映画「聲の形」あらすじ&結末ネタバレ! 京アニが傑作を完全映像化!

2016年夏、大ヒットを記録し話題沸騰となった映画『聲の形』。いじめ・友情・恋愛、人間の黒い部分を繊細に表現した本作。今回は、そんな『聲の形』のストーリーや魅力の全てを、ネタバレ込みで余すことなくご紹介していきます。

京アニ×大今良時で贈る傑作アニメ『聲の形』とは

2016年夏、大ヒットを記録し話題沸騰になった映画『聲の形』。同じく、2016年の夏には、本作以上に大ヒットとなった映画『君の名は。』も公開されています。『聲の形』は『君の名は。』と比べられることも多々あるのですが、個人的には、両作ともに素晴らしく優劣をつけがたいものとなっています。実際、『君の名は。』は非現実的なSF作品であるのに対して、『聲の形』は現代社会で実際に起こりえるような日常を描いたものとなっています。
売り上げこそ『君の名は。』に負けている『聲の形』ですが、ストーリー・キャラクター・作画など、映画にとって重要な部分は『君の名は。』にも負けずとも劣らない、そんな作品だと思います。

そんな名作である『聲の形』ですが、制作は京都アニメーション、原作は大今良時の漫画となっています。
京都アニメーションは、作画の綺麗さや細かさ、原作に忠実な表現方法などが評価されていて、アニメ業界では最大手の製作会社の一つです。本作以外にも人気作品を多く生み出していて、『氷菓』、『清宮ハルヒシリーズ』、『CLANNAD』なども、京都アニメーションが制作しています。
大今良時は、1989年3月15日生まれの漫画家で、名前から男性をイメージしてしまいますが実は女性です。母親は手話通訳者で、本作でも重要なキーワードの一つである「手話」は、母親にも協力してもらったとのエピソードがあります。
ここからは、そんな京都アニメーションと大今良時がタッグを組んだ感動の名作、『聲の形』のストーリーを余すことなくご紹介していきます。

映画『聲の形』 ストーリーネタバレ1:いきなり主人公が自殺!?過去に一体何が?

物語は、主人公の石田将也が橋から飛び降りるところから始まります。石田は、小学生の頃にあったある出来事から、人生に絶望を感じていたのです。そう、自分は生きる意味すらないと…。
小学生の石田は、典型的なガキ大将タイプの少年でした。そんな彼のクラスに西宮硝子という女の子が転校してきます。西宮は、先天性聴覚障害を持っていて、補聴器をつけてはいますが会話はほとんど聞き取れず、発話も他の人には聞き取れないほどでした。
そんな彼女に対して石田は悪戯をするようになり、また、他のクラスメイトも西宮を仲間外れにしたり、西宮と仲良くする者の悪口を言ったりするようになりました。こういった経緯もあり、西宮の友達だった佐原みよこは不登校になってしまいます。

そして、そのいじめは次第にエスカレートしていきます。石田が西宮の補聴器を無理矢理奪ったことで、西宮の耳から出血してきました。このことが西宮の母親にバレて学校へ連絡があり、主犯だった石田は教師から追及されます。
その際、彼と一緒に西宮をいじめていた島田一旗や広瀬啓祐、植野直花や川井みき、そしてクラスの全員からの裏切りにあい、西宮へのいじめは全て石田が行ったということで片付けられます。また、「人を呪わば穴二つ」で、このことがきっかけで今度は石田がいじめられるようになってしまうのです。
全てを教師から聞いた石田の母親・美也子は、西宮の母親・八重子へ会いに行き、今まで石田が西宮から奪った補聴器分のお金(170万)を用意します。そして、何度も何度も頭を下げて謝るのでした。
その後も、石田に対してのいじめは続き、西宮は別の学校へ転校していきました。

映画『聲の形』 ストーリーネタバレ2:運命の再開!友達になってくれませんか?

