【ブラック・ジャック】ピノコはかわいい助手で奥様?4つの魅力で語り尽くす

ブラックジャックに登場するピノコはとても不思議な存在ですね。助手であったり、時には奥さんのように料理や掃除をしたり、時には親子のようにも。ブラックジャックにひそかな思いを寄せ、可愛くてしっかり者のピノコの魅力についてご紹介します。

『ブラック・ジャック』のマスコット!ピノコとは?

ピノコの誕生

出典:https://www.amazon.co.jp

ピノコが初登場したのは、第12話『畸形嚢腫』です。双子の姉の体の中に奇形腫ができ、その中に人間一人分の臓器が収まっている状態でした。
いろんな病院で摘出手術を受けようとしてきましたが、医師が手術をしようとすると不思議な力で妨害されるといった現象が起きていました。資産家でもあった彼女の側近たちが探し回り、最後の頼みの綱をたどりブラックジャックの元へ訪れました。
ブラックジャックが「摘出しても殺しはしない」と説得し、摘出術が成功します。ブラックジャックはその臓器を組み立て命を吹き込みました。これがピノコの誕生です。最初は言葉を発することも、歩くこともままならない状態でしたが、「生きたい」という気持ちがピノコを突き動かし、今のように元気に飛び回れるようにまでなりました。

ピノコのブラックジャックへの想い


ピノコブラックジャックに密かな恋心を抱いていて、自らを奥さんだと名乗っています。生まれてから10日ほどですでにブラックジャックを愛しているという表現も原作ではされています。
美人の女性患者や女医などをライバル視して、ブラックジャックを困らせる場面も少なからずあるのもピノコのかわいいところです。このストーリーでは、好きな人に手紙を書くといって、漢字をブラックジャックに訊ねるピノコですが、後日その手紙がブラックジャック本人に届きます。
ブラックジャックは自分あてだったことに驚きますが、その時の表情が嬉しいような困っているような何とも言えない表情が印象的ですね。果たして、どんなことを思っているのでしょう。

ピノコは誰をモデルにしているの?


ピノコのモデルは、手塚治虫さんの長女だと言われています。ブラックジャックが描かれたころ、長女のるみ子さんは幼稚園児だったそうです。御本人はそのことを言われるのが長年とても嫌だったそうですが、ある時改めて、ブラックジャックを読み返してみたそうです。
ピノコの自由奔放さからいっても自分であると感じたそうです。仕事ばかりで家庭のことを顧みなかった父親が自分のことをこんなにも観察していたことを思い知らされたそうです。また、ブラックジャックを通して娘を愛する父の姿を感じることができたと語っておられます。
ブラックジャックピノコを娘のように思い成長に戸惑う部分などは父、手塚治虫氏を投影しているように感じるそうです。手塚氏の持つ父親像がブラックジャックに表れているという目線で見るとまた興味深いものがあります。

ピノコが中心のストーリー


ピノコが中心になっているストーリー(アニメ版)がいくつかあります。ピノコのラブストーリーピノコが行方不明になる話、ピノコが受験をする話、ピノコとそっくりな女の子の話などです。ピノコが中心となるストーリーには、ブラックジャックの愛情を感じることができるのも興味深いところです。
ピノコが行方不明になる話では、ブラックジャックの医療技術が世界で認められ、国際医師免許を取得できることになりました。そして、その約束の日にピノコが行方不明になり、探しているうちに時間が来てしまい、その話が白紙になってしまうというストーリーでした。
医師免許は取得したいという気持ちもあったのですが、ピノコには代えられませんでした。そのことをピノコにも言わず、知らない人について行って勝手にいなくなったことだけを叱るブラックジャックにピノコへの愛を感じるストーリーです。

ピノコの魅力1:かわいい言葉遣い

独特の話し言葉がかわいい


ピノコは体形と同様に話し方も幼い幼稚園児のようです。特にサ行をタ行、濁点をラ行、ラ行をヤ行に発音することが多いようです。いつもブラックジャックのことを「先生」を「ちぇんちぇ~」(アニメ版)と呼んでいてそれもまた可愛いですね。
また、〜よのさ、〜わのよなどという言い方は、外見は幼稚園児でも中身は18歳だというピノコの意識みたいなものが感じられます。このような舌足らずな話し方をブラックジャックに指摘される場面もあるところから、本人の意識で直すことも可能なのかもしれませんね。
しかし、もしピノコが普通の話し方をしていたら、このような独特のキャラクターとして根付いていなかったといえそうですね。もちろんブラックジャック先生ありきのピノコの存在ですが、このキャラクターのおかげでブラックジャックの意外なかわいい面を見ることができるのかもしれませんね。

「アッチョンブリケ!!」


ご存知の通り、ピノコが驚いたときに顔を両手で横からつぶすようにしながら発する言葉です。どんな意味があるのかはわかりませんが、原作で初めてこの言葉が登場する場面では「ピノコが自分で作った」と言っています。そして、ブラックジャック自身もこの「アッチョンブリケ」をつぶやくところがあるのもとても面白いところですね。
ほかにも(アニメ版では)「了解しました」を「アラマンチュ」ということもあります。これは、ブラックジャックが、「さあ、手術の準備だ。」と声をかける時にポーズとともに見られます。ピノコ独特の言葉や言い回しはどんな感情から生まれてくるのかはわかりませんが、そのわからなさがピノコらしさなのかもしれません。
テレビアニメでも全国の「アッチョンブリケ」を募集したこともあるほど、今でもポーズとともに知られているところがブラックジャック、しいてはピノコの人気からなのでしょうか。

ピノコの魅力2:ピノコの声優とは?


