映画「レインマン」あらすじ&結末ネタバレ!あなたはラストシーンに何を思う?

ダスティン・ホフマンとトム・クルーズが描くヒューマンストーリー。
自閉症の兄と、その存在すら知らなかった弟が再会した時、二人の間に芽生える兄弟愛。そして時を超えた家族の絆にきっと涙するでしょう。名優の演技が光る感動の名作「レインマン」を紹介します。

名作映画「レインマン」とは?

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「レインマン」は1988年にアメリカで公開され、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞、ベルリン国際映画祭の作品賞を受賞した兄弟愛を描いたヒューマンドラマの名作として知られている。そして弟チャーリー役のトム・クルーズサヴァン症候群の兄を演じたダスティン・ホフマンという名優達の代表作の一つともいえる作品となった。また、兄弟がアメリカを車で旅するロード・ムービーとしても楽しめる。
この映画をきっかけに、知的障害や発達障害でありながら、超人的な特別な能力を持つ「サヴァン症候群」が広く知られるきっかけになったと言われている。この映画は、9,000冊以上の本を暗記していたと言われる「サヴァン症候群」のキム・ピークという男性がモデルとされており、知的障害や自閉症について、そしてそこに寄り添う家族について考えさせられる作品となっている。

ストーリーネタバレ1:父の訃報と遺産の行方

「父の宝物と遺言」

チャーリー・バビット(トム・クルーズ)は中古車ディーラーをしているが、その経営は思わしくなかった。そんな時、恋人のスザンナとの旅行中に長い間憎しみあい音信が途絶えていた父親の訃報に接する。二人は葬儀に出るためにシンシナティに向かうこととなった。
事業の経営改善と借金返済のために、父の遺産を目当てにしていたチャーリーだったが、父の遺言ではチャーリーに残されたのは車一台とバラの木だけだと知らされる。その車、ビュイックこそ父の宝物であり、かつてチャーリーが勝手に盗み出したことで、父とチャーリーの間を決定的に引き裂くこととなった因縁のものであった。たったそれだけが父からチャーリーに残されたものであった。

「遺産の相続人は誰?」

そして、チャーリーは父の残りの遺産300万ドルはある匿名の人物へ渡ることを知る。チャーリーは当然その人物を知ろうと、管財人である自閉症患者を専門にする医師ブルーナーに会いに行く。しかし父に恩義を感じ、全てを託されていたブルーナーは決して父の遺産の相続人を明らかにはしなかった。チャーリーはその相続人が誰かが分からないまま、争う構えは見せながらも落胆し帰路につこうとしていた。

ストーリーネタバレ2:兄との再会とチャーリーの企み

「初めて知る兄の存在」

病院から帰ろうとしたチャーリーは、車に乗っている見知らぬ男に出会う。その男は車のかつての持ち主である父のこと、そして幼いころに亡くなった母のことを知っていた。訳が分からず動揺し戸惑うチャーリーにブルーナー医師はこの男こそ、父の遺産300万ドルを受け取るチャーリーの実の兄でもあるレイモンド(ダスティン・ホフマン)だと告げる。
レイモンドは重度の自閉症のため病院に入っており、幼かったチャーリーはその実兄の存在を知らなかったのである。レイモンドは高い知能を持つが、意思の疎通や感情の表現が理解できず、自分の世界を壊されることを極端に嫌っていたのだった。もちろん、父の遺産についても、そもそもお金という概念も持っていなかった。

「兄を誘拐」

父のほぼ全額の遺産を受け取る兄、重度の障害を持つ兄、チャーリーはそんな兄の後見人になることでその財産を横取りしようと企む。そしてチャーリーは自宅のあるロサンゼルスまで旅行に行こうと兄レイモンドを強引に病院から連れ出してしまう
そんなチャーリーの企みを知ったスザンナはレイモンドに同情し怒るが、チャーリーは自分にも遺産の半分は貰う権利がある、その権利が認められるまでは兄を返さないと言い張る。それでもチャーリーの行動に納得しないスザンナはチャーリーとレイモンドのもとから去ってしまった。レイモンドは病院とは違う空間に戸惑っていた。

ストーリーネタバレ3:自閉症のレイモンドとその特殊能力

「兄の奇行」

レイモンドの相手をしてくれていたスザンナが去ってしまい、チャーリーは自らレイモンドの世話を全てしなければならなくなった。「ベッドの位置が違う」「自分の本棚がない」と暴れだし、上手くコミュニケーションも取れず、テレビや消灯時間など病院でのルーティンを崩さないレイモンドにチャーリーはほとほと手を焼く。
自閉症に関して何の知識も理解もなかったチャーリーであったが、レイモンドになるべくいつもと変わらない生活を送れるように工夫も始めるのであった。

「レイモンドの特殊能力」

チャーリーとレイモンドがレストランで食事をしていると、レイモンドはウェイトレスの名札から彼女の電話番号を言い当ててしまう。それはチャーリーが本の代わりにレイモンドに与えていた電話帳の番号をすべて覚えていたためであった。
さらにレイモンドはウェイトレスが偶然散らかしてしまった爪楊枝を見ただけで、その本数を瞬時に言いあててしまう。チャーリーは兄レイモンドが持つ、数字と記憶に関する奇跡的な能力を目の当たりにすることとなった。

