映画「エスター」あらすじ&結末ネタバレ!不気味な少女の正体は・・・

斬新なラスト、サイコすぎる少女で話題となった「エスター」ホラーじゃないのにホラー以上に怖い!少女の正体を見た時、きっとあなたも目をそらしたくなる!

映画「エスター」とは

2009年に日本で公開された「エスター」。原題は孤児という意味の『Orphan』で映画のジャンルはサイコ・スリラー!DVDなどのジャケットが、かなりインパクトあるものなので、本編を見たことがなくても、ジャケットだけは見たことある!と方も多そうですね。
配給はワーナー・ブラザーズ、監督は「蝋人形の館」などを手掛けたジャウム・コレット=セラ。そして「グリーン・マイル」「ショーシャンクの空に」のスタッフをしていたデヴィッド・レスリー・ジョンソンが脚本を担当。ジョンソンはエスターの他にも「タイタンの逆襲」なども原案・脚本を担当していますね!
もうここまで読めば、お分かりでしょう…どう考えても面白い作品だと!公開された当時、衝撃的なラストから口コミやメディアでも紹介された事が多かったエスターを、あらすじからラストまで振り返ってみましょう!

ホラーじゃないのにホラーに分類?

「エスター」のジャンルは先程もお伝えしたようにサイコ・スリラー…ですが、意外と“ホラー映画”だと認識されていたり、レンタルショップでも、ホラージャンルの棚に陳列されていたりします。
筆者も見る前まで、ホラー系の映画かと思っていましたが…見終わってみると、恐ろしいほどのサイコ・スリラー!作品タイトルからも分かるように“エスターという不気味な少女が問題を引き込む”のは想像できるかと思います。

少し昔の映画になりますが「ゆりかごを揺らす手」などが好きな方は、始終違和感なく楽しめそう!そして、本作の面白い部分は序盤から気になるポイントを散りばめているも、そこまで気にするような事ではない…
そんな見落としがが後に浮かび上がる「エスター」の正体に繋がります。あまりにも些細な事で、しかも子供特有のものでもあるので、このミスリードで視聴者の目を大きく逸らすことに成功しているのが非常に面白いところ。

映画「エスター」 ストーリーネタバレ1:コールマン家にやってきた養女「エスター」

コールマン夫妻は、死産してしまった3人目の子供の件を乗り越える事が難しく、また夫婦の関係も冷えている状態…妻のケイトは亡くした3人目の子供に注ぐはずだった愛情を、恵まれない孤児へ注ぎたいと聖マリアナ女子孤児院からエスターという少女を引き取ります。
エスターは9歳、ロシア出身の可愛らしい女の子。同年代の女の子よりもずっと大人びたエスターは、以前に引き取られた家が火事になり唯一生き残ったのが彼女でした。なので、養子に出るのはコールマン家が2回目…
絵を描くのを得意とし、聡明なエスターにコールマン夫妻は惹かれ、沢山の愛情を注げる子供と出会えた事に喜びました。

コールマン家には2人の子どもたちがいるが…

孤児院から養女となるエスターを引き取ったコールマン夫妻でしたが、彼らは既に2人の子供を持っていました。長男のダニエルと、妹にあたるマックス。ダニエルは、エスターは妹と称しているので、1歳上~でしょうか。
マックスは、先天性の聴力障がいがあり、音は僅かに聞こえる程度…普段の会話は手話で行い、補聴器は口元を読む為に使用しています。年齢は、学校に通っているのを見ると6歳程度だと思われます。
突然やってきたエスターに、マックスは喜びすぐに打ち解けて遊ぶようになりますが、ダニエルは彼女の風変わりな服装や態度などを嫌い、家族・妹とは認めていません。

映画「エスター」 ストーリーネタバレ2:「この娘“どこか”が変だ。」

歯医者が嫌い・クラシカルな服装を好む・首と手首にはリボン…そして、入浴の際には必ず鍵をかける…普通の子供と「どこか」違う、そんな違和感をはじめに感じたのはケイトと子どもたち。
学校に通う時も、まるでお姫さまのようなクラシカルな服装で登校し教科書の他には聖書を常備するエスターに同級生の子供たちは、まるで新しいオモチャを見つけたように、からかいはじめました。
そして、ある日事件が起きます…学校でダニエルが、エスターにわざと体当たりして彼女を転ばせました。聖書のページが飛んでエスターがそれを必死で拾う中、1人の女の子が首元のリボンに気づき、背後からそれを取ろうとした瞬間、けたたましい叫び声をあげ狂ったように目を見開くエスターの姿が。

