カイジに登場する最大の敵は、兵藤和尊です。それをカイジも目標としているのですが、そもそも兵藤とは一体どのような人物なのでしょうか?兵藤和尊を知ればきっとこれからのカイジも楽しくなります。
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兵藤とは何者?
私の万年の笑みは、兵藤だってよ#カイジ pic.twitter.com/9Nlm4kkm74
— しぃ (@726shi) 2017年7月28日
「カイジ」シリーズに登場している兵藤とは一体どんな人物なのでしょうか?分かりやすく紹介していきたいと思います。
兵藤和尊は、帝愛グループのトップに立つ人物で会長職に就いています。自らのことを王と呼ぶほどの財力を持っていて、一代で財を築きあげてきたので経営者としての才覚もありますし、運も持っています。
たくさんの人間と係わってきたからこその心理分析も長けているので、負ける人間、勝つ人間の考え方というのも分かっています。失態に対しては異常に厳しく、必ず罰を与える姿勢でいるので部下も恐れています。
兵藤には息子がいる?
あの兵藤和尊の息子で生まれたのが強運なのか不幸なのか、和也は。まあ、兵藤じゃなかったらカイジと出会う事もなかったんだから強運にしとこ。 pic.twitter.com/AFXt0ZjdvN
— はじめ (@Ito_Kaiji0901) 2015年11月6日
兵藤和尊には息子がいて、名前を兵藤和也といいます。これはカイジシリーズ「和也編」からも対決相手として登場しているので兵藤和尊よりも目立つ存在になっています。和也は何不自由ない生活に対して疑問を抱いていて、自分がこの先歩き続ける後ろには必ず父親の力が付きまとっていることを懸念していました。
だからこそ、父親とは違った道を歩むために作家を目指して出版しているのですが、小説の題材にするために生死を賭けたギャンブルを展開する父親譲りのサディストの面が出ています。カイジとは「ワンポーカー編」で生死を賭けた戦いを繰り広げてついに決着……佳境へと突入しています。
兵藤とカイジの初対決とは?
福本ぉ
カイジが兵藤に貰ったあたりクジ使って兵藤を倒す展開あくしてくれよ頼むよ〜〜 pic.twitter.com/nL68IEYC56— とんかつ (@naka141421356) 2017年5月26日
兵藤とカイジの対決はどのように行われたのでしょうか?それは、カイジと利根川の戦いである「Eカード」の勝負の後に行われました。カイジは利根川に辛くも勝利するのですが、その後トイレに行った際に置いてあったティッシュの箱を見て絶対に勝てる勝負を思いつきます。
ティッシュの箱をクジ箱にして、その中に当りクジとはずれクジを入れて先に当りクジを引いた方の勝ちという単純なものです。そして当りクジはティッシュの脇に仕込んでおいていつでも当りクジが引けるという算段でした。しかしそんなカイジの仕込のあるクジ引きの勝負をすんなり利根川は受け入れると、カイジの考えていた策をあっさりと潰してしまいます。
カイジは当りがあると思っていたのに無いことに気づき動揺……当りクジを引けるわけもなく、その後兵藤が引き当ててしまいます。
兵藤の恐るべき制裁の全貌!
「今回、兵藤さんに謝る機会を、カイジ君が作ってくれて、今僕らはここに立てています」 pic.twitter.com/i49XWrzD4Y
— エノテンザ@なつやすみ (@enotenzan) 2016年1月27日
兵藤は莫大な財産を持っているので、普通の勝負では満足ができません。だからこそ人が破滅して死んだり壊れる様を見たくて仕方がありません。究極のサディストでもあるので、他人が痛がる姿が何よりも快感なのです。実際にカイジとの勝負に負けた利根川には熱々の鉄板の上で土下座をさせるという罰を執行しています。
この罰の意味は、誠心誠意の謝罪したいと思うのならどんなところでもできるはずだ!という無茶苦茶な発想です。そして利根川はこれをやり切ってしまいます。カイジとの初対決で兵藤が金の代わりに賭けさせたものは、指でした。
カイジの不足分の金を指1本につき1千万という破格の値段を付けました。そしてカイジは敗北して左手の親指以外の4本を切り落とされ、地下労働施設へと場所を移すことになりました。
実写版カイジの兵藤も迫力満点
カイジ語録その2 「命はもっと粗末に扱うべきものなんだ!」 #カイジ pic.twitter.com/zUCjylejzd
— 鬼姫いずみ (@homeizumi_45) 2015年6月16日
カイジは実写映画にもなっていますが、兵藤和尊を演じているのは、佐藤慶です。2009年に公開された「カイジ 人生逆転ゲーム」が遺作となり81歳で亡くなっています。ドラマでは、『太閤記』『白い巨塔』『樅ノ木は残った』『華麗なる一族』『炎立つ』『ほんまもん』に出演しています。そして映画は、『鬼婆』『儀式』『白日夢』などに出ています。
兵藤は見た目が怖いので、その雰囲気を出しつつ相手を下げ荒んだ目で見る演技は漫画に忠実と思えます。
兵藤の名言集
初心者の意見に、現存のプレイヤーは
「練習や努力もしないのに勝ちたいとかわがまますぎ」
というような意見を出す流れをどの作品でも定期的に見かけます。まったくもってその通りなんですが、大事なのは
兵藤和尊のコレでしょ pic.twitter.com/9hyZi15W0q— baramoooosu (@hakua1386) 2017年3月8日
