映画『ゴールデンスランバー』あらすじ&結末ネタバレ!伊坂幸太郎の小説を堺雅人が好演!

2010年に公開された、伊坂幸太郎の小説を原作にした映画『ゴールデンスランバー』。TV放送も幾度かされているので、一度ぐらい観たことがある方も多いかもしれません。今回は、そんな『ゴールデンスランバー』のストーリーを、ネタバレ込みで徹底的にご紹介していきます。

映画『ゴールデンスランバー』とは

原作は伊坂幸太郎著作の本屋大賞受賞作品

何の予定もない休日。「家で映画でも観ようかな」と考えることも多いかと思います。そんなときに観て欲しいのが、今回ご紹介する映画『ゴールデンスランバー』です。
『ゴールデンスランバー』は、伊坂幸太郎の小説が原作で、2010年に映画化されました。内容は、多少の変更があるものの、基本的には原作通り忠実に描かれています。原作は、2008年に本屋大賞を受賞、更に、第21回山本周五郎賞受賞作品でもあり、2009年版の『このミステリーがすごい!』第1位と、多くの賞を受賞しています。
伊坂幸太郎の作品には熱烈なファンが非常に多いです。その作風は、読者に物語の構造を掴ませず、多くの伏線を張り、最後にどんでん返しが巻き起こるといった内容が多いです。一見すると、なんの関係もない人物や言葉が、最後にはきちんと繋がっていきますので、読み終わった後に爽快感を感じる人も多いはずです。
そんな、伊坂幸太郎が創り出す世界観は、『ゴールデンスランバー』にもきちんと反映されていて、原作も映画も非常に楽しめる作品となっています。

主役は堺雅人が熱演!

映画『ゴールデンスランバー』の主演を務めるのは堺雅人です。なんの変哲もない普通の中年男性・青柳雅春を、堺雅人は見事に演じ切っています。
更に、青柳の元恋人で、現在は一児の母親である樋口晴子を竹内結子が、青柳の学生時代の友人で、彼が巨大な陰謀に巻き込まれていることを伝えた森田森吾役を吉岡秀隆が演じ、大学時代のサークルの後輩で、青柳を心配する小野一夫を劇団ひとりが演じきっています。
本作の凄いところは、これだけでも十分豪華なのに、更に多くの名だたる実力俳優が出演していることです。世間を賑わす連続殺人犯のキルオ役は濱田岳、自称裏稼業の人間・保土ヶ谷康志役は柄本明、そして、青柳を執拗に追跡し追い込んでいく刑事・佐々木一太郎役を香川照之が演じています。
その他にも、相武紗季や貫地谷しほり、ソニンや滝藤賢一、伊東四朗も出演しています。このキャスト陣の顔ぶれを聞くだけでも、映画を観たい気持ちになった方は少なくないのではないでしょうか。
それでは、映画『ゴールデンスランバー』のストーリーを、徹底的にご紹介していきたいと思います。

映画『ゴールデンスランバー』ストーリーネタバレ①総理大臣を暗殺!?青柳の逃亡生活が始まる!

物語は仙台の商業施設のエレベーターから始まります。樋口晴子は、娘の七海と夫の樋口伸幸と一緒にエレベーターへ乗り込みます。エレベーターには、一人の男が先に乗っていました。晴子は、男を不審な目で見ます。
仙台ではここ最近、連続殺人通り魔が出没していました。その名はキルオ。晴子の夫は、エレベーターに乗っていた男がそのキルオでもおかしくないと晴子に言います。そんな矢先、娘の七海がいなくなってしまいます。心配する伸幸ですが、七海はすぐに戻ってきます。その後、晴子と七海は出張へ向かう伸幸を見送るのでした。
場面は変わり青柳雅春は、大学時代の友人・吉岡秀隆と釣りに行くために待ち合わせをしていました。久しぶりに吉岡と再開した青柳ですが、スーツを着て明らかに釣りに行く格好ではない吉岡を不思議に思います。

ファストフード店へ行き、森田の用意した車で食べようとする青柳でしたが、森田に貰った水を飲んだ瞬間激しい眠気に襲われるのでした。森田は青柳に言います。「人間の最大の武器は習慣と信頼」だと。
青柳は夢を見ます。過去にアイドルを強盗から救ってちょっとした有名人になったこと、犯人を撃退したのが森田から伝授された「大外刈り」だったこと、大学時代のサークルのこと。
数分後、目を覚ました青柳に森田は言います。現在、後ろでパレードをしている金田首相が暗殺されること。そして、青柳が暗殺の犯人・オズワルドにされるということを。その直後、パレードで大爆発が起こり、会場はパニックに陥ります。
2人が乗る車には警察官が近づいてきます。森田は、「無様な姿を見せつけてもいい。逃げて生きろ。」と青柳に伝え、逃亡を促します。そして、青柳が車を降りた瞬間、森田が乗る車は爆発します。青柳は「なんだよこれ」といい、訳も分からないまま逃亡することになるのでした。

映画『ゴールデンスランバー』ストーリーネタバレ②大学の後輩は裏切り者!?大切なのはイメージだ!

