【鋼の錬金術師/傷の男】復讐鬼・スカーを語る!本名や腕の能力を解説

鋼の錬金術師に登場するスカーはストーリー上でも重要な役割を果たしています。そんなスカーには意外と知られていない部分も多いので、細かく分析して紹介していきます。

『鋼の錬金術師』スカーってどんなキャラ?

スカーには本名はありません。スカーとは通称(傷の男)という意味で、イシュバール人ということは分かっています。全身筋肉質で肌は褐色、銀色の短髪で顔には大きな傷がありますが、これは過去の戦争で錬金術師によってつけられたのです。右手には異様な模様の入れ墨が施されていますが、戦争後に兄から受け継いだものでもあります。

戦闘能力がかなり高く、右手で触れるとあらゆるものを分解してしまうので、触れられただけで即死という状況は免れません。憎んでいるのは戦争を起こした国家錬金術師で、戦争に加担しているしていないに関わらず復讐をするために次々と殺しています。それ以外の人間でも自らを殺そうとする人間には容赦はしません。

常に単独行動で仲間を作ることはありませんが、同じ志の元で共闘は行っています。

ポイント1:スカーは大量虐殺にあった部族の生き残り

スカーはイシュバール人ですが、争いを好んで勢力を拡大するような野蛮な部族ではありませんでした。しかしキングブラッドレイは、お父様の命令によりイシュバール殲滅作戦を打ち出しました。その目的の理由はアメストリアに巨大な錬成陣を作ることと、賢者の石を作るためでした。

イシュバール人もただ黙って殺されるような部族ではないので、必死に抵抗し耐えていました。そんな戦いを終わらせるために駆り出されたのが、国家錬金術師でした。キンブリーを始め、ロイ・マスタングなどが反則的な能力で長い戦いを大量殺戮という形で一瞬にして終わらせてしまいました。

しかしスカーだけは兄によって生かされていたのです。右腕を失い重傷だったのですが、兄が自らの腕を分解、再構築という練丹術を使い移植して助かりました。その代り兄はそのまま亡くなってしまいました。

ポイント2:スカーの腕に刻まれた刺青の特殊な能力

兄から受け継いだ右腕には不可思議な模様が描かれていましたが、これこそが錬金術でいう錬成陣だったのです。錬金術は理解、分解、再構築の流れなのですが、この錬成陣は理解、分解までしか行うことができません。だから触れるだけで何でも破壊してしまうのです。

他の錬金術師は再構築まで行って特殊な技に変えているのですが、分解のみに破壊行為を行える状態というのもある意味すさまじい破壊力です。触れられた人間は即死という状況なので下手な錬金術師よりも驚異的な存在と言えます。しかし数人程度しか相手にはできないので、集中的に狙われると危機的状況になる弱点もあります。

キングブラッドレイとの戦いの時には、左腕に再構築の錬成陣を刻み、エドと同じ能力を手に入れることができました。

腕に刻まれた能力は兄が生み出したもの

スカーの右腕はイシュバール殲滅戦で兄がスカーを助けるために自らの腕を与えたものでした。スカーの兄は独学で錬金術を研究していたこともあり、普通の錬金術とは異なった方法で術を使えるようになりました。それは錬丹術の知識も入っていたからで、自らの腕に破壊と再構築の錬成陣を描くことで触れるだけでの発動が可能となりました。

ここで疑問に思うのが、触れたら何でも破壊してしまうのであれば何にも触れないのでは?と思います。しかしそこは、錬金術の「理解」というものがあるから大丈夫なのでしょう。理解がなければ破壊できないのも事実なので……スカーは兄のことを兄者と呼んでいて、兄にも明確な名前がありません。お互い名前のない身という珍しいキャラクターでもあります

ポイント3:スカーは復讐のためだけに生きている

スカーは、イシュバール殲滅戦で心に傷を負いました。そして自らの名前も復讐のために捨てたと言うぐらい覚悟を決めていました。特にスカーの心に傷を負わせたのは、キンブリーの存在です。国家錬金術師でありながら大量虐殺できる状況を唯一楽しんでいました

スカーの家族もキンブリーによって殺されましたし、スカーの顔の傷をつけたのもキンブリーでした。スカーは戦争が起こるまでは穏やかな人格でしたが、生き残った後は国家錬金術師を殺すことを使命とする鬼のような存在に変わっていました。戦う上で相手を殺すことを前提に戦っているのがよく分かります。

そんなスカーですが、国家錬金術師と戦う時はいつも一人で誰の力も借りることはありません。だからこそいろいろな人間と出会い、話すことで復讐とはいったい何なのか?ということを考えるようにもなってくるのです。
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ポイント4:スカーはウィンリィと深い関係を持っていた?

