映画「ユージュアル・サスペクツ」あらすじ&結末ネタバレ ラストの大どんでん返し!

映画「ユージュアル・サスペクツ」のあらすじを4つのパートに分けてネタバレ込みで紹介していきます。またパート毎には筆者の解説を入れていきます。映画「ユージュアル・サスペクツ」のあらすじをザックリと知りたい人はぜひ読んでいって下さい。

映画「ユージュアル・サスペクツ」とは

映画「ユージュアル・サスペクツ」は1995年にアメリカで公開されたサスペンス映画です。脚本が優れているのが本作の魅力で、第68回アカデミー賞ではあのアニメ映画「トイ・ストーリー」や「ブレイブハート」を抑えてアカデミー脚本賞を受賞しています。
監督は映画「X-メン」などで監督を務めるブライアン・シンガー、脚本はクリストファー・マッカリーがそれぞれ担当しています。また主演はガブリエル・バーンが務めています。
本作にはケヴィン・スペイシーもヴァーバル・キント役で出演し、アカデミー助演男優賞を貰っています。

映画「ユージュアル・サスペクツ」のあらすじを紹介

L偶然出会った5人の男を操る黒幕の正体とは!?

ここからは映画「ユージュアル・サスペクツ」のあらすじを4つのパートに分けて紹介していきたいと思います。またパート毎には筆者の解説を入れていきます。
映画「ユージュアル・サスペクツ」のあらすじをザックリと知りたい人はぜひ読んでいって下さい。ただ、本記事には映画「ユージュアル・サスペクツ」のストーリーに関するネタバレが含まれますので、その点は予めご了承下さい。

映画「ユージュアル・サスペクツ」ストーリーネタバレ1:5人の男の出会いとサンペドロの大量殺人事件

夜の桟橋にて。船の上に座るキートンという男の横には死体がいた。そしてキートンもまたこれから死体になろうとしていた。カイザーという男によって。カイザーはキートンの前で金のライターでタバコに火を点ける。
それからキートンの求めに応じて金の時計をみて12時30分という時刻をキートンに伝える。そしてキートンを銃殺。それからカイザーはタバコを船に落とす。すると予めひいてあった油に火が引火。その火はたちまちドラム缶へと近づき…船の上で大爆発が起こるのであった。
キントという男が検事に6週間前のある事件について供述を行っている。
【キントの回想にて】6週間前。ニューヨークで沢山の銃を載せたトラックがハイジャックによって奪われた。この事件によりニューヨーク市警は5人の男を連行する。
元汚職刑事で堅気になったディーン・キートン(キートン)、強盗コンビのフレッド・フェンスター(フェンスター)マイケル・マクマナス(マクマナス)、爆弾製造の請負人のトッド・ホックニー(ホックニー)、左手足が悪く左足を引きずって歩く詐欺師のヴァーバル・キント(キント)の5人である。
しかし、実際のところニューヨーク市警は何も掴んでいなかった。でっちあげの容疑でこの5人を連行していただけなのであった。

【現在】カルリフォルニア州サンペドロにある桟橋で事件が起きた。現場にFBI捜査官のジャック・ベア(ベア)が到着する。
彼が事件の状況を鑑識に尋ねると既に15人以上の死体がでていた。さらに2人の生存者がいたが、1人は昏睡状態。もう1人は検事に連れて行かれていたという。
現場にある船からはまだ煙が出ていた。

デヴィット・クイヤン捜査官(クイヤン)はサンペドロ警察に出張していた。桟橋の事件で検事が連行した男と話をするためだ。
しかし、サンペドロ警察のジェフ・ラビン巡査部長(ラビン)はクイヤンが男と話すことを拒否する。ラビンによると、男の後ろにはどうやら大物の黒幕の存在がチラついていて政治的な圧力もかかっているらしく、その為であった。
そしてクイヤンがこの話を聞いた時にはもう男の保釈まで2時間しか時間が無かった。

とある病院。サンペドロの桟橋の事件の生存者の1人で昏睡状態になっていた男の意識が戻っていた。男はアーコシュ・コバッシュ(コバッシュ)という名前だった。
コバッシュは既に死にかけており、ハンガリー語で喚いていた。通訳が必要だった。そして、男がわめいていた言葉の中には「カイザー・ソゼ」という言葉もあった。
サンペドロ警察ではクイヤン捜査官は何とかしてラビンの部屋で男と話をする許可を得る。そこでクイヤンは脅しという手段でキントにある話をさせようとする。そしてキントは事件に至るまでの経緯をクイヤンに話し始めるのであった。

