【結末ネタバレ】漫画『寄生獣』 完全ストーリーまとめ!作品に込められたメッセージとは…

人間を脅かす存在「パラサイト」。パラサイトと人間、敵対する間に生まれる感動ストーリー

漫画『寄生獣』ってどんな作品? あらすじと登場人物

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ある日突然、空から人知れず多数の正体不明の生物が飛来する。その生物は鼻腔や耳介から人間の頭に侵入し、脳を含めた頭部全体と置き換わる形で寄生して全身を支配し、超人的な戦闘能力で他の人間を捕食するという性質を持っていた。寄生後の頭部はもはや人間の物ではないが、自在に変形して人間そっくりに擬態する。彼ら「パラサイト(寄生生物)」は高い学習能力で急速に知識や言葉を獲得し、人間社会に紛れ込んでいった。

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「人間が減れば、地球への害も人が減った分減るのか?生物の未来を守らねば・・・」
空より舞い降りた生物、その名も「パラサイト」。宿主の脳を乗っ取り、人間に擬態して生活をするも、寄生された人間は頭部が自在に変形するようになり人並み外れた身体能力を手にし宿主と同種の生物をエサとするようになってしまう。
なぜこのような生物が生まれたのか。地球にとって人間は害なのか・・・。人間のエゴや存在意義を、異端の生物であるはずの「パラサイト」を通して知ることができる。それが「寄生獣」なのです。

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泉 新一(いずみ しんいち)

寄生獣の主人公。気弱だが心優しい普通の高校生だったが、パラサイトのミギーが右手に寄生することでパラサイトと人間の戦いに巻き込まれる運命を背負うことになる。

村野 里美(むらの さとみ)

新一の同級生で、ガールフレンド。新一の変化に戸惑い一時は距離を置くも、最後まで寄り添う新一にとって心の支えである存在。新一のパラサイトに近づきそうになった間隔を人間に留めたのは彼女の存在が大きい。

宇田 守(うだ まもる)

新一と同様、脳への寄生を免れた男性。顎に寄生したパラサイトは「ジョー」と名付けられています。新一に同情し、度々助っ人として駆けつけてくれます。孤独だった新一にとっても、同じ境遇の宇田は心強い存在です!

田宮 良子(たみや りょうこ)

頭脳明晰で強力なパラサイトでありながら、人間の世界との共生を望んでいます。パラサイト「A」と実験的に子供を作りるなど、人間に強い興味を抱いている。

後藤(ごとう)

体内に5体のパラサイトを寄生させている最強の存在。複数のパラサイトを操れるのは「後藤」の他「三木」もいるが、後藤には到底及ばない。5体のパラサイトによる鎧は新一を苦戦させた。

広川 剛志(ひろかわ たけし)

人間でありながらパラサイトに肩入れしている、異端の存在。市長に当選し、パラサイトが安全に食事をできるように食堂を設けたり等、パラサイトが人間社会で生きやすいように便宜を図っている。

『寄生獣』 ストーリーネタバレ①新一、パラサイトの餌食となる

ある時、新一が部屋でくつろいでいると右手から蛇のようなものが入り込む。慌ててこれを阻止しようと腕を縛るも、この蛇と思っていたものはパラサイトで、脳への寄生は防げたものの、右手を支配されてしまいます
切り落とそうとする新一に対して、血液から養分をもらっているパラサイトは「切り落とされたら死んでしまう」と抗議。共生をすることの提案をし、自分が眠っている間は元通りに右手を使えるようにすると交渉します。仕方なく新一はこれに応じるのでした。
最初は人間の世界の常識がわからず、人前で変形し新一を困らせていたパラサイト「ミギー」。しかし持ち前の勤勉さを発揮し、常に新一の体を気遣い徐々に奇妙な行動をとることはなくなっていくのでした。

迫りくるパラサイトの脅威

同種の気配を察知できるミギーにより、複数のパラサイトがいることを知る新一。ミギーに寄生されることで、巷で話題になっていた「ひき肉事件」はパラサイトが人間を捕食しているのだと悟ります。
パラサイトは自らの命を第一に考えており、思考がとても合理的。人間からしたら非情とも思えますが、同種に対してですら生命を貴ぶ心がありません。人間である新一の感情の起伏に疑問を抱くミギーなのでした。
パラサイトの気配を察知することができるミギーにより身を守られることも多かった新一。しかし、あくまで新一を守るのは自らも生命をまもるため。必然的にパラサイトと戦うことを余儀なくされるのでした。

