映画「タイタニック」10のトリビアで映画史に残る傑作を振り返る!\t

世界を魅了した、映画史に残る傑作となった『タイタニック』は、今でも根強いファンを持つ。1912年に実際に起きた「タイタニック号沈没事故」をモチーフに制作された一大ラブストーリーを10のトリビアとともに振り返る!

傑作映画『タイタニック』のあらすじをおさらい

『タイタニック』は、ジェームズ・キャメロン監督自ら脚本を手がけ、1997年に公開されたアメリカ映画である。キャメロン監督がそれまで制作してきた映画といえば、主にSFアクション映画であったため、このような超大作ラブストーリーを手がけるのは異例のことであり、注目を浴びた作品となった。
あらすじを見ていこう。時代は英国豪華客船・タイタニック号が沈没してから84年後にあたる1996年。トレジャー・ハンターらがタイタニック号と共に海の底へ沈んだとされる最高峰のダイアモンド「碧洋のハート」を探して、深海に沈むタイタニック号の船体内を調査していた。

そして、一つの金庫を発見し、期待しながら蓋をこじ開けると、中から古ぼけた絵が出てくる。その絵には、まさしく探し求めている「碧洋のハート」を身につけた女性の姿が描かれていた。その絵はタイタニック号から発見された遺品としてテレビで紹介されることとなったのだが、放送を見たある女性は驚きを隠せなかった。その絵に描かれていたのは彼女自身だったからである。
彼女は、沈没事故から奇跡的に生還した数少ない人物であり、まもなく調査団のもとを訪れ、タイタニック号で起きた真実を語り始める。
当時史上最大の豪華客船と呼ばれたタイタニック号は、ニューヨークへと船出した。上流階級の令嬢ローズは、婚約者と母親と共に乗船するが、財産めあてに強制された結婚は本意ではなく、気分が晴れない。一方、貧しい青年ジャックは、なんとか乗船チケットを手に入れ出港ギリギリに乗船する。画家になるため故郷のアメリカを目指していた。

ある日、ローズとジャックはひょんなことから船内で出会うこととなる。上流階級の令嬢として振る舞う毎日にうんざりしているローズは、画家志望で自由人のジャックに惹かれ、互いの身分や境遇を越えて愛し合うようになり、船内で逢瀬を重ねるようになる。このとき、婚約者から贈られた「碧洋のハート」を身につけたローズを描いたのがジャックだった。
そんな中、タイタニック号は後に起こる悲劇へと向かっていた。船の向かう先に、巨大な氷山が横たわっていたのである。氷山の白い影が発見され、危険回避を試みるも、衝突を回避することはできなかった。そして、浸水により船体が沈み始める。夢の豪華客船に乗り込んだはずの乗客たちだったが、状況を知り、死の恐怖に怯え、船内はパニックになる。

救命ボートに乗るよう促されたローズだったが、姿の見えないジャックを探しに戻ったため逃げ遅れる。2人は大きく傾いた船の先端に必死でしがみついていたが、とうとう海中へと投げ出される。なんとか命を繋いでいたが、冷たい海に浸かっていたジャックは力尽き、ローズの呼びかけも虚しく深い海の底へと沈んでいくのであった。
ローズはジャックの分も自分は生きなければという思いが奮い立たせ、無事生還することができた。その後の人生で、ジャックのことを忘れた日はなかった。実はトレジャー・ハンターが探しもとめていた「碧洋のハート」は、ローズのもとにあったのだが、全てを語り終え、ジャックとの再会を願いながら、海に投げ入れるのだった。

映画『タイタニック』の主要キャストをご紹介

ジャックを演じたのは、言わずと知れた、レオナルド・ディカプリオである。今でこそ、恰幅も良くなり、様々な役柄を演じ分ける実力派俳優となったが、本作品の撮影当時は「レオ様」と呼ばれ、アイドル的な俳優として日本でも人気が出始めた頃であった。そのため、レオ様に会いに、劇場へ駆けつけたファンも多かっただろう。しかし、それ以上に『タイタニック』という作品に魅了されて劇場を後にしたファンがほとんどではなかっただろうか。
ローズを演じたのは、ケイト・ウィンスレットである。日本ではあまり知られていなかった女優だが、レオ様の相手役を務めた作品で、一躍有名になった。彼女にとって『タイタニック』という作品は、出世作となったのではないだろうか。ローズ役の女優としては体格が良すぎるのではないか、などという意見もあったらしいが、上流階級の令嬢という役柄は彼女のイメージにぴったりだったのではないか。

10のトリビアで、映画『タイタニック』の魅力に迫る!

トリビア1: ジェームズ・キャメロン監督は無償!?

SFアクション映画を撮り続けていたキャメロン監督の肝入りのラブストーリーであった『タイタニック』は、予想を遙かに超える2億ドルの制作費を計上。しかし、映画会社からは半分の1億ドルで制作するよう指示された。困り果てた監督は、自身の報酬を放棄したばかりでなく、自宅の売却や借金で制作費を工面し、映画を作り上げたという。監督の本作にかける情熱がうかがえるエピソードだ。

トリビア2:「史上最高のラブロマンス」はウソ!?

