妻夫木聡のおすすめ映画ランキングTOP10!

今や日本のトップ俳優となり、コミカルな役からシリアスまで幅広い演技が注目されている妻夫木聡。これまでも多くの映画で高校生から大人の男と妻夫木本人の成長とともに常に代表作を生み続けている。そんな妻夫木聡の映画作品の中からおススメのものをランキング形式で紹介します。

妻夫木聡のプロフィール

誰からも愛される俳優・妻夫木聡とは?

1980年生まれ福岡県柳川市出身の妻夫木聡は、高校時代からカリスマ読者モデルとしてスーパー高校生と呼ばれていた。1997年の「スタアオーディション」にて24,016人の中からグランプリを獲得し芸能界入りする。翌1998年に早くもドラマ・映画にデビューすると2000年以降はコンスタントにドラマ・映画に出演している。
2001年には映画「ウォーターボーイズ」で主役となり認知度を上げ、2002年に日本アカデミー賞の主演男優賞・新人俳優賞を受賞した。その後も2009年には大河ドラマ「天地人」の主人公をつとめ、映画でも度々日本アカデミー賞を受賞するなど、名実ともに日本のトップ俳優となった。2016年に女優のマイコと結婚した。

近年はCMなどでコミカルな役柄を目にすることが多いが、ドラマ出演は減っており主に映画を中心に活躍している。邦画にプライドを抱いており、末永く作品が残る映画に出演することで長く愛される実力派の俳優を目指していると言われる。
爽やかな風貌と愛くるしい表情で幅広い世代から高い好感度を得ており、現在は日本のみならずアジア圏でも大人気の俳優となっている。

妻夫木聡出演おすすめ映画作品:第10位『69 sixty nine』

バカでハチャメチャな青春

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1969年、学生運動に揺れる時代に佐世保に暮らす高校生のケン(妻夫木聡)は、同級生の”レディ・ジェーン”こと学校のマドンナ松井和子(太田莉菜)の気を惹くため、友人のアダマ(安藤政信)らと共に高校をバリケード封鎖する。しかしそれは大騒ぎとなり警察まで出動することになる。
首謀者であるケンたちは停学処分となるが、松井和子とは接近する。停学が明けると、ケンの妄想から生まれたフェスティバルの開催に向けて準備をすすめる。

作家・村上龍の実体験が元となった青春小説の映画化作品。作中にも当時の音楽や流行り言葉などが随所に使われ当時の空気が感じられる。「カッコつけたい」「モテたい」という高校生男子が誰もがもつ感情とハチャメチャな妄想と行動を妻夫木聡を筆頭に若き俳優陣が情熱的に演じ切っている。
脚本も大人気の宮藤官九郎が担当したことで、コミカルでくだらない高校生の特徴が存分に描かれている。さらに、星野源をはじめてとして、桐谷健太や新井浩文、柄本佑など現在メインで活躍するような俳優が脇役として配置され、それぞれの個性を発揮しているのも見どころだ。

妻夫木聡出演おすすめ映画作品:第9位『バンクーバーの朝日』

希望のチーム

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20世紀の初頭、多くの日系移民が夢を抱いてカナダに渡った。しかし彼らを待ち受けていたのは、貧困や差別、きつい肉体労働などの過酷な状況であった。そんな中でも日系移民はそんな状況を耐え忍んでいた。そんな中で日系二世が中心となり、野球チーム「バンクーバー朝日」が結成されることとなった。
体が小さく非力なチームは、白人チームにまったく歯が立たない状況がつづくが、キャプテンのレジー笠原(妻夫木聡)を中心に、日本人の特性を生かしバントや盗塁などの戦術を駆使し、パワーの白人チームを負かすようになっていく。そして、チームは現地でも認められるようになり、日系移民の希望となった彼らは日本人の地位を上げていく。

1941年まで実在したチームがモデルとした作品。戦前に外国に移民した人々の苦労や厳しい立場を描きながら、野球というスポーツを通じて海外の社会に認められプライドを持ち直していくストーリーは、当時の世界情勢を知るとともに日本人としての誇りも感じられる。
亀梨和也や上地雄輔ら野球経験者を配することで、野球のシーンも見ごたえのあるものになっている。舞台挨拶で涙するほど、妻夫木聡の思い入れの強い作品となっている。

