【ゴッドファーザーPART3】あらすじ&結末ネタバレ!名作を評価&解説!

歴史に残る名作映画の完結編。数々の名シーンや名言が逸話となっている【ゴッドファーザ-PART3】のみどころを、あらすじとともにご紹介。名言はビジネスでも使えるというほど、人間心理の核心についていますよ。

名作映画『ゴッドファーザーPART3』とは?


.前作「ゴッドファーザーPART2」から16年を経て作られた最終章の「ゴッドファーザーPART3」。イタリア・シチリアからやってきたコルレオーネファミリーの話で、PART2からファミリーのドンはマイケルになり、PART3では権力を握り年老いたマイケルの晩年の話です。

監督は、シリーズすべてフランシス・コッポラです。製作費は81億円という途方もない金額ですが、アカデミー賞がノミネートのみなったのはPART3のみです(PART1,Part2は受賞)。

1978年に、在日33日で亡くなり毒殺ではないか?といわれた教皇ヨハネ・パウロ1世を題材にしています。マフィアとカトリックとの隠された関係を内容に盛り込んでいることから、当然抗議の声がありました。

映画『ゴッドファーザーPART3』 ドン・マイケルが失ったもの(あらすじ)



ニューヨーク最大の犯罪組織のドン・ヴィトー・コルレオーネの三男のマイケル。PART2で2代目となりニューヨークからラスベガスに移ります。それから16年経ち、またしてもニューヨークに戻ったマイケル。

ドンとして不動だと思ったのですが、マフィアの世界に”安泰”という言葉はないようです。完結編なので、マイケルの最期までがストーリーとなっていますが、なにせ3時間近くの超大作です。ゆっくり見どころを交えながら解説したいと思います。

権力を得たマイケルの次なる目的は栄誉…!

ケイ(ダイアン・キートン)とは離婚し、息子・アンソニー(フランク・ダンブロシオ)、娘・メアリー(ソフィア・コッポラ)とも離れて暮らし、一人さびしい日々を送っていました。

マイケルは「ヴィトー・コルレオーネ財団」を設立し、バチカンに多額の寄付をしていました。その功績が認められ、マイケルは叙勲されます。その式典でケイ・アンソニー・メアリーと久しぶりに再会します。

その席で、アンソニーはオペラ歌手になるというんですね。アンソニーにコルレオーネを引き継いでほしいと思っていたマイケルはがっかりします。でも、マイケルもPART1で、父の職業を嫌って新聞記者でしたから、親子よく似ているといえますね。

マイケル、バチカン司教とパイプを作る

バチカン内の資金運営を握るギルディ大司教とパイプを作ることに成功します。ギルティ大司教は、横領したバチカン銀行の穴埋めをしてほしいとマイケルに頼みます。その金額6億円ですよ。

大司教が何に使ったんでしょうか?バチカン内で少しでも権力を得るためにバラまいちゃったんですかね?その代り、ヨーロッパを中心に活動している投資会社「インターナショナル・インモビリアーレ」の株25%を持てるようにするという申し入れがありました。

マイケルは、ギルティ大司教にお金を払います。

ファミリーを合法的な存在にしようと奔走!

マイケルはファミリーを合法的なものにしようと思ってるんですね。今までいろいろやってきて敵も多いですからね。足を洗おうとしても簡単にはいかないんでは?と思いましたよ。

アンソニーだってオペラ歌手として成功していますが、バックアップをしているのは父親の昔からの知り合いですからね。父親やマフィアの世界を嫌ってというものの、どっぷりつかってる状況にみえます。

アンソニー本人はそのことに気が付いていないようですが・・・そんなときマイケルの亡き兄ソニーの息子ヴィンセント(アンディ・ガルシア)と、違法ビジネスの大部分を引き継いだジョーイ・ザザ(ジョー・マンテーニャ)が激しく対立します。

そして後継者は甥のヴィンセント

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ヴィンセントは父親譲りの激しい気性で、愛人の子なんですね。マイケルはこの時まで会ったことがあまりない設定なんです。そういえばアンディ・ガルシアさん、すっかり馴染んでましたがPART2に出演していないですね。

ザザはマイケルの妹・コニー(タリア・シャイア)の名付け親でもある、ドン・アルベルト(イーライ・ウォラック)が可愛がっているマフィアです。マイケルは、ザザを小物だと思い馬鹿にしているのですが、小物故に自分を大きく見せることに必死なんですね~ザザは。

