劇場アニメ「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」ネタバレストーリーまとめ!

劇場アニメ「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」のストーリーをネタバレ込みで紹介&解説していきたいと思います。劇場アニメ「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」のストーリーをザックリと知りたい人はぜひ読んでいって下さい。

劇場アニメ「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」とは

劇場アニメ「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」は2013年に日本で公開された劇場アニメで、2011年に放映されたアニメ「STEINS;GATE」から1年後の世界を描いた作品となっています。
またアニメ「STEINS;GATE」は5pb.(現・MAGES.)より2009年に発売されたXbox 360用ゲームソフトの「STEINS;GATE」が原作となっています。
劇場アニメ「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」の制作はアニメ「STEINS;GATE」に引き続きWHITE FOX社が担当しています。WHITE FOX社は「アニメRe:ゼロから始める異世界生活」(2016)などのアニメ制作も担当したアニメーション制作会社です。

また主なスタッフを紹介すると監督を若林漢二氏、総監督を佐藤卓哉氏・浜崎博嗣氏の2名、脚本を花田十輝氏が務めています。
若林漢二氏はゲーム「CHAOS;CHILD」(2014)で演出・絵コンテ・作画監督を、佐藤卓哉氏はアニメ「Fate/stay night」(2006)でシリーズ構成を務めた方です。
また浜崎博嗣氏はアニメ「テラフォーマーズ」(2014)で監督を、花田十輝氏はアニメ「ROBOTICS;NOTES」(2012)や「ノーゲーム・ノーライフ 」(2014)でシリーズ構成を務めています。

劇場版「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」のあらすじ紹介

R世界線に飛ばされた岡部倫太郎を救え!

ここからは劇場アニメ「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」のストーリーを4つのパートに分けてネタバレ込みで紹介していきます。またパート毎には筆者の解説を入れていきたいと思います。
「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」のストーリーをザックリと知りたい人はぜひ読んでいって下さい。
なお、本記事には「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」のストーリーに関するネタバレが含まれています。本記事を読む方はその点について予めご了承の上以下を読み進めて頂けると幸いです。

「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」ストーリー1:岡部倫太郎に起こる異変

椎名まゆり(まゆり)牧瀬 紅莉栖(紅莉栖)も死なないシュタインズゲート世界線に岡部倫太郎(岡部)が到達してから1年が経過した。タイムマシンもDメールも存在しない世界で岡部は現実世界を満喫していた。
しかし、そんな岡部の目の前に再び恐怖の光景が広がる。ある日、秋葉原のラジオ会館前に椎名まゆりと2人で来ていた岡部は一瞬ラジオ会館前に人工衛星らしきものが墜落している光景を目にする。
それはかつて岡部が異なる世界線で見た光景であった。

紅莉栖は仕事でアメリカから日本に来ていた。空港ではまゆりと漆原るかが出迎え、彼女たちは未来ガジェット研究所へと足を運んだ。その途中、橋田至(橋田)に女友だちができたことが話題になる。その友人は阿万音 ゆきという名だった。
牧瀬の久しぶりの再会を祝うため岡部のアイディアで未来ガジェット研究所のラボメンに未来ガジェット研究所があるビルのオーナー天王寺 裕吾と天王寺 綯を加えたメンバーでバーベキューをする。
しかし、そのバーベキューの最中またしても岡部の目の前に過去の光景が蘇る。それはかつて異なる世界線でまゆりが代々木上原の駅のホームから突き落とされた時の光景であった。

バーベキューの最中、岡部と紅莉栖は2人きりになる。そこで岡部は紅莉栖のために用意していたスプーンとフォークをプレゼントする。それは以前別の世界線で紅莉栖が欲しがっていたものであった。
しかし、その最中にまたしても異なる世界線にいた時の光景が目に飛び込んでくるのであった。それは未来ガジェット研究所のラボメン桐生 萌郁(萌郁)がSERNの特殊部隊dであるラウンダーの組織員としてまゆりを銃殺している光景であった。
さらに岡部は続けて、異なる世界線にいた時に萌郁がラウンダーの組織員として未来ガジェット研究所に乗り込んでくる直前の部屋の光景を目にするのであった。

