、その力は絶大です。

あのラミエルがドリルでちまちま突破していたジオフロント上空の18枚の特殊装甲をビーム一撃でほとんど溶かし尽くし、伸縮自在な腕はエヴァを容易く切り裂きます。さらにコアが攻撃されそうになるとシールドで覆うなど、防御にも抜かりがありません。

「新世紀」でも「破」でもエヴァ3機を全て活動停止に追い込みますが、暴走・覚醒した初号機によって「新世紀」では内部のS2機関ごと食われ、「破」では取り込んだレイを奪還されて初号機に吸収されました。

衛星軌道上から精神攻撃、第15使徒アラエル

鳥を司る天使アラエルの名を持つ、鳥のような見た目をした第15使徒アラエルは、第22話「せめて、人間らしく」に登場しました。衛星軌道上に浮かんでおり、エヴァとの物理的な戦闘は行いませんでした。

弐号機に乗るアスカに対して精神干渉を行い人の心を探ろうとするなど、レリエルに続き人類とコミュニケーションを図ろうとします。ちなみにこの時に流れるBGMは有名な「メサイア」のハレルヤ

距離があり過ぎるためにA.T.フィールドを中和できず通常兵器では攻撃不能だったため、零号機によってロンギヌスの槍が投げられ、アラエルはA.T.フィールドごと貫通されて撃破されました。

パターンオレンジと青を遷移、第16使徒アルミサエル

第23話「涙」に登場した第16使徒アルミサエルは、子宮を司る天使アルミサエルの名を冠する、DNAに似た二重螺旋のような見た目をした使徒です。レリエル・アラエルと同じように、人の心への干渉を図ります。

出現後しばらくパターンオレンジとパターン青を交互に遷移したのち、アルミサエルが狙ったのは零号機に乗るレイ。直接攻撃はまるで効かず、一方的に零号機との融合を試みていきます。

レイと精神世界でコミュニケーションを取ろうとし、融合を進めるなかでアルミサエル自身もレイの姿に変化しますが、レイの判断で零号機は自爆、アルミサエルも撃破されました。

最後のシ者、第17使徒タブリス

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第24話「最後のシ者」において渚カヲルの名前でシンジの前に現れた、第17使徒タブリス自由意志を司る天使タブリスの名をもらっている彼は、自然に生まれた使徒ではなく、ゼーレによってアダムの魂を使って創られた人工の使徒です。

フィフスチルドレンとしてネルフにやってきたカヲルはしばらくシンジたちと行動を共にしますが、やがて弐号機を搭乗もせずに操りターミナルドグマへ侵入、そこにいるのがアダムではなくリリスだと悟り、抵抗することなく初号機に撃破されます。

「新劇場版:Q」では本人曰く第1の使徒であるにも関わらず、ゲンドウによって第13の使徒に堕とされ、シンジに代わって首に装着したDSSチョーカーの作動によって死亡しました。

リリスに生み出された使徒、第18使徒リリン

悪霊リリスが魔王サタンとの間にもうけた子供たち、その名前を冠する第18使徒リリンとは人類のこと。「新世紀エヴァンゲリオン」において、人類とはリリスから生み出された、本質的に使徒と同じ生き物なのでした。

多数存在し群れを形成していますが、互いに拒絶し合う悲しい種族です。劇場版第26話「まごころを、君に」では、発動された人類補完計画により生命のジュースであるLCLへと還元、魂はリリスの卵であるガフの部屋へと還りました。

カヲルの台詞の中にもたびたび「リリン」という単語が登場しますが、これは全て人類について語ったもの。「新劇場版:Q」でも同じようにたびたび口にし、ゲンドウを「リリンの王」と呼んでいます。

使徒が分かると「エヴァ」が面白い!

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「エヴァンゲリオン」シリーズには難解な設定や専門用語が多数登場するため、それだけでも拒否反応が出てしまう人が少なからずいるかもしれません。実際に、それを理由にした批判も数多くみられます。

しかし「エヴァンゲリオン」シリーズは、それらを理解していくことにひとつの面白さがあるのではないでしょうか。使徒を理解するのは、その面白さに触れるための大きな一歩になるといえるでしょう。

この記事では使徒に絞って解説をしましたが、使徒の関連設定を探ってみたり、あるいは元ネタのほうを勉強してみたりと、いろいろな発展研究をすることで、「エヴァンゲリオン」シリーズがより面白く感じられるのではないかと思います。

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