【ベルセルク】ゴッドハンドの強さ&能力一覧!その目的と正体は?

「ゴッドハンド」は漫画ベルセルクにおける重要なキーとなる存在です。物語の根幹を担うこのゴッドハンドに焦点を当て、5人のゴッドハンドのその強さや能力、そして闇の鷹となったグリフィスの目的や、天使長であるボイドの正体など、ベルセルクのゴッドハンドに関して考察していきます!

『ベルセルク』人知を超えたゴッドハンドとは?

魔物や妖物が入り乱れるダークファンタジー「ベルセルク」

30年近くに渡り連載している漫画「ベルセルク」三浦建太郎先生の作品です。その人気は世界にも轟く日本を代表する壮大なダークファンタジー
剣と魔法、妖魔や死霊、そして妖物に使徒などが跋扈する世界観と宗教や神秘主義、世界の伝承などを取り込んだプロットは、読者を一気にその世界へといざなってくれます。

ベルセルクには様々なキャラクターが登場しますが、その中でも物語の根幹を担うのが「ゴッドハンド」という存在。本作における神ではありませんが、神にも近しい力を持った特別な存在で、幽界の最も深い層に存在している「何か」の意思を受けた守護天使でもあります。
ちなみにこの「何か」の存在に関しては、紙上での連載時に詳しい話が掲載されましたが、あまりにも物語の真相に近い内容となったために、単行本化の際にこの話はカットされています。

そして人間が使徒へと転生する鍵となるのが「異界への喚び水」とも言われる呪物「ベヘリット」です。そのベヘリットの中でも特別な真紅のベヘリットは「覇王の卵」と呼ばれ、この覇王の卵によって転生した者がゴッドハンドとなります。
主人公ガッツの戦友であり親友とも言うべきグリフィスは、この覇王の卵の持ち主であり、ガッツたち「鷹の団」の団員を生贄として捧げることでグリフィスはゴッドハンドへと転生しました。ベルセルクは、主人公ガッツとこのグリフィスとの愛憎入り交じる戦いの物語でもあります。
ということで、物語の根幹を担うゴッドハンドという存在に関して、その能力や強さを見ていくこととしましょう。

『ベルセルク』ゴッドハンドの強さと能力

グリフィスが転生せし闇の鷹「フェムト」

四人のゴッドハンドに新たに加わった五人目のゴッドハンドが「闇の鷹」とも呼ばれる「フェムト」です。それはグリフィスが転生した姿。
グリフィスがまだ人間で、ミッドランドの再生の塔の最深部に幽閉されていた時には、闇から表れた死霊たちに「許されざる者どもの王子」と呼ばれ、そしてゴッドハンドからは「渇望の福王」と称されていました。

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ゴッドハンドのそれぞれ五人が元は人間であることから考え、他のゴッドハンドが人間だった時とグリフィスが人間だった時を比べると、剣士としても一流であったグリフィスが、まず人間としての戦闘力は一番高いのではないかと思われます。
そして人間以上の存在であるゴッドハンドは、五人それぞれが強いのは当然ですが、この「剣士として一流であった」という点から、他の四人のゴッドハンドよりも、グリフィスが転生したフェムトが一番強いのではないかと考えることができますよね。
もちろん他の四人が人間だった時に強力な攻撃魔法などを習得していたという可能性も否定はできませんが、ひとつの物語として考えた場合、主人公に敵対するラスボス的な存在でもあるフェムトが新参者とは言え、やはりゴッドハンド最強なのではないでしょうか(必ずしもフェムトがラスボスとは限りませんが)。

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現時点で判明しているフェムトの能力は、蝕で鷹の団の団員を生贄に捧げて転生した際に使った力。手のひらで握りつぶすように前方の空間にあるものを丸ごと握りつぶしました。
そして通称ナメクジ伯爵が二度目の転生をしようとした時に、ガッツがフェムトに対して大剣「ドラゴンころし」を振り下ろしましたが、指一本動かさずにガッツを弾き飛ばしました。
更にガッツが左手の義手に仕込んだ大砲を放ちましたが、これも自身の手前で砲弾の威力を消失させています。
また、ガニシュカ大帝が二度目の転生をした時に対峙したフェムトの隙きを突き、髑髏の剣士がフェムトに一撃を見舞おうとしましたが、空間を歪めてその斬撃をからめとりました。
これらのことから、フェムトには空間を操ることができる能力があると言えます。

ゴッドハンドの恐るべき天使長「ボイド」

五人のゴッドハンドの中でも「天使長」と呼ばれ、リーダー的な存在、長的な役割を果たしているのが「ボイド」です。
剥き出しの脳髄、削ぎ落とされた耳と鼻、縫い合わされたまぶた、そしてめくれ上がった顔の皮膚の下からあらわになった歯茎。更には長大な腕に六本の指と、そのイカしたヴィジュアル、シブいキャラクターからファンが多いですよね。

