【進撃の巨人】賛否両論な実写版の良い所と悪い所を冷静に分析してみた【ネタバレ注意】

大人気漫画『進撃の巨人』は2015年に実写映画化されました。『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』と『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』の前後篇です。主人公・エレンは三浦春馬、ヒロイン・ミカサは水原希子が演じました。実写化が発表されたときから非常に注目されていた作品でしたが、公開されたら評価は半々?賛否両論の実写版『進撃の巨人』を客観的に分析してみたいと思います。

大人気漫画『進撃の巨人』とは

『進撃の巨人』とは

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漫画『進撃の巨人』原作・諌山創の大人気作品です。2013年にアニメ化し爆発的な人気をほこり、社会現象さえ引き起こしたといわれています。2017年4月からはアニメの2期が放送され、2018年には3期が予定されています。日本国内のみならず外国でも大量のファンが発生しました。普段アニメを観ないような層でも思わず観てしまうような話題性を持っています。

『進撃の巨人』という題名からも分かるように、この作品は「巨人」が大変重要なキーワードになっています。作品中、人類は突如出現した「巨人」により滅亡の危機に立たされています。「ウォール・マリア」「ウォール・ローゼ」「ウォール・シーナ」という3重の壁の中でなんとか人類は生活しますが、ある日「ウォール・マリア」は「鎧の巨人」によって破壊されてしまいます。

漫画『進撃の巨人』が三浦春馬主演で実写映画化!

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大人気漫画『進撃の巨人』アニメ化に続いて、2015年8月から9月にかけて三浦春馬主演実写映画化されました。前篇『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』は8月、後篇『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』は9月に続けて公開されました。実写化の発表から話題沸騰で公開日も映画館は大量の人で溢れていました。

この実写化なのですが、好評とも不評ともいえず、賛否両論といった感じです。実際に映画を観に行った人に感想を聞くと、「面白かった!」と言う人もいれば「微妙だったかな」と言う人もいました。主観が入るのでなんともいえませんが、ここではできるだけ客観的に、冷静に分析していきたいと思います。

高評価な所①『進撃の巨人』ロケ地は軍艦島!世界観も秀逸!

アジア風の世界観

原作の世界観は中世ヨーロッパに近いものがあります。原作やアニメでは洋風の建物が壁の中に所せましに並べられています。原作舞台はどちらかといえばアジアというよりヨーロッパなのですが、実写版ではアジアよりの建物世界観に改変されています。映像が綺麗なので「お、かっこいい」と思うシーンが沢山ありました。

「実写化やアニメ化は原作準拠の方が良い」と言う人や「実写版はアレンジを加えてくれないとつまらない」と言う人もいるので、賛否両論となるのでしょう。おそらく、原作やアニメを観たことがない人は特に違和感は抱かないと思うので、この改変は良いスパイスになっているかもしれません。

日本とは思えないほどの異世界感!

実写版『進撃の巨人』長崎県長崎市の「軍艦島」で撮影されました。日本で撮影するということが一因となって世界観がアジア風にアレンジされたのかもしれませんね。画像を見ていただけたら分かるように「軍艦島」はなかなかに雰囲気があります。「巨人に脅かされる人類」というテーマと廃坑的な感じが舞台と合っているのではないでしょうか。

CGも安っぽくなく、ちょうどいい風に調和できているので、場の雰囲気に違和感を覚えるということはまずないと思います。無理に海外で撮影するよりも、それより適したロケ地が国内にあるならそこでやるべきです。だから、これは実写版の良い点といえますね。他の名作映画にも負けないような点なのでぜひ注目してほしいです。

高評価な所②豪華キャストは必見!映像がリアルで絶望感が凄い!

実写版『進撃の巨人』の注目キャスト!

実写版『進撃の巨人』注目すべきキャストさんが沢山います。ここでは、その中でも特に注目してほしいキャストさんを二人紹介したいと思います。そのお二人というのが、アルミン役本郷奏多さんと、ハンジ役石原さとみさんです。本郷奏太さんはどちらかというと若手という印象があったのですが、演技力が素晴らしくとても評価されていました。

本郷さんはビジュアルも良いですよね。原作のアルミンは金髪でアジア人ではないのですが「アルミンがもし日本人だったらこういう感じなんだろうな」と思わせるくらい違和感は少なかったです。また、喋り方がアニメ版のアルミンととても似ていたので、「きちんとアニメも観て役作りしているんだな」とファンの間では好印象だったようですよ。

もう一人の注目キャストさんはハンジ役石原さとみさんです。石原さんが演じるハンジは変わり者で有名で、奇声をあげたり奇行をとったりという演技もありました。石原さんは綺麗な女優さんなのでそういったイメージにはあまり合わないかなと思ったのですが、実際に映画を観たらそんなことは言えなくなりました。

作中で石原さんは完全にハンジとして生きていました。ビジュアルも原作ハンジにそっくりで、逆に文句つける部分を探す方が難しいです。石原さんが綺麗な役だけではなく、砂や土にまみれて必死に演技できるというのを証明する映画になったと思います。石原さんの演技を観られるというだけでもお金を払う価値があるかもしれません。

低評価な所①「進撃の巨人」人気キャラのリヴァイが出ない?原作との違いは?

