【黒執事】王子の執事アグニ。命を賭して守った王子と彼の生涯を振り返る

大人気執事漫画、黒執事。つい先日ついに坊ちゃんの秘密が明らかになった黒執事ですが、それはとても手痛い犠牲も出してしまいました。今回は命をとしてソーマを守った執事、アグニについて紹介させていただきます。

【黒執事】もう一人の最強執事・アグニとは

アグニとは枢 やな(とぼそ やな)の連載する漫画黒執事に登場するキャラクターで、ベンガル藩王国第26王子ソーマに従事している執事です。とても冷静で温厚な性格で、人に何かを指導するのに長けた人物です。背は高く、褐色の肌に白銀の髪の毛のインド人の青年です。

付き従っているソーマに対し御意のままに(ジョー・アーギャー)と答えるのがキメ台詞で、黒執事の登場人物としては三人目の執事(二人目は死神ですが)となります。

アグニが包帯で隠している右手のひみつ

普段は包帯を巻いているアグニの右手は、実は神の右手(カーリーの右手)と呼ばれる特殊な能力を持っている右手です。常人を卓越した能力を秘めた右手は、特にカリーの調味料選びに関しては数多あるスパイスの中から最高の組み合わせと量を調合する事ができます。

身体能力も特出しており、フェンシングでは悪魔であるセバスチャンと互角に渡り合い、自己暗示(サーマディ)によって自らを強化することまでできる、まさに人間なの?と驚くほどの能力を秘めています。

アニメ版アグニの声優は安元洋貴

アニメ版の黒執事では声優の安元洋貴がアグニ役を務めています。安元が勤めた主なキャラクターとしては、鬼灯の冷徹の鬼灯、ソードアートオンラインのエギル、アルスラーン戦記のキシュワードなどなど多くの作品が上げられます。

セバスチャンを勤めている小野大輔のラジオでは、出演者同士がとても仲が良いという黒執事のキャスト同士の掛け合いをとても楽しんでおり、リラックスをした様子で話をしたり、視聴者からの無茶振りなセリフリのクエストに笑いながら答えている姿が放送されています。

アグニのキャラクターソングは二つある?

出典:https://www.amazon.co.jp

アニメ版黒執事の特徴として、それぞれの章で登場する主要なキャラクターには必ずといって良いほどキャラクターソングを作っています。アグニのキャラクターソングはキャラクターソングCD黄執事、低唱に収録されており、一曲目は神の右手のテーマ~チキンカリー篇~、そしてソーマのキャラクターソングと対になっている二人のハーモニーのアグニサイドの二つがあります。

カレーの作り方を歌詞にしたキャラクターソングは大変斬新で話題を呼びました。

主、ソーマ・アスマン・カダールとアグニ

アグニが神にも等しいと称えて付き従っているソーマは、本名ソーマ・アスマン・カダール。英国占領下のインド、ベンガル藩王国第26王子です。アグニはソーマに従い共にインドからはるばる英国へやってきて、セバスチャンたちと出会った頃はミーナという女性を探していました。

自暴自棄の末のソーマとの出会い

アグニの産まれはインドの身分制度、カーストの最高峰の司祭(バラモン)の家庭です。王族よりも高位とされている司祭の家庭に生まれたアグニがなぜ王子であるソーマに執事として使えているのか、そこにはアグニの育った環境が深く絡んできています。

司祭の家庭に生まれたアグニですが、司祭とは名ばかりで信仰を持たず堕落し、私腹を肥やす事に執着した父の間近で育ちました。そんな父を見て育った為に神への信仰を持つ事ができず、冒涜と悪逆を尽くしたアグニはいつしか司祭でありながらも処刑をされるほどの大罪人にまで身を落としていました。

希望もなく処刑される寸前にソーマに出会い命を助けられた事からソーマに付き従い執事として生きる道を歩み始めて、アグニはカーリー神ではなく自身を救ってくれたソーマを神に等しいと信仰しています。

執事としての思いとは

坊ちゃんが風邪を引いて喘息をこじらしたときには、アグニはセバスチャンに対し主にはいつも朗らかで健やかに過ごしてもらう事こそが執事の美学ではないのかと力説して説得します。

執事として、ソーマに対しては傷つかずに純真なままで健やかに育って欲しいと考えており、その為には裏切る事も辞さない覚悟があります。ソーマの傲慢ですが素直で優しい心をとても大切に思っており、ソーマを傷つけない為に行動する事も多々あります。