ストーリーネタバレ4:“レインマン”の正体

「レインマン=レイモンド?」

移動に飛行機も高速道路も嫌がるレイモンドのために、チャーリーはモーテルに泊まりながらゆっくりと車でロスに向かうことになった。そしてある晩、歯を磨いていたレイモンドは「レインマン」という言葉をつぶやく。それはかつて、チャーリーが子供の頃怖いことがあると歌を歌ってくれた「レインマン」のことであった。
チャーリーは子供特有の空想上の人物だと思い込んでいた「レインマン」は実は兄レイモンドであったことを知ったのだった。そしてレイモンドが病院に入れられたのは、チャーリーにケガをさせてしまったことがきっかけでもあったのだった。

「初めて触れる家族の愛」

自閉症であり人に対してほとんど何の興味も持っていないはずにも関わらず、弟のことはその存在をしっかりと覚えていた兄、そんな兄が弟に危害を加えることを恐れて兄を病院に入れた父。何十年と離れていても弟を思いやるレイモンドと、断絶していたはずの父の自分への想いを垣間見たことで、チャーリーは初めて家族の愛に触れたのだった。
チャーリーは本気でレイモンドの後見人になることを決意する。そして、出て行ったスザンナの大切さにも気づいたチャーリーは、戻ってきてほしいと連絡を取るのだった。

ストーリーネタバレ5:兄弟の旅、芽生え始める兄弟の愛

「ラスベガスの夜」

レイモンドの驚異的な記憶力を利用すべく、二人はラスベガスに向かう。カードゲームの数字を全て覚えるというレイモンドの能力と、兄弟二人だけの符丁により周囲にもバレることなく勝ちを重ね大儲けをする。
借金を全て返せることとなり大喜びのチャーリーはレイモンドにハグをしようとするが、自分のテリトリーを侵されることを嫌うレイモンドに拒絶される。チャーリーは拒絶されたことにショックを受けると同時に、ショックを受けている自分にも改めて気づくのだった。兄に対する自分の心の変化を確かに感じるチャーリーだった。

「レイモンドのダンスパートナー」

チャーリーの決意を知った恋人スザンナも二人のもとに戻ってきた。カジノで出会った女性アイリスとデートの約束をするレイモンド。そのデートを成功させるべく、チャーリーはダンスの手ほどきをするが、アイリスは現れなかった。アイリスはチャーリーとレイモンドのカジノでの勝ちの仕組みを探りに来た女性であった。デートが出来なかった傷心のレイモンドにスザンナがキスをする。「どんな感じ?」と問うスザンナに「濡れた」と答えるレイモンド。
そして、カジノに大儲けの仕組みがバレたチャーリーはカジノへの出入りを禁じられたのであった。

ストーリーネタバレ6:一人じゃない。そしてそれぞれの道へ。

「レイモンドと暮らしたい」

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ロスに着き、兄の処遇についての裁判所の判断を仰ぐことになる。死んだ父親から全てを委任されていたブルーナー医師は、財産の一部を渡す代わりにレイモンドを病院に戻すように説得する。しかしチャーリーはもはや金の問題ではなく、家族としてレイモンドと一緒に暮らしたいと望んでいた。
自分は兄と心が通じたと信じるチャーリーはなんとしても病院にレイモンドを戻したくはなかった。そして同時に父に対する憎しみも消えていたチャーリーは、ブルーナー医師の提示した小切手を突き返した。

「最善の選択」

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ブルーナー医師もまたレイモンドにとって最善の暮らしは病院の中であると考えていた。チャーリーが障害を持つ兄に四六時中寄り添うことは出来ないからだ。父親と約束を交わしていたブルーナー医師は、レイモンドに対しての責任感はチャーリーと同等以上に持っていたのだった。
レイモンドに決断は出来ないとするブルーナー医師と出来るはずとするチャーリー。そして「チャーリーと暮らしたいか?」それとも「病院で暮らしたいか?」相反する質問に対してレイモンドは「病院でチャーリーと暮らす」と答えパニックになる。それを見たチャーリーはこれ以上レイモンドを苦しめてはいけないと察したのであった。

「会いに行くよ」レインマンのラストシーンに何を思う?

「心が通じたというのは本当だ。兄貴が出来て嬉しい」というチャーリーに、「僕の親友」とチャーリーの頭に自分の頭を付けるレイモンド。自分のパーソナルなスペースを人に侵されることを拒絶していたレイモンドが、弟というかけがえのない存在を認識し本当に心を通じ合わせた瞬間だったのかもしれない。そして、チャーリーは「2週間後に会いに行く」と告げると、いつもの通り決まった時間の携帯テレビを見るレイモンドを見送るのだった。
チャーリーの家族へ対する感情の変化と、レイモンドの弟を想う気持ち。一緒に過ごす時間だけが家族なのではなく、心が通じ合い相手を思いやることが家族の絆だと思わせてくれる名作である。難しい役柄を演じたダスティン・ホフマンの伝説的な名演技とそれに対峙する若き日のトム・クルーズは必見だ。
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