「リトルウィッチアカデミア」映画2作の魅力を紹介! TV版との関係は?

「リトルウィッチアカデミア」は2017年1月~6月に放送されていたアニメですが、「リトルウィッチアカデミア」には2本の映画版が存在するのをご存知でしょうか。TVシリーズしか知らない人のために、「リトルウィッチアカデミア」映画2作の情報をまとめました。

TV版だけじゃなかった! 映画「リトルウィッチアカデミア」とは

最初はアニメミライ2013で制作! 「リトルウィッチアカデミア」

魔女になるために魔法学校に入り、落ちこぼれながらも奮闘する少女の物語を描くオリジナルアニメ「リトルウィッチアカデミア」。2017年1月から6月にかけて放送され、その海外っぽい作風が話題になりました。
ただ、「リトルウィッチアカデミア」はこのTV版が初出ではありません。もともと「リトルウィッチアカデミア」は、2013年に実施された若手アニメーター育成プロジェクト・アニメミライ2013の参加作品として制作された短編映画でした。
これを制作元であるアニメ制作会社・TRIGGERがYouTubeに英語字幕付きでアップロードしたところ、海外で大きな反響を呼び、続編を求める声が次々と寄せられました。

2015年には続編も! 「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」

そんな声に応えるべく、制作資金を集めるためクラウドファンディングを募ったところ、目標額の15万ドルを即日達成。最終的に62.5万ドル以上が集まり、無事に続編の制作が決定しました。
それから2年後の2015年、映画「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」が公開されました。映画「リトルウィッチアカデミア」がTVサイズの25分だったのに対し、こちらは56分の中編映画となっています。
2作とも公開期間が短かったため、TVシリーズだけしか観ていないという人もきっと多いはず。以下では、「リトルウィッチアカデミア」映画2作のあらすじTV版との関係制作背景を紹介していきます。

「リトルウィッチアカデミア」映画2作のあらすじ

短編映画「リトルウィッチアカデミア」あらすじ

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魔女・シャイニィシャリオの魅せる魔法ショーに憧れて、自分もあんな魔女になりたいとルーナノヴァ魔法学校に入学した日本人の女の子、カガリ・アツコアッコ)。しかし、魔女家系でないアッコは箒に乗ることすらままならず、落ちこぼれに。
ある日、地下迷宮を探索する実習が行われます。嫌味な優等生・ダイアナを見返してやろうと気合いを入れて臨むアッコ。その途中、シャリオの杖であるシャイニィロッドを発見します。
一方ダイアナのグループは、不慮の事故で竜を目覚めさせてしまいます。アーシュラ先生の指示で、塔の頂上にある魔導石を狙う竜を追いかけるアッコ。アッコが呪文を唱えると、シャリオの杖が弓矢に変化し、アッコは見事竜を撃退します。

「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」あらすじ

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相変わらず魔法が下手なアッコは、ルームメイトのロッテスーシィの三人で問題を起こしてばかり。ある日、合成魔法の授業で自分たちとキノコを合成してしまい、指導する先生もついに堪忍袋の緒が切れてしまったようです。
アッコたちは罰則として、同じく問題児であるアマンダコンスタンツェヤスミンカを含めた六人で、毎年街で行われる魔女狩り再現パレードを行うように言われます。パレードの内容に納得がいかないアッコは、パレードを豪華で楽しいものにしようと考えます。
アッコの計画にあまり乗り気でないロッテたち。ロッテを説得しようとしている時、アッコはロッテが大事にしていた精霊の歌の楽譜を誤って破ってしまいます。普段温厚なロッテですが、これにはさすがに激怒します。

また、買い出しの際にはスーシィの皮肉にアッコが腹を立て絶交を宣言。ふたりと仲違いしながらも、アッコは計画を進めていきます。苦手な魔法の練習を積み、街で魔法が使えないという問題をシャイニィロッドに魔力を溜めることで解消し、ついにパレード当日です。
途中までは上手くいっていたパレードですが、魔女を嫌う街の子どもたちにロッドを奪われ、ロッドの魔力で街に封印されていた巨人が復活し、子どもの一人が巨人に掴まってしまいます。
巨人を倒そうとするも、追い詰められるアッコ。そこにロッテとスーシィが飛んできます。何だかんだ言いつつも、ふたりはアッコを気にかけていたのです。心配して見に来ていたアーシュラ先生や駆けつけたダイアナの助けもあり、三人は力を合わせて巨人を封印します。