妻夫木聡出演おすすめ映画作品:第8位『怒り』

それぞれの「怒り」

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東京の八王子で若い夫婦が惨殺され、現場の壁には大きく「怒」と血で書かれていた。事件は未解決のまま一年が過ぎた頃、時を同じくして3人の身元の分からない男が東京と千葉、沖縄に現れた。それぞれ何かを抱えているようでありながら、周囲の人と関わり関係を深めていく。
しかし、あの八王子事件の犯人のモンタージュ写真が公開されたことをきっかけに、それぞれの人間関係に疑心暗鬼が生まれ始める。3人のうち誰かが犯人なのか。

吉田修一の原作の映画化作品。誰が犯人なのかというミステリー要素を軸に、3人の男の人間関係とその崩壊が描かれ、シリアスで悲しく苦しい展開が続く。東京編の妻夫木聡、綾野剛のほかにも、千葉編の渡辺謙や宮崎あおい、松山ケンイチ沖縄編の森山未來や千葉すずと人気の演技派の俳優が並ぶ。
妻夫木聡と綾野剛のセクシャルな絡みなどの話題性もあるが、何よりも重く切ないストーリーは観る者の心を強く打つ。愛する者を信じたい気持ち、信じられない恐怖、そして後悔と登場人物の複雑な心の揺れが見事に描かれている。良作でありながら再度観ることをためらうような重厚な作品である。

妻夫木聡出演おすすめ映画作品:第7位『マイ・バック・ページ』

世界を変えられると信じていた

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東大安田講堂事件が起きた学生運動の全盛期。東都新聞に就職した沢田(妻夫木聡)は活動家を名乗る梅山(松山ケンイチ)という青年と接触する。京西安保の幹部だと言う梅山は「決起する」と熱く語るも、先輩記者の中平は梅山を「偽者」だと言い切る。しかし梅山に共感した沢田は梅山に独占取材を依頼する。
その後「自衛隊朝霞駐屯地で自衛官殺害」の事件で梅山が逮捕されるが、沢田は梅山が「偽物」であったことを知る。

ジャーナリストの川本三郎の原作をもとに「学生運動」当時の活動家とジャーナリストの想いを描いた作品。かつての学生運動の時代に生きた活動家やジャーナリストの思想や熱気が伝わってくるような作品である。実在の事件や人物がわかるように描かれた貴重な作品でもある。
エンディングに沢田が地道に働いていた旧知に再会し、号泣する姿は後悔や無念、諦めなど観る者に様々な感情を想起させる。「極上の普通」妻夫木聡と「感性に敏感に反応する」松山ケンイチという今を代表する俳優が、「あの頃」の若者を演じる共演も見ものである。

妻夫木聡出演おすすめ映画作品:第6位『ウォーターボーイズ』

男子シンクロの青春

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高校の水泳部の鈴木(妻夫木聡)は、新任の美人教師が顧問になると文化祭に向けてシンクロナイズドスイミングをやる羽目になる。そして言い出した教師が休職し、周囲からもバカにされるなど文化祭での実施が危ぶまれる。
そんな中、水族館でのイルカショーに触発されると、調教師の磯村(竹中直人)に指導を仰ぎ、個性的な部員たちとともにメキメキと上達していく。そして地元でも次第に「男子シンクロ」が話題となっていく中、文化祭の当日を迎える。

埼玉県の県立川越高校の水泳部が実際に文化祭で行っているシンクロ公演をもとに作られた作品。口コミで話題を呼び、映画界でも評判になり「邦画復活のきっかけ」とも呼ばれる大ヒットとなった。妻夫木聡自身も日本アカデミー賞の主演男優賞を受賞するなど、この作品をきっかけに一躍知名度が高まったと言える。
若き日の玉木宏など若手俳優と竹中直人や柄本明などベテラン個性派俳優が楽しく融合し、終始笑いながら微笑ましく鑑賞できる。テーマ曲のシルヴィ・バルタン「あなたのとりこ」とともに今や夏の代名詞ともいえる作品となっている。