【解説1】オープニングの3つのアイテムを覚えておこう

このパートは謎のオープニングから始まりますが、このオープニングの事件の真相を追うのがこの映画「ユージュアル・サスペクツ」の物語です。
1つはキントという男が事件が起こるまでを回想する形で。もう1つは事件後の捜査によって過去を明らかにする形で。さてこのパートではオープニングに登場する3つのアイテムを覚えておくことをオススメします。
それはカイザーと呼ばれる男が持っている金の時計金のライター、そして吸っているタバコです。この3つを覚えておくことで物語の終盤に大きな感動を得ることができますよ。

映画「ユージュアル・サスペクツ」ストーリーネタバレ2:強盗になった男たちにコバヤシは近づく

【キントの回想にて】でっちあげの容疑でニューヨーク市警によって5人の男が連行されたその日がキッカケとなり、彼らはある計画を企て実行することになる。
キートンには恋人のイーディがいた。だから乗り気ではなかったがキントの説得によって最終的に加担することになった計画である。
「ニューヨークの特別なタクシー・サービス」。それは汚職警官のグループが密輸業者や薬の売人からお金を貰う代わりに、パトカーを使ってその密輸商売を保護するというものであった。

ある日、そのタクシー・サービスがニューヨーク市警にでっちあげの容疑で連行された5人のグループによって襲撃され、密輸業者のエメラルドと汚職警官が密輸業者から貰ったお金が奪われてしまう。
そして最後にはタクシーは燃やされてしまうのであった。さらにこの事件が契機となりタクシーに乗っていた2人の警官は起訴され、2週間以内に50人の汚職警官が逮捕された。これが5人の企てた計画の全貌であった。

【現代】。ベアのもとにハンガリー語を話すことができる男が到着する。そしてその男はコバッシュと話をする。
コバッシュ曰く桟橋の事件ではコカインの取引があった。しかし、取引されたのは人間であったという。そしてコバッシュはこうもいう。「悪魔をみた。すぐ目の前で」。ベアは悪魔の名前を聞くとコバッシュは「カイザー・ソゼ」と答えるのであった。
カイザー・ソゼは貨物船に乗り込んできて大勢の人間を殺したという。そしてコバッシュはカイザー・ソゼの顔をみたとも言う。そこでベアはカイザー・ソゼの似顔絵を描くことにするのであった。

【キントの回想にて】。5人はロスアンゼルスで小判屋のレッド・フット(レッド)に会った。そこでニューヨークで奪ったエメラルドと金を交換した。しかし、それだけで終わらなかった。レッドは新しい商売の話を持ち掛けてきた。
この商売を5人は引き受けまた新たな強盗を行う。しかし、この強盗では人を殺してしまった上に奪ったものの中身は聞いていた宝石ではなくヘロインであった。この事実に怒るマクマナスたちはレッドを呼び出す。
するとレッドはこの案件はとある弁護士が持ち込んだものだと言う背後に大物がいるらしくその正体はレッドも知らないという。そしてキートンはレッドにその弁護士に会わせることを要求する。そして5人は弁護士に会うことになる。

弁護士はコバヤシという名前だった。コバヤシは仕事の提案があって依頼人の代理でここに来たという。仕事は危険ではあるが1日で9100万ドルが手に入る案件で、依頼者の名前はカイザー・ソゼだった。
さらにコバヤシはホックニーがニューヨークで銃を積んだトラックを奪うなど、5人は過去に犯罪でカイザー・ソゼの持ち物を奪った人間であるという共通点があることを5人に告げる。
そしてこのような理由から5人はカイザー・ソゼの指示によって、でっちあげの容疑でニューヨーク市警に連行されることになったのである。5人をニューヨークに集めてこの仕事の提案をするために。

しかし、本当は保釈前にこの提案をするはずだったのが、キートンの恋人であるイーディの弁護士としての腕が素晴らしく、その仕事の提案前にキートンが釈放されてしまった。こうした計算違いが起きてしまいこのような形で仕事の提案をしているのだとコバヤシはいう。
そして、コバヤシはカイザー・ソゼへの貸しを返せとロスアンゼルスでの5人の犯罪を材料にした恐喝で5人に仕事を引き受けさせようとするのであった。そしてコバヤシは仕事の内容を語る。
仕事はカイザー・ソゼの麻薬商売の敵の組織による3日後の9100万ドルものコカイン売買を阻止して欲しいというものであった。そして、組織の9100万ドルは報酬として与えるが、積み荷のコカインは船と一緒に焼き払う。これが報酬とルールであった。