「リトルウィッチアカデミア」映画版とTV版の関係

TV版は完全新作! 共通点と相違点まとめ

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「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」は映画「リトルウィッチアカデミア」の続きとして制作されていますが、TV版はこれら2作とは全く別個の完全新作として制作されており、映画版とTV版では共通点も多い一方で、細かな設定にいくつか違いがあります。
世界観や魔法観などの舞台設定、例えば魔法が世界的に廃れている傾向にあったり、魔導石の効果範囲でしか魔法を使えなかったりといったものは、映画版からTV版に受け継がれ、物語に活かされています。
また、キャラクターの基本設定も同じで、各キャラクターのデザインや名前、性格や喋り方、それに声優も変更はありません。アーシュラ先生の正体についてもきっちり引き継がれています。

出典:http://littlewitchacademia.jp

一方、物語構成については大きく変更されています。TV版前半では主にルーナノヴァでのアッコの奮闘が描かれ、逆に映画版の地下迷宮演習やパレードは描かれません。また、シャイニィロッドに関する設定が変更・追加され、TV版中盤以降ではロッドと”7つの言の葉”、そしてシャリオの過去が物語に深く関わってきます。
映画版で出てきた呪文も、TV版には登場しません。映画版でロッドを弓矢(シャイニィアルク)の形に変化させる際の呪文は”マクミル・ミクミル・メクトラル“でしたが、TV版では”ノットオーフェ・オーデン・フレトール“に変わりました。その代わりに、TV版では大量の呪文が追加され、「リトルウィッチアカデミア」独特の世界観が強化されています。

映画「リトルウィッチアカデミア」の制作背景

そもそもアニメミライとは:若手アニメーター育成プロジェクト

先に紹介した通り「リトルウィッチアカデミア」はもともとアニメミライ2013で制作されているため、その背景にはプロジェクトの理念があります。そもそも、アニメミライとはどのようなプロジェクトなのでしょうか。
アニメミライは、日本のアニメ業界の劣悪な現状を打破するためのプロジェクトで、十分な予算・スケジュールに支えられた適切な指導のもとにオリジナルアニメを制作することで、若手アニメーターの育成を図るものです。
ちなみに”アニメミライ”というのはあくまで若手アニメーター育成プロジェクトという事業の愛称で、初回の2010年度は”PROJECT A”と呼ばれ、2015年度以降は”あにめたまご”という名前に変わっています。

物語も若手アニメーターの置き換えに

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そんなプロジェクトの中で制作されたアニメであるため、映画「リトルウィッチアカデミア」の内容は若手アニメーターに置き換えて考えられるようなものになっています。監督の吉成曜曰く、「リトルウィッチアカデミア」は「新人アニメーターが、深夜枠の魔女っ子アニメに憧れて来ました、みたいなノリ」なのだとか。
つまり、魔法が好きだけどもそれを使うのが下手なアッコは、アニメが好きだけども絵が下手な新人アニメーターのメタファーだと考えられます。アニメを好きなだけではアニメーターをやっていくことは出来ません、だからこそアッコは魔法を修得するのに、あるいはパレードを成功させるにあたって、さまざまな障壁にぶつかるというわけです。

映画も観て「リトルウィッチアカデミア」を120%楽しもう!

「リトルウィッチアカデミア」映画2作は、TVシリーズと同じような軽快なノリで、非常に観やすい作品となっています。むしろ、映画版のノリがTVシリーズに上手く引き継がれていると言うべきでしょう。
TV版「リトルウィッチアカデミア」を楽しんで観ることが出来た人なら、必ず映画版「リトルウィッチアカデミア」「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」も楽しめますので、もし観ていない場合は是非チェックしてみてください。
また、これから「リトルウィッチアカデミア」に触れてみるという人がいましたら、TVシリーズを観る前に映画2作を観るのをオススメします。何より、せっかく映画版があることを知ったんですから、観なきゃもったいないですよ。
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