イシュバール殲滅戦で一命を取り留めたスカーでしたが、ウィンリィの両親がやっていた診療所で目が覚めました。その時に戦争の後遺症で錯乱状態だったスカーは、ウィンリィの両親を殺してしまいます。そしてそのまま逃亡したのですが、後にウィンリィと出会いそのことを告白します。

スカーはウィンリィにだけは自らが殺されても文句は言えない存在だということを知っていたので、どんな罰でも受けることを話しました。それを受けたウィンリィは復讐の連鎖は虚しいということを悟ったかのようにスカーに罰を与えませんでした。

許されたからこそスカーも復讐とは何なのか?ということを改めて考えさせられ、心境の変化が見られるようになりました。ウィンリィとスカーの関係は複雑ですが、大事なことを教えてくれる話でもありました。

ポイント5:スカーの配役は声優も実写も実力者!

スカーの声優は、2003年に放映された「鋼の錬金術師」2009年に放映された「 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」で違います。最初のスカーは置鮎龍太郎が演じ、次のスカーは三宅健太が演じています。置鮎龍太郎は人気声優で数々の有名作品に参加しています。

特に有名なのは、「SLAM DUNK」の三井、「地獄先生ぬ~べ~」のぬ~べ~、「テニスの王子様」の手塚、「BLEACH」の朽木百夜、「トリコ」のトリコなどがあります。三宅健太は「メタルファイト ベイブレード」の花輪ベンケイ、「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース」のモハメド・アヴドゥル、「僕のヒーローアカデミア」のオールマイトなどを演じています。

実写化するとしたら?

実写の「鋼の錬金術師」が今年12月1日に公開されますが、スカーは残念ながら登場しません。そこで、もしもこの人がやったら似合うのでは?と思う人物を個人的に考えてみました。スカーは筋肉質で大柄なのでプロレスラーの方がいいのかと思い、オカダ・カズチカはどうでしょうか?身体能力も高いので戦闘向きです。ただし役者ではないので演技が心配です……

もしも俳優で考えるとしたら鈴木亮平がいいかもしれません。アニメ作品にもたくさん出演していますし、筋肉質で役に合わせて体型まで変えます。こうやって考えていくと、日本人のみで配役を考えると結構難しいです。スカーは褐色の肌に赤い目、銀髪で筋肉質なので……ハリウッド製作の方がしっくりくるかもしれませんね。

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ポイント6:スカーは決して非情な殺人鬼ではない?

スカーが復讐をする際に決めていることがあります。まずは国家錬金術師しか殺さないということです。イシュバール殲滅戦には国家錬金術師だけではなく、一般の兵士も参加したのですが、狙いはあくまでも国家錬金術師なのです。

その他にも実験のために合成獣(キメラ)にされてしまった女の子があまりにも苦しそうだったので、安らぎをあたえるために殺したり、ウィンリィに関しては錯乱状態とはいえ自らが両親を殺してしまったので素直に罪を受け入れようとします

復讐のためなら手段を選ばないということは絶対にしないので、関係ない人間を巻き込まないという気持ちが強いのがよく分かります。国家錬金術師は手段を選ばずに殲滅してきたのに、同じように行わないところが彼の生き様なのです。

ポイント7:スカーとキングブラッドレイとの死闘は圧巻!

スカーにとってキングブラッドレイは正にラスボス的な存在です。実際にはブラッドレイを後ろで操っているお父様が黒幕ですが、そんなことは関係ないようです。ブラッドレイはホムンクルスで、あらゆるものを見切る眼力を能力として持っていました。それがあるから相手の攻撃を防ぐことができ、更に自慢の剣術がプラスされることで誰にも負けたことがありません。

そんな2人が戦うことになったのですが、スカーには破壊の右腕があるのでブラッドレイも触れさせないように距離を取りつつ斬撃を繰り出します。双方譲らない形となったのですが、太陽の光でブラッドレイの視界が一瞬遮られてしまいます

その隙を逃すことなくスカーはブラッドレイの両腕を破壊してしまうのですが、ブラッドレイは口で折れた剣の刃を掴むと、そのままスカーの腹部へと突き刺しました。両者共に倒れるのですが、致命傷に至らなかったスカーはすぐに起き上がりました。
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最後まで信念を貫き通したスカーはハガレン屈指の名キャラ!

スカーは鋼の錬金術師には必要な存在で、復讐ということをテーマに考えさえてくれました。戦争とは何か?そこで起こる人間の気持ちや葛藤はどのようなものか?人間と人間の殺し合いの果てに生まれるものを教えてくれました。

スカーは錬金術師とは違う練丹術をベースとした技を使うことができましたが、錬金術師としては半人前のような存在です。それでも高い身体能力や判断力で錬金術師を殺してきたので、実力もそれなりあります。自らが犯した罪に対しての償い、復讐を続けて何が残るのか?それを物語の終盤では教えてくれるので、とても見ごたえのあるキャラクターの一人です。

そんな重要なキャラクターであるのにもかかわらず、キャラクター人気投票では何故か圏外になってしまうというのが悲しい存在でもあります。

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