説明を終えると最後にコバヤシはカバンを置いて退出する。そのカバンには5人のこれまでについて気味が悪いほどに詳細な情報が書かれた書類が入っていた。
フェンスターは仕事を引き受けるつもりはなく金を持って逃げた。そして、この行動によりフェンスターは殺害されてしまう。残りの4人が取った選択。それはコバヤシを殺害しこの仕事を引き受けないことだった。
そしてコバヤシの殺害を実行するが、殺害直前にコバヤシは4人それぞれの大切な人間を人質取っていることを4人に教える。キートンは恋人のイーディを人質に取られていた。このことを知った4人は仕事を引き受けることにするのであった。

【解説2】コバヤシの違和感がもたらす効果

このパートではニューヨーク市警の連行後の5人が桟橋での事件を起こすことを決めるまでの経緯が語られます。そしてこのパートで注目して欲しいのはコバヤシという登場人物です。
彼はイギリス人で名前はコバヤシという日本人の名字なのです。まぁ現実にいても別におかしくはないでしょう。しかし、違和感は確実に残ります。
どうしてこんな名前なんだ?こいつは怪しいかもしれない。など様々な形で視聴者の心に残るはずです。こうすることで最後まで彼は忘れられない存在となるのです。

こうした効果は製作サイドが狙ったものはかは分かりませんが、コバヤシという名前自体がある重要な事実を含んでいるため、こうした効果はあった方が良いと思います。
そして、もし狙ったのであれば見習うべき素晴らしい手法だなと思います。ちなみにカイザー・ソゼなんかも恐怖を感じる良い名前だと思います。
「ユージュアル・サスペクツ」はネーミング・センスに光るもの感じる映画でもあるように思います。まぁこの2つだけなんですが。

映画「ユージュアル・サスペクツ」ストーリーネタバレ3:船の襲撃と消えた麻薬

5人はカルリフォルニア州サンペドロのある桟橋の近くにいた。仕事の実行直前、キートンはキントに「お前はここにいろ。いいか、俺たちが出てこなかったら金を持って逃げるんだ。
何があったかイーディに話せ。なにもかもだ。どうすればいいかあいつが知ってる。俺がコバヤシを殺せなかったら、代わり殺ってくれる」と言いキントを安全な場所で待機させる
そして彼らは仕事を開始する。キートンとマクマナスは船に乗り込み、ホックニーは9100万ドルを積んだ車を奪う。この計画は途中まで順調に思えた。しかし、ホックニーは現金を積んだ車を奪った瞬間に何者かに背後から銃殺される。

【現代】キントと話しているクイヤンはベアに呼び出しを受ける。話の内容はアルトゥーロという麻薬業者が死体となって発見されたことであった。
彼にはニューヨークで保釈されてすぐロスアンゼルスに逃げて捕まり、その身柄引き渡しのための送還手続き中にさらに逃げ出した過去がある。
そしてその手続きを担当していた弁護士がイーディ・フィネランという女性であるという。キントの元に戻るクイヤン。そしてキントとクイヤンはまた話を始めるのであった。
【キントの回想にて】「あいつがいる!あいつが来てるんだ!来てるんだよ!カイザー・ソゼが!」と船の一室で叫ぶ男がいた。その船に乗り込んでいたのはキートンとマクマナスだった。
キートンとマクマナスは別行動を取っていたが船の中で再会。そしてキートンはマクマナスにコカインが船のどこにも無いことを伝える。2人はそれを不審に思いながらも、船から撤退することにするのであった。
一方船の一室で叫んでいた男の所にある人間がやってくる。男はその人間をみるや「何にもしゃべってない。本当だ。殺さないでくれ、頼む」と懇願する。しかし、そう言った次の瞬間に男はその人間に銃殺されてしまう。

キートンは甲板にいた。そこにマクマナスが歩いて来て現れる。キートンは「マクマナス、どうかしたのか?」と尋ねるが、マクマナスはキートンの目の前で「おかしいじゃねぇか」といって絶命する
マクマナスの背中にはパイプが刺さっていた。そしてマクマナスの絶命した場所でキートンもまた銃で何者かに撃たれるのであった。
そしてキートンを撃った人間はキートンへトドメを刺すべくさらにキートンに銃弾を浴びせ、さらに船を燃やしてその場から立ち去るのであった。

【解説3】何がおかしかったのか?