ちなみにボイドのこの見た目は、映画「ヘルレイザー」のキャラクター「チャタラー」などが元ネタと考えられ、その他のキャラや世界観の設定などもこの「ヘルレイザー」から多く引用されているんですよね。

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さて、そしてこのボイドの強さですが、フェムトがゴッドハンド最強なのではないかということは前述しましたが、ボイドはあくまでも天使長ですから、その実力はもしかしたらフェムトをも凌ぐ強さであるということも考えられます。
また、やはりフェムト最強であったとしてもボイドは仮にも長である天使長ですから、フェムトに次ぐ強さではあるでしょう。そしてもしかしたら最期の最期で闇の鷹フェムトとガッツが手を組み、強大な力を持ったボイドを倒すなんて展開もあるかもしれないですね。まあ、これは少年漫画的大団円過ぎるので、ベルセルク的な展開とは言えませんが。

そしてボイドの能力的には、フェムトと似通っていますが空間を操ることができるようです。
グリフィスが転生した「蝕」の際に、髑髏の騎士がボイドの脳天へ剣を振り下ろしましたが、空間が歪み、その歪んだ空間が壺のような形となって、剣先がそのまま髑髏の騎士へと返ってきました。
この「壺の形に歪んだ空間」「相手に向けた剣が逆に出てきた」ことから、これはいわゆる「クラインの壺」を表したものと思われます。語弊を恐れずに簡単に言ってしまえば、中に入ったはずなのに外に出てしまうということで、「メビウスの輪」などと似た原理です。
フェムトもまた髑髏の騎士の斬撃を空間を歪めて回避していますが、フェムトの場合は更にガッツを弾き飛ばしたりと空間に力場を発生させているので、フェムトの方がやはりボイドより戦闘力は上なのかもしれません。しかしボイドの明かされていない能力はまだまだありそうなので、ボイドとフェムトではどちらが強いのかという点は今後の展開が楽しみといったところでしょうか。

妖艶なる胎海の娼姫「スラン」

「スラン」はゴッドハンドの中で紅一点のキャラクターです。基本的には半裸、というかほぼ全裸で胸や下腹部はさらけ出しています。これが悪魔のような翼で気持ち隠れているくらいで、完全に露出狂的なエッチなお姉さん。
この姿はいわゆる淫魔や夢魔と呼ばれる悪魔「サキュバス(インキュバス)」をモチーフにしていると思われます。サキュバスやインキュバスは様々な作品にエッチな悪魔のお姉さんとして描かれていることが多いので、みなさんもご存知でしょう。(ただしベルセルク自体ではインキュバスとして別個の夢魔が登場しています。)

そしてスランの髪の毛はギリシア神話の女怪メデューサ(ゴーゴン)とも似た感じですが、メデューサの髪が蛇であるのに対して、スランは触手のようになっています。
このゴーゴン三姉妹は魔女としても描かれることがあり、悪魔であるサキュバス的なスランの姿などからも、スランがゴッドハンドに転生する前の人間だった時代には、おそらくは魔女であったのではないかと予想できます。
そして魔女狩りにおける悲劇で、きっと真紅のベヘリットが発動し、ゴッドハンドへと転生したのではないでしょうか。

スランの強さですが、今のところ唯一ガッツが撃退できたのがスランなので、フェムトやボイドよりは戦闘力は低いのではないかと考えられます。ただし、撃退したと言ってもあくまでも獣鬼(トロール)の臓腑を依代として顕現したかりそめの姿。
ガッツとスランは「闇の領域(クリフォト)」にて対峙したわけですが、ガッツの義手に仕込んだ大砲で腹部に大穴を空けられ、「もっと もっとよ」とスランは喜び悶ます。
更にガッツがドラゴンころしでスランの体を貫くと、「アアアア・・・」と歓喜し、「・・・いい」と絶頂に達したかのように恍惚となり、「最高よあなた」とガッツに口づけをして散りました。

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このことから、ガッツがスランを一時的に撃退したとは言え、この時のスランとしてはお気に入りのガッツと戯れていただけであったとも言えます。また、ガッツがスランに向けて最初に放ったドラゴンころしによる渾身の一撃を翼のみで叩き落としているので、単純にパワーだけを見ても、やはりゴッドハンドだけあって人間を遥かに凌駕した強さを持っています。
能力的にはクリフォトを司っていることから、トロールや巨鬼(オーグル)を次々と出現させた場面が描かれています。いずれにしろ、スランのその真の実力はまだまだ計り知れません。

あざ笑う時空の傀儡子「ユービック」

常に「ケラケラケラ」と人を嘲笑うかのような態度を取っているのがゴッドハンドの「ユービック」です。二頭身ほどの短躯で宙を舞っています。
とりあえず戦闘力が高そうには見えませんよね。ゴッドハンドをRPGのパーティーに例えれば、補助スキル寄りのキャラかと思われます。しかし仮にもゴッドハンドですので、弱いということはないでしょう。常に浮遊して飛び回っていることから、剣や大砲などで打撃を加えるのは苦労しそうです。