ピノコの声優を務めたのは水谷優子さんです。水谷さんは1985年に「機動戦士Ζガンダム」の飛行場アナウンサー役でデビューしました。そして「Ζガンダム」のサラ・ザビアロフ役を経て、「マシンロボ クロノスの大逆襲」のレイナ・ストール役なども演じており、それが評価されて人気が出てきました。
1988年に『エースをねらえ!2』の岡ひろみ役で初主演を果たしました。ちびまる子ちゃんのお姉ちゃん役は有名ですね。
ピノコ役は2000年の「手塚治虫が消えた!? 20世紀最後の怪事件」から演じています。今ではピノコといえば水谷さんの声が定着していてファンの中では代わりはいないという声も多いようです。可愛くてしっかり者のピノコのイメージを漫画を読んでもアニメを見ても同じ感覚で見られるのは水谷さんのセンスと演技の賜物と言わずにはいられませんね。

ピノコの魅力3:「ピノコ愛してる」はブラックジャックの言葉?


「ピノコ愛してる」とはブラックジャックがピノコに対して言った言葉なのでしょうか?このストーリーでは、ブラックジャックは自分を愛しているというピノコに対して「自分は人を愛せない」そして、ピノコを組み立てて救った理由も「おどかしてもっとお金をせしめてやろうと思った」と言い放ちます。
そのとき腎臓破裂で少年が運ばれてきます。少年は腎臓移植が必要で緊急を要する状態でした。ピノコは自分の腎臓を使うようにブラックジャックに言いますが、ブラックジャックはピノコの特殊な体を理由に受け入れませんでした。
その結果、少年は亡くなってしまいます。体を震わせて悔しがるブラックジャックの背中を見たピノコは「ピノコね、先生愛ちてる・・・」とつぶやくように言うのでした。

ピノコの魅力4:ピノコとブラックジャックの最後はどうなる?


ブラックジャックの最終回「人生という名のSL」で連載が終了したため、これが、事実上の最終回と言われています。このストーリーではうたた寝をしているブラックジャックの夢の中で今までの人生を振り返るように進んでいきます。
最後に21歳で八頭身の美女となったピノコが登場します。ブラックジャックへの想いも話し方も変わっていませんでした。ブラックジャックの気持ちを確認しようとするピノコに対して、「おまえは私の最高の奥さんじゃないか。」と言います。
喜ぶピノコとともに「さあ患者が待ってる」と言って二人で歩いていくシーンで夢が覚めます。これが本当のブラックジャックの気持ちだったのか、夢の中だけのセリフだったのかは不明ですが、大切な存在だと思っていることは間違いないといえるかもしませんね。

ピノコが愛される一番の理由とは?

ブラックジャックとピノコのコンビは最強?!


ブラックジャックは世界中のいろんな場所にピノコを同行させることがあります。中には、勝手にピノコがついてくるということもありますが、旅行感覚の時もあれば、助手として付き添う時もあります。旅に出ると新しい出会いがあり、そのたびに、「先生の奥さんです。」と自己紹介するピノコ。
相手は「?」となりますが、ブラックジャックは否定することもなければ肯定もしません。しかし、助手として紹介することはあり、専門用語なども徐々に身についているところもブラックジャックにとっては頼もしいのかもしれません。
ブラックジャックのことを想うピノコの行動は時々突拍子もないこともありますが、微笑ましいと感じるところも愛されているのかもしれません。

ピノコの愛される理由とは?


ブラックジャック先生とピノコの関係はとても一言では言い表せないですね。奥さんのようにブラックジャックの身の回りの世話をしたり、時には優秀な助手にもなります。時々、突っ走ってしまうピノコにブラックジャックが親のように激怒してしまうこともあります。そんな時でもピノコの気持ちを理解して、最後には優しい言葉をかけるブラックジャックの姿もほほえましいものです。
冷酷な面を持ち、あまり人に心を開かないブラックジャックの秘めた優しさを引き出すのがピノコの役割だといっても過言ではありませんね。ブラックジャック自身も自由奔放でわがままだけど、素直で可愛いピノコに救われているところが多いと感じているようにも思えます。
もしかすると、ピノコのそんなところも人気の秘密だといえるのではないでしょうか?
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小学館クリエイティブ (2017-03-06)