時は過ぎ、石田は高校生になりました。そして、彼は西宮と5年越しに再開を果たします。
石田は、西宮が小学生の頃に使っていたノートを彼女に返します(小学生の頃に石田が捨ててボロボロになったもの)。そして、手話を使って西宮に話しかけます。石田は、西宮と会話するために手話を学んでいたのです。
石田は、手話で彼女に伝えます。「俺と西宮、友達になれるかな?」と。これは、小学生のとき西宮が石田に伝えたことで、石田は今になってそれに気付いたのです。
石田は、自殺しようとしましたが結局死ぬことはできませんでした。美也子には、補聴器の弁償代を返してましたが、「死ぬんだったらこのお金を燃やす」と半ば脅されて、死ぬのは辞めると宣言します(安堵した美也子がお金の入った封に火をつけてしまい、結局お金は全て燃えた)。

小学生の出来事から石田は孤立していました。友達も一人もおらず、クラスメイトからも疎まれています。そして、相手の顔を見て話すことができず、常に下を向いて歩いてきました(作中では、気を許している相手以外は顔に×の印が記されている)。
ある日石田は、クラスメイトの永束友宏が不良に絡まれているのを目撃し、それを石田が助けたことがきっかけで2人は仲良くなり、永束は石田にとって高校に入って初めてできた友達になりました。

映画『聲の形』 ストーリーネタバレ3:西宮の彼氏登場!?俺はお前を許さない!

石田は、西宮に会いに行きますが、毎回同じ少年・結絃に拒否されてしまいます。結絃は、「硝子は俺の彼女だ」と石田に告げます。そして、「自分を満足させるために来ているなら帰ってください」とも伝えます。
後日、石田は公園で寝ている結絃を見つけます。石田と話した直後、結絃は倒れてしまい、石田は結絃を自宅へ招きます。ご飯を出してもらい寝床まで用意してもらった結絃でしたが、さすがに居づらいと感じて石田家を出ていきます。

結絃のことを心配した石田は、彼を迎えに行きます。雨の中傘もささない結絃に、石田は傘をさしてあげます。そんな石田に対して結絃は、今更どの面下げて西宮に会いに来たんだよと、自身の想いを爆発させます。そんな結絃に石田は、「俺は最低な人間だけど、もう西宮を泣かせたくない」と告げるのです。
心の底から西宮を思っている石田の気持ちを知った結絃は、少しだけ彼に対する考え方を改めます。そして、家の近くまで送ってくれた石田に対して、「俺は硝子の妹だから」と本当のことを伝えるのでした。
その場を立ち去ろうとした結絃の前から、母親の八重子が現れます。八重子は石田の前に立ちはだかり、石田にビンタを喰らわせます。石田はその場に立ち尽くし、「すいませんでした」と呟くことしかできませんでした。

映画『聲の形』 ストーリーネタバレ4:裏切り者のクラスメイト!その目的とは?

携帯を買ってもらった石田は、西宮のメールアドレスを入手するために、連絡先を知りたい人はいないかと尋ねます。いるという西宮は、それは小学生の頃に友達だった佐原みよこだと石田に伝えます。
石田は、西宮と佐原を会わせるために、同じクラスで小学校時代の同級生・川井みきに佐原の連絡先を知らないかと聞きます。川井は、連絡先は知らないけが、同じく小学校時代の同級生で、石田を裏切り佐原を不登校に追い込んだ張本人・植野直花が佐原と同じ学校だから通ってる学校は知っているとのことでした。
佐原の学校を聞いた石田は、西宮を連れて佐原に会いに行きます。学校の最寄り駅で降りた2人は、偶然にも佐原と出会うことに成功し、西宮は喜びをあらわにします。その後、仲良く話す2人のガールズトークに気まずさを感じた石田は席を外すのですが、猫カフェのティッシュ配りをしていた植野と出会ってしまうのでした。

石田と植野は、お互いに相手のことに気付いたものの、話しかけることはしませんでした。後日、石田は植野に会いに行くため永束と一緒に猫カフェへ行きますが、石田に気付いた植野が隠れたため会うことは叶いませんでした。
数日後、石田と西宮の前に植野が現れます。植野は、石田に昔のことを謝りますが、西宮に対しては昔のように補聴器を奪い取るのでした。そんな植野から、石田は補聴器を取り返し、石田が西宮に手話で謝っているのを見た植野は、「いじめていたやつと友達とかウケる」と言って、笑いながら去って行きます。

映画『聲の形』 ストーリーネタバレ5:楽しい時間は続かない…友達って何?