初登場回は逆さ吊り事件

長く英国にいるアグニとソーマですが、その初登場は文庫本では4巻インド帰り逆さ吊り事件からです。初登場で既にセバスチャンと互角に格闘する技術を身につけており、坊ちゃんには悪魔か死神ではと疑われるほどの身のこなしを披露しています。

では少しだけアグニとソーマの初登場のインド帰り逆さ吊り事件をおさらいしてみましょう。

ソーマと共に英国に来たきっかけと逆さ吊り事件

インド帰り逆さ吊り事件とは、英国がインドを占領している頃インドで贅沢をして帰ってきた貴族や軍人ばかりが逆さ吊りにされて晒されるという事件のことです。坊ちゃんとセバスチャン、劉の三人が事件の捜査をしている所にたまたまソーマ達が通りかかり物語が始まります。

ソーマとアグニは英国へと連れ去られた召使、ミーナを探してはるばるインドから人探しに来ており、強引にファントムハイヴ邸に滞在する事になります。占領下の王族ということで坊ちゃん達はソーマとアグニを疑い、アグニが逆さ吊り事件の犯人だという事を突き止めました。

ソーマを裏切っていた事と黒幕の目的を言えないアグニは黒幕であるハロルドの命令でインド展にてカリーのロイヤルワラントをめざしセバスチャンと対決することになります。

アグニが最も隠したかった事、ミーナの本音

カリー対決では、女王の采配によって敗北したアグニと結果を聞いて膝から崩れ落ちるハロルドの元に連れ去られたはずのミーナが駆け寄ります。だんな様…と手を差し伸べるミーナを捕まえたソーマに、ミーナは辛らつな言葉を投げつけました。

アグニがなぜ神にも等しいと称えているソーマを裏切った理由は、ミーナの本音をソーマに聞かせたくない為でした。英国へ来て早い段階でミーナを探し当てたアグニは、ハロルドにミーナを返すように説得しますが、ミーナは連れ去られたのではなく自らの意思でハロルドの妻となったこと、いつまでも召使の身分で居たくなかったという本音を知ります。

アグニはカリーのロイヤルワラントを取得して2人にソーマの前で演技をしてもらう予定でしたが、対決で負けてしまいソーマはミーナの本音を知る事になりました。

英国で出来た友人、セバスチャン・ミカエリスとその主

アグニ達が逆さ吊り事件で出会った英国貴族で本作品の主人公坊ちゃんとセバスチャンについて少しだけ触れていきます。

坊ちゃんはファントムハイヴ家の当主としての役目、裏世界の事件を解決する女王の番犬を勤める少年です。一家全員を狙った放火殺人事件で誘拐され、悪魔召還の儀式の被害者にして悪魔の召還者です。家族を殺した犯人へ復讐する為に悪魔であるセバスチャンを召還し、現在も主と執事といった主従関係を貫いています。

アグニとソーマは物語の本筋に触れる女王の番犬としての坊ちゃんの事は知らず、子供ながらにファントムハイヴ家の伯爵として、社の社長としての勤めを果たしていると思っています。(坊ちゃんはソーマ達の前では裏世界の事や女王の番犬の事を話していません

・坊ちゃんについて思う事

アグニにとっての坊ちゃんは、ソーマのよき友人であると思っています。自分中心でしか物事を考えず、我侭三昧だったソーマを正し(実際に正したのはセバスチャンですが)良い男になるために頑張るきっかけを与えた人物で、思春期の少年として捕らえています。

少年といってもファントムハイヴ伯爵家の当主なので、敬意を持ってきちんと接していますが、青の教団の事件をきっかけに坊ちゃんの冷たさや突き放した態度はいずれソーマを深く傷つけるのではないかという危惧をもっており、一度はソーマに坊ちゃんの元を離れる事を提案します。

しかし、ソーマの坊ちゃんに対する想いを聞いて考え直し、お互いに良い友となるだろうと考えていました

完璧執事に欠けている執事としての矜持

逆さ吊り事件をきっかけにアグニは同じ執事の立場のセバスチャンと友人になります。アグニは様々な事を完璧にこなし仕事の補佐まで行っているセバスチャンに対して尊敬と、そして執事という同じ立場から友情の感情を持っています。

