【ヨルムンガンド】兵器を憎む武器商人が世界平和を望むガンアクション!

武器商人なのに、世界平和を計画するココ・ヘクマティアルと、その私兵たちの戦いを描く【ヨルムンガンド】一筋縄ではいかない曲者たちと第三次世界大戦が迫る世界、ヨルムンガンド計画とは一体…?

【ヨルムンガンド】少年兵と武器商人、2人が憎み合うものは兵器・人間

原作、高橋慶太郎さんによるガンアクション【ヨルムンガンド】は稀に見る「原作通り納得の最終回」を終えたアニメと評価が高い作品!ジャンルはガンアクション…ですが、正統派でありながら力の抜き具合も程よく癖になる魅力が満載。
主人公は、武器商人のココ・ヘクマティアルと彼女の私兵であるヨナ…本名はジョナサン・マルの2人。海運の巨人と呼ばれる父を持ち、少女の頃から武器商人として仕事をしているのが分かります。ヨナは、戦争で両親を失い直接の死の原因となった武器や兵器を憎む少年…
しかし、孤児となったヨナは生きるために自身が銃を手にとる山岳部隊の少年兵となり、そこで同じく戦災孤児になった少年兵たちの面倒を見る…と、2人も中々特殊な生い立ちです。

筋肉美女がヤバすぎる!色々な意味で強烈なアニメ

雰囲気から分かる通り、過激なシーンなどもあり戦闘シーンは同誌で連載されている【ブラックラグーン】に勝るとも劣らないものがあります。それはアニメでももちろん再現されており、軍事考証での部分からも感じる事が出来るでしょう!
そして、なんと言っても【ヨルムンガンド】は…恐らくマニアにはたまらないであろう“筋肉美女”が登場します!男性陣よりも、女性が強いアニメってかっこいいですよね、主人公のココも銃は一応持ってはいますが、銃撃戦は主に彼の私兵たちの活躍の場。
主な登場キャラクター達については後述しますが、ミリタリージャンルが好きな方はハマる度合いは高いのではないでしょうか!それぞれが使用する銃火器など、こだわりの部分も見えます。ガンアクションとはいいますが、ナイフなどでの戦闘も見応えありますよ!

登場キャラは元デルタフォースからフィンランド国防軍緊急展開部隊まで!?

さて、最強…いえ、最恐と言ってもいいココの私兵の人数は8名。以前に、ココがまだ少女だった“感情の起伏”が激しかった頃にエコーという若い男性も私兵として側にいましたが、銃弾からココを守り殉職…。彼の死は、いつも笑顔を絶やさないココを「形成」するほど深く心に刻まれました。
では、魅力溢れるココと私兵であり良き友人・パートナーでもある彼女の私兵たちをかいつまんで紹介!その肩書・過去から、どれほど強い強者を従えているかが一目瞭然。どうして彼らはココに「着いていく」と決めたのか、気になるポイントです。

ココ・ヘクマティアル

ココ・ヘクマティアル…国籍不明・年齢は20代前半と見られる女性。美しいプラチナブロンドの長髪と澄んだ碧眼が特徴で、常に笑顔を絶やさず関係者各位に接しており、表情の先に隠れた本心を読み取る事は難しく、笑顔だからこそ相手を恐怖に陥れる事も。
親族の職業柄、HCLI社ヨーロッパ・アフリカ兵器運搬部門の現場担当として自身も商才の腕を奮っており、武器を売るのは「世界平和」のためと言っていますが、その言葉の本当の意味は彼女が計画している『ヨルムンガンド計画』で明らかになりました。
彼女の精神安定剤でもあるヨナの事を非常に可愛がるのと同時に「執着心」を見せています。常に命を狙われるストレスを感じながらも、メンタルは非常に強くビジネスにおいては、どのような状況でも怯むことはない、まさに海運の巨匠と呼ばれる父の血筋を色濃く継いでいる事が分かる面も。

ヨナ

浅黒い肌と銀髪・赤い色の目が特徴の少年。元は両親と暮らしていたものの、戦争によって孤児になり、その後は山岳部隊に所属するも…部隊長とHCLI社員により自身と同じ境遇のマルクを殺され、怒りに身を任せ山岳部隊を全滅させました。
その後はココの兄であるキャスパーに拾われ、ココの私兵となり年少者という事もあり他のメンバー達には可愛がられ、ヨナの「心の傷痕」も癒やされていく様子が分かります。両親を殺した兵器を憎んでいるも、その威力・強さを感じ、その力に頼らなければ生きることが難しいと理解する面も。
使用している銃はFN FNC パラライフルとFN ハイパワー Mk.3、どちらもベルギーの銃ですね!

