スラムダンク作者・井上雄彦先生が日本が誇る天才漫画家である3つの理由

スラムダンクの作者である井上雄彦先生は日本が誇る天才漫画家と言っても過言ではないだろう。手塚治虫や石ノ森章太郎、藤子不二雄といった昭和の天才達とも違った独特の世界観で現代の若者を熱中させる。今回は井上雄彦先生が天才である理由に迫る!

スラムダンク作者・井上雄彦とは

井上雄彦、本名・成合雄彦(なりあい・たけひこ)1967年1月12日生まれ鹿児島県大口市(現・伊佐市)出身の日本の漫画家である。代表作に「SLAM DUNK」、「バカボンド」「リアル」などがある。
スポーツや戦いを通じて成長していく若者を描く作品が多い、井上雄彦は1988年、手塚賞入選の「楓パープル」でデビューをした。楓パープルはSLAM DUNKで人気のある流川楓が主人公の物語。
漫画「SLAM DUNK」は当時日本ではマイナーなスポーツだったバスケットボールの人気を一気に上昇させ、中学生や高校生がこぞってバスケ部に入部するといった一種の社会現象も起こったのである。
※「SLAM DUNK」以下よりスラムダンクとする。

バスケットボール人口を増やした漫画

井上雄彦が書いた漫画スラムダンクは日本のバスケットボール人口の増加に大きく貢献した漫画である。
スラムダンクが連載されていた1996年当時、日本バスケット協会に登録されていた競技者の数は100万人を超えていた。
しかしスラムダンクの終了と共にバスケの競技者数は2001年には57万人まで減少してしまったのだ。
ところがスラムダンクを読んで育った大人が教員や指導者となり再びバスケをする子供達が増加し2014年時点では競技者の登録数は63万人までになっている。

理由1.名作バカボンドの生みの親である

井上雄彦先生の凄さ、「スラムダンク」の影響力のでかさがわかったところで、もうひと作品、爆発的に人気となったのが「バカボンド」である。
「バカボンド」は1998年から「モーニング」(講談社)で連載が開始された。単行本は2017年時点で37巻まで発売されている。
しかしどういう事情かはわからないが、週刊連載されていた「バカボンド」は不定期連載となっており、単行本の最新巻の発売も未定となっている。

バカボンドとは

井上雄彦先生を天才と皆が言う作品の一つとして「バカボンド」の存在は大きい。「バカボンド」とは剣豪宮本武蔵を主人公にした漫画である。
戦国末期から江戸時代の転換期、剣の終わりがけを舞台にその青春期を描いた歴史漫画。バカボンドとは英語で放浪者、漂泊者という意味である。
宮本武蔵の実姉が描かれたいなかったり、佐々木小次郎がろう者武蔵と歳が同じであったり、実際に残されている歴史と比べ多少井上雄彦先生のアレンジが加わっている作品である。

理由2.日本の漫画界の革命児

水島新司先生の「ドカベン」という野球漫画が大好きだった井上雄彦は小・中学生時代は剣道部に所属していた。「バカボンド」の原点はここから来ているのかもしれない。
高校生になった井上雄彦は当時まだマイナーなスポーツだったバスケットボール部に所属し主将を務めるまでの実力者となった。
子供の頃から絵を描くことが好きだったという井上雄彦は高校終わりの頃から漫画家の道を意識し始めたという。
井上雄彦が20歳の時に投稿した作品が週刊少年ジャンプの編集者・中村泰造氏の目に止まり本格的に漫画家となるため熊本大学を中退している。

どんなに凄い人物でも下積みという時代があるというのが世の中の常なのだろうか。井上雄彦は当時「シティーハンター」を連載中の北条司氏のアシスタントを1年弱勤めた経験がある。
それは井上ファンからすれば意外な事実なのかもしれない。スラムダンクという漫画は当時の若者や多くの社会人などを熱狂させた代表的な漫画である。
野球人気やJ-リーグ発足でバスケットボールはあまり人気のあるスポーツではなかった、井上雄彦は漫画を通してスポーツ界にも革命を起こしたのである。
例に上げるのならば、筆者の時代の同級生の野球部員は七人だったのに対し、バスケ部に入部した同級生は二十人近くいただろう。理由はスラムダンクがカッコ良いからだと皆、言った。

他とは違う何か

スラムダンクを初めて読んだときは、よくある手のヤンキー漫画だと思った。赤い髪の毛の不良がバスケットボールに目覚めるも、結局は喧嘩していくんだろうと。
しかしスラムダンクは違った。若者に諦めなければなんとかなる、天才や秀才じゃなくたって努力すればできるんだと。強いメッセージを放っていた。
当時、野球部やサッカー部の人間も自分の練習が終わると、バスケのコートでレイアップシュートを練習していた。日に日に皆上手くなって行った。
ドラゴンボール、ろくでなしブルース、キャプテン翼などは確かに面白かった、だがスラムダンクは他の漫画と何かが違っていた。

井上作品はどこが面白い!?

