「そして父になる」あらすじ&結末ネタバレ!福山雅治が贈る感動と衝撃のラストとは?

「そして父になる」のあらすじを紹介。カンヌ国際映画祭であの有名ハリウッド女優も涙を流した感動の作品。福山雅治、初めての父親役で大好評だったそれぞれの名シーンも解説。

映画『そして父になる』とは

福山雅治さん主演、是枝裕和監督の映画です。第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式に出品され、公式上映された。上映後は10分間のスタンディングオベーションが起こり、福山&是枝は男泣きしてましたね。

ハリウッド女優ニコール・キッドマンが、涙が止まらなかったとインタビューで答えていました。いいものを作ると、国境をこえて感動させることができるんですね。結局、日本人では26人ぶりに審査員賞を受賞しました。

この受賞が日本でもとても反響が大きく、大ヒット映画となりました。福山さん主演というので、ちょっとアイドルっぽい内容を想像していたんですが、全く違いますね。この映画以降演技派になったといっても過言ではないと思います。

映画『そして父になる』ストーリーネタバレ①衝撃!我が子が病院で取り違い!

建築家・野々宮良多(福山雅治さん)と、妻・みどり(尾野真千子さん)の間には、6歳になる一人息子・慶多がいて、幸せな日々を送っていた。ある日、慶多を生んだ病院から「大事な話がある」と呼びだされます。

病院に行くと、出産のときに取り違いがおきて、野々宮家の本当の子供は斎木家の琉晴だというのだ。原作はなく是枝監督の書き下ろしということですが、エンドロールに参考文献として「ねじれた絆」があがっています。

1977年に沖縄で実際に起こった赤ちゃん取り違い事件ですね。”6歳の時点で取り違えが分かった”というところもそのままなので、参考にした部分がかなり多いのではないかと思います。

福山雅治さん初めての父親役

福山さん父親役は初めてで、この時点では実際の子供もいないので、どんな風になるのかと思ったのですが馴染んでましたね。嫌み~な父親が!病院から連絡が入る前、お受験を控えていて慶多は幼児教室に通うのですが、良多はどこか自分とは違うと思っていたのです。

そんなとき”取り違い”の連絡が入り、もともと田舎の病院で出産することに反対だった良多は、そのことでみどりをせめます。更に「何でわからなかったんだ!」と、ただひたすらみどりだけの責任にするんです。

自分も父親だということを忘れ、子供のことは母親のみの責任だと考えている、夫としても父親としてもイマイチな良多なんです。

映画『そして父になる』ストーリーネタバレ②一流企業に勤めるエリート野々宮家

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野々宮家、斎木家が顔を合わせるのですが、病院側は子供が小さいうちに元の家に戻した方がいいといいます。半年を目処にしたらどうですか?と提案され、斎木家の父・雄大(リリー・フランキーサさん)は「犬や猫じゃあるまいし!」といいます。

すると母・ゆかり(真木よう子さん)は「犬や猫でも無理でしょ!」と、追言するんです。ほんとですよね犬・猫でも6年飼っていたら、手放せません。病院を訴えて、裁判を起こすことにしますが、良多は二人の子供の引き取る方法を弁護士と密に相談してるんですね。

二家族で食事をするのですが、琉晴がジュースを飲むときに、グラスに手も添えずストローを音を立てて吸っているのを、良多は怪訝そうな顔で見てるんですよね。ちょっと怖いです。

映画『そして父になる』ストーリーネタバレ③小さな電気屋を営んでいる斎木家

群馬県で小さな電気店を営んで、大家族の斎木家は琉晴だけでなく、弟と妹がいます。なぜか琉晴だけが、父親にも母親にも似ていないので、母・ゆかりが浮気してできた子供ではないか?と近所で噂されていました。

田舎ならではの光景ですね。都会では、他人のことにそこまで関心がないので、どちらにも似ていなくても近所でそんな風に噂になるなんて考えられないですから。何かあるとあっという間に知れ渡ってしまうのが、田舎では辛いことですね。

経済的に余裕のある良多は、お金を払うから両方の子を引き取りたいと言い出します。それに対し雄大は「負けたことがない奴は本当に人の気持ちが分からないんだな。」と怒ります。

映画『そして父になる』ストーリーネタバレ④週末に子供を泊まらせて慣れていくことに

「ミッション」と名付け、週末だけお互いの家に泊まりに行くことになります。野々宮家では夕食に高級肉ですき焼きを食べ、こんなに美味しいものを食べたのは初めてだと琉晴は大喜びします。

しかし、箸の持ち方が違っているとその場で注意を受けるんですね。斎木家では、餃子を食べながら一家団欒の時間を過ごしています。琉晴は箸の持ち方を直すために、お風呂の中にスポンジを浮かべてそれを箸で網の中にいれる練習をするんです。

