映画「キャストアウェイ」あらすじ&結末ネタバレ 全てを奪われた男の物語

映画「キャストアウェイ」のあらすじを4つのパートに分けてネタバレ込みで紹介していきます。またパート毎には筆者の解説を入れていきます。映画「キャストアウェイ」のあらすじをザックリと知りたい人などはぜひ読んでいって下さい。

映画「キャストアウェイ」とは

映画「キャストアウェイ」は2000年公開のアメリカ映画です。監督はあの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の監督を務めたロバート・ゼメギスが担当しています。
また主演を「ダ・ヴィンチ・コード」(2006)や「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(2002)に出演したトム・ハンクスが演じています。ちなみにロバート・ゼメギスが監督を務め、トム・ハンクスが主演を務める映画には「フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)もあります。
本作は「第58回ゴールデングローブ賞では主演男優賞(ドラマ部門)」を受賞し、またアカデミー賞では主演男優賞と録音賞にノミネートされています。ちなみに本作を抑えて主演男優賞を受賞したのは「グラディエーター」のラッセル・クロウです。

ちなみに吹き替えにも注目すると、主人公のチャック・ノーランドの吹き替えを担当しているのは井上和彦さんです。アニメ「夏目友人帳」のニャンコ先生でもお馴染みの声優さんですね。
ニャンコ先生とは違った声色で演技をされているので、ニャンコ先生だけで井上和彦さんを知っている方はビックリされるかもしれませんね。またスタン – ニック・サーシー役は石塚運昇さんが吹き替えを務めています。
石塚運昇さんはアニメ「ポケットモンスター」のオーキド博士役やアニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」のヴァン・ホーエンハイム役を務めている声優さんです。

映画「キャストアウェイ」のあらすじを紹介

さて、ここからは映画「キャストアウェイ」のあらすじを4つのパートに分けてネタバレ込みで紹介していきます。またパート毎には筆者の解説を入れていきたいと思います。
映画「キャストアウェイ」のあらすじをザックリと知りたい人などはぜひ読んでいって下さい。ただし、本記事には映画「キャストアウェイ」のストーリーに関するネタバレが含まれています
以降も本記事を読む方はその点を事前にご了承の上読み進めて頂きますようお願いいたします。

映画「キャストアウェイ」ストーリー1:時間に厳しい男チャック・ノーランドの日常

フェデックスのシステムエンジニアであるチャック・ノーランド(ノーランド)は仕事柄か大変時間に厳しい男であった。部下には「時間は炎だ。下手をすると大やけどをする。だからこそ、どの営業所にも時計がある。
生き残るも死ぬも時間次第。常に今何時か考えろ。そして決して時間に遅れるという罪を、犯すような真似はしてはならない。」と喝を入れ、仕事中にトラックが壊れた際には子どもの自転車を盗んで荷物を届けるほどだった。
しかし、決して人としての感情が無い訳ではなかった。ある年のクリスマス・イヴ。仕事でフライトする前に彼は恋人であるケリー・フレアーズ(ケリー)からクリスマスプレゼントを受け取る。プレゼントの中身は懐中時計だった。

そして、懐中時計の蓋の裏にはケリーの写真が付いている。ノーランドはこの時計の時間をメンフィス(ケリーの居るところ)に合わせるのであった。一方ノーランドもケリーにプレゼントを渡していた。プレゼントしたのは日記帳とポケベル、そしてハンドタオルだった。
しかし、ハンドタオルはケリーをわざとガッカリさせる布石であり、ノーランドはフライトの直前にケリーに中身は婚約指輪と思われる箱をプレゼントする。そして箱は大晦日の晩に開けると良いと言うのであった。(大晦日は2人が一緒にいれる時間)
ロマンチックなサプライズにケリーは喜ぶ。そしてノーランドはケリーとの絆を約束し飛行機へと乗り込むのであった。

【解説1】フェデックスとは

主人公が勤める会社「FedEx Corporation」(フェデックス・コーポレーション)は世界最大手の物流サービスを提供する会社です。従業員は2008年時点で25万人という数で、ヤマト運輸2016年時点の従業員数の1.7倍もの規模になります。
主人公は本パートで現場の物流センターにいますが、こうして現場で仕事をするとどうしても時間に厳しくなってしまうのは致し方無いかなと思ってしまいます。
場所にもよるでしょうが、物流センターでは秒刻みで動かないと荷物の山が築かれアラートが鳴るような世界ですからね。そんな仕事場でノーランドの本パートでの性格は築かれていったのかもしれません。

映画「キャストアウェイ」ストーリー2:飛行機の墜落と無人島生活の始まり

クリスマスを明日に控えたこの日。幸せいっぱいの気分でノーランドが乗り込んだ飛行機は太平洋の海に突っ込んでしまう。そして太平洋の荒波の中、救命ボートで何とか命を繋ごうと努力したノーランドを迎えたのは無人島であった。
ノーランドは誰かの助けが来るまではその無人島で生活することにする。砂浜に木の棒で「HELP」という文字を作り、ヤシの実の液体を飲み、草をクッション代わりにした靴を作った(機体が落ちる直前、ノーランドはリラックスのためか靴を脱いでいた)
また嵐の日は洞穴で雨と風と雷を凌ぎ、そして無人島に一緒に流れ着いた誰かから誰かへと送られるはずだった包みとその中にあるものを有効活用し、助けが来るのを待っていた。

ある夜、ノーランドは海の遠くの方で船のものと思しき光を発見する。しかし、必死の叫びは届かずノーランドは救命ボートを光の方向に漕ぎ、自力で船に近づこうとする。
しかし、途中の波が高く、ノーランドはそれを越えることができなかった。そして船はノーランドを発見することなく去っていくのであった。

【解説2】無人島の友人ウィルソン

本パートで準主役と言っても過言ではない存在が登場します。それはバレーボールのウィルソンです。ノーランドはある日、これまでの無人島生活で拾ってきた包みを一斉に開け始めます。
それは機体の中にあった荷物で無人島に流れ着いたもので、ノーランドも最初は仕事に関する使命感みたいなもので集めていたと思うのですが、生きるために止む無しと判断したのか全て開けてしまいます。
で、このいくつかの包みがノーランドの役に立ちます。インラインスケートはブレードの部分が鏡代わりに使われたり、虫歯の治療に使わたりします。またビデオテープのテープの部分は後にノーランドの脱出用の筏の材料に使われます。

このように包みの中のアイテムはノーランドの役にたっていくのですが、その中にはウィルソン(メーカー名)と書かれたバレーボールもあります。このボールはノーランドの孤独を紛らわす友人になります
ノーランドが火を起こそうとして手を怪我した時、このバレーボールを思い切り投げて怒りや絶望を晴らそうとします。そして、その時についた手形の血痕がそのバレーボールに付着し、ノーランドはその血痕を削って人の顔をした絵に仕上げます。
そして、4年間ノーランドは口の無いウィルソンと日々会話を楽しむようになるのです。もうほぼノーランドの自問自答みたいなものですけどね。

さて