「湯を沸かすほどの熱い愛」あらすじ&結末ネタバレ!映画のラストは衝撃!

「湯を沸かすほどの熱い愛」は、実力派の人気女優、宮沢りえさんと杉咲花さん演じる母娘を中心に、彼女たちと彼女たちを取り巻く人々の熱く大きな愛の物語です。衝撃のラストシーンは目を疑うようなことながらも、見終わったあとは温かい気持ちになれる映画です。始めから最後まで、涙なしでは見られません!

唯一無二の愛を描く「湯を沸かすほどの熱い愛」とは?

映画「湯を沸かすほどの熱い愛」は、小説や漫画が原作の映画が多い最近において監督自らが脚本を手がけたオリジナル作品です。主演の宮沢りえさんもオダギリジョーさんも、脚本を読んで「是非演じたい」と強い意気込みで臨んだそうです。監督はこの作品が商業映画デビューの中野量太さん。細かい伏線や意外な設定など想像できない展開の連続で、何度も観たくなる映画です。
「余命わずかなお母さんとその家族」という重いテーマながら、”お母ちゃん”である双葉の強く明るくて前向きに生きる姿に心打たれます。双葉の家族や取り巻く人々は双葉の熱くて大きな愛を受け取り、みんなで熱く大きな愛を返そうと考えます。
この映画にはいろいろな母と娘の形が出てきますが、血のつながりなんて関係ないと思える深い愛が描かれています。ラストは衝撃的で驚きのシーンですが、双葉やみんならしいと温かい気持ちで見終わることができます。

「湯を沸かすほどの熱い愛」の豪華なキャスト!

「湯を沸かすほどの熱い愛」は登場人物は少ないながら、全員が重要で欠かすことができない存在となっています。この作品で、監督を始め宮沢さんや杉咲さんは日本アカデミー賞など数々の賞を受賞しています。個性的で愛にあふれた人物たちを演じたキャストの皆さんを見ていきましょう。

実力派の競演!

宮沢りえ(幸野双葉)・・・余命宣告を受けながらも家族のために前向きに力強く生きていくお母ちゃん。宮沢さんは10代のころから大活躍し、映画だけでなくテレビドラマや舞台など活躍の場は広く、年々演技の幅を広げています。今回はこの役のためにかなり厳しい減量をされたそうです。主な映画出演作品は「ぼくらの七日間戦争」「たそがれ清兵衛」「紙の月」など。
杉咲花(幸野安澄)・・・お母ちゃんの愛を受けて強く生きていこうとする内気な女子高生。杉咲さんは近年ドラマや映画で圧倒的な演技力を見せている大注目の若手女優です。10代で数々の映画祭などで受賞しており、今後の活躍も期待できます。主な映画出演作品は「愛を積む人」「劇場版 MOZU」など。

幸野家の家族

オダギリジョー(幸野一浩)・・・だらしなく頼りにならないけど、双葉のために奮闘するお父ちゃん。テロリストのような冷酷な役もピッタリですが、こういう役を演じたら右に出る人はいないんじゃないかと思うほどはまり役です。主な映画出演作品は「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」「渇き。」「舟を編む」など。
伊東蒼(片瀬鮎子)・・・お父ちゃんが連れてきた、浮気相手の子ども。自分の両親には見捨てられたというとても難しい役ですが、演技とは思えないような素晴らしい存在になりました。映画やドラマにも出演しており、今後も注目の女優です。

脇を固める豪華俳優陣!

松坂桃李(向井拓海)・・・旅の途中で双葉たちと出会い、その熱い愛に触れることで「双葉のために生きよう」と決意する青年。松坂さんは戦隊ものでデビューしましたが、近年はドラマや映画でいろいろな役を演じその幅を広げています。主な映画出演作品は「ピース オブ ケイク」「図書館戦争THE LAST MISSION」「真田十勇士」など。
篠原ゆき子(酒巻君江)・・・毎年同じ日に幸野家に高足ガニを送ってくれる女性。耳が不自由な役のため、表情で素晴らしい演技を見せてくれています。スカウトで女優デビューした篠原さんは、テレビや映画だけでなくCMにも多数出演しています。主な映画出演作品は「ピンクとグレー」「続・深夜食堂」「共喰い」など。
駿河太郎(滝本)・・・双葉が人を探すために雇った探偵。双葉の愛に触れ双葉のために頼みごとを聞こうと奔走します。笑福亭鶴瓶を父親に持つ駿河さんは、俳優デビューは30歳のときと少し遅めです。でも映画やドラマに多数出演し、存在感を出しています。主な映画出演作品は「神様のカルテ」「北のカナリアたち」「永遠の0」など。