パラサイトとの接触

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そんな中、新任の女性教師としてパラサイトが乗り込んで来ます。その名も「田宮涼子」。しかし田宮はむやみに人を襲うことはなく、生前の女性の職業を引き継ぎ人間生活に溶け込んでいたのです。「田宮涼子」と名乗るパラサイトは、新一と「A」を引き合わせます。
しかしAは田宮とは異なり、新一を危険とみなし始末しようとするのでした。Aとの戦いの勝敗を決したのは、Aが新一をミギーの付属品としてしか見たいなかったこと。脳と右手の意識が別という特殊な寄生の形態により、ミギーが防御、新一が攻撃と分業することで勝利したのです。

『寄生獣』 ストーリーネタバレ②母の死

次々に寄生を繰り返すパラサイト

パラサイトの脅威がどんどん迫る中、両親が旅行に行くことに。最初は心配する新一だったが、ミギーに諭され両親を送り出します。旅行を引き留める新一をおかしく思った母も、腑に落ちないまま旅行に出かけるのでした。
まだパラサイトが「ひき肉事件」の犯人だと世間では知られておらず、新一も自分がパラサイトに寄生されていると明かすことはできない・・・。正体を明かすよりは、現地から離れた旅行先のほうが安全と判断したのでした。
しかしむなしくも、旅行先に居合わせた体を失ったパラサイトが新一の母の首をとり寄生。父は襲われるも一命をとりとめ、新一へ連絡をします。母が死んだと父から聞かされ新一はショックを受けます。

最愛の母との別れ

しかし父からの連絡があった後、母の顔をしたパラサイトが家に帰ってくるのです。戦わなければならないというミギーの忠告を聞かず、新一は心臓を貫かれてしまいます。ミギーの決死の治療により新一は一命をとりとめます。
父を守るため、宇田と協力し母の形をした寄生生物と戦うことにした新一。母を殺した、憎むべきパラサイトは今母の形をしている。頭では理解していても、幼い自分を守るために負ったやけど跡を見た新一は母を殺したパラサイトへの攻撃を戸惑ってしまう・・・。
「君がやってはダメだと思う」そう言ってとどめを刺したのは新一の境遇に同情した宇田のなのでした。

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未知との共生を描いた名作SF漫画!寄生獣の名言&名シーン25選!【ネタバレ注意】 | festy(フェスティー)

■20年以上も前の漫画にも係わらず、アニメ、実写へ現代でも躍進し続け人を惹きつけてしまう「寄生獣」の名言や名シーンを紹介。そこには人間という生物のすばらしさや脆さ、醜さが集約しています。

新一とミギーに起こる変化

心臓を貫かれその治療後、以前より深く寄生が進んでしまった新一。細かく千切れたミギーの細胞が統率できず、全身に回ってしまったのだとか。ミギーも心臓修復のために右手から離れた影響か、1日4時間は完全に眠りにつく体質に。
怪我以前は人間離れしていたのは右手のみだったのですが、新一の身体能力・感覚は超人的なものに。さらに思考も合理的でパラサイトに似通いだしたのです。死にさえも動じなくなった新一。この変化に気が付いた村野と溝ができるのでした。
母を殺され、パラサイトに心臓を貫かれて以来、新一の胸に空いた大きな穴怪我が治ってもまだ、それがふさがることはないのでした。

『寄生獣』 ストーリーネタバレ③人間の子供を産んだパラサイト田宮

蜘蛛が巣の張り方を知っているように、すべての生物には命令が下ていると田宮は言う。人間に寄生した時、田宮にも「この種を食い殺せ」と命令が下ったとか。「命令」が下っていなく、パラサイトには理解できない感情を持ち合わせている人間に田宮は興味を抱き、共生の道を歩む。
学校をやめた後、訪ねてきた母親は、すぐに娘とは別人だと気がつきます。あっさりこの母を殺す田宮。ほとんど生前の姿形と変わらないはずなのに気が付かれてしまったことを不思議に思い、一層人間への興味を深めたのでした。
また、右手だけだった寄生が進んでいく新一に田宮は興味深く思い、周囲の反対を押し切り新一を生かしておくのでした。

