【ミッション:インポッシブル2】あらすじ&ネタバレ紹介!撮影裏話が凄すぎる!

往年のTVシリーズ『スパイ大作戦』の大幅リニューアルでT.クルーズが製作・主演した『ミッションイン ポッシブル』(1998年)。その第2作が『ミッションイン ポッシブル2』(2000年)です。軽快なスパイアクションとT.クルーズの魅力に酔いしれてみてください!

『ミッションイン ポッシブル 2』は、どんな作品?

プロデュース&主演のT.クルーズの魅力がいっぱい!

#ミッションインポッシブル2 アクションが素晴らしい。あととにかくトムクルーズがかっこいい。

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CIAの特殊参戦部・IMF(Impossible Mission Force)の諜報員であるイーサン・ハント(トム・クルーズ)が活躍するシリーズの第2作が、この『ミッションイン ポッシブル2』(2000年。以後「M:I-2」と表記)です。この作品は前作同様、プロデュースもトム・クルーズが手がけていて「トムによるトムのための映画」とも言われています。

もともとの米TVドラマ『スパイ大作戦』(1966年~1973年)を知る世代にも“ニヤリ”とさせてくれるシーンもあり、広い世代から愛されている娯楽大作であるとも言えるでしょう。しかし、何といっても、見所は世界各地で繰り広げる諜報戦とアクションです。

その中心にいるのがイーサンであり、現在まで続くシリーズの決定打となったのが、この『M:I-2』なのです。

【M:I-2】あらすじと見所

休暇中のイーサンへ次の指令がくだる!

休暇中にロック・クライミングを楽しんでいたイーサンに、司令官(アンソニー・ホプキンス)から招集がかかりました。次の任務は、奪われた殺人ウィルス「キメラ」と、その解毒薬「ベレルフォン」の奪還です。奪ったのはテロリストで元IMFのショーン・アンブローズ(ダグレイ・スコット)のグループです。

彼らは開発者のネロルヴィッチ博士(ラデ・シェルベッチア)を騙して、まんまと旅客機内でウィルスの入手に成功。事故に見せかけて博士を、便ごと爆死させました。そのミッションには前作同様にルーサー(ヴィング・レイムス)と、今回はヘリ操縦士のビリー(ジョン・ポルソン)がイーサンとチームを組みます。

さらに今回は、司令官から「盗みのプロのメイア(タンディ・ニュートン)もメンバーに加えろ」と指示されました。

殺人ウィルスを巡って元同僚と対決!

なぜ彼女をメンバーに加えたかといえば、ナイアはアンブローズの恋人だったからです。その元恋人にウィルスの在り処を聞き出させるのがIMFの狙いでした。そこで、イーサンは盗みに手を貸して接触。各国の手配を取り下げる事を条件に仲間にしますが、恋仲にもなってしまうのでした。

作戦は上手くいったかに見えましたが、アンブローズに見破られてしまい、ナイアはみずからの体にキメラを注射。その隙にイーサン達を逃がしました。ここからは、イーサン対アンブローズの対決です。ナイアを助け、ウィルスの蔦延を防ぐべくバイク・アクション、肉弾戦を経てイーサンは任務遂行を成功させました。

筆者は、アクションにラブロマンスの要素を加味した加減が、作品の厚みを増していると考えています。次章からは、もう少し詳しく記してますので、お目通しください。

【M:I-2】今回のミッションはウィルスの奪還!

イーサンに化けたアンブローズ

殺人ウィルス「キメラ」と、その解毒薬「ベレロフォン」の開発者のネロルヴィッチ博士は面識のあるイーサンを通じて保護を求めていました。旅客機に搭乗して安心したのも束の間、イーサンは偽物でウィルスを狙う組織の罠だと知ります。

しかし、気づいた時は遅く、イーサンに変装したアンブローズは博士を殺したうえに旅客機を操縦不能にして自分達だけ空中に脱出します。こうしてウィルスを手に入れた元IMFのアンブローズ(写真・左下)でしたが、その手際の良さには舌を巻いてしまう程でした。

中でも“凄い”と思わせたのが、その変装術です。作中、もう一度イーサンに化けるシーンも出てきますが(後述)イーサン並のレベルと言えるでしょう。イーサンの変装シーンも出てきますので、そちらと見比べるのも面白いと思います。

アンブローズの元恋人・ナイアの動向

イーサンと恋に落ちたナイアは…

イーサンのチームに加入したナイアは、さっそくアンブローズと接触をはかり元の鞘に収まったかのような振る舞いをします。アンブローズも“プロ中のプロ”だけに、潜入するのも命がけです。自分が自由の身を手に入れるだけではなくて、それだけの想いがイーサンにあるという事を示しているわけなんですね。

アクションがメイン(筆者は勝手に、そう思っていました)のジョン・ウー監督にしては、男女の描き方が「いいなぁ」と思いましたよ。肝心のウィルスの行方を捜す仕事も、競馬場でデータを抜き取って(写真・上)からコピーするなど、順調に運んでいます。

イーサンはウィルスを発注したバイサイト社に侵入し、ネロルヴィッチ博士に変装して社長から「アンブローズは、ベレルフォンしか持っていないはず」と、真相を知りました。その頃、アンブローズもナイアを疑い出します。

裏社会に生きる女の“愛の形”を見せたナイア

いくら助けを求めて来たからといっても、過去に自分から去って行ったナイアの動向にアンブローズは不信感を抱いたのです。そこで、今度はナイアに対してイーサンに変装して逆に罠を仕掛けました(写真・下)。一方、イーサン達はキメラを破壊しに、バイサイト社に向かいます。

そこではアンブローズが待ち構えていて、イーサンを抹殺しようと待ち構えていました。その時点で、バイサイト社の所有するキメラの残数を知ったナイアは、最後の一本を自分に打ってしまいます。驚愕する両陣営、その騒動に紛れてイーサンは脱出できましたが、ナイア自身はアンブローズに捕えられたまま連れ去られてしまいます。

この切羽詰った状況でのナイアの行動の描写は、ノワールを撮らせたら随一と言われるジョン・ウー監督ならではの演出だったと思います。

ハントよナイアを救い出せ!