「湯を沸かすほどの熱い愛」ネタバレストーリー①余命宣告とお母ちゃんの決意

余命宣告

明るく前向きなパート主婦の幸野双葉内気な高校生の娘・安澄と二人暮らし。家は「幸の湯」という銭湯を営んでいましたが、1年前に夫の一浩が蒸発してからは休業状態です。安澄は高校でいじめを受けていました。
学校から呼び出しを受けてそれを知った双葉ですが、「そんなことはたいしたことじゃない」と言うように明るく振舞い安澄を元気付けます。帰りには安澄に新しい下着を買ってあげました。次の日も、いじめに負けずに学校に行くように安澄を励まし送り出します。
ある日双葉は仕事中に倒れてしまい、病院での検査の結果、末期がんで全身に転移しており、余命2ヶ月と宣告されました。突然のことで一人悲しみにくれる双葉でしたが、自分は死ぬまでにやるべき事がある!と安澄には病気のことを告げずに、残される家族のために前を向いて生きていくことを決意します。双葉のやるべきこととは何でしょうか。

お母ちゃんの決意

双葉が死ぬまでにやるべきこととは、家出した夫を連れ戻し銭湯を再開させること、内気な娘を自立させること、娘をある人に会わせること、でした。
まず、双葉は探偵を雇って蒸発した一浩を連れ戻しに行きます。そこには浮気相手の連れ子・鮎子と二人で生活する一浩の姿がありました。自分の余命を一浩に告げ、鮎子とともに家につれて帰りました。
一浩が帰ってきたことにより銭湯は1年ぶりに営業再開し、常連客で再びにぎわうようになりました。でも、安澄は自分勝手な一浩のことを受け入れられずにいました。自分の家族ではない家に連れてこられた鮎子は自分の居場所がありませんでした。

「湯を沸かすほどの熱い愛」ネタバレストーリー②安澄の自立

幸野家には毎年決まった日に沼津の「坂巻君江」という女性から高足ガニが送られてきます。そのお礼の手紙は「子どもが書いたほうが喜ぶでしょ」という双葉の提案でいつも安澄が不満ながらも書いていました。
ある日、学校で安澄の制服が盗まれました。安澄は先生やクラスメートに訴える勇気もなく学校を休もうとしますが、双葉は「ここで休んだらもう二度といけなくなるよ!」と無理やり行かせようとします。でも安澄は「私はお母ちゃんとは違うからそんなことはできない」と反発し部屋から出てきませんでした。
お昼になりようやく安澄は体操着で学校に行きました。安澄はクラスのみんなの前で双葉に買ってもらった下着姿になり、勇気を出して「制服を返してください」と訴えます。心配でずっと家の前で安澄の帰りを待っていた双葉は、制服を着て帰ってきた安澄を抱きしめました。その光景を見ていた鮎子はちょっとうらやましく思いました。

「湯を沸かすほどの熱い愛」ネタバレストーリー③家族がひとつになる

4人家族

出典:https://www.amazon.co.jp

ある日、鮎子が銭湯の番台からお金を盗んでいるのを双葉は見てしまいました。鮎子は家を出て行き夜になっても帰ってきません。双葉は鮎子の荷物の中に「誕生日に迎えに行く」と鮎子の母親が書いた手紙を見つけ、今日がその日であることに気づきました。
安澄とともに鮎子が住んでいたアパートに行ってみると、部屋の前でうずくまっている鮎子がいました。双葉は鮎子を抱えて家に帰りました。鮎子は「この家にいたいです。でもまだママのことも好きでもいいですか?」といい、双葉も安澄も温かく受け入れたのでした。
こうして4人は家族ひとつになり、にぎやかな生活が始まりました。子どもたちも「幸の湯」の仕事を手伝いました。

何気ない毎日

一方、何も双葉の力になれない一浩は双葉に「何かできることがあったら何でも言ってほしい」といいます。双葉は「エジプトに行きたい」と冗談を言い、今までのいい加減な一浩のことを「死んだら全部許す」と笑いました。
双葉が仕事を依頼している探偵の滝本はシングルファーザーで幼い娘を育てていました。その娘は双葉になつき、双葉と触れ合うことで幼くして亡くした母の愛を知るのでした。