そして、異変に気づき始めたケイトは…学校での事件が起きる前夜、入浴の際に鍵をかけていたエスターを叱ります。大人びているとはいえ、まだ9歳の子供…保護者からしたら、何か起きたら大変と感じたのでしょう。
そうでなくとも、ケイトにはマックスを死なせてしまうような事故を過去に起こしたこともありました。(この事件の事は後述します。)ケイトを安心させる為に『入浴中、歌をうたっていれば安心でしょ?』と言いケイトも承諾。
洗濯物をしまいに、エスターの部屋に入ったケイトは、チェストの中から聖書にはさまった一枚の写真を見つけます。その写真は、以前引き取られた家庭の主人…彼女の養父となった人物。

映画「エスター」 ストーリーネタバレ3:一人目の犠牲者は孤児院のシスター

風変わりな少女エスターの事を気にしながらも、ケイトとジョン(主人)の関係は修復しつつあるように思えましたが…ある夜、夫婦の営みをエスターに見られてしまいます。ケイトとジョンは事態を重くみて教育の場を設けますが、まるで効果なし。
その後、彼女をイジメたクラスメイトの女の子がすべり台から「落ちて」足首を骨折…女の子の父親はエスターが押したせいで落ちたと言いますが、事情を聞いたジョンはエスターは犯人ではないとケイトをなだめました。
そんな時、ケイトの元に一本の電話が…それはエスターがいた孤児院のシスター、アビゲイルから。ケイトから、滑り台で起きた事故の話しを聞き不審に思ったアビゲイルはエスターの過去を調べはじめ、驚くべき事が判明するのです。

以前の家族を襲った悲劇、火事は“放火が原因だった”

調べる内にみるみると出てくるエスターの不審な過去と素性…アビゲイルは、コールマン夫妻の家に訪れエスターは問題を引き寄せる子供だと伝えます。過去、喧嘩の現場には必ず彼女の姿が…そして盗難騒ぎの時も…以前に通っていた学校では、男のが転んだ拍子に持っていたハサミで顎を貫通した…など。
以前に引き取られた家庭は火事になってしまった…と、いうのはエスターを引き取った時に聞いていましたが、実は放火による火事で家族は全員亡くなっていた事が判明…犯人はもちろん見つからず…。
話しを聞いたケイトとジョンは、考え方による違いから口論に発展…ケイトはエスターに問題があると指摘し、ジョンは両親を亡くした「ただの女の子」だと、エスターに罪はないと主張。

アビゲイルの訪問に、表情をこわばらせたエスター…大人たちの会話を、盗み聞きした彼女は、マックスに「頼み事」をします。“シスターアビゲイルは意地悪い女、その女が私をさらいに来た”と…。
可愛らしく頼み事をされて、されなくてもマックスは「手伝う」しか道はありません。ジョンが所持する銃の金庫の鍵を手に入れ、マックスに銃口を向けながら「遊びたい?」と無表情で聞くエスター。その顔は9歳の子供の顔とは思えないほど冷めていました…。
雪深い田舎道の帰路についたアビゲイル、タバコをくわえほんのちょっとハンドルから手を離した時、車道に飛び出してきたのはマックスの姿。車はスリップし、慌てたアビゲイルはマックスの元にかけよります。その背後にはバールを持ったエスターがいるのに気付かず…

どうしてマックスはエスターの“犯罪”に手を貸すのか?

“兄妹が増えるの?”と、エスターを養女に迎える以前、マックスは新しい家族の事を待ちわびていました。夜寝る前には天国へ旅立った妹の絵本を読んでもらうのが好きな、優しい女の子…それが、どうしてエスターの犯罪に手を貸すようになったのか?
マックスが初めてエスターの狂気に気づいたのは兄のダニエルが、ほんの出来心からペイント弾で鳩を撃ち落とした時…鳩は当たりどころが悪かったのか、グッタリとして瀕死の状態に。慌てるダニエルをよそに、エスターは彼に石を手渡します。「あなたが撃ったからこうなった」
鳩を楽にしろと迫るエスターでしたが、ダニエルは出来ないと拒絶。マックスは瀕死の鳩へ平然と石を振り下ろすエスターに怯えた目を向けていました。