兵藤は様々な人間を見てきたからこそ、人とは元々どんな生き物かというのが分かっている人物でもあります。人間には汚い部分も優れた部分もあるからこそドラマがあるのですが、それを凝縮させて放つ一言が兵藤にはあります。
これらの名言は日常生活においても使えるものもあるので、心のどこかに置いておくことで考え方も変わると思います。
命はもっと粗末に扱うべきなのだ
①ちょっと長くなります。昨日の夜中に「賭博黙示録カイジ」の映画版を放送していたので見ていたのですが、敵のボスである兵藤が言った「命はもっと粗末に扱うべき」というセリフ、考え方に私は共感しました。それは、 pic.twitter.com/zMc2CN8izP
— 小野寺ゴリ@8/19石巻ブルーレジスタン (@gggggorichan) 2017年1月3日
大勝負で怯んでしまって、いけない時に限って勝ち目があったりすることを表しています。どこか保身に入ってしまうと勝機が逃げてしまうことを兵藤はしっているのです。だからこそ開き直って死ぬ覚悟で前に出ることで身を守ることに繋がることもあるのです。
これは百戦錬磨の人物でなければとてもできない行為ですが、カイジは実際にそのように動いて最善手となることがあるので凄いです。ギャンブルで大事なのは、判断力と洞察力なので駆け引きを見誤ると一気に転落してしまいます。
いいんだよ 他人がどう苦しもうと……全く問題ない 唯一問題なのは自分の幸福だけ
なぜ #サイコパスソシャゲ民 が産まれるのか、ここで敬愛する兵藤和尊先生のお言葉をお聞きください pic.twitter.com/OrQR66qy8s
— 浅倉杏美…結婚したのか、俺以外の奴と… (@hanady3983) 2017年8月9日
財産を築き上げていた兵藤だからこそ、自分よりも財も才能もない人間がどうなろうと知ったことでない!という感じです。
金というものの重さということが分かっているからこそ築き上げられない人間の末路は当たり前だということにもなります。そして努力して苦労してここまで登りつめたんだから自らが幸福になるのも当たり前といった様子です。
地位も金も手に入れた兵藤にとって心配なことは、病気や事故で死んでしまうことだと思います。
本当のめくるめく快感は、常軌を逸するからこそ辿り着ける
帰りにジャンプ立ち読みしにコンビニ寄ったら、カイジに出てくる兵藤みたいなおじいちゃんがいた
絶対只者ではない pic.twitter.com/pSYRrqTtZ7— ツミタテ (@tumitatecha) 2015年12月21日
兵藤のようなあらゆることを経験してきた人物を満足させるには、常軌を逸したことでなければなりません。当たり前のことをしても心には何も響いてこないのです。そして当たり前のことをしても誰も満足しないことを知っています。
刺激というのは一度体験してしまうと慣れていくので、初体験をすることで受けられるのですね。しかし兵藤の年になって初体験するようなことなどほとんどないかもしれませんので、満足させられるものを与えるのは難しそうですね。
祈るようになったら人間も終わりって話だ……!
今日七夕か…願い事とか見てたら真っ先に兵藤和尊のセリフを思い出した
希望に縋る人への当てつけになるけど、祈る暇があったら知恵を絞れ pic.twitter.com/9ygyRTOqP3— ラブライバー@そら (@Zel_SF3) 2015年7月7日
本当の実力者は自分の力で道を切り開いていくので、目に見えないものに頼るようになったらこの先はもうないと言っています。あらゆることを自らの力で勝ち取ってきた兵藤ならではの言葉ですね。しかし敗者となる人間のほとんどがこのような状況に陥ってしまうことも事実です。
勝利は自らの手で勝ち取れ!それが自然の流れなのですが、そうもいかない場合もありますよね……
燃え……闘うことも大事だがそれと同等に引き際を見極めることも大事
トランプさんって日本にはいないキャラだけど、あえて誰に似てるかと言えば兵藤和尊 pic.twitter.com/CJC7vipSmo
— おとくいさん (@Monday_Drunkard) 2016年11月10日
引き際をしっかりと見極めなければならないということですね。勝負事というのは、引いてばかりでも駄目ですし、行き過ぎても駄目です。その境目を見誤るととんでもないことになります……兵藤はそんな戦いに勝ってきたから自然と行き時止め時が分かるのでしょうね。
損をした時に保留して損を取り戻そうと考える人間は大きな痛手を負ってしてしまいますが、早めに切り上げて引くことが出来る人間は後に大きな成果を得ることができます。
兵藤を知ることで、今後のカイジが楽しくなる!
兵藤和尊理論ってすげーわ pic.twitter.com/O4ZoSFs5xU
— せきね (@tommyncbb) 2016年12月24日
兵藤は帝愛グループの総帥であり莫大な財産と豪運の持ち主です。一代で財を築きあげてきたからこそ、どのように人が負けるのか、勝つのかが分かっています。勝負師としての才覚も当然のようにあり、負けた相手には金以上のもので支払わせようとします。
兵藤和尊はカイジにとって最終目標であり倒すべき存在であります。実際に対決をして一敗して指を切り落とされているので、リベンジをしたいのは当然です。しかし相手は兵藤ですから一筋縄ではいかないことも明らかです。今現在は息子である和也との最終局面を終えたところなので、これからどのように兵藤和尊へと接触していくのかが気になります。
講談社
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