一方斎木家は、父親と兄弟とともにお風呂に入り楽しい入浴タイムをすごします。二つの家の家族は全く違う時間の過ごし方をするんですね。

琉晴と慶多の違い

琉晴は決まりごとが多い野々宮家にすぐになじむことはできないのですが、それでも「何でなの?」と物怖じせずに自分の思ったことを口にします。一方慶多は言いたいことも言えずに我慢してしまう性格です。

更に、慶多のピアノがなかなか上達しないことにイラだった良多は「悔しいと思わないのか?」と怒りだします。自分に似ている琉晴と明らかに比べていますね。それを聞いたみどりは、良多に怒り喧嘩になります。

みどりにとっては慶多は、6年間大事に育てた一人息子ですからね、血がつながってないことが分かり、更に自分に似ていないところをそんな風に指摘される慶多が不憫に思いますよね。 

どちらの生活が良いのかはわからない

今夜は * そして父になる * #ましゃ#福山雅治#そして父になる#ましゃ祭り

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厳しい野々宮家に連れてこられた琉晴。慶多は斎木家にいる時はのびのびして楽しそうで、野々宮家に戻ってくると窮屈な日々をすごします。一見、野々宮家が”悪”で、斎木家が”良”のような気がしますが、一概にそうとは言えないと思います。

もちろん自由で楽しいのは良いのですが、大人になってみて十分な教育を受けて育つことができた人を、羨ましく思う人もたくさんいるはずです。こればかりは簡単には決められないことだと思います。

映画『そして父になる』ストーリーネタバレ⑤元の親が恋しい子供たち

ある日琉晴が家出をして、群馬の家に帰ってしまいます。それを連れ戻しに行った良多。自分も小さいころに家出をしたことがあるんだと言うんですが、恐らくこの時にも自分と琉晴は似ているのなぁと思っていたんでしょうね。

しかし、琉晴は「パパとママのところに帰りたい」と泣きます。慶多も野々宮家の両親が恋しいのですが、こちらは何も言えずただ黙って耐えているんです。みどりも「なんだか慶多を裏切っているみたいだ」と素直に琉晴を受け入れることが出来ないんですね。

そんなとき、良多はカメラをみつけそこに自分の写真がたくさん撮られているのを見て驚きます。良多のことを思いこっそり撮っていたんですね。それを見ながらいままで慶多が自分にしてくれたたくさんのことを思い出し、涙します。

映画『そして父になる』ストーリーネタバレ⑥ラストに結局選ぶのは血の繋がりか?

裁判には勝ったのですが、看護婦が取り違いをしたのは事故ではなく故意だったのです。幸せそうな野々宮家をみていて腹が立ったというのです。良多は、看護婦の元へ行き責め立てるのですが、看護婦の血のつながらない子供が間に入ります。

「君には関係のないことだ。」という良多に対して、「僕のお母さんのことだから関係ある。」と反論されるのです。血のつながらない親子の絆をハッキリと感じるんですね。今まで血のつながらない慶多をないがしろにしていたものの、やはり慶多が愛おしいんですね。

連休で群馬に行き、「ミッションなんか終わりだ!」と慶多を抱きしめます。実は、映画はここで終わっているんです。つまり、今まで通りの家族で過ごすのか、血の繋がりのある家族に交換したのか分からないんです。

人をつなぐのは血だけではない

良多が、慶多の撮った写真を見つけたあたりからもう号泣ですね。良多が父から、「これからどんどん相手の親に似ていくんだ。」と忠告され、慶多よりも琉晴に対し執着し始めたとき、自分が思っている以上に子供が思っていてくれることに気がつきます。

是枝監督は、震災が起こった時に“家族の絆”が取り上げられていたけど、血の繋がり以外の”絆”もあるはずだと、この映画を作ることにしたようです。確かに血の繋がりだけでないと思いますね。

子供を持つ親なら、この映画を見て自分ならどうするか考える人が多いでしょう。ほとんどの人がどちらか選ぶなんて絶対に出来ないですね。沖縄の取り違い事件の当事者は、今でも苦しんでいるということですが、恐らく死ぬまで苦しいでしょう。

思いっきり泣いちゃってください。

もしこんな事が起こって答えを出せる人はいないでしょうね。沖縄で起こった事件では、血のつながった家族にもりましたが、それが正しい答えだとも思えません。子供を持つ人は、自分の子供を思って感情移入します。

子供のいない人は、自分の親を想定して感情移入します。全ての人に身近に考えられることだからこそ、どっぷり映画に浸れます。そして、号泣しちゃうんですよ