新一の動向を探る田宮

「自分達は何のために生まれてきたのか、どこから来てどこへ行くのか」という考えに行き着く。その答えを得るため、倉森に新一の身辺調査を依頼し、大学で講義を受けるなど、他のパラサイトと違った立場を取るようになる

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田村玲子と名前を変え、一時は新一の前から姿を消した田宮だが、新一の動向を探るため、田宮は探偵を雇い新一を尾行させます。異常なまでの身体能力の高さ以外に変わったことはなかったが、ついに倉森にミギーの正体を見られてしまう
ミギーは目撃者を殺そうとするも、新一が引き留める。人間を殺すことができないならと、再び宇田に協力を求めることになるのでした。はじめは真相を明かそうと食い下がるも、新一の壮絶な戦いを目の当たりにし倉森は引き下がります
「まるでバケモノ2匹の戦い」そういわれた新一は、パラサイトを憎みながらもどんどん人間離れしていく自分感じ、また一つ傷つきます。半面、自らが得た力でパラサイトを倒していくことを目標に自我を保つのでした・・・。

人間の子を産むパラサイト

妻子を殺害されたことを逆恨みした倉森に子供を連れ去られたため、指定された公園に赴き、子供を盾にされた際に人間で言う母性が目覚め、反射的に倉森を殺害。さらにその直後、新一と接触し「パラサイトと人間は一つの家族であり、パラサイトは人間の『子供』」という結論に達したことを話し、次いで広川の正体について言及しかけたところで平間達に見つかり、尋問後に銃撃を受ける。反撃も逃走もせずに、無抵抗のまま身を挺して子供を銃撃から守り続け、最期に新一に子供を預けるというパラサイトとしてはあり得ない行動に出た後、新一にパラサイトが生まれた疑問を追求していた事を伝え、崩れ落ちるように絶命した。

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田宮は人間についての研究をしていく中、自らになかった感情に気が付きます。当初は自分を守るために盾にしようとしていた子供を銃撃から守るという、パラサイトではありえない行動に出ます。本来、パラサイトは自らの生命を第一に考えるはず。
人間の研究を続け、自ら子どもを産み育てる中で田宮には「母性」に似たものが育っていたのです。田宮が奪った命、田宮より生まれた命。母をはじめ、これまで奪われた命が新一の頭を駆け巡るります。ここに来てやっと、新一の胸の穴が埋まるのでした。
「笑ってみたのは気分がよかった」そう言って絶命した田宮。パラサイトは寄生しなければ生きていけないか弱い存在。そして、同種を捕食するのも生きていくため。恐れから子どももろとも銃撃し殺そうとした人間。本当のモンスターはどちらなのでしょうか・・・。

『寄生獣』 ストーリーネタバレ④コロニーを作るパラサイトと人間の狂気

パラサイト陣営がついに市長に

あるとき新一とミギーがパラサイトの気配をたどっていると、そこには人だかりが。選挙運動の真っ最中で演説をしている候補者たち。「舞台に立っている奴らがパラサイト」このミギーの言葉により、パラサイトが政界までをも侵食していることが判明したのです。
候補者の広川はこの後、東福山市長選に当選。不安は募るばかりなのでした。

パラサイト陣営がついに市長に

人間社会に浸透しついに政治の世界に進出するパラサイトたち。今のままでは安全に食事さえも確保することはできないため、人間社会の中で安全に食事のできる「食堂」を設置。さらには人口抑制を掲げます。その名も「コロニー計画」
こうして、徐々に増えていくパラサイトたち。それを察知することのできる加奈についに危険が及びます。新一が近くにいると勘違いした加奈は、食事中のパラサイトを目撃してしまう・・・。新一が駆けつけたときにはすでに加奈は致命傷を負わされた後だったのでした。

パラサイトの虐殺

新一の活躍もあり徐々にパラサイトの存在が明るみになっていきます。自衛隊や警察を挙げてパラサイトの撲滅を計画します。最初は判明させてから始末していたのですが、収集が付かなくなると確認もせず人間まで始末していく・・・。パラサイトへの恐怖が狂気へと変貌していったのです。
「環境保護も人間を目安としていびつなものばかり。人間1種の繁栄よりも生物全体を考える。そうしてこそ万物の霊長だ。人間こそ地球をむしばむ寄生獣」この言葉を最後に、広川は射殺されるのでした。