ビリーとルーサーの援護も光る!

キメラを注射したナイアは、20時間以内に解毒薬「ベレロフォン」を処方しないと30時間後には確実に死が訪れてしまいます。アンブローズはシドニー市街にナイアを放置して、そこからウィルスを拡散させようとしていました。唯一の解毒薬を持つ、バイサイト社の株価を上げるためです。

イーサン達はというと、オーストラリアにあるアンブローズの施設からベレロフォンを盗み出す事に成功します。これを拒むためにアンブローズはイーサンを撃ちますが、実はアンブローズの手下をイーサンが自分に変装させていた替え玉だったのでした。

後はナイアを探し出して、ベレロフォンを注射するだけです。イーサンはバイクを飛ばしますが、当然ながら敵も多数追ってきます。イーサンは、銃の“うしろ撃ち”やジャック・ナイフ等のテクで、敵を蹴散らして行きました。

バイクを疾らせるイーサンですが、クルマからの銃撃には多少手を焼いていました。その窮状を救ったのが、仲間のビリーとルーサーです。ビリーはヘリを駆って空中からイーサンを発見、すかさず同乗しているルーサーがミサイルを放ってイーサンを救ったのでした。前作同様、チームワークはバツグンの様です。

そして、最終局面のアンブローズとの一騎打ち(写真・下)のシーンへと流れます。ここでは、体術を習得した諜報員同士のハイレベルな肉弾戦が繰り広げられました。そこでイーサンはアンブローズを倒して、ナイア救出も果たします。

ここで、このミッションは終了となりナイアの犯罪歴は消されました。ここで、物語はエピローグを残して終了です。それにしても、今作でもイーサンはカッコイイですね。

【M:I-2】ヒロイン役はタンデイ・ニュートン

セクシーでキュートな女怪盗役を演じきる!

今作のキャスティングでの注目株は、何と言ってもナイア役のダンディ・ニュートンです。彼女は『ニコール・キッドマンの恋愛天国』(1991年)にスクリーン・デビューして以来、現在まで舞台やTVシリーズでも活躍しています。

この作品には、T.クルーズの当時の妻のニコール・キッドマンの推薦で出演が決まりました。確かな演技力に加えてキュートでセクシーなヴィジュアルは、この役にピッタリだったと言えるでしょう。T.クルーズとキッドマンが離婚したために以降のシリーズには出演していないのが残念です。

また、今回の適役のダグレイ・スコットやリチャード・ロクスバーグ(イーサンの替え玉にされた、アンブローズの用心棒)など、芸達者な面々も名を連ねています。もちろん、シリーズ皆勤賞のルーサー役のヴィング・レイムスも健在です。

ジョン・ウー監督のキレキレの演出!

惜しげもなく出てくる“定番演出”



香港ノワールを確立し、後に「バイオレンスの詩人」と称されるジョン・ウー監督の演出は、ここでも冴え渡っています。お決まりとも言える“二丁拳銃”“スローモーション”“鳩”(写真・左下)など、観ていて嬉しくなる仕掛けがいっぱいです。

筆者は『男たちの挽歌』(1986年)以来の大ファンで、米国に拠点を移しても、みずからの映像美を追求する姿勢に痺れまくっている次第です。そのジョン・ウー演出の『M:I』が観られるとは、感慨以外のナニモノでもないです。

プロデューサーのT.クルーズの意向でシリーズ全作品とも“一監督一作品”で行っていますが、個人的には「ジョン・ウー作品」を撮ってもらいたいものです。

撮影裏話も凄い事に!

ヒロインのダンディ・ニュートンの起用にまつわる話しもハリウッドならではのスゴ話でしたが、敵役のダグレイ・スコットもやってくれました。彼はアクションがあまりないにも関わらず、T.クルーズのバイク・スタントを見て感化され、自分でもスタントマンなしで撮影に臨んだのです。

結果は完成された作品でも分かる通りの「OKカット」で、見事なライディング・シーンとなりました。しかし、重傷を負ってしまい、次作の出演が決まっていた『X-MEN』の撮影に回復が間に合わなかったという逸話を残してくれました。

ことバイクに関しては、『トップ・ガン』から乗り回しているT.クルーズに一日の長があったという事でしょうか。そのイーサンが、今回乗り回したのがトライアンフです。オールド二輪ファンにとっては、垂涎の英国メーカー製のマシンです。

「居場所を教えたらバカンスにはならない」(イーサン・ハント談)

「ジ・エンド」は似合わない…

出典:https://www.amazon.co.jp

今回のミッションの特徴は、“イーサンのチームで犠牲者が出ていない”という点が挙げられると思います。前作では、導入部にチームが壊滅状態に陥ってしまう程の痛手を受けた事を考えると、この第2作は安心して観ていられるのが良かったです。

そしてミッション終了後のイーサンと司令官(アンソニー・ホプキンス。役名は皆、知っているもののエンド・ロールはあえて空欄)の、休暇を巡るやりとりも洒落ていてイイです。「“休暇は居場所を教えたら、バカンスにならない”だろ?」と、この指令をくだした時にイーサンが言ったセリフを、司令官はそのまま返しました。

やはり、このシリーズの最終シーンには、「The end」よりも「つづく」の方が似合っていると感じました。

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