【マジンガーZ対暗黒大将軍】あらすじ&結末ネタバレ!劇場版はタイトル詐欺?

日本のロボットアニメを語るうえで欠かせない名作「マジンガーZ」。あらゆる点でエポックメイキングな作品といえる本作の地位を揺るぎなきものとしたのが、あまりにも劇的な主役交代劇を描いた劇場版映画「マジンガーZ対暗黒大将軍」です!無敵のマジンガーZが敗れる!?黒鉄の城最大の危機と、偉大な勇者の登場を鮮烈に描いた本作は、当時多くの子供たちをハラハラドキドキ、熱狂の渦に叩き込んだ大傑作映画であります。かれこれ40年以上前の古ーい映画と侮るなかれ!!21世紀の現代においても色褪せない、作画、ストーリー共に隙のないこの映画の魅力についてご紹介いたしましょう!!

『マジンガーZ対暗黒大将軍』とは

劇場版『マジンガーZ対暗黒大将軍』とは、1974年夏東映まんがまつりで公開された、マジンガーZ劇場版オリジナル第2弾となる作品です。東映まんがまつり・・・懐かしい響き!!
実はこの作品、当時放映中のTV版に先行し、マジンガーZの最終決戦と次の主役・グレートマジンガーの初登場を描いた作品であり、メディアミックスの先駆けともいえる大変斬新な作品でした。
当時、グレートマジンガーは雑誌「テレビマガジン」等で頭部のデザインのみいち早く公開されていたものの、その詳細は謎のままであり、本作のクライマックスにて颯爽と現れたその姿に、当時の子供たちは大いに驚き、熱狂したのです!

それ以上に忘れてならないのは、黒鉄の城・マジンガーZ最大の危機が描かれている点。本作では、無敵のヒーロー・マジンガーZがこれでもか!とばかりに徹底的に痛めつけられ、もう見ていられないほどに痛々しい姿を晒します。
圧倒的強さを誇る戦闘獣軍団を前に恐怖すら覚えるマジンガーZ。しかし、傷ついてもなお闘志を奮い起こして戦う姿がたまらなくカッコよく、交代劇こそあれど、本作の主役は紛れもなくマジンガーZと言えるのです!!
それを支えるのは、当時最高レベルの作画、そしてシナリオ。それらがかみ合い、本作は現在の目で見てもなお、大迫力の傑作映画なのです!!次項以降は、本作のネタバレを含むストーリーを紹介していきましょう!!

ストーリーネタバレ① 不吉な預言者現る

Drヘル率いる機械獣軍団との長い戦いが終わり、平和を謳歌するボス達。海水浴を楽しんでいた一行でしたが、突如雲行きが怪しくなり、雷雨が降り注ぎます。そして大きな雷がボス達の近くに落ち、目の前の大きな船が真っ二つに!
・・・破壊された船の前には、稲妻に照らされた謎の影が映っていました。「機械獣か!?」ボスらの驚きが冷めやらぬまま謎の影が眩い光と共に消えると、今度は代わりに、怪しげな老人が姿を現します。自らを預言者と名乗る老人は、ボス達に告げるのです。
暗黒大将軍の軍団によるこの世の終わりがすぐそこまで来ている。それに対抗できるのはただ一つ、マジンガーZのみだ」と・・・そう言い残し、預言者はボスの前から姿を消しました。

一方、ボス達と同じように平和を謳歌するマジンガーZパイロット・兜甲児と、ダイアナンAパイロット・弓さやか。彼らに先程の預言者の話をするボスですが、甲児達はボスの話を信用しようとしません。
そんな中、預言者の言葉を体現するかのように、ニューヨーク、モスクワ、パリ、ロンドン等、世界各国の主要都市が謎の軍団による攻撃を受け、壊滅的な打撃を受けるという事件が発生します。
次のターゲットは東京か!?危機を覚えた光子力研究所は、マジンガーZダイアナンAを緊急出動させ、謎の軍団襲撃に備えます・・・