コニーの後押しもあって結局、マイケルはヴィンセントを自分の後継者にしようとそばに置くことにします。そこで、ヴィンセントと娘メアリーは恋に落ちるんですね。もちろんマイケルには秘密です。

ファミリーの裏切り

マイケルの勝手な振る舞いに、他のファミリーから不満がでていると、アルベルトはマイケルに言います。マイケルは友好ファミリーをアトランティックシティのカジノホテル”バラッゾ・アズーリ”に集め、幹部会を開きます。

すると、突然ヘリコプターがあらわれ、銃弾が撃ち込まれます。ペントハウスなので、屋上から銃弾の雨が降ってくるんですが、ホテルが壊れないのか?と思いましたね。ヴィンセントが一緒にいたこともあって、マイケルは間一髪のところで、逃げのびますが、その場で倒れてしまいます。

マイケルさん糖尿病なんですよ。成人病とは、不摂生な生活だったのか、ストレスですかね?この時のマイケル名言「足を洗ったと思うと、すぐに逆戻りだ!」ですが、そう簡単に過去をなかったことには出来ないということですね。

黒幕は誰だ!!

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ヘリコプターで襲ったのは、ジョーイ・ザザの手下です。しかし、小物のザザが単独でできるわけがないとマイケルはいいます。そうです、ザザを可愛がっているドン・アルベルトが黒幕です。

アルベルトもバチカンと深い利害関係があったので、マイケルが「インターナショナル・インモビリアーレ」の株を持つことを妨害したんです。この時、血の気の多いヴィンセントは、すぐにザザに復讐しようとするんですが、マイケルの言葉は「敵を憎むな、判断が鈍る」です。

感情に流されると失敗するってことですね。マイケルの投資した金額は、ギルディ大司教が資金運用を委託していたアンブロシアーノ銀行の頭取に横領されてしまい、ファミリーを合法化する計画は暗礁に乗り上げてしまいます。

ヴィンセントはどうする?

マイケルの名言にもかかわらず、ヴィンセントはザザを射殺してしまうんですね。でもこの時、妹コニーが承諾した形なんですよ。コニーは、兄・ソニーと似ているってことですね。

マイケルはこれを知って激怒します。更にメアリーとの仲を知って、メアリーには近づかないように警告します。

バチカンで新しい法王誕生

バチカンでは、法王パウロ6世が亡くなり、ランベルト卿が新しい法王となります。新しい法王が選ばれる選挙を”コンクラーベ”というのですが、まだ決まらないときには黒い煙、決まった時には白い煙がシスティーナ礼拝堂から上がります。

このシーンは伝統的で、カトリックでなくても威厳を感じますね。同じころ、カインジックが多額の現金と重要書類を持って逃走します。ランベルト卿が即位したことでバチカン銀行との不正がバレてしまうことを恐れたんですね。

ギルティ大司教たちは、この事態に焦ります。ランベルト卿はとってもクリーンな人なんです。マイケルが事前にギルティ大司教の不正を教えるんですが、この時にマイケルに懺悔するように言うんです。

外道!悪に染まった司教たち

このあたりのバチカンの話が、実際に起こったことなんですよ。ランベルト卿は教皇ヨハネ・パウロ1世となり、バチカン内の不正を正そうとするのですが、就任後わずか33日で亡くなってしまいます

自分の居室で不可解な状況で、さらに証拠を隠滅した疑いがあるため、毒殺されたといわれているんです。容疑者は、ポール・マンチンクス大司教で、映画の中でいうギルティ大司教ですね。

銀行頭取・カインジックはロベルト・カルヴィといってやはり実在した頭取です。「インターナショナル・インモビリアーレ社」もバチカン銀行が大株主だった「インモビリアーレ社」がモデルだったようですが、バチカンが株主になって、お金儲けをしていること自体も驚きますね。

息子・アンソニーのオペラ鑑賞

シチリアで、アンソニーのオペラの舞台が開催されます。それを観賞するために、マイケル一家は集まります。マイケルとケイは二人でドライブをします。結婚していた時も持てなかったような穏やかな時間で、このときのマイケルの幸せそうな顔は、ゴッドファーザーシリーズで久しぶりに見せています。