この光景に岡部は一時的に錯乱状態に陥る。そして、その錯乱状態から岡部と紅莉栖のいる部屋に入って来た天王寺 裕吾に包丁を突き付けるのであった。(天王寺 裕吾は異なる世界線でラウンダーの組織員である萌郁を陰で操っていた人物)。
しかし、すぐに我に返った岡部は「すまなかった」と小声で言うのであった。岡部は公園でDメールもタイムマシンも使っていないのに何故世界線を移動してしまうのかについて考える。
しかし、どうしてもその事実を認めたくない岡部はあれは妄想だったと自分に言い聞かせようとする。しかし、その瞬間またしても異なる世界線の光景が目に浮かぶのであった。そして我に返るとそこはもとの公園だった。

そして、岡部は異なる世界線の光景をみる時間が長くなっていることに気づくのであった。
我に返った岡部の近くには岡部を心配して様子をみに来たまゆりがいた。まゆりはそこで最近よく夢をみると岡部に話す。夢の内容は岡部がまゆりを何度も何度も助けにくる夢で、いつもまゆりは岡部に寂しい顔をさせてしまう、というものだった。
その話を聞くた岡部はまゆりを後ろから抱きしめるのであった。

【解説1】岡部倫太郎が異なる世界線の光景を目にするタイミングに注目しよう

本パートでは岡部倫太郎にある異変が起こります。それは時々異なる世界線の光景が否応なしに目の前に現れてしまうというもの。
この現象によって岡部が実際に他の世界線に飛ばされているのかそれとも岡部の単なるフラッシュバックなのかはこの後分かります。
そして、それにいち早く気づく為には岡部がいつ異なる世界線の光景をみているのかを覚えておく必要があります。そしてその気づきを得ることができると本作をさらに少しだけ面白く感じることができるかもしれませんよ。

「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」ストーリー2:岡部倫太郎の消失と牧瀬 紅莉栖のタイムリープ

ある日の午後、天王寺 裕吾と萌郁は経営状態の厳しさから家賃の引き上げを検討していた。紅莉栖はホテルの部屋でシャワーを浴びていた。そして、その部屋に何者かが侵入した気配に気づく。
そして様子を見に行こうとバスルームから出ようとするが鍵がかかっていて出られない。するとバスルームのドアの向こう側から知らない人間がドア越しに話しかけてくる。話の内容は携帯電話、電子レンジ、SERNの3つの単語を覚えておけ、というものであった。
そしてドア越しの人間はこうも言う。「忘れなければ何とかできる。あなたが観測していれば…必ず」。そして鍵が開き紅莉栖がドアを開けるとそこにはもう誰もいなかった。

ある日、紅莉栖はコインランドリーで岡部に偶然出会う。そこで2人が話をしている最中、突如岡部は紅莉栖の前で姿を消してしまう。ただならぬ事態だと感じた紅莉栖は未来ガジェット研究所へ。
しかし、未来ガジェット研究所にいるメンバーは岡部の居所はおろか存在そのものを知らなかった。岡部は存在しないことになっていた。そしてまた紅莉栖自身も岡部の名前が思い出せなくなっていた。
それから1週間が過ぎたある日、紅莉栖はホテルでテレビを観ながらカップラーメンを食べていた。その時、ふと使っているフォークに目をやった紅莉栖は何かを思い出す。それは岡部からプレゼントされたあのフォークであった。

そして紅莉栖は自分の持ち物やホテルの部屋の中を探し始める。するとホテル内の机の上にメモがあり、そこには携帯電話、電子レンジ、SERNと書いてあるのであった。
この3つの単語がキッカケで何かを思い出した紅莉栖は急いで未来ガジェット研究所に向かいタイプリープマシンを完成させる。
そしてコインランドリーで何かが起こったあの日の前日に戻るのであった。コインランドリーに行った日から感じ始めた違和感の正体を確かめるために。

【解説2】家賃の引き上げ検討が後にもたらすもの

このパートでは天王寺 裕吾が家賃の引き上げを検討しているシーンに注目すると面白いですよ。この家賃引き上げの検討が後々実際の家賃の引き上げに繋がります。
さらに、その家賃の引き上げが橋田とまゆりが部屋を手放す原因になり、それが岡部との決別を決めたものの岡部への未練を断ち切れない紅莉栖の心を大きく揺らすことになります。
そしてその心の揺れが直接何かの原因になるわけではありませんが、紅莉栖が岡部を助けようと決断することに影響しているかもしれません。小さなことがやがて全く無関係なようなところに影響をもたらす「風が吹けば桶屋が儲かる」的な面白さがそこにあります