ストーリーネタバレ② 強敵!戦闘獣軍団

恐れていた通り、謎の軍団は東京、そして光子力研究所へ襲来します!彼らの正体こそ、暗黒大将軍の率いる戦闘獣軍団。空、陸、海から、次々現れる戦闘獣!
強い、実に強い!戦闘獣は驚くべきパワーでマジンガーZを攻め立てます。ジェットスクランダーが溶け、腕が切り裂かれる!!辛うじて戦闘獣を撃破していくZでしたが、次第にダメージが蓄積し、劣勢に陥ってしまいます。
一方その頃、光子力研究所は戦闘獣軍団によって手ひどく破壊され、甲児の弟・シローが、甲児の誕生日プレゼントを取りに戻った際に崩落に巻き込まれて危篤状態に!!シローの知らせを聞いた甲児は、傷ついたZでどうにか戦闘獣を倒し、研究所へ戻ります・・・

ストーリーネタバレ③ 傷だらけの”黒鉄の城”

研究所に戻った甲児は、危篤状態のシローを救うため、戦闘で傷ついた体も顧みず輸血を行います。一方、戦闘で傷ついたZも、急ピッチで修理を進めていました。そこに再び預言者が姿を現し、こう言い残します。
暗黒大将軍の率いる7つの軍団が世界を征服する時、マジンガーZは死の苦しみを味わうだろう」
一方、マジンガーZの思わぬ抵抗を受けた暗黒大将軍は、配下の獣魔将軍に命じ、マジンガーZを葬り去るべく再び戦闘獣軍団を差し向けます。甲児は、亡き父、祖父に戦闘への恐怖心を吐露しながらも、命がけで戦う覚悟を固めるのでした・・・

ストーリーネタバレ④ デスマッチ!マジンガーZ最大の危機

再び日本へ侵攻をかける戦闘獣軍団接近の報を受け、シローが意識を取り戻した事を見届けた甲児は出撃します。しかし、修理未完了のマジンガーZ、そして輸血で体力を消耗した甲児。今出撃することは死を意味します。
「戦って、戦って、それでも敵わぬならばマジンガーZと共に死ぬだけです!!」
覚悟を決めた甲児は、さやかよりシローからの誕生日プレゼントであるオルゴールを受け取ると、傷ついたマジンガーZと共に戦闘獣軍団と対峙します!
しかし、やはり戦闘獣軍団のパワーは圧倒的であり、歴戦の勇士であるマジンガーZも手が出ないほどの凄まじいものでありました。

窮地のマジンガーZを救うべく、ボス操るボスボロットが救援に向かいます!足にロケットを付けたボスボロットは体当たりで戦闘獣の一体を撃破するも、すぐさま返り討ちに合ってしまいます。この映画の数少ないギャグシーンを演じるあたり、さすがはボスボロットというべきか(笑)
状況は悪化の一途をたどります。無敵を誇るハズの超合金Zは砕け、溶け、あるいは裂けていく!!黒鉄の城は、みるみるうちに無残な姿へと変わっていってしまいます・・・
未曽有の危機に、預言者が遂に動きます。「マジンガーZが倒れる、見殺しには出来ん!!」そして次の瞬間・・・
「ブレーンコンドル!!」

ストーリーネタバレ⑤ “偉大な勇者”は雷鳴と共に!

預言者の正体は、死んだはずの甲児の父・兜剣造!!そして更に剣造の前に姿を現したのは、ボスが稲妻の中に見た謎の影、即ち“偉大な勇者”グレートマジンガーだったのです!!
「剣鉄也、時が来た!グレートマジンガーを出動させ、暗黒大将軍の7つの軍団を叩き潰せ!!」
剣造はグレートマジンガーのパイロット・剣鉄也に命じ、Zの救援に向かわせます!マジンガーZが獣魔将軍の手にかかろうとしたその時、グレートマジンガーが稲妻と共に颯爽登場!ヒーロー+崖+雷光のコンボは、いつまでも色褪せない鉄板のカッコよさですね!