そして、エスターの事をバカにしたクラスメイトの女の子が、滑り台から落ちて足首を骨折した事件。マックスはこの時、落ちた女の子を見下ろす、滑り台の上にいるエスターの姿を見ていました。
その日の夕飯、怪我をした女の子について、ケイトとジョンから関係はあったのかと詰められるエスター。もちろん彼女は「やってない」と主張して、問題は解決せず重たい空気が流れます。ケイトはマックスに「事故が起きたところを見てた?」と聞くと「滑ったの」と答えます。
この1件で、ダニエルは益々エスターの事を不気味がり、暴言を吐いて怒ったジョンに、ツリーハウスに鍵をかけられてしまいました。落ち込むダニエルとよそにエスターは不敵な笑みを浮かべていました。彼女にとって、これほど“証拠を隠すのに最適な場所”は他になかったのですから。

アビゲイルを殺したエスターは、返り血がついた服をマックスのリュックに詰め込み、鍵を盗んでいたツリーハウスの床下に隠します…殺人に使用したバールも。マックスは、ここにきて自分が騙された事に気づき、怒りの表情を浮かべますが「あなたも共犯よ」と、詰め寄られ死体を隠す手伝いをした事実で弱味を握り両親への告げ口を防がれました。
兄のダニエルが、鍵をかけたはずのツリーハウスから出てくるところを見て不審に思い、マックスにエスターがしたことを両親に言おうと提案するも「助けてもらえない」と、諦めます。
滑り台事故の証拠になるであろうマックスの描いた絵や、アビゲイルをエスターが殺した絵は後にツリーハウスごと燃やされて証拠隠滅。しかし…エスターの恐ろしさはこれだけでは止まりません。後にマックスにとって大事な母、ケイトをも殺すと脅す強攻に出ます。

映画「エスター」 ストーリーネタバレ4:首と手首のリボン、歯医者嫌い…伏線は序盤にあった!

ケイトの元に一本の電話が…シスターアビゲイルが戻らず心配した孤児院からの連絡でした。そして、アビゲイルの変わり果てた姿が見つかり、ケイトはエスターの過去を聞いてから今までの事件に彼女が関与している事を確信します。
しかし、ジョンは…ケイトの話やアビゲイルの話しを聞いてもエスターに疑いを持たず、逆にケイトへ不信感をつのらせていくのでした。そして、遂にエスターの出生が明らかになる時…孤児院に来る前、エスターはロシア出身だと言っていましたが…
ケイトは、エスターの持つ聖書に残された「サールン・インスティテュート」の文字…調べてみるとそこはエストニアの精神病院だったのです。

妻の話しを信じない夫、それには過去の事件が関係していた

10年前、夫のジョンは浮気をしていました。それをケイトに告白したのは2年ほど前…そして、妻のケイトは過去、一時アルコール依存症になり、ちょうどその頃マックスが事故にあいます。
事故にあった時期は詳しく語られていないものの、ジョンの浮気を告白されたのをきっかけに依存症になったという見方が自然ですね。ケイトが酒を飲んでいる最中、池に落ちてしまったマックス…叫んだり泣いたりする事はできても「たすけて」という言葉が話せない彼女を救ったのは家にいた夫のジョン。
それからというもの、マックスの事件をきっかけに断酒をしたケイト…しかし、エスターの事で魔が差しワインを2本買ってしまいます。そして、マックスを巻き込む大変な事故を起こしてしまい…もちろんこれもエスターが仕掛けた事です。

飲んではいないけれど、ワインを買った…そしてマックスの命を2度も危険に晒した…この事が決定打となり、ジョンは自分の妻のケイトよりもエスターのことを信じることに…飲酒を疑われたケイトは、1週間のセラピーに行くことを強要…拒むなら離婚だと言い捨てます。そして、家族を襲う悲劇が…
妹から真実を聞いたダニエルは、単身ツリーハウスへと乗り込みアビゲイルを殺した証拠を探し始めました。しかし、これをエスターが見逃すはずもなく…両親には「助けてもらえない」と怯える妹を思いながら必死に証拠を探していた時、静かに声をかける者が…
「これを探してるの?」

映画「エスター」 ストーリーネタバレ5:エスターの本当の姿に思わず悲鳴!