「湯を沸かすほどの熱い愛」ネタバレストーリー④安澄と母

拓海との出会い

ある日双葉は、銭湯は一浩に任せ安澄と鮎子とともに赤い車を借りて旅行に出かけます。子どもは喜んでいましたが、双葉には大きな目的があるのでした。途中で立ち寄ったサービスエリアで、ヒッチハイカーだという向井拓海と出会いました。でも実はヒッチハイクをしているというのは嘘で、母親の愛を知らないことや旅の宛てもないことを双葉に話し出しました。
双葉は拓海を抱きしめ、「日本の最北端を目指しなさい」といい送り出しました。彼女の温かい愛を感じた拓海は、必ず目標を達成して報告に行くことを約束します。
次の日双葉たちは目的地である沼津に着き、昼食に食堂で高足ガニを食べました。そこには耳が不自由な店員がいましたが、双葉は会計を済ませるとその女性をひっぱたきました。
実はその女性こそが毎年同じ日に高足ガニを送ってくる「坂巻君江」であり、安澄の産みの母なのでした。双葉は車に戻るとそのことを安澄に告げ、抵抗する安澄を置いて鮎子と車で出かけてしまいました。

安澄の母

残された安澄のもとへ君江は駆け寄り、自分の娘だと気づきます。安澄は耳が不自由な君江に困ることなく手話で会話ができるので君江は驚きます。でもそれは、双葉が「いつか役に立つから」と安澄に勉強させていたのでした。
君江と安澄はそれ以来手紙で連絡を取るようになりました。安澄を迎えにきた双葉は、その場で倒れてしまい病院へ運ばれました。その時に初めて安澄と鮎子は双葉の病気を知りショックを受けたのでした。
双葉は探偵の滝本にある人の調査依頼もしていました。それは双葉のことを捨てた母のことでした。すでに死んでいるのではないかと思っていた双葉は、母がまだ元気でいることを知り会いに行こうとします。しかし、事情を説明しに行った滝本に母は「そんな娘はいない」と言われてしまします。双葉は家の外から母を見ますが、幸せそうな姿を見て思わず玄関にあった置物をガラスに投げて帰っていきました。

「湯を沸かすほどの熱い愛」ネタバレストーリー⑤熱い愛と別れ

双葉のために

双葉は緩和ケアの病院に入院し、静かに病と闘っていました。そんな時、沼津から君江が3日間幸野家に滞在するためにきました。そして、旅先で出会った拓海は双葉との約束を果たして日本の最北端まで行ったことを報告しにきました。拓海は病気と闘いながらもみんなを励ましている双葉の姿に感動し、「幸の湯」で住み込みで働くことにしました。
夕飯を囲み、一浩はみんなにあるお願いをします。双葉は病室で安澄からのメールを受け取り、窓を開けてみました。すると、そこには一浩から借り出された滝本も加わって全員で人間ピラミッドができていたのです。それは、「エジプトに行きたい」と言っていた双葉の希望をかなえるためであり、一浩の「俺が支えるから」と言うメッセージが込められていました。それを見た双葉は、初めて「生きたい」と誰にも見られないように泣いて訴えました。

永遠の別れ

しばらくすると、双葉は話すこともできなくなりました。幸野家は新しい生活にも慣れてきました。病室を訪れた安澄は「もう大丈夫だよ。ありがとう」と声をかけます。それが聞こえたかのように、双葉は静かに息を引き取りました。
双葉の希望により、葬儀は「幸の湯」で行われました。富士山をバックに、双葉はカラフルなお花とともに眠っています。双葉は自分が死んだあとのことも全部滝本に頼んでいました。霊柩車を滝本が運転し、火葬場に向かう振りをしました。
家族も滝本も拓海も、みんなが双葉の無茶なお願いを受け入れます。双葉は、お湯を沸かす薪とともに銭湯で焼かれたのです。煙突からは双葉の大好きな赤い色の煙が出ています。そのお湯にみんなでつかり、双葉の温かさを感じるのでした。

さまざまな母と娘の形とみんなの愛

この「湯を沸かすほどの熱い愛」は、生と死とは、家族とは、愛とは、と生き方自体をいろいろと考えさせられる映画です。母の愛がこんなにも偉大で温かいものだということを再認識します。始めから最後までこんなにも泣ける映画もなかなかありません。伏線やお母ちゃんの思いをもう一度確認するために何度も観たくなります。この映画は、「娘」である女性はもちろん、「母」なくしては存在しない男性にも是非観てほしい、熱く大きな愛の物語です。
湯を沸かすほどの熱い愛
(2017-04-26)
売り上げランキング: 220

湯を沸かすほどの熱い愛
(2017-04-26)
売り上げランキング: 472