サンダーブレーク!アトミックパンチ!ネーブルミサイル!ブレストバーン!グレートマジンガーの能力は全てにおいてマジンガーZを上回る圧倒的なもので、Zが苦戦した戦闘獣軍団を苦も無く蹴散らしていきます!
気絶していた甲児も稲妻の光で目を覚まし(この時、シローが誕生日プレゼントにと送ったオルゴールに光が反射して目を覚ますあたり、芸が細かく泣けます!)、グレートに負けじと傷ついたZで奮戦!グレートより渡された剣で獣魔将軍を突き刺します!
「ブレストバーン!!」「ブレストファイヤー!!」2大ロボの合体技で、軍団最後の一体獣魔将軍を見事撃破!!怒りに燃える暗黒大将軍は次なる戦いを示唆し、消えていくのでした。

戦い終わって、対峙する2大ロボ。
甲児「強い・・・君のロボットはなんていうんだ?」
鉄也「グレートマジンガー。マジンガーZの兄弟さ。」
暗黒大将軍率いる軍団と戦うために作られたというグレート。次なる戦いへ備えてか、マジンガーZとの再会を約束しいずこかへと飛び去って行きます。そして物語は、甲児のグレートに対する賞賛と疑問交じりのモノローグで、幕を閉じるのです。
「グレートマジンガー、お前は正に偉大だ。それにしてもあれだけ強いロボットを、一体誰が作ったんだ・・・?」
以上、日本のロボットアニメ屈指の大迫力映画、『マジンガーZ対暗黒大将軍』を紹介しました!この映画の素晴らしい熱気が、少しでも伝わったら幸いでございます!!

色褪せない迫力!手に汗握る劇的交代劇!!

マジンガーZ対暗黒大将軍』のネタバレストーリー紹介、いかがでしたでしょうか?
TVに先んじて最終回を先行公開するというこの手法は、この作品の後もいくつか登場しますが、その先駆けとなった本作は21世紀現在の目で見てもなお、驚くべき完成度を誇る作品であるといっても過言ではありません!
またこの項では、本作公開後に製作されたTV版マジンガーZ最終回との違いについても少々触れておきましょう。

TV版最終回『デスマッチ!!甦れ我等のマジンガーZ!!』でも、マジンガーZ最後の戦いとグレートマジンガーの交代劇が描かれる点は同じですが、映画とTVとの決定的な違いは、「マジンガーZが最後まで主役であるか否か」というものです。
というのも、『マジンガーZ対暗黒大将軍』では、マジンガーZはズタボロになりながらもなんとか戦闘獣軍団を倒しているのに対し、TV最終回では、たった2体の戦闘獣相手に全く手も足も出ないままいたぶられて退場してしまうのです。
あくまでもマジンガーZからグレートマジンガーへのバトンタッチの意味合いが強いTV最終回に対し、劇場版ではあくまで主役はマジンガーZ、グレートマジンガーはお助けキャラに徹するという趣向ですね。

グレートマジンガーの強さがより際立つTV版最終回マジンガーZの奮戦に燃えながらも熱い主役交代劇が味わえる劇場版・・・人により好みはあるでしょうが、筆者は断然劇場版の方を推しますね!!
やはりなんといっても、ボロボロの姿になりながらも、圧倒的な力を見せつけられようとも、最後まで屈することなく戦い続けるマジンガーZの姿がたまらなくカッコいいですからね!!
新作映画『マジンガーZ/INFINITY』が公開される今だからこそ、『マジンガーZ対暗黒大将軍』を観て、当時の熱気と手に汗握る迫力を追体験してみませんか?そして黒鉄の城の魅力について今一度再認識してみましょう!!