エスターの手によって瀕死の重傷を負ったダニエル…家族は病院で今後の事について話し合いますが、ケイトはエスターがダニエルを殺そうとした事を察知。ジョンに必死で訴えかけるも医師たちから鎮静剤を射たれて眠らされてしまいます。そして、ケイトを置いてジョンとマックス…そしてエスターは家に戻ることに…。
ケイトは携帯のコール音で目覚め、着信相手はエストニアの精神病院「サールン・インスティテュート」の医師からでした。そして語られるエスターの正体…本名はリーナ・クラマー…彼女は患者の中でも特に危険な存在だった為、拘束されていたと伝えられていたケイト…。
目立つ部分なので目に入らないはずはないと続けられた言葉に、エスターの首と手首のリボンを思い出しました。医師の話によると、彼女はわかっているだけでも7人を殺している凶悪殺人犯だったのです。

まずエストニアの家族の引き取られた後に、主人を誘惑するも失敗して家族を皆殺し…そして家に火をつけたそうです。病院へ連れ戻された後、1年半後に失踪…そして、アメリカへと渡って、そこでも里親殺人を働いていたという事が判明。
医師は、家族たちを避難させ警察を呼んだほうが良いと指示…その理由は“彼女は子供ではない、大人の女性だから”とケイトに告げます。エスターは下垂体機能不全という病気で発育不全の為、見た目は子供ですが実年齢は33歳。
33年間大半を子供の姿で過ごしてきたエスターは、愛を注がれると言っても「子供」としての愛情しか知らず、年相応の男女の愛を求め、里親を誘惑していたのです。

ケイトは真実を知り、夫と子供をエスターから守る為に家へと向かいますが…その頃、家では疲れ切ってしまったジョンは酒を煽りエスターと共にいました。エスターは黒いドレスを着てヒールを履き見ようによっては「大人の女性」に見えなくもない姿でジョンを誘惑。
慌てた彼はエスターを叱りつけ、ケイトの言っていた「異常性」を、やっと感じるも時既に遅し…ジョンから拒絶されたエスターは、全てを終わらせる事を決意。ケイトが家に戻ると、家の中は暗くリビングには変わり果てたジョンの姿が…
泣き崩れるケイトでしたが、娘のマックスの安否を確かめる為、エスターを探すも車の音でケイトが帰ってきたことを知ったエスターは不敵な笑みを浮かべながら、まるでゲームを楽しむかのように2人を追い詰めていきます。

間違いなく2000年代を代表するサイコスリラー作品!

最後までネタバレしてしまうと、映画を見なくてもいいかな~と、思われてしまいそうなので肝心なところは伏せますが、結論からいうと…これはハッピーエンドなのか?という印象が強い映画でした。
家族がジワジワと侵入者によって崩壊していく映画は多いですが、まさかエスターの正体が子供ではなく大人…しかも33歳だったとは!と、この部分は非常に面白いところ。歯医者を嫌がるのも、歯を見られてしまうと実年齢が分かってしまうからだったんですね。
エスターは普段入れ歯をしていますが、その下は治療を受けずに過ごしてきた為、虫歯が原因なのか大分黒い歯をしていました…そして、リボンでカモフラージュする為にクラシカルな服装をしていたのかな?と、思う部分も。

ジョンに拒絶された後は、入れ歯をとりメイクを落とし…そして服装をロンTにジーパンとマジモードにお色直しした彼女、ここで凄いのが、入れ歯をとると子供の顔から実年齢の33歳に相応な顔つきになるところですね。もちろん、老けメイクなどもしているでしょうが、口元が痩せた感じがリアル。
手慣れた手つきで銃を扱うあたり、7人(アビゲイルとジョンを入れると9人?)を殺してきた貫禄も伺えました。見始めた頃は、サイコパスな子供なのかな?と、意外に単純だと感じましたがラストの落ちで一気に、魅了されました。

それまでの細かな演出や伏線を綺麗に回収して終わる本作、ラストは2パターン描かれており「もう1つのラスト」はDVD/BDでの特典となっています。筆者は個人的に、もう1つのラストのほうがお気に入り(笑)
もし、続編が出るのならエスターが最初に殺した家族たちの話しや、どうして「異常性」が目覚めてしまったのかなど…彼女の過去を知ることができる作品がみたいな~と、思うのですがいかがでしょうか?
長くなりましたが「エスター」この作品は、本当に面白い。色々な場所でも評価が高い映画ですが、文句なしに5つ★!1つ気になるのは、ラストの戦いで5発しか撃てないはずの銃ですが、よくみると…と、いう部分(笑)もし見逃してしまった方は、是非ラストの戦いを振り返ってみてください。
エスター (吹替版)
エスター (吹替版)
posted with amazlet at 17.10.03
(2013-11-26)
売り上げランキング: 21,658

エスター [Blu-ray]
エスター [Blu-ray]
posted with amazlet at 17.10.03
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント (2010-11-03)
売り上げランキング: 5,411