西宮と石田は、いつもの橋の上で会います。この日西宮は、いつもと同じ髪型ではなくポニーテールにしていました。いつもと違う雰囲気に石田はドキッとします。石田は、西宮からプレゼントを貰いますが、イマイチ使い方がわかりません。そして西宮は、声に出して「ちゅ…き!」と言います。しかし、石田はそれは「月」と勘違いし、西宮の告白は失敗に終わるのでした。
数日後、石田・西宮・結絃・永束・佐原・川井・同じクラスの真柴智、そして何故か植野までも参加して、みんなで遊園地へ遊びに行きます。みんなで笑って騒いだりして、石田は、「これって友達っぽい」と感じます。
そんな石田を見た植野は、たこ焼き買いに行こうと誘います。すると、そこのたこ焼き屋の店員が、小学校時代の友達の島田だったのです。久しぶりに見た旧友の顔に、石田のトラウマが蘇ってきます。
その後、植野は西宮を観覧車に乗ろうと誘い、「私はあなたが大嫌い」と告げるのでした。

仲が良かった石田たちでしたが、その歯車は徐々に狂い始めていきます。過去に西宮をいじめていたことが永束や真柴にバレてしまい、橋の上で話し合いがもたれることになりました。
話はどんどん脱線してしまい、互いに互いを罵倒し合い、最後は石田が各々の悪口を言うという最悪な展開になってしまいます。こうして、石田の周りからは再び友達が去って行ってしまうのでした。

映画『聲の形』 ストーリーネタバレ6:さようなら…花火大会の日に起こった悲劇!

西宮は石田に、「私と一緒に居ると不幸になる」と告げます。しかし石田は、「西宮を不幸にしたのは自分」だと感じていました。
ある日のこと、石田は西宮家に招待されます。そこで石田には、西宮の母親である八重子の誕生日ケーキを作る任務が課せられます。ビンタされた経緯もあり、石田は酷く怯えますが楽しくケーキ作りを開始します。
そんな中、八重子が家に帰ってきますが、なんとか石田は殺されずに済みました(笑)。八重子は、結絃の撮った写真をコンクールに応募したことを告げ、結絃は石田に、今度の花火大会へみんなで一緒に行かないかと提案します。

結局石田は、西宮家と花火大会へ行くことになります。途中、結絃と八重子は焼きそばを買いに行き、石田と西宮は2人きりになります。石田は、来年の西宮の誕生日は一緒に祝いたいと告げます。
しばらくすると西宮は、勉強するから家に帰ると言い、送ろうかという石田ですが、西宮はそれを断り一人で帰宅しました。その後、結絃が戻ってきて、家にカメラを置いているから取ってきてくれないかと石田に頼みます。
了承した石田は西宮家に到着し、そこで西宮を見かけますが彼女の様子がおかしいことに気付くのです。西宮は、ベランダの柵に上り飛び降りようとしていました。石田は、「やめろ!」と言って、「しょうこぉぉお!」と叫びます。
飛び降りた西宮でしたが、間一髪のところで石田が彼女の手を掴みます。石田は、「あの日のことをまだ謝っていない」といい、西宮をなんとか引き上げます。しかし、その反動で石田がベランダから落ちてしまうのでした。

映画『聲の形』 ストーリーネタバレ7:伝えたい想いがある!君に生きるのを手伝ってほしい

石田は、命こそ取り留めたものの、意識不明の重体でした。様子を伺いに来た結絃は病院で、お見舞いに来た美也子と出会います。美也子は大丈夫だと言いますが、その心境は定かではありません。するとそこへ八重子がやってきます。美也子は八重子に、またこんな形になってしまってと謝りますが、逆に八重子は土下座をして「すみませんでした」と頭を下げます。そして結絃もまた、「俺の監督不行き届きです」と土下座をするのでした。
植野は、「悲劇のヒロインぶってんじゃねぇ」と言って西宮を突き飛ばします。西宮は、自分のせいでみんなが傷ついたと思って自殺を図ろうとしていたのです。そこへ八重子が来て植村をはたきます。植村もまた、八重子をはたき返します。
美也子は、もみ合いになった2人を制止し、西村を見つめます。西村は、只々「ごめんにゃたい…」と泣き叫ぶのでした。