マイケルは、メアリーをあきらめることを条件に、ヴィンセントに後を譲ります。娘を危険な目に合わせたくないというマイケルの気持ちを理解して、ヴィンセントはマイケルの後継者の道を選ぶんですね。

アンソニーのオペラが始まると、ここからのシーンはあちこちで殺人が起こりますが、オペラの歌に合わせてそれは迫力満点です。

妹・コニーもやはりコルレオーネ一家の一員だった

マイケルを狙うモスカ親子。警備を厳重にしたため用心棒たちは殺されてしまいますが、マイケルは助かります。カインジック、ギルティ大司教のところにもファミリーから暗殺者が送りこまれ、命を落とします。

そして、アルベルト。アルベルトの裏切りに対して、報復するのは妹のコニーです。毒入りのお菓子を送るんですね。その様子を、オペラを全く観賞せずに反対側の席からオペラグラスで見てるんですよ。

さすがヴィトー・コルレオーネの娘です。全く動揺しないんですよね。この三件の殺人劇が、オペラの舞台と同時に進行していくので、怒涛という言葉がぴったりなシーンになってますね。

果てなき慟哭…銃弾弾に倒れたのは…

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オペラは大成功に終わり、マイケル一家はオペラ劇場から出てきます。メアリーはヴィンセントから一方的に別れを告げられ、傷ついています。ヴィンセントがもう少し上手く別れを切り出せばいいのにと思いましたね。

メアリーは別れの理由が、父親のせいだと見抜いているんですね。オペラ劇場の階段を下りる時に、マイケルを問い詰めようとマイケルの前に立ちふさがります。その時、マイケルを狙った銃弾がメアリーにあたってしまいます。

メアリーはその場で倒れ即死ですね。まだ他にも狙っている人物がいるのかもしれないのに、マイケルはその場で泣き崩れ動こうとしません。 息を飲むような圧巻の演技力です。

ヴィンセントと娘・メリーとの名シーン



ヴィンセントとメアリーのラブラブシーンが素敵なんですよね。メアリーがキッチンで料理をしているんですが、パン生地のようなものを小指の先ほどの大きさに、人差し指でちぎって丸めてるんです。

ヴィンセントが後ろから近づいて、メアリーの手に自分の手を重ねて一緒に二人で丸めていくんです。このラブシーンはインパクトがあって、私が今まで見た映画のなかで5本の指に入る名ラブシーンです。

ヴィンセントは、こんなことしておいて一方的に別れを告げたりするから、悲劇がおこるんです。この料理、ニョッキといってじゃがいもをすって小麦粉と混ぜた、イタリア伝統のパスタですが、今ではイタリア人でもニョッキを自分で作る人は少なく、スーパーで購入したもので料理しているようです。

ドン・マイケルが得たものは何だったのか?

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メアリーが死んで、ヴィンセントに後を譲った後もマイケルは数年間シチリアで生きていました。天気の良い日に杖を横に置きながら、椅子に座って日向ぼっこをしながらたった一人で死んで行きます

コルレオーネファミリーのドンとして君臨し絶大な権力を得たのに、椅子から崩れ落ちるマイケルからはもの凄い孤独感を感じます。最後のシーンをみるとアンソニーのオペラで起こったの悲劇の日から何年も経っていると思われます。

マイケルはケイの前に結婚したアポロニアを結婚式で亡くしています。しかも、車に仕掛けられた爆弾で、マイケルの目の前で死んでるんです。そして、もう一人の兄・フレドを殺して最後まで苦しみ、ランベルト卿に懺悔したときには号泣していました。

【ゴッドファーザー3】の評価は?



PART1、PART2と比べるとPART3の評価はあまり高くありません。バチカンで起こった実際の事件を扱ってバチカンを怒らせたからだとか、マイケルの終番の人生に焦点を当てすぎたからだなどといわれています。

でも、これだけ裏切りがあって、銃撃シーンもたっぷりあり、人もたくさん死にました。マイケルの人生物語だとはいえない、盛りだくさんな内容だと思うんですよ。ヴィンセントとメアリーのシーンや、メアリーが死んだときにマイケルの名演技、そしてたった一人で死ぬ最期のシーン。

25年以上たった今でも、このあたりのシーンは覚えているわけですから、私の中では相当好評価です。