キャメロン監督は、自らの脚本をアピールするため、タイタニック号の写真を指さし、「ここにロミオとジュリエットがいる。」と言って映画会社を口説いたそうだ。しかし、本当の目的は違った。スキューバダイビングが趣味の監督、実際に潜って海の底に沈む船を見たかっただけだというのだ。にわかには信じがたい話であるが面白い。

トリビア3: エキストラなしで撮影?

エキストラといえば、その他大勢として映画を盛り立てるのが本来の役割である。そのため、通常であれば、名前や役柄などを与えられることはないであろう。しかし、キャメロン監督は違っていた。エキストラひとり一人に声をかけ、彼らに名前と役柄を与えていったのだという。それにはどんな意図があったのだろうか。名前と役柄を与えることよって、その他大勢ではなく、自分も映画の役を演じる役者としての自覚が生まれる。そして、生き生きとした演技となる。それが監督の意図するところであるとすれば、『タイタニック』を大傑作に仕上げた一因となったのではないだろうか。

トリビア4: タイタニック号は半分だけ?

莫大な制作費を少しでも抑えるためもあり、撮影に使われたタイタニック号のセットは、実は片側半分しかなかったという。実際には存在しないもう片側については、服装や髪型、文字を真反対にして撮影され、後で映像を反転させる方法で行われた。そちらの方がよほど大変ではなかったか。

トリビア5:「船が沈んでいる!」と通報が!

タイタニック号のセットは複数存在しており、実物大を半分にしたものや模型があるそうだ。ある日、タイタニック号が海深くへと沈んでいるシーンを撮影していたとき、現場周辺の一般市民より、「大きな船が沈んでいる!」との通報が入ったというエピソードがある。それほど、タイタニック号のセットは精巧に作られていたということだろう。

トリビア6: 名シーン“I’m flying !”の裏事情

映画の名シーンの1つに、ジャックに支えられながら、甲板の先端に立つローズが両手を広げ、“I’m flying !”と叫ぶ感動的なシーンがある。夢を壊すようだが、これはスタジオセットで撮影されたもので、周りの海や景色は全てCGだそうだ。まともに考えれば分かる話だが、がっかりさせてしまったなら申し訳ない。

トリビア7: ローズの役はマドンナの予定だった!?

実は、映画会社が推していたローズとジャックの配役には、他の俳優の名前が挙がっていたのだそう。ローズ役には、マドンナ、ジョディ・フォスター、ニコール・キッドマン、キャメロンディアス、シャロンストーンといった名前が挙がっていたらしい。しかし、ローズ役を射止めたケイト・ウィンスレットの並々ならぬ熱意がキャメロン監督に通じて実現となったようだ。
また、ジャックの配役としては、ブラッド・ピット、トム・クルーズ、マシュー・マコノヒー、マコーレ・カルキンといった名前があがっていたらしいが、オーディションを受けに来たディカプリオの演技にインスピレーションを感じた監督により、決定したという。今となっては、この2人だったからこそ、映画史上大傑作と呼ばれる作品となったことは否めない。

トリビア8: ローズを描いているのは誰?

「碧洋のハート」を身につけたローズの裸体を画家志望のジャックが描くシーンがある。ローズを本物さながらに描いている手元がアップになるのだが。実は、この手はキャメロン監督の手だというのだ。実はあの描かれた絵は、画家さながらのキャメロン監督によるものということになる。監督の絵の実力が垣間見える話だ。

トリビア9: 未来のローズ役は生存者?

タイタニック号沈没事故から84年後に登場する101歳のローズを演じたのは、グロリア・スチュアートである。事故をリアルタイムで知る年齢の彼女は、事故から生存したローズ本人ではないかという憶測がなされていたようだが、そもそも映画『タイタニック』は実際に起きた事故をモチーフにしてはいるが、ジャックとローズのラブストーリーは完全なるフィクションとなっている。という訳で、ローズ自体が実在しないので、演じた女性は本人ではなく、女優さんということになる。

トリビア10: ケイトとレオが本当の恋人に?

さて、タイタニック号に偶然乗り合わせた、あまりにも境遇の違う2人が運命的に出会い、愛し合うというドラマティックな恋人同士を演じたケイトとレオだが、プライベートではどんな関係なのか。映画ファンとしては、たいへん気になるところだ。
実は、ケイトは1998年に助監督と結婚しており、その後再再婚し現在にいたる。ケイトとレオは、あの過酷な撮影を一緒に乗り切った同士のような関係らしく、今でもよく連絡を取り合い、食事にも出かける関係だという。その為、彼女の子供たちは彼によく懐いているらしい。残念ながら恋人同士ではないが、素敵な関係が今も続いているようだ。
映画史上大傑作といわれた『タイタニック』にまつわる10のトリビアを通し振り返ってみたが、いかがだっただろうか。かつて夢中になって見た『タイタニック』だが、色々な撮影秘話を知った上で、もう一度改めて見てみるのも違った楽しみ方ができていいのではないだろうか。