「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」ストーリー3:葛藤する牧瀬 紅莉栖

無事にコインランドリーに行った日の前日まで戻ってきた紅莉栖はバーベキュー会場にいた。そして、自分の中で岡部の存在がいなくなっていたことを知るのであった。そして岡部を見ていると岡部は一瞬頭を抱え、その瞬間に消えてしまうのであった。
そして、その瞬間から岡部は存在しないことになってしまっているのだった。しかし、すぐに岡部は元の場所に戻ってくる。そして戻ってきた瞬間からまた岡部は存在していることになるのだった。そんな奇妙な体験をする紅莉栖を何者かが呼び出す。
紅莉栖はその人物に会いに行くと、そこには現代にいるはずのない橋田の娘である阿万音 鈴羽がいた。そして阿万音は岡部がこの世界線でとても危うい存在になっているという。

岡部はこの世界線に留まることが難しくなっており、恐らくこの世界線から0.000001%ズレたR世界戦に行っていると阿万音は言う。紅莉栖と阿万音が話をしているとそこに岡部がやってくる。岡部は2人の話を聴いていた。
そしてそんな岡部はまたしても一瞬異なる世界線へと飛ばされてしまうのであった。そして戻ってきた岡部に対し紅莉栖はコインランドリーで起こること、そしてそれ以後のことについて岡部に伝える。
しかし岡部は助けを求めることは無く、それを受け入れようとする。自分の辛い過去改変の経験から、紅莉栖と阿万音の岡部を助けようとする思いを拒否したのでる。次の日。岡部は消えた。

そんな岡部を救おうと紅莉栖は再びタイムリープしようとするが、まゆりの「ダメだよ。紅莉栖ちゃん。まゆしぃにはよくわからないけど、きっとそれは辛いだけだと思うよ」と説得を受ける。
まゆりの説得により岡部の願いを受け入れ過去改変による岡部救出を断念する紅莉栖。しかし、岡部を救出したいという気持ちと板挟みになり紅莉栖は葛藤するのであった。岡部がいなくなってからのある日、萌郁が未来ガジェット研究所に現れる。
それは家賃の賃上げの話するためであった。そしてこの話を聞いた橋田たちは部屋を引き払うことにする。この話にショックを受ける紅莉栖のもとに阿万音が現る。そして阿万音は紅莉栖に自分は未来に帰るが、自分が帰れば岡部には一生会えなくなることになるという。

さらに阿万音は粘り強く説得しとうとう紅莉栖を焚き付ける。そして紅莉栖は阿万音とともにタイムマシンで過去に向かうことになる。阿万音は紅莉栖に世界線が変わらないように起こった事実はそのままに岡部の記憶だけを変えるよう紅莉栖に言う。
岡部の身に起こってしまったことの原因にはこのシュタインズゲート世界線を現実の世界と認識できないことが原因になっており、この世界線が明らかに他の世界線と違うということを岡部に認識させることで岡部の救出が可能だという。
そしてその為に過去に戻り岡部の脳に他の世界線にはない強烈な記憶を1つだけ植えつければ良い。そう阿万音は説明するのであった。そして紅莉栖は過去へ飛ぶ。行き先は2005年。まゆりからかつて聞いた話をもとに紅莉栖が決めた行き先だった。

【解説3】蝶の羽ばたきはある映画へのリスペクトを示している?

本パートで阿万音 鈴羽と牧瀬 紅莉栖が橋の上で会話をするシーンがあるのですが、そのシーンの中で阿万音がR世界線の説明をする時、唐突に蝶が飛んでいる映像が出てきます。何故唐突に蝶が出てくるのでしょうか?
恐らくこの蝶はある映画に対する本作のリスペクトを示すものだと思われます。その作品とは何か?それは2004年にアメリカで公開された映画「バタフライ・エフェクト」です。バタフライ効果をテーマに製作された映画でアメリカで初登場1位を記録した映画となっています。
キャッチコピーは「きみを救うため、ぼくは何度でも過去に戻る。」。恐らくシュタインズ・ゲートはこの映画「バタフライ・エフェクト」の影響を受けていると思います。

そしてその影響を与えてくれた作品として劇場アニメ「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」は、飛んでいる蝶を映像の中に出すことによって、映画「バタフライ・エフェクト」へのリスペクトを表現したのだと思います。
ちなみにアニメ「STEINS;GATE」や劇場アニメ「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」における映画「バタフライ・エフェクト」のオマージュには面白いものがあります。それは映画「バタフライ・エフェクト」には橋田至のモデルらしき人物がいる、ということです。
それはレニーという名前なのですが、ぜひ映画「バタフライ・エフェクト」を観る際には注目してみて下さい。ちなみに映画「バタフライ・エフェクト」は筆者のオススメ映画作品ですよ。