ココの私兵たち

レーム…元デルタフォースでありリーダー格の男性。数々の歴戦から、自身の実力面に関しては少々ナルシスト気味の40代!他のメンバーとは年の差もありオジサン扱いされることもありますが、その手のからかいも慣れているようですね(笑)
キャスパーの元にいるチェキータとは結婚したり離婚したりを繰り返しており、恋愛面では超傭兵の名もすたるような…使用している武器はコルト M733・レミントン M24・H&K Mk.23などなど…。

バルメ…元フィンランド国防軍緊急展開部・機械化猟兵隊に所属していた女性でストレートな黒髪と白い肌、そしてなによりも「筋肉とバスト」が美しすぎるココの愛人(?)軍人だった過去、自身の右目を奪い部隊を壊滅させた「男」と因縁があるもよう。
得意な戦闘スタイルは短剣を用いた格闘、この分野においては右に出るものはいない強さを誇っています!彼女のビキニ姿は、ある意味衝撃的で…アニメの見所の1つと言えるでしょう!
ココがなついているヨナに対してジェラシーを燃やしている一面もありますが・・恐らく彼女は「ノーマル」でしょう…いえ、ノーマルであってほしい…

ルツ…元警察対テロ部隊の狙撃手にしてチームのムードメーカー的なポジションの男性。年齢も他の者とくらべて若く20代半ば~後半という外見をしています。強者揃いのメンバーの中で、唯一「普通」な感じの彼が、どうしてスカウトされたのか…
それは天才的とも言えるスナイプ技術!対象が胸を射たれ、その後膝をつくことまでを想定した流れでのヘッドショットをこなし、足場が不安定な船上からでも正確な弾道はゆるぎません!使用する武器は高精度ともいえるブレイザーR93やH&K MP5などなど…

マオ…アジア系の男性、アジア某国の砲兵部隊出身で彼もココにスカウトされたメンバーの1人。兵士というには程遠い温厚な雰囲気ですが「砲撃」となると、笑う顔も雰囲気も一変してちょっと怖い印象が…出自から時限式拡散弾から次に当たる手までの正確さはメンバーも強い信頼をおいています。
ウゴ…バルメに勝るとも劣らない筋骨隆々な男性!この筋肉、いったいどうしたら出来上がるのか気になってしょうがないです(笑)彼の経歴は元イタリアン・マフィア…の、下で運転手をしていたという、微妙なポジション(笑)
ウゴは銃火器を使用しての戦闘というよりは、その見た目からも分かる通りの戦闘スタイル。また、車の運転技術は修羅場をかいくぐってきた人生なだけに、流石というもの。

アール…元イタリア陸軍情報担当少尉の男性…彼は、ココの事を「監視」する役目をもち「スパイ」としては優秀とはいえない優しい性格の持ち主。元々、軍曹時代に情報収集活動を通じてCIAの一員と通じ合い、彼の目的の為にココの私兵となったようですが…。
トージョ…元自衛官の日本人男性。我々に馴染み深い「the日本人」なキャラクターの登場です!(笑)前線で戦うというよりは、情報処理を得意としています。生真面目で物静かな日本人を体現したかのようなトージョですが、バルメの肉体美にはスケベ根性丸出しだったり、実に健康な日本男児です。
ワイリ…湾岸戦争に参戦した過去を持つ一流の傭兵、得意な分野は爆弾を用いて対象を爆殺する事ですが…あえて、相手が仕掛けた爆弾を使い爆殺させるという手口はメンバー達にも恐怖を与えています。従軍していた際のネームは「ワイリー・コヨーテ」

戦うお姉さんは好きですか?ノーパン殺し屋女子高生も参戦!

【ヨルムンガンド】に登場するキャラクターは、上記で紹介した通り一流の経歴をもつ人物ばかり!一体どこを探したらこんなに手練が見つかるのでしょうか?気になりますよね(笑)そして、ココの仕事を「妨害」する敵対するキャラクターたちも、一癖も二癖もあるキャラクターばかり!
なかでも、殺し屋と呼ばれる、ココの事を狙う人物の中に日本人女性だと思われる「チナツ」という少女が登場しますが、外見を見る限り日本人で間違いないでしょう。どうして女子高生が殺し屋を?アニメと原作では設定が微妙に違いますが、師匠と呼ぶ国籍・経歴・年齢全てが不明の男性に魅せられて…という感じ。
チナツは、ココの私兵の1人となる…可能性がありココもそれを望んでいましたが、残念ながらそれは叶わず。ジンクスとして「仕事」の際はノーパンスタイルとし、その理由は初仕事の時に、とある理由からノーパンだったものの弾がやたらと敵に当たったことから(笑)

ココとそっくり!兄のキャスパーの目的は?