妻夫木聡出演おすすめ映画作品:第5位『春の雪』

許されざる愛の行く末

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日本に華族や爵位という制度のある大正初期、成り上がりの侯爵家の一人息子である松枝清顕(妻夫木聡)と名門でありながらも没落気味の綾倉伯爵家の一人娘、聡子(竹内結子)は幼馴染だった。二人は互いに恋心を抱いているも、不器用に振舞うばかりで一歩を踏み出せない。
そんな中、聡子は宮家の子息・洞院宮治典王(及川光博)に求婚され縁談は進む。その期に及び、聡子への想いに気づいた清顕と、それを受け入れた聡子は秘密の逢瀬を重ね愛し合う。しかし、それは決して許されることのない愛だった。

三島由紀夫の「豊饒の海」4部作の第1作目の映画化作品。原作の文学的で情緒的な描写を素晴らしく美しい映像で再現している。馴染みのない日本の貴族社会の話であり少々身構えてしまうところだが、妻夫木聡と竹内結子という人気俳優を配することで見やすくなっている。
そして、榎木孝明や岸田今日子、若尾文子など大ベテラン俳優陣の存在で作品全体を重厚なものとしている。自由な恋愛が許されない時代のみならず、愛する者同士が、その立ちはだかる困難が高いほど燃え上がるのはいつの時代も同じなのだなと感じさせる。

妻夫木聡出演おすすめ映画作品:第4位『どろろ』

取り戻すための二人の旅

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百鬼丸(妻夫木聡)は生まれた時に奪われた48か所の自分の体を取り戻すために旅をし、魔物を倒していた。そんな時、偶然盗人のどろろ(柴咲コウ)と出会う。どろろは親を殺した仇討ちをするために百鬼丸の妖刀に興味を持ち、百鬼丸につきまとい始める。
そして二人の旅が続くと互いに打ち解け始め、絆を深めていく。ともに戦いながら百鬼丸の体を取り戻していくが、次第に百鬼丸の過去、どろろの両親の仇についてその謎が明らかになっていく。

手塚治虫の最高傑作とも言われる漫画を実写化した作品。興行的に大ヒットしたものの原作ファンを中心にあまり評価されていない作品といえる。百鬼丸を演じた妻夫木は、原作漫画同様の颯爽としたルックスと、迷いや苦悩を秘める内面を巧みに表現している。漫画以上の百鬼丸を作り上げたと言ってもいいかもしれない。
どろろの柴咲コウは原作からはかけ離れたキャラクターの印象もあるが、原作を意識せずにこういうコンビなのだと見れば決して悪くない。名作と呼ばれる作品は、原作者の意図や想いなどを読み取ろうとされる傾向にあるが、この作品は純粋なエンターテインメント的な作品として素直に楽しまれたい。

妻夫木聡出演おすすめ映画作品:第3位『悪人』

誰が本当の悪人か

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清水祐一(妻夫木聡)は偶然とパニックがかさなり女性を殺してしまう。そんな中で清水は出会い系サイトを通じて馬込光代(深津絵里)と知り合い、その日のうちにホテルに行く。寂しさを抱えた二人は気持ちを通わせる。
そして清水は光代に自分の犯した罪を告白し自首するつもりだと話すが、光代は一緒に逃げようと提案する。家族のことを心配しながら逃避行を始めた二人だったが、やがて警察に取り囲まれる。

吉田修一の小説を原作とした作品。この作品は原作を読んだ妻夫木が自ら志願したと言われ、これまでの爽やかな好青年というイメージから一転して、殺人を犯してしまい女性と一緒に逃げてしまうという悪い役柄を見事に演じている。孤独ながらも心優しく、しかし時に強引で陰鬱な一面も垣間見せる難しい演技は、その後日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得するに至った。この時のスピーチで見せた妻夫木の涙は印象的であった。
同様に、同作品で海外の映画祭で女優賞を獲得した深津絵里、柄本明や樹木希林といったベテラン俳優陣が脇を固める豪華さも必見だ。鑑賞後は「悪人」とは誰のなのか、何が「悪」なのかを深く考えさせられる作品でもある。