本パートはキートンたちが実際に桟橋の事件を起こしている時のことが語られます。
本パートで注目して欲しいのがマクマナスが絶命する前に言った一言です。彼はキートンの前で「おかしいじゃねぇか」と言って絶命するのですが、彼にとっては何がおかしかったのえしょうか?
その答えは物語の最後になって分かるので、ぜひこの言葉は最後まで覚えておいた方が映画「ユージュアル・サスペクツ」を楽しめると思います。

映画「ユージュアル・サスペクツ」ストーリーネタバレ4:黒幕の正体

【現代】クイヤンはキントにアルトゥーロの話をする。アルトゥーロは仕事の打ち合わせでカイザー・ソゼと何回か会っているためカイザー・ソゼの顔を知っていたという。
つまりアルトゥーロはカイザー・ソゼを唯一有罪にできる男であり、組織が9100万ドルを払ってまで買おうとしていたのはヘロインではなく、このアルトゥーロであるとクイヤンは推理する。というのもこの組織はかつてカイザー・ソゼに叩き潰された過去があるからだ。
そして、クイヤンはこのアルトゥーロを殺す口封じがカイザー・ソゼの目的であると推理する。さらにクイヤンはキートンはアルトゥーロをニューヨークに引き渡されないように恋人のイーディをアルトゥーロに付けたと推理。

さらにキートンを含む5人はこのアルトゥーロ抹殺計画のためにニューヨークに集められた。
ニューヨーク市警に顔が利く元刑事のキートンの手によって。ここまで推理したクイヤンはキントに本当はキートンが殺されるところはみていなくて、銃声を聞いただけではないのか?と尋ねるのであった。
キントは否定できなかった。そしてクイヤンはキント自身の保釈のための圧力もまたキントを口封じで殺すためのキートンの圧力であると推理する。そしてキントは泣きながらこう自白する「キートンの考えだ。最初からずっとやつが指図してた」。

そしてクイヤンはキートンに上手く使われていたキントに警察で保護を受けないかと提案する。証人になれば命は保証すると。しかし、キントは「俺は仲間を売る気は無い」とこれを拒否。命よりもかつての仲間を優先した。
キントは保釈された。持ち物の金の腕時計1個と金のライターが1個、吸いかけのタバコ1箱を返してもらい警察署を後にするのであった。その頃クイヤンはあることに気づく。
キントといた部屋にあったキントと何も関係の無い様々なものに書いてある単語がどれもキントの証言に出てきたものであるということに。クイヤンがコーヒーを飲んでいたコップには「KOBAYASHI Porcelain」というメーカーの名前が書いてあった。クイヤンは慌ててキント追いかける。

その頃警察署にはコバッシュの証言から作成したカイザー・ソゼの似顔絵が警察署に到着していた。
その顔はキントそっくりだった。左足を引きながら歩くキント。その足取りはだんだん軽やかになって一般人と見分けがつかなくなる。そしてそんなキントを車が出迎える。その車の運転手はコバヤシであった。

【解説4】物語自体がぐらつく不気味さ

本パートは黒幕がキートンかと思いきやキントだったというまさかの結末を迎えるパートになっています。
本パートの魅力はこの結末もそうですが、キントという黒幕自身の回想が物語の多くの部分を占めている点です。しかもキントは嘘つきであることを示すシーンが作中にあります。
つまり何がどうと断定することはできないのですが、物語自体がぐらつく不気味さがあるような気がし、それこそがこの作品の大きな魅力だと思うのです。

黒幕の正体にドキドキし後味の悪い最後に魅力を感じる映画!それが「ユージュアル・サスペクツ」

映画「ユージュアル・サスペクツ」のあらすじを紹介し解説してきました。
本作はまさかの結末に驚き、作品を観た後の気味悪さが心に残る傑作映画です。あらすじを知っても、結末を知っても観る価値は十分あります。
なのでぜひ本記事で映画「ユージュアル・サスペクツ」に興味を持った人は実際に作品を観てみて下さい。