ココと瓜二つだが、双子ではない…と、バルメからも言われるように、ココにそっくりなキャスパー兄さん!そっくりというか、髪を切ったココという言葉がぴったりの美男子ですが彼の存在は作品において「悪なのか正義なのか」立ち位置的にはちょっと難しいポイントです。
ココの仕事の邪魔をする…と、いう事はありませんが、協力的な立場かと言われると…はっきりと「YES」と答える事はできないような気もしますね。キャスパーの企みにより、ココの元へとやってきたヨナ。ココはこの一件から2人が会わないようにはしていましたが、運命の悪戯に翻弄されます。
ココとは違い、武器商人という自分の立場を根っから楽しんでいる為、後に紹介する「ヨルムンガンド計画」には嘲笑の姿勢でココと決別しました。

アニメは2期タイトルは【ヨルムンガンドPERFECT ORDER】

本作のアニメは全2期・総24話で構成されており、2期の放送前には1期の総集編を放送する事で新たなファンも獲得しての新たな一歩となった次第ですが原作コミックは全70話の11巻完結ということもあり、原作を知る方からしたら「綺麗に終わるのか?」という心配もあったのではないでしょうか?
アニメ【ヨルムンガンド】が評価される点は、全2期という枠でありながら原作に忠実に作られており、ココの最終目標である「ヨルムンガンド計画」の件も、アニメだけでしか作品を知らないという方にも、分かりやすく紹介されていたという事があげられるかと思います。
武器商人でありながら、世界平和を望むココ…人に嫌悪感をおぼえ「人間が嫌い」とハッキリ意思表示した彼女の目的、ヨルムンガンド計画…それはあまりにも突飛で、武器を売る側の思想とはかけ離れたものでした。

1期、2期のOPはキラーチューンすぎてリピート必死!

筆者が本作をオススメしたい部分はストーリーとは別に1期・2期ともにOPが最高にキラーチューンなところ!1期のOPは川田まみさんが歌う【Borderland】2期のOPは黒崎真音さんが歌う【UNDER/SHAFT】
1期では、どこまでも続く青空の下でココとヨナの立ち姿が印象的!そしてラスト、ココ達が向かう未来は夜明けに向かっている図で終わります。爽快感と全体的なカラーの印象から、純粋な「バトルアクション」を想像できますね!
対象的に2期のOPでは、薄暗い中上がるロケットと向き合い見つめ合うココとヨナ…暗がりから放たれたロケットの炎が「夜明け」を意味しているかのような構図から始まります。そして、メインキャラクターたちの過去の姿なども…全編を通して見終わると、OPの示唆する意味が、なんとなく分かるのも面白いポイントです!
是非、上記の予告動画からOPを視聴ください、疾走感がたまらないですよ!

“ヨルムンガンド計画”ココが望む「世界平和」とは…

さて、何度か記していた「ヨルムンガンド計画」…本作を知らない方からしたら“なんの計画なの?”と、思われるでしょう!タイトルにもあるヨルムンガンド、北欧神話に登場する毒蛇を意味する言葉ですが、世界を取り囲んだ大蛇という解釈ができます。
“五つの大陸を食らいつくし三つの海を飲み干しても空だけはどうすることもできない。翼も手足もないこの身では。我は世界蛇。我が名はヨルムンガンド―…”アニメ冒頭に謳われるタイトルがこちら…そして、紹介した1期のOPを聞くと、まさしく神話の意味でも「ヨルムンガンド」の事だと分かります。
そして、ココの考える最終地点「ヨルムンガンド計画」人間のもつ醜さに絶望したココではあるものの、自身が売りさばいた武器の犠牲になった者への報いからHek.GG用に打ち上げた126個の衛星と量子コンピューターを使用して強制的に、世界を平和にするというもの。

兄のキャスパーからは、この世から武器がなくなると思うか?と一笑されるも、ココは後に起こりうる「第三次世界大戦」も想定内に入れての計画でした。この計画が成功すると、軍事・交通・通信を問わず「空の利用」を全世界同時に制限。
あらゆる面での物流の停止に伴い軍事的なものと民間人を切り離すというもの…しかし、計画が実行されたさい犠牲となる人の数はおよそ70万人…実行時、旅客機に乗っているであろう人命などは考慮されていません。
「ヨルムンガンド計画」の全貌を聞いたヨナは、どんな反応を示したと思いますか?両親を奪った兵器はヨナの中で憎むべき対象でありながら、それに頼る自身の非力さを十分に理解しています…。多くの命を救う為とはいえ、70万人もの人が死ぬと知った彼の答えは…

アニメの最終話のラスト、ココによりヨルムンガンド計画が発動、その後は描かれていませんが世界平和を目指したという割に、計画が発動になった時点でもココの私兵たちはガチガチに武装しているのが気になりますね、これは何を意味しているのか?
「ヨルムンガンド計画」で本当に戦争はなくなるのか、人は兵器を持つ事はなくなるのかなど…ストーリー後半は色々と考えてしまう面もありますが、こういった「世界平和」もあるのか…と、思わせてくれる作品でした。
紹介したとおりアニメは1期・2期あわせても全24話となり見やすい作品ではあるので、世界平和に興味がある…もしくは爽快感溢れるガンアクションが見たいという方にオススメしたい…そして、戦うお姉さんが好きな方にはもってこいの作品です!(笑)
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