主人公・エレンが復讐心を抱くきっかけ

原作の主人公・エレンは元々壁の外の世界に憧れていました。壁の中で巨人に怯えながら過ごす人類に嫌気がさして調査兵団を目指していたのですが、そんな矢先「鎧の巨人」が壁を破って中に侵入してきます。そして壁を破る際に破壊された欠片エレンの家へ突き刺さってしまいました。家が壊れ閉じ込められたエレンの母は、エレンの目の前で巨人に食べられてしまいます。

このことによってエレンは巨人への復讐心をさらに強固なものにしていくのですが、映画版『進撃の巨人』にはその描写がありません。映画版のエレンは幼くして両親を亡くしているのです。しかし、その代わりにミカサが巨人に狙われます。原作ファンからすれば原作のシーンは重要なものだったので、この場面には低評価がついてしまいました。

人類最強の男「シキシマ」って誰?

原作において「人類最強」と称されているのは、人気キャラである調査兵団のリヴァイ兵長です。リヴァイは作中でたった一人で4000人並の強さと言われるほどの実力の持ち主です。しかし、そんな強さを持ちながらもそれを誇示せずクールに構えているところが人気のキャラクターです。映画版で「人類最強」を長谷川博己が演じると発表されたときは物凄い話題になりました。

しかし、そんな「人類最強」はリヴァイではなく「シキシマ」と呼ばれる男でした。制作側によると、リヴァイの「」という発音が日本にはないものなので、そこをカバーするためにリヴァイというキャラクターを登場させるのではなく「シキシマ」というオリジナルキャラクターを登場させたらしいです。ですが、原作人気キャラなだけあって低評価となってしまいましたね。

低評価な所②ストーリー上で必要?不自然な描写が目立つ!

ミカサとシキシマの関係

原作ではヒロイン・ミカサ主人公・エレンべた惚れといってもいいほどに心酔しています。しかし、映画版では最初ミカサはシキシマと恋愛関係でありエレンのことは恋愛対象としてみていませんでした。巨人に襲われて離れ離れになってしまったので、仕方ないことなのかもしれませんが、これは必要な演出だったのでしょうか。ミカサとシキシマのシーンは少し過激だったかもしれません。

エレンと兵団の仲間とのラブシーン

映画版で多く指摘されていたのがラブシーンの多さです。ヒロインであるミカサエレンのものならまだ良いとは思うのですが、同じ兵団内でのラブシーンも目立ちました。子どもがいる女性がエレンに迫ったり、前述したようにシキシマとミカサの関係を匂わせるようなシーンがあったりと、余計な描写と評されてもしょうがないかもしれません。

【ネタバレ注意】映画『進撃の巨人』のラストは完全オリジナル

エンドロール前のラストシーン

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原作ではまだ終わりを迎えていない「進撃の巨人」ですが、映画版ではラストをうやむやに終えるのではなく、映画版オリジナルのラストを迎えて終わりました。ここも賛否両論と別れると思うのですが、ここは完全に好みになってしまうと思うので、簡単なあらすじを書いていきたいと思います。

エレンはラスト近くで「鎧の巨人」によってさらわれてしまいます。シキシマの正体は「鎧の巨人」だったのです。その後エレンはシキシマから映画版の世界の真実を教えられ、残った仲間は壁を壊すために作戦を実行します。その作戦が失敗してしまった後、巨人となったシキシマが壁を壊し、エレンとミカサは望んだ外の世界をみてエンドロールに入りました。

エンドロール後のラストシーン

エンドロール前のラストシーンは前述した通りなのですが、エンドロール後にも加えてもう一つのラストシーンがありました。エレンミカサを映したノイズの画面に男性らの声が入ります。「実験区画から抜け出したようだ」「予想できないから面白い」といったようなセリフが聞こえ、真っ白な部屋が映ってから、映画『進撃の巨人』は本当の終わりを迎えました。

このラストをみた人たちは様々な考察をしました。「実験区画から抜け出した」のはミカサとエレンのことで、壁の中の世界は別人類による箱庭だったというものです。なんだかSFチック面白いラストですね。オリジナルエンドになるので、ここは一つの映画作品としての評価になりますね。個人的にはなかなか面白いラストだったと思います。

実写版『進撃の巨人』は一つの映画作品として観よう!

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ここまでの文章を読んでいただいて、映画版『進撃の巨人』賛否両論の理由が分かってもらえたと思います。基本的に低評価となってしまっているところは、原作との差ですよね。だから、原作を知らないで映画だけ観る人はそこまで違和感を感じないかもしれません。原作を知っている人でも、原作と切り離して観ることで楽しめるかと思います。

アニメや漫画の実写化というのは難しいものが多いです。舞台やミュージカルは比較的低評価がつきにくい傾向があるのですが、映画化だとさらに多くの人の目に映るので、それだけ評価も厳しくなってしまいます。結局は自分で確かめることが重要です。この記事を読んだことで映画『進撃の巨人』を観ようと思っていただけたら幸いです。

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