青柳は、数日前に出会った謎の女性・井ノ原小梅の家へ向かいます。家に到着した青柳ですが、そこに彼女の姿はありません。テレビをつけると先程の事件がニュースになっていて、爆発にはラジコンヘリが使われていたとのことでした。青柳は、小梅に誘われてラジコンヘリで遊んだことがあります。怪しいと感じた青柳は、小梅の家を飛び出しました。そして、彼女の部屋に警察が乗り込んでいくのを目撃します。
その後青柳は、大学時代のサークルの後輩・小野一夫の家に行きます。一夫は、もどかしい雰囲気を出して落ち着きがありません。一夫の指示で近くのファミレスで一夫を待つことになった青柳ですが、そこに来たのは一夫ではなく警察でした。
どういうことかと思い青柳は一夫に電話します。しかし、電話に出たのは刑事の佐々木一太郎でした。電話の向こうで一夫は暴行されていました。その後、一夫の部屋に向かった青柳は、ボロボロになった一夫を発見しますが、隠れていた刑事に殴られ気絶してしまいます。

映画『ゴールデンスランバー』ストーリーネタバレ③指名手配犯が協力!?びっくりした?

警察に捕まってしまった青柳は、自首する機会を与えられます。交番の前に車を停め一太郎は、世間に対する情報を操作し、同情を感じる「イメージ」を与えてやるから出頭しろと青柳に伝えます。
パトカーの車内にいた青柳は、自分側のドアがロックされていないことに気付きます。青柳は、相手の隙をつきパトカーから逃げ出そうとしますが、それは相手の罠で、通常のパトカー同様内側からドアは開かないようになっていました。
万事休すかと思った矢先、パトカーに車が衝突してきます。その衝撃で一太郎と、同乗していた警察関係者の小鳩沢は悶絶します。衝突してきた車からは少年のような小柄な男が出てきて「ビックリした?」といい、小鳩沢の肩にナイフを刺すのでした。そして青柳は、この隙に逃げ出すことに成功します。

その後青柳は、その足で漫画喫茶に向かいます。そこでとある人物を思い出し、宅配の集荷を依頼するのでした。すると向かいの席から先程の男が顔を出してきました。青柳は、謎の男に先程のお礼を言います。男は小鳩沢に命を狙われたことがあり、それを恨んでいるとのことでした。
そして、協力してくれるという男のアパートに着いていく青柳でしたが、途中でその男が、現在指名手配になっている「キルオ」だということを知るのです。アパートには元々そこに住んでいた家族の写真があり、青柳はキルオが家族を殺したのではないかと疑います。
キルオと一緒に食事をとる青柳でしたが、それには睡眠薬が導入されていました。眠りにつく青柳に対してキルオは、「体力を回復したほうがいい」と言って、携帯電話と護身用のナイフを授けるのでした。

映画『ゴールデンスランバー』ストーリーネタバレ④ロックな男登場!どんな状況でも仲間はいる!

眠りについた青柳は夢を見ます。それは、大学時代に恋人である樋口晴子とデートしたときの夢でした。大雨の中、青柳と晴子は使われていない車に避難します。そこで2人は、乗っている車「カローラ」のCMソングを口走ります。息がぴったり合いお互いに笑いあった後、青柳は晴子に告白します。晴子は「遅いよ」と言ってそれを承諾するのです。
現在の樋口晴子は、ニュースで事件のことを知り後輩の一夫に連絡します。そこで一夫が入院していることを知り、彼のお見舞いへと向かいます。そこには警察がいて、現在、彼の周辺や大学時代にアルバイトをしていた花火屋の「轟煙火」などに話を聞いているのでした。
大学時代、青柳・晴子・森田・一夫の4人は、一緒に轟煙火でアルバイトをしていました。そこで、社長の息子が東京で就職するのを決めたことを知ります。そして、社長は酷く落ち込むのでした。