ノアの方舟サーカス編では風邪から喘息を引き起こしていてもなお仕事に向かおうとする坊ちゃんに従うセバスチャンを見て、自らが持っている執事としての矜持を説きセバスチャンを説得しました。アグニとセバスチャン、付き従う執事と命令を完璧にこなす執事。タイプが違うからこそセバスチャンを認め、友として時には窘めることもできるようです。

しかしソーマはセバスチャンに対して優しさが足りないと評価しており、その点に関してはアグニも概ね同意のような態度をとっています。

【ネタバレ】貴方に仕えて幸せでした。アグニの最期と犯人の考察

雨の中突然訪問してきた訪問者に、アグニは殺されてしまいました。今回は人並みはずれたもう一人の最強執事、アグニを誰が殺したのかに焦点を充ててネタバレと考察をしていきます。

銃声の果ての最期。ソーマに託した写真の行方

犯人達が襲撃してくる直前、アグニは坊ちゃんとシエルの写った写真を暖炉で見つけます。坊ちゃんが双子だという話を知らないアグニは慌ててソーマに話そうとしますが、その直後に犯人の襲撃に合いソーマは掌を犯人に打ち抜かれてしまいます。(見間違うはずがないといっていることから、ソーマを撃ったのはシエルだと思います

ソーマを庇いながら二人の襲撃者から逃げている最中に双子の写った写真をソーマの手に持たせ、ソーマを小部屋に隠した後にアグニはその扉を全力で守り通し命を落としました。ソーマは気が動転しており、坊ちゃんを見て殴りかかりますが写真の事は忘れている様子です。

ソーマがセバスチャンに気絶させられ、掌から零れ落ちた写真を坊ちゃんが拾い上げたので、双子の写真は今坊ちゃんの元にあります。

【考察】誰がアグニを殺したの?

タウンハウスが襲撃された事件で一番の謎は誰がアグニを殺したのか、です。ソーマの掌を撃ったのはシエルだというのはソーマの態度から予想が出来ますが、アグニを殺害した犯人は違います。この殺害で最も重要なことは、アグニは右手を開放しない状態でもセバスチャンと互角で戦える腕前の持ち主だという事です。

悪魔であるセバスチャンと互角ということは、アグニは人間の域を超えているという事。手傷をおったソーマを庇いながらでも1:1での戦闘なら恐らく人間としてまともに戦える人は限られてくると考えられます。

ここで1つ青い教団側についたもう一人の人物、エリザベスが思い当たります。彼女は類稀ない剣の達人で、その腕前はセバスチャンからも人間としては最高峰だと賞賛を浴びているほどです。

また、エリザベスであれば、納得が行くこともあります。まず、エリザベスとソーマ達はお互いに坊ちゃんを通じて知り合った知人同士です。イースターやセバスチャンの葬儀でも顔を合わせています。そして、ソーマはP5(ファントム5)のメンバーです。

シエルを復活させる為に青の教団側についたエリザベスですが、P5の活動でシリウスの血液が手に入りにくくなります。P5のメンバーの内エリザベスが知っているのはソーマと自分の兄のエドワードだけで、他は寄宿学校の寮弟なのでエリザベルとも認識はなく、また学校に戻っている為に潜入も難しいと思われます。

そしてP5としてのソーマ達への思いは分かりませんが、女王の番犬として坊ちゃんが捕まえなかった犯人であるアグニを、番犬とその妻として粛清したのなら一応は話も通ります。

アグニの登場回は単行本4巻から!その勇姿を振り返ろう!

ここまで読んでくださりありがとうございます。今回は黒執事に出て来たもう一人の最強執事、アグニについて書かせていただきました。

アグニは中々好きなキャラクターだったので殺されてしまったのが残念です。しかしやはり、超人であるアグニを殺した犯人はとても気になりますね。次号ではついにあの日についての話になりそうです。双子の兄シエルとおまけのもう一人、坊ちゃん。

一見とても仲がよい双子に見える二人ですが、ディードリッヒと田中、マダム・レッドなどの一番じゃなかった人達は坊ちゃんを個人として、葬儀屋と両親やケルビン男爵などの一番の人達は1セットとして扱っているのがやや気にかかる所です。今後の悪魔を召還するまでの経緯に触れてくる事なのではないかなとひそかに思っています。こちらの記事もオススメ!

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