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このユービックは蝕の際にグリフィスの潜在意識の原風景を見せたり、通称ナメクジ伯爵の過去のビジョンを娘テレジアに見せたりしていますので、時空や記憶といったものを操る能力があるようです。

黙する疫病の使者「コンラッド」

ゴッドハンドの「コンラッド」は、ユービックとキャラが被っている感がありますが、ユービックよりは重量感があり、その分だけパワーもありそうに思えます。ただし短躯で格闘戦向きではないと思うので、やはり何某かの能力はあるのでしょう。
このコンラッドは黙している場面が多いので読み取れない不気味さがあります。しかしユービックを肩に乗せて人間のお婆さんに扮装していたこともあるので(蝕でのグリフィスの原風景で)、意外と面白いキャラなのかもしれませんね。

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能力的には未知の部分が多いコンラッドですが、ペスト菌などを運ぶネズミの集合体として出現したことがあるので、「病や死」に直結した能力があるのかもしれません。そうなるとそれはそれで、非常に危険な戦闘力を持っていることになります。

『ベルセルク』ゴッドハンド天使長ボイドの正体を考察

髑髏の騎士との因縁

ゴッドハンドの中でもシブいキャラとして人気のボイドですが、特徴的なのは何と言ってもその異様な容姿です。完全に拷問でも受けているかのような状態のその顔
そしてその顔にこそ、ボイドの正体へのヒントが隠されていると思われます。

ゴッドハンドに敵対する者として描かれているのが「髑髏の騎士」。そしてその髑髏の騎士は、特にボイドとの間に浅からぬ因縁があるような描写がされています。

この髑髏の騎士の正体と目されていのが「覇王ガイゼリック」。「魔王」や「死を駆る王」との異名を持ち大陸を制覇した皇帝です。そしてネット上では、このガイゼリックによって拷問を受けていた賢者の正体がボイドであるという説が有力となっています。
ガイゼリックによって拷問を受けていた賢者がボイドだとすれば、かつて存在したミッドランドが滅亡したのは、ボイドがゴッドハンドに転生した際の生贄としてこの「国の滅亡」があったと考えられ、そしてボイドのあの拷問にでもあったかのような特徴的な容姿にも確かに頷けます。
現時点ではボイドと髑髏の騎士の因縁についてハッキリと記されてはいませんが、今後この二人の関係が明かされるのが楽しみですよね。

『ベルセルク』ゴッドハンド闇の鷹フェムトの目的とは?

渇望の福王と新生鷹の団

普通の少年のように一国を統べる王となる夢を持っていたグリフィス。それを手に入れるための手段としての傭兵であり、鷹の団だったわけですが、ガッツがグリフィスから離れたことで、そのグリフィスの夢は瓦解していきます。

その後、再生の塔にて拷問を受け、手足の健を切られ舌も切られ、喋ることも一人で立ち上がることすらもできないボロボロの状態となってしまったグリフィスですが、降魔の儀で鷹の団を生贄に捧げてゴッドハンドへと転生します。

更にガッツとキャスカの子である妖魔を取り込んだ卵型使徒によって受肉して現世(うつよ)へ顕現し、かつての救国の英雄「白い鷹グリフィス」として人種の隔たりや人間と使徒の垣根すら越えた国「ファルコニア」を打ち立てます。
この時点では人外の力を得て、人間だった時の子供の頃を夢を叶えた「王様ごっこ」をしているだけに思えますが、グリフィスのその目的は何なのでしょうか?

ここで法王庁の黙示録による闇の鷹に関する記述が気になります。「世界に暗黒の時代を呼ぶ者なり」というもの、そして闇の鷹は「盲目の白き羊たちの王」であるとも言います。
つまり、盲目的にグリフィスを崇めている人間たちにとって、暗黒時代とも呼べる恐ろしい災いがこの先に待ち構えているととらえることができるのではないでしょうか。

グリフィスは新生鷹の団で、本来ならば人間の敵となるはずである使徒たち人外のものを駆っていますが、そのグリフィスが今後どのような行動に出るのか、人間たちにとって本当に「光の鷹」となるのか(ならないと思いますが)、非常に興味深いところですね。

最強のゴッドハンドにガッツは勝てないのか!?

桁外れに強すぎるゴッドハンドたち。もはやガッツが人間の身であり続けたままで勝てるとは思えないほど、その戦闘力の差には開きがあり過ぎます。コンラッド、ユービック、そしてもしかしたらスランあたりは、狂戦士化で倒せそうな気もしますが、ボイドとフェムトにはこのままでは勝てないでしょう。
果たしてガッツはその手に勝利をつかむことができるのか!?ベルセルクの今後の展開から目が離せません!!