妻夫木聡出演おすすめ映画作品:第2位『涙そうそう』

血の繋がらない兄妹の気持ち

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沖縄に住む洋太郎(妻夫木聡)は、自分の店を持つことを夢見て必死に働いていた。洋太郎には、カオル(長澤まさみ)という妹がいたが、その妹は洋太郎の母親と再婚した義理の父親の連れ子であったため血の繋がりはなかった。その後、母親は病死し、父親は失踪したため、二人は一緒に苦境を乗り越えたかけがえのない存在だった。
洋太郎の高校卒業後に離れて暮らしていた二人だったが、カオルの高校進学を機に、洋太郎の家で一緒に暮らすことになると、大人になった二人は徐々に兄妹以上の感情が芽生えてくるのだった。

森山良子作詞の大ヒット曲「涙そうそう」をもとに作られた作品。爽やかな好青年という主人公洋太郎はまさに妻夫木聡のイメージそのままの役柄。騙されたり恋人と別れたりと苦しい境遇にもめげずに妹を想いながら懸命に働く姿は微笑ましく印象的。若い二人が兄妹であるがゆえに素直に気持ちを表現できないといういじらしさは観る者にとってももどかしい。
ストーリー自体はシンプルであるが、気持ちが揺れ動く若い男女のラブストーリーは王道であり楽しめる。作品としての評価は分かれるところかもしれないが、妻夫木聡のイメージを形成した代表作の一つと言っていいはずだ。

妻夫木聡出演おすすめ映画作品:第1位『ジョゼと虎と魚たち』

純愛と普通の現実と

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恒夫(妻夫木聡)はヘラヘラとセックスフレンドとセックスに明け暮れ、雀荘でバイトし日々を奔放に過ごす普通の大学生であった。ある日、乳母車に乗せられていた、足の不自由な少女ジョゼ(池脇千鶴)と出会う。恒夫は少女の不思議な魅力と、美味しい朝食に惹かれ、ジョゼの住む家に度々訪れるようになった。
一方で恒夫は大学の同級生である香苗(上野樹里)にも好意を持っており、そのことを知ったジョゼは恒夫を拒絶するようになる。しかし、その後ジョゼの面倒を見ていた祖母が急死すると、ジョゼと恒夫は一緒に暮らすようになる。

田辺聖子の短編小説をもとにしたラブストーリー。障がい者とごく普通の大学生の恋愛を描いたこの作品は、決して理想的でロマンチックなストーリーではなく、二人が直面する葛藤や困難がリアリティをもって描かれている。ゆえに軽薄で意気地がなく無責任な大学生という普通のダメなやつを演じる妻夫木の演技力には後になって感心する。
ぶっきらぼうだけど憎めないジョゼを演じた池脇千鶴、そして心に潜む偏見や嫉妬の噴出が抑えられない上野樹里の香苗。若き役者陣の上手さにも改めて驚く。ハッピーエンドではないかもしれないが、それぞれの新しい生き方や成長を想像させられるラストも悪くない。

少年から青年、そして大人へ。妻夫木聡の今後の作品にも期待!

ハチャメチャな高校生から、どこにでもいそうな普通の大学生、そして大人な男。爽やか好青年から漫画の主人公や殺人犯まで。妻夫木聡は幅広い役柄をどれも違和感なく演じ切っている。そしてどの役柄も単純そうでありながら一筋縄ではいかないものばかりで、苦しい過去を抱えた憂いや心苦しい葛藤、そして時にそれが噴出する感情などを表現できる一流の俳優である。
今後は学生の役などはなくなっていくであろうが、その分大人の役者としてますます役の幅を広げながら、様々な表現をしてくれるはずだ。年齢を重ねながら、常にその時代に応じた、妻夫木聡だからこその代表作が生まれ続けるはずだ。
間もなくベテランと呼ばれる俳優となれば、次世代の役者との絡みも生まれてくるかもしれない。これからの妻夫木聡の作品には期待しかない