漫画「あさひなぐ」4つの魅力!少女たちの熱き戦いをネタバレ込みで紹介!

乃木坂46による舞台化&映画化で話題を呼んだ漫画「あさひなぐ」、実はひたむきで真っ直ぐな熱きスポ根魂のこもった名作漫画「あさひなぐ」の魅力をネタバレ込みで紹介!

薙刀は高校部活界のアメリカンドリーム!?

あなたは薙刀、好きですか?

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「薙刀が、好きだ。」この言葉に胸が熱くなる日が来るなんて。舞台化&映画化で話題となった漫画「あさひなぐ」、でも薙刀って何か地味・・・そう思っていました。

話題になってるから読んでみようかな、と軽い気持ちで読み始め、気づけば全巻まとめ買いをし、ともに悩み、笑い、泣き、時刻は夜の9時半に・・・。しかしそこに後悔は微塵もありませんでした。
全てを捧げ、ただひたむきに真っ直ぐに薙刀に向き合い続ける彼女たちから、目が離せなくなっていました。

漫画「あさひなぐ」とは?

2011年から『ビッグコミックスピリッツ』で連載が始まり、2017年8月現在で23巻まで刊行されています。2012年には『全国書店員がおすすめするコミックス』9位、2015年には小学館漫画賞一般部門を受賞しました。

そして2017年に乃木坂46による舞台化&映画化が同時決定!9月に映画公開を控えている今注目の作品です!

「あさひなぐ」のあらすじ(※ネタバレあり)

高校に入り「強い女」になるため、主人公東島 旭は薙刀部へと入部します。先輩(のちの部長)の野上 えりに薙刀は競技人口が少なく、素人からでも活躍ができる「高校部活界のアメリカンドリームなのよ!」という言葉を胸に旭は日々練習に励みます。

ちなみにこの言葉、口から出まかせであることに一年越しで気づかされます(笑)

始め運動経験のない旭は、足手まといになってばかりいます。様々な人から辞めた方がいいと言われますが、旭は諦めず、ただひたむきに練習を積み、やがて部の中心となって、団体戦でインターハイ出場を勝ち取りました。

「あさひなぐ」の作者は古屋兎丸の元アシスタント!

「あさひなぐ」の作者であるこざき亜衣さんは、実は以前「ライチ☆光クラブ」や「帝一の國」で知られる古屋兎丸さんのアシスタントをしていました。こざきさんのお兄さんはイラストレーターとして知られるコザキユースケさんで、そのお兄さんから古屋さんに紹介されたそうです。

こざきさんの「あさひなぐ」連載が決まりアシスタントをやめた際、当時「ライチ☆光クラブ」を連載していた古屋はこざきさんに頼っていた部分が多かったため、「いつ戻ってくるのかなあ」と思っていたそうです。

「あさひなぐ」の魅力1:一癖も二癖もある個性豊かな登場人物

ひたむきな努力家主人公 東島 旭

二ツ坂高校2年生。入部当初は極度の運動音痴で、練習で行った縄跳び10回すら飛ぶことができず、「ボンヤリメガネ」と呼ばれることもありました。しかし忍耐力はずば抜けており、自分だけが他の部員とは違う地味で辛い練習メニューをさせられても泣き言ひとつ言わずにやり遂げる力を持っています。

毒舌腹黒美人 紺野さくら

紺野さくら
二ツ坂高校2年生、背の高さを生かした技が得意です。裕福な家で甘やかされて育てられたためか、口調は丁寧ですが腹黒で毒舌家。野上部長から部長を引き継ぎ、新部長に就任しました。

この部長を引き継ぐエピソード、後程語りますが「あさひなぐ」で1、2を争う名エピソードです。これでさくらファンになった人も多いのではないでしょうか。

心優しき情熱ヤンキー 八十村将子

二ツ坂高校2年生、ヤンキー風の格好と言葉づかいですが実はとってもいい子。元剣道経験者のためスタミナや足腰の強さは2年生の中で群を抜いています。旭の成長に焦りを感じることもありましたが、今ではよきライバルです。

美しきエース 宮路真春

二ツ坂高校3年生、7歳から薙刀を始め、高校1年生でインターハイ個人ベスト8の実力者、旭の憧れの存在でもあります。とても美人で薙刀の腕もすごいですが、勉強は壊滅的。昇段試験でも筆記ができないために中々合格することができません。

真面目な策略家 野上 えり


二ツ坂高校3年生、元部長で旭を言いくるめて入部させたように、薙刀でも戦略家ですが考えすぎるところがあります。一時期過剰な負担を全て抱え込んでしまい苦しみましたが、今はさくらに部長を譲り一選手として練習に励んでいます。