『寄生獣』 ストーリーネタバレ⑤最強のパラサイト後藤との戦い

一度「三木」が頭を務めた際は、何とか逃げ切った新一。より強い統制力を持つ後藤にはミギーも警戒していましたが、パラサイトの大量虐殺で後藤と再会した新一。今度こそ新一を仕留めようと追ってくる後藤に死を覚悟します。
ミギーを切り離した決死の作戦で対抗するも、あえなく敗退。ミギーは「2人死ぬよりいい」と新一を逃がします。合理的な考えから出た言葉なのか、生じるはずもない情が生じたのか・・・。「脳を奪わなくてよかった。いろんな話ができた」そう思い出に浸るうち、孤独な死が歩み寄ります。
しかしミギーは後藤の一部として取り込まれ、一命をとりとめるのでした。ところが、ミギーを取り込んだことが今後の後藤の運命を左右するのです

新一の覚悟

ミギーに命を救われ逃げ延びた新一。美津代という老人に助けられしばらくかくまってもらうも、いなくなってしまったミギーへの悲しみが尽きることはないのでした。しかし、右腕に現れたミギーの目を見た新一は、体内に残るミギーを感じ勇気づけられます。
それと同時に、美津代の村にもパラサイトの脅威が及ぶことに気が付きます。ミギーのためにも生きようと決めていた新一でしたが、お世話になった美津代の村を犠牲にしたくない。後藤を倒すために自らの命を使うことを決意します。

後藤との決着

森で眠る後藤の首を落とそうとするもあえなく失敗する新一。5体のパラサイトによる鎧に守られている後藤を倒すには「鎧の隙間」を見つけるしかない。一か八か、不法投棄されていた鉄棒を後藤の脇腹に打ち込む新一。
見事「鎧の隙間」をついた攻撃でしたが、その攻撃では致命傷を与えるには至りませんでした。しかし、鉄棒に付着していた猛毒の有機塩素化合物により、5体のパラサイトが統制をとれなくなってしまうのです。
この隙をついて、ミギーは後藤の重要機関にダメージを加えつつ新一の右手に戻り、後藤の首へ攻撃を加えるのでした。これにより完全に統制が取れなくなった後藤の体ははじけ飛び、新一とミギーは勝利したのです。

守るための決意

バラバラにはじけ飛んでも、細胞同士が必死に集まりもとに戻ろうとしている。それを見て新一が思い出したのは田宮の「私たちは寄生しないと生きられないか弱い存在。あまりいじめないでくれ」という言葉。
一度は成り行きに任せそのまま去ろうとした新一だが、パラサイトが人間に及ぼす脅威、そして守りたい人々の事を思い、完全に破壊することを決意する。
すべての生物は生きるために、ほかの生物の命を奪っている。「お前が悪いわけじゃない」それぞれの生を全うした結果なのだと、新一は決意して後藤を手にかけるのでした。

戦いの後・・・いつまでも新一に寄り添うミギー

死闘の末、再びミギーとの再会を果たす新一。その喜びもつかの間、夢の中でミギーは新一に長い眠りにつくことを伝える。引き留める新一の声もむなしく、目覚めたときにはもうミギーはいなくなっていたのです。
その後、村野とともに平穏な日々を過ごす新一。しかし、新一がパラサイトに寄生されていると見抜いていた浦野により、村野が人質に取られてしまう。村野を救出しようとするもあと一歩及ばず村野は屋上から落下するのでした。
絶望する新一でしたが、白昼夢の中でミギーに会います。そして、意識が戻るとつかめなかったはずの村野の手がしっかりと握られていたのです。ミギーが変わらず右手に存在していることを感じるのでした。

読み手それぞれの生命感が芽生える漫画「寄生獣」

始めはパラサイトを憎んでいた新一。しかし自らも1部がパラサイトとなり、戦っていく中でどの生物の生きようとしているだけなのだと気が付きます。
ストーリーが進んでいく中、新一の命への感覚が変化したように、ストーリーが進んでいくうちに生命について考えさせられる漫画「寄生獣」。読み終わった後、見える世界が変わるかも?!
寄生獣
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