【ゴールデンカムイ】キロランケは本当に裏切り者なのか?人柄を考察してみた!

ゴールデンカムイ一の色男との呼び声高い、キロランケ。誰もが認めるセクシーアイヌですが、一方で裏切り者説があり、ファンを困惑させています。キロランケは本当に裏切り者なのか、考察してみました。

『ゴールデンカムイ』No1の色男!キロランケとは?

北海道のアイヌコタンに住まうアイヌであり、杉元たちの頼れる仲間となる男性・キロランケ。キロランケはもともとアシリパの父親と友人で、一緒にロシアから北海道へ渡ってきたという人物です。以前は第七師団に属して日露戦争に参加しており、工兵であった経歴を持つため、爆薬に精通しています。
アシリパからの信頼もありながら、舟や釣り道具といったものの工作が得意で、それらの道具と知識は一行の大きな助けとなります。正確は基本的には温厚でツッコミ役。長身のイケメンで妻子持ちという文句なしの男です。
しかし、キロランケには、杉元&アシリパ一行のなかの裏切りものではないかという疑惑があります。では、なぜキロランケにそういう噂があるのか。キロランケの人物像と交友関係、そして裏切り者と疑われる所以を考察していきます。

キロランケの人間関係を整理!

まずはキロランケの周辺の人間関係について整理してみましょう。もともとキロランケは、妻と二人の子供と暮らしていました。奥さんはちょっと太めですが、その抱き心地が良いところが気にいっている模様(デ○専なのかな?)。
ヒロインであるアシリパとは、アシリパの父親の縁でもともと顔見知りでした。アシリパは幼少期からキロランケを知っているため、疑うような目では見ていません。一緒に旅をすることになった白石とも仲が良く、白石からは「キロちゃん」と呼ばれています。おそらく、白石はいつ人殺しモードに入るかわからない凶暴な杉元よりは、キロランケを信頼しているようです。

キロランケを疑う人物たち

ただし、女占い師・インカラマッは、キロランケこそが金塊を集めていたアイヌの男たちを裏切り殺した人物であると疑っており、表立ってはいませんが、良好な仲とはいえないよう。さらに、長い間一緒に旅をしてきた杉元にも、「裏切り者だったら殺す。いいな?」と笑顔(杉元の笑顔は本気という意味です)で宣告されており、信頼関係は築き上げているとは言い難い関係になっています。また、土方にもロシアにいた時代についてカマをかけられていたりと、決して穏やかではなさそうです。
キロランケは普通のマンガであれば信頼されるような好人物ですが、そこは悪人と軍人だらけの野獣のような人物が多いゴールデンカムイの世界。金塊事件の渦中にいる人物として、キロランケは多くのキャラクターたちのなかから注目されている存在なのです。

キロランケ=パルチザン疑惑

さらに、土方がパルチザンについて言及しているシーンがありました。パルチザンとは、極東ロシアを拠点としている少数民族で構成された組織のこと。土方の言をそのまま借りるならば、帝政ロシアとレーニン率いるユダヤ系の共産党、そしてパルチザンが三つ巴になって殺し合っているとのことです。
そしてパルチザンは、独立のためにアイヌの金塊を狙っているとのこと。その吹き出しのバックにはキロランケの横顔がありました。
真偽はまだ不明ですが、もしキロランケがパルチザンだとしたら・・・杉元とアシリパに便乗して、金塊戦争の渦中に飛び込もうとしている可能性は否定できません。

キロランケはユダなのか?意味深なシーンに注目!

キロランケ=裏切り者説が根強い理由の一つとして、こちらのシーンがあります。杉元、アシリパ、白石、キロランケの主人公グループに加え、土方歳三の一行、さらに一度杉元と争ったことのある尾形が合流。共に金塊を探すメンバーが集まって、食事(なんころ鍋)を囲むシーンです。
この絵のモデルとなっているのは、レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』です。絵画の巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチが、聖書に登場するキリストの最後の食事を描いたものとされています。『最後の晩餐』と、そこにいるキャラクターの位置を照らし合わせてみると、アシリパはキリスト。そしてユダの位置にいるのが、キロランケなのです。

それぞれが座る位置に注目した結果・・・

ユダといえば、キリストの弟子であり、最後にキリストを裏切り、処刑されるキッカケとなった人物とされています。つまり、キリスト=アシリパを裏切るのは、キロランケではないかというのです。
もともと、金塊を探す動機が他のメンバーに比べて、イマイチ十分ではないキロランケ。「(金塊がどうなるのか)最後まで見届けたい」と口にしているものの、その信ぴょう性はあまり高いとはいえません。
加えて、「アシリパと行動する三人の男(杉元、白石、キロランケ)のうち、裏切り者がいる」という女占い師・インカラマッの予言もあり、ますますキロランケは怪しい存在に。
この何気ないワンシーンの配置が、作者・野田サトルからのメッセージではないかと訝しがる読者も多いようです。果たして、真実はどうなのでしょうか。

インカラマッが語るキロランケ裏切りの根拠とは?(ネタバレ)

では、女占い師・インカラマッの占いには、根拠があるのでしょうか。
実は、これは占いではなく、実際に証拠があったために放った言葉でした。インカラマッは情報将校であり、同じく金塊を狙う第七師団の鶴見中尉と繋がっていたのです。鶴見に調べてもらった結果、金塊を集めていたアイヌの男たちを殺した男の指紋と、キロランケがかつて触った馬券の指紋が一致した、とのこと。つまり指紋こそが、アイヌの男性たちを殺した犯人とキロランケを結びつける確実な証拠であるというのです。
しかし、インカラマッはあの怪人・鶴見中尉から情報を得ており、信頼できる人物であるとは言い難いです。また、20世紀初頭という時代背景からしても、指紋認証の精度も高いとは言いにくいでしょう。
これらのことから、インカラマッの語る事実は、決して鵜呑みには出来ないといえます。真相はどうなのか、今後の展開を待ちたいところです。

実は仲間想い?キロランケと白石の関係

このように、裏切り者としてたくさんの疑惑があるキロランケですが、本心はどうあれ、表向きは非常に仲間想いで心強い男性です。例えば、凶暴なヒグマが迫っているとき、武器は小刀(マキリ)しかないという状況で、キロランケは最年少のアシリパを必死にかばっています。アシリパには利用価値があるからとった行動なのかもしれませんが、その勇敢な行動はとてもカッコよく感じます。
また、キロランケは、白石の危機を幾度となく救っています。白石が魚(巨大なマス)に喰われたとき、すぐさま川に飛び込んで助けたのもキロランケでした。さらに、白石が駐屯兵に捕まったときも、土方と組んで幾度となく白石を助けに向かったのもキロランケでした。即席の舟を作り、土砂降りで川が急流になるなか、必死に白石を助けようとする姿も印象的です(結局、白石は杉元に怯えるあまり、キロランケの手を掴まなかったのですが)。
さらに、白石が脱獄王になった経緯を、最後までちゃんと聞いていました(あまりにひどいオチにちゃんとツッコんでから寝るという律儀さ)。こうしたことから、キロランケは非常に仲間想い(白石想い?)な男であるといえるでしょう。

本当にキロランケは犯人?

このように、とても人格者で、周りからの信頼もありながら、疑惑は尽きない人物であるキロランケ。たとえ犯人であったとしても、なぜそんなことをしたのか、その理由について気になるところです。
いずれにしても、キロランケにまつわる全てに疑惑が解けるとき、ゴールデンカムイの物語は大きな局面を迎えているに違いありません。
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