太っていても俊敏 大倉 文乃


二ツ坂高校3年生、かなり太っていますが体型に似合わず俊敏で、薙刀でも瞬発力を発揮した出だしで小手を取る技が得意です。ケンカの仲裁に入ったりギャグ要員であったりと、部のムードメーカー的存在で、いつも何かを食べています。実は外国人のボーイフレンドがいたりします。

「あさひなぐ」の魅力2:引き込まれる熱い試合展開

【シーン1】 11巻: 二ツ坂高校対愛山高校 代表戦

この巻までの旭は正直あまりいいところもなく、悔しい思いや情けない思いをすることがたくさんありました。しかし、この代表戦で遂に、旭は積み上げた努力を開花させます。

強豪愛山高校との交流試合、中堅で旭が出場、何かが掴めそうな旭ですが、結局負けてしまいます。試合は引き分けとなり、代表選へともつれ込みました。部員は皆真春が出場するものと思っていましたが、コーチ兼監督のやす子先生は旭に可能性を感じ、代表に指名しました。

しかし代表に出た旭は相手の迫力に負け、防戦一方に。ここでやす子先生から檄が飛びます。

コートで泣いてんじゃないわよ、ゴミクズ。
日頃のどんな努力も才能も、この線の内側には入れない。
持っていけるのは、自分の心と体だけよ。
弱ささえ、置いていく事ができるわ。ここはそういう場所なの。

そして自分を取り戻した旭は無事代表選を勝利することができました。

【シーン2】 21巻:インターハイ予選団体戦決勝戦 代表戦 東島旭VS一堂寧々

ライバル二人の因縁の対決、1巻で旭が寧々に「ブチのめす」と言った(正確にはうっかり聞かれた)日から何かと意識し合ってきた二人が、それぞれの思いを胸に刻みながら試合に臨むシーンは胸が熱くなります。

大将戦で戦った二人は再び代表戦で対決。コートに入る前、二人のモノローグが流れますが気持ちが対照的で、お互いがこれまで目指してきたものがはっきりと表れている名場面です。

東島:コートに入る瞬間がいつも好きだった
一堂:コートに入る瞬間がいつも嫌いだった

東島:何者でもない私が、何者かになるためには。
一堂:何者かであるべき私が、それを証明するためには。

「薙刀が、好きだ。」

そうして試合を通して心を通わせた二人は、心から笑いあいました。

「あさひなぐ」の魅力3:悩みくじけても前を向く、登場人物たちの青春と絆!

ファンの間でも名高い名シーン:部長の引き継ぎ

インターハイ予選メンバーを決めるため、部内順位戦を行う旭たち。しかし、野上部長は精細に欠いた試合をし、遂には途中棄権をしてしまいます。野上部長は部長としての雑務に加え、部での練習と模試を控え睡眠不足により体調を崩していました。

自分のふがいなさに泣く部長にさくらは言い放ちます。

じゃあいっそやめたらいかがですか?
全部欲しがって強がって背負い込んで辛そうな顔して、ほんとバカみたい・・・。
そろそろ私に部長の座を譲っていただけませんか?
先輩は投げ出すんじゃない、狡猾で性格の悪い後輩に部長の座を奪われるんです。

野上部長はこの言葉で部長引退を決意し、選手として専念することになりました。

「あさひなぐ」の魅力その4:もどかしくも初々しい恋模様・・・


「あさひなぐ」最後の魅力ポイントは恋!実は旭には気になっている男子が存在します。それが真春先輩の弟、宮地夏之君。彼は真春先輩と同様幼い頃から薙刀を習っていましたが、姉と比べて才能がない自分に自信をなくし、中学校入学を機に辞めていました。真春先輩を通して知り合った二人は徐々に距離を縮めていきます。

夏之は、才能がなくても努力で実力を勝ち取った旭に勇気をもらい、薙刀を再開することを決意します。薙刀の仲間となった二人は更に仲を深めていくことに・・・。現在の巻数(23巻)では旭がようやく夏之が好きだと自覚しました。一体あとどれだけやきもきすればいいのでしょうか(喜)!!

「あさひなぐ」であなたも薙刀してみない?


「あさひなぐ」という漫画は不思議な作品で、巻数を重ねれば重ねるほど面白くなり、感動のできる漫画になります。それは旭と同じようにこの漫画が、一見地味に見えるエピソードも一つ一つ丁寧に作り上げてきた成果なのかもしれません。物語はまだまだ続きそうですので、私も一読者として益々面白くなる物語の行方を楽しみに見守りたいと思います。

あなたも、「あさひなぐ」で薙刀、してみませんか?