西宮は、仲間たち一人ひとりに、「私が壊してしまったものを取り戻したい」と伝えました。そしてその想いはみんなに届きます。しかし、植野だけはそれを拒み続けます。それでも西宮は、石田のお見舞いに訪れる植野に毎日会いに行きます。晴れの日も雨の日も毎日です。
ある日、西宮は夢を見ます。そこには石田が居て、彼は西宮に、「じゃーな。西宮。」と言って消えていきます。西宮は飛び起きて、不安と恐怖から泣き叫び、2人の思い出の場所である橋へと向かいます。そんな中、石田は意識を取り戻します。そして彼もまた、西宮に会いたいと願い橋へと向かうのでした。
石田が橋へ到着すると、そこには西宮がいました。石田は、今までのことを謝ります。そして、「君に生きるのを手伝ってほしい」と告げるのでした。

映画『聲の形』 ストーリーネタバレ8:感動のラスト!下を向いて歩くのはもう辞める!

数日後、石田は退院することになります。久しぶりに家に帰ると、そこには植野が居ました。石田は植野に、毎日お見舞いに来てくれたことのお礼をいいます。そんな石田に植野は、こんなことになっても西宮のことは好きになれないといい、石田が落ちたときに助けてくれたのは島田たちだということも告げます。そして、「石田おかえりー」と言って去って行きます。ここでやっと、植野の顔の×は剥がれるのでした。
石田が自宅に帰ると、美也子が八重子の髪を切り仲睦まじい2人の姿がありました。わだかまりも無くなりすっかり仲良しです。自分の部屋に入ると、そこには制服姿の結絃がいました。結絃は、きちんと学校に通うようになり、更に、コンクールに応募した写真が入賞していたのです。

石田は、久しぶりに学校へ行くことになります。その日は丁度文化祭の日で、石田は西宮を誘って一緒に学校へ向かいます。学校に到着するやいなや石田は、周りの視線なども気になりトイレへ逃げ込んでしまいます。そんな石田の元に永束がやってきて、「もう遠くに行かないでくれ」と叫びます。心を動かされた石田は、永束と一緒にトイレを出ます。
トイレから出るとそこには、かつての仲間たちが居ました。川井は、石田のためにクラスに声をかけ、千羽鶴を作っていました。そんな川井に石田は謝ります。そして真柴や佐原にも。そんな光景を不安そうに見ていた西宮に対して植野は、「そんな深刻な話してねーよ」といい、「ばーか」と手話で伝えるのです。そして西宮は、植野の手話の間違いを指摘し、くすくすと笑うのでした。
石田は、みんなで文化祭を見て回りたいとお願いします。そして石田は、もう下を見ずに前を向いて歩くことを決意します。勇気を出して顔を上げるとそこには、顔が×印で記されない素敵な世界が広がっていたのです。

映画『聲の形』はリアルな現代社会を描いた物語だった(まとめ)

ここまで、映画『聲の形』のストーリーをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。本作は、いじめという現代社会の問題をテーマにしているので、少し重いのではないかと思う方もいるかもしれません。しかし、そんなことは全くなく、誰が観ても共感できる部分がたくさんあるかと思います。
感動する場面も非常に多く、観終わった後の涙腺崩壊は間違いないでしょう。個人的には、最後に植野が手話を披露したシーンがグッときました。ずっと敵だったのが最後には味方になる、そしてツンデレと、ドラゴンボールのベジータのようなキャラクターですね植野は(笑)。
本作は、何度観ても楽しめる作品となっていますので、一度観たことがある方もそうでない方も、ぜひチェックしてみてください。
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