井上作品はどこが他と違っていて、どこが面白いのだろうか。それは「リアルさ」ではないだろうか。「リアル」というタイトルの作品もあるのだが、井上作品には現実的な部分が多い。
例えばドラゴンボールの世界は、まずありえない世界。しかし井上作品は実際にありえそうな感じで、自分たちに近い。本当に自分が流川楓や仙道彰、桜木花道を演じることができる。
「リアル」の戸川清春に勇気つけられた人も多くいるのではないだろうか。「バカボンド」にしても宮本武蔵って本当にかっこよかったんだなって、歴史が好きになってしまいそうなほどリアルである。

理由3.日本のバスケ界を盛り上げた

井上雄彦先生が天才である理由の一つとして、当時マイナーなスポーツだったバスケットボールを一気に盛り上げたことだろう。
皆、流川楓や牧伸一に憧れた。体育の時間や休み時間は「さぁ行こうか」仙道彰のセリフを真似をして遊んでいた。
NBAというアメリカのプロバスケットボールに興味を持ち始め、マジック・ジョンソンやマイケル・ジョーダン、デニス・ロッドマンなどにも憧れを抱いた。
バスケ部に所属していなくてもエア・ジョーダンを履いている奴が何人かいた。今思い出してみれば全てスラムダンクの影響だった。

井上雄彦の作品を紹介

それではここからは井上雄彦先生の作品をいくつか紹介して行こうと思う。スラムダンクやバカボンド、リアル以外にもあまり知られていない井上作品が見つかるかもしれない。
筆者自身も知らない井上雄彦作品が結構あったので調べていて新鮮さがあったというのが正直な感想。是非読んでみたい作品を特選してご紹介!

楓パープル

1988年、第35回手塚賞入選作品。井上雄彦のデビュー作品となったこの作品の主人公は流川楓スラムダンクの前身とも言えるバスケット漫画である。
筆者個人としてもまだこの作品を読んだことがない、今回井上先生を調べていて知ったこともあり、近いうちに是非読んでみたい作品である。
皆様も知らない方は是非、井上先生のデビュー作品をチェックしよう!

HANG TIME

1993年に週刊少年ジャンプでボブ・グリーンの「マイケル・ジョーダン物語」を原作にした作品で4週連続の読み切りとして連載された。
本場アメリカのバスケットの神様マイケル・ジョーダンの物語、スポーツの境界線を超えた男の生き様を描いた作品なのだろうか、こちらも必ずチェックしておきたい作品だろう!
こちらも知る人ぞ知る井上マニアの作品か!?、私もまだ読んでいないので、漫画喫茶に探しに行こうと思う。

BABY FACE

週刊少年ジャンプ 1992年 3・4合併号 . 連載陣の主人公キャラたちのフュギアがかわいい表紙 ドラゴンボールの絵は本当に迫力ある。カラーももちろん綺麗だし、ずっとジャンプの看板なのも頷ける。初めてDBを読んだ時は、人造人間17・18号が好きで、そっちを応援してた。でも、一番はトランクスでしょ! . 読切に井上雄彦先生のBABY FACE。最近になってやっとスラムダンクを読み始めたが、面白すぎる。バスケのルール全く知らないのに読んでて面白い。 . . #週刊少年ジャンプ #少年ジャンプ #shonenjump #weeklyjump #dragonball #ドラゴンボール #鳥山明 #babyface #slamdunk #スラムダンク #井上雄彦 #manga #anime

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こちらの作品は「スラムダンク」が連載中に掲載された、23歳の若き孤独の殺し屋を描いた読み切り作品である。
こちらの作品の情報は少なくジャンプの1992年3・4合併号で読むことができる。今となっては幻の井上作品。
スポーツ系が多いイメージの井上先生だが、殺し屋といった作風は実に興味深い。こちらも機会があれば是非探し出し読んでみたい!

井上雄彦の面白さ

スラムダンクやバカボンド以外にも魅力ある井上作品はまだまだいくつかあるが、全て読んでみたいと思えるほど面白そうな作品ばかりだ。
井上雄彦の面白さは、「面白そう」ということではないだろうか。絵やテーマが井上雄彦を知らない人でも何か引き付ける魅力があって興味をそそられる。
また、あまり期待せず、普通に読んだとしてもいつの間にかはまっている。それこそが井上雄彦の面白さであると感じる。
日本を代表する最高の漫画家井上雄彦が作る物語はまだまだ続いていくのだろう!
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