「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」ストーリー4:過去改変の恐怖と無力感を乗り越える牧瀬 紅莉栖

2005年に飛んだ紅莉栖は岡部を探しにいく。するとある歩道で車道を挟んだ向かい側に少年時代の岡部がいるのを発見する。そして紅莉栖は走りだす。しかし車道で紅莉栖は転倒。そこにトラックがやってきて少年岡部はそれを助けようとしてトラックに轢かれてしまうのであった。
「大丈夫世界は収束する」と阿万音は紅莉栖を安心させようとする。この事態で岡部が死ぬことは理論的にはあり得ないと。しかし、理屈では分かっていても紅莉栖はこの言葉を受けて再び岡部を救おうとは思えなかった。この一件で完全に恐怖が身についてしまったのである。
心が折れてしまった紅莉栖は救出を断念してしまう。しかし、その後未来ガジェット研究所のラボメンたち全員の心の中から岡部の存在が完全には消えていないことを知り、紅莉栖はまたしても葛藤するのであった。

そして葛藤を乗り越えた紅莉栖は再び岡部救出のために2005年に向かうことにするのであった。そして紅莉栖は再び駅で少年の岡部と会う。少年岡部は悩んでいた。まゆりが塞ぎ込んでいてどうしたらいいか分からないというのだ。
そこで紅莉栖は鳳凰院凶真の話をする。そして話が終わると岡部にキスをし「ほら行きなさい。あんたを待っている人がきっといるから」と言うのであった。そして岡部は走り出しまゆりを後ろから抱きしめる。
そして「連れてなんていかせない。まゆりは俺の人質だ。人体実験の生贄なんだ」と言うのであった。これにより現代の岡部は再びR世界線からシュタインズゲート世界線に帰ってくるのであった。

【解説4】少年岡部と紅莉栖が駅で出会った理由

本パートは物語の締めくくりのパートとなります。2005年にタイム・リープした紅莉栖が岡部少年に駅で鳳凰院凶真の話をしてキスをすることによって、岡部は無事R世界線から戻ってきます。
しかし、不思議なことがあります。紅莉栖と岡部少年は偶然同じ場所で出会うことができ、そこで紅莉栖は鳳凰院凶真の話とキスをしたのですが、何故2人は同じ場所に来たのでしょうか?これには恐らく答えがあります。
というのも2人はある感情が一致していたのです。その感情とは「今自分がどうすればいいのか分からない」というものです。

紅莉栖はどうすれば岡部を助けられるか分からず「今自分がどうすればいいのか分からない」状態。そして岡部少年は塞ぎ込んでいるまゆりをどうしてあげればいいか分からなくて「今自分がどうすればいいのか分からない」状態。
そんな2人が行きついたのは駅。目的地へ行くための場所です。2人は目的はあるのにどこに行けばいいか分からない。でも目的を達成したいと切実に望んでいる。
そんな思いが2人を駅のホームという電車に乗る意志はあるが、電車には乗っていない人がいる場所に呼び寄せたのかもしれません。ちなみに駅のモデルは都電荒川線の鬼子母神前駅だそうですよ。ぜひ近くに寄った際は見にいってみたいものですね。

牧瀬 紅莉栖が岡部倫太郎を救出する逆の物語。それが「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」

ここまで劇場アニメ「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」のあらすじをネタバレ込みで紹介し、またパート毎に解説をしてきました。いかがでしたでしょうか?もし本記事で本作に興味を持った人はぜひ実際に作品を視聴してみて下さい。
アニメ「STEINS;GATE」では岡部倫太郎が牧瀬 紅莉栖が殺される未来を回避しましたが、劇場アニメ「シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ」はその逆で牧瀬 紅莉栖が岡部倫太郎が消えていなくなる未来を回避するために動く物語になっています。
なのでアニメ「STEINS;GATE」とはまた違った新鮮な面白さがあるのが本作の魅力だと思います。救出される側になった岡部倫太郎の思いと岡部倫太郎がかつて味わった辛い過去の片鱗を経験する牧瀬 紅莉栖にぜひ注目してみて下さい。
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