青柳が集荷を頼んだ場所に現れたのは、会社の先輩・岩崎英二郎でした。青柳に会った岩崎は、「お前がやったんじゃないんだろ?」と青柳のことを信じていました。それを聞いた青柳は、嬉しさのあまり泣きそうになります。
岩崎は、何を運んで欲しいのか青柳に尋ねます。なんと青柳は、自身を運んで欲しいと頼むのです。岩崎は了承し、青柳を運んであげることにします。青柳は岩崎に謝りますが、岩崎は「お前のおかげでキャバクラ嬢とやれたから借りがある」と告げるのでした。
トラックの中で青柳は、昔のことを思い出します。助けたアイドルと会っていた青柳は、そこで凄腕の整形外科の名医が仙台にいることを知ります。またその際、アイドルは、「私は整形じゃない」と強く否定します。そんなことを思い出していると、トラックが停車します。そして岩崎は、「お前を警察へ引き渡す」と青柳に告げるのでした。
警察を前にした青柳は、岩崎を人質に取ります。実は、岩崎は青柳を助けるために自ら人質になったのです。岩崎は、「無事に逃げ切って自分の奥さんに浮気のことをばらしに来い」といい、青柳を逃がすことに成功したのでした。この男、まさにロックです。

映画『ゴールデンスランバー』ストーリーネタバレ⑤別れていても想いは同じ!青柳くんは私が助ける!

時を同じくして、晴子も青柳と過ごした日々を思い出していました。そして晴子は、大雨の日に避難した車のことを思い出し、カー用品店に向かいます。バッテリーを交換すればあの車が動くようになるのではないかと考えたのです。
カー用品店に到着した晴子ですが、バッテリー交換をするためには車種が分からないといけません。ですが、晴子はその車種を思い出すことができません。そんなとき、昔青柳と歌ったカローラのCMソングを思い出すのです。こうして無事にバッテリーを手に入れることができました。
車のある場所へ到着した晴子でしたが、警察官に尾行されていました。怪しむ警察官でしたが、ここで晴子の娘が機転をきかせ、更にキルオの協力によってバッテリーを交換することに成功します。

晴子がバッテリーを交換する数分前、青柳も同じことを思い出し、車がある場所へ来ていました。ですが、もちろんエンジンはかかりません。そして、入れ違いで晴子がやってきたのです。車が使えないことを確認し、青柳は意気消沈気味にその場を後にします。そんな青柳にキルオから電話がかかってくるのでした。
「青柳さんには協力者がいる」と言って、キルオは青柳に、車の場所へ戻るように促します。そして、青柳が車に戻るとエンジンがかかるのでした。青柳は、エンジンがかかったことに涙し、そして、学生時代にアルバイトをしていた「轟煙火」の社長の、「思い出って大体似たようなときに復活するんだよ」といった一言を思い出すのです。
その後、キルオと合流した青柳は、キルオが「整形」をして今まで逃げ切っていたこと、そして、キルオが罠にかかってしまったことを知ります。キルオは銃で撃たれていて、「あーびっくりした」と言いながら息をひきとるのでした。

映画『ゴールデンスランバー』ストーリーネタバレ⑥切り札は「下水管」?怪しすぎる裏稼業の人間!

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改めて逃げる決意をした青柳は、謎の男・保土ヶ谷康志と出会います。彼は、自称「裏稼業の人」を名乗るいかにも怪しい男でした。ですが、他にあてもない青柳は彼の意見を聞き入れることにします。保土ヶ谷は、下水管を使って逃げてはどうかと提案するのでした。
その後青柳は、林道で用を足しているところを警官に見つかってしまいまいますが、逆にその警官を拘束することに成功します。青柳は、警官に無実を主張しますが、「どうせ信じらんないですよね」と言って話を終わらせます。
そんな中、青柳がワンセグでテレビを観ていると、実家に押し寄せてきた報道陣に囲まれた父親が出てきます。父親は、「大変面倒なことになっています」と言いつつも、テレビに向かって「ちゃちゃっと逃げろ」と言い放つのでした。

その言葉に感動する青柳でしたが、彼以上に心に響いていたのが拘束している警官でした。号泣する警官に向かって青柳は、父親の話をし始めます。青柳の父親は、この世で最も許せないのが「痴漢」で、青柳は、小学校の頃の書初めで「痴漢は死ね」と書かされていました。
同じ頃、晴子も裏稼業の人間・保土ヶ谷と出会います。保土ヶ谷から青柳逃亡の作戦を聞いた晴子は、彼に協力することを決意します。作戦は、テレビ局を使って世間に公開し、簡単に発砲させないようにするとのことでした。
そして、その作戦の肝となるのが、マンホールを軽いものに変更することです。そうすることによって下水管を自由に行き来できるのです。

映画『ゴールデンスランバー』ストーリーネタバレ⑦一か八かの大勝負!一発逆転の打ち上げ花火!

青柳は、テレビ中継される場所へ向かいます。変更されたマンホールには、二重丸の「よくできました」のマークが記されていました。学生時代に青柳と付き合っていた晴子は、このまま付き合っていても「よくできました」止まりで「たいへんよくできました」にはならないだろうと、青柳に別れを告げています。この「よくできました」は、ここまで来た青柳に対して称賛する晴子の気持ちだったのでしょう。
青柳は、マンホールからマンホールをつたって約束の場所へと向かいます。また、晴子は自宅でテレビのニュースを観て、青柳が麻酔銃を撃たれることを知ります。このままじゃ青柳が捕まってしまうと踏んだ晴子は、青柳を救うために自宅を飛び出します。そんな彼女の前に、トラックに乗った青年が現れるのです。

テレビ中継がされる場所へと到着した青柳は、今まで起こった事件の真相を話し始めます。ですが、途中で警察の圧力がかかり中継は中止されてしまうのです。
同じ頃、マンホールを変更する作業をしていた晴子と謎の青年は、警察関係者の小鳩沢に見つかってしまいます。大外刈りで小鳩沢を倒そうとする晴子でしたが、女性の彼女の力では大男の小鳩沢はびくともしません。
青柳はテレビ中継を中断され、晴子は小鳩沢に倒されて、万事休すかと思ったその時、晴子は持っていたリモコンのスイッチを押し「行け、青柳屋!」と呟きます。その瞬間、空高くに「打ち上げ花火」が上がります。晴子が先程出会った青年は「轟煙火」の社長の息子で、彼はしっかり後を継いでいました。晴子たちは、一発逆転の大花火を仕掛けていたのです。
全ての人間が花火に見入っている瞬間に、青柳は姿を消します。青柳は、キルオを整形した医師と連絡をとっており、逃げ切った際にはある人を迎えに行かせると言われていました。そしてその人物は、過去に青柳が救った「アイドルの女性」でした。青柳は彼女に尋ねます。「やっぱり君、整形なんだよね?」と。

映画『ゴールデンスランバー』ストーリーネタバレ⑧青柳は生きていた!感動のラストに心が震える!

事件から数ヵ月後、世間では「青柳雅春は死んだ」ことになっていました。青柳は確かに生きているのですが、警察の目などもありますので、家族や知人に会うことはできません。しかし青柳は、彼らに自分が生きているメッセージを届けるのです。
青柳の両親の元には差出人不明の封筒が届きます。封を開けて中を見るとそこには、「痴漢は死ね」と大きく筆で書かれていました。
ロックな男・岩崎は自宅へ帰ると、嫁の機嫌が悪いことに気付きます。岩崎の嫁は、「さっき変な男の人が来て、お宅の旦那さん前にキャバクラ譲と浮気したらしいですよ」と告げられたことを伝えます。岩崎は、青柳が生きていることを確信し「ロックだな」と呟くのでした。

そして、場面は冒頭のシーンへと戻ります。晴子たちがエレベーターに乗ったときに同乗していたのは、整形した青柳でした。晴子は、不審な顔で青柳を見ていたのではなく、彼のエレベーターを押す指を見て違和感を感じていたのです。青柳は、ボタンを押すとき人差し指ではなく親指で押すクセがあったのです。
晴子は、すぐに目の前の男が青柳だと気付きますが、夫や娘がいる手前話しかける訳にはいきません。そして、そのままエレベーターを降り、青柳の元を去って行きます。青柳もまた、逃亡中に助けてくれた協力者の中に晴子が関わっていたことを確信していましたが、晴子に迷惑をかけるといけないと思い話しかけることをしませんでした。
そんな青柳の元に晴子の娘がやってきます。彼女は、「お母さんがこれ押してあげなさいって」といって青柳の手にスタンプを押します。青柳が目をやるとそこには、「たいへんよくできました」の文字が書かれていました。

映画『ゴールデンスランバー』は泣けて笑えてワクワクする映画!「たいへんよくできていました」(まとめ)

ここまで映画『ゴールデンスランバー』のストーリーをご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。
本作は、笑える場面や感動するシーンが多く、終始楽しめるかと思います。また、多くの伏線が張られ、中盤から終盤にかけて見事に回収して、たいへんよくできている作品になっているのではないでしょうか。
まだ観たことがないという方には絶対に観て欲しい、そんな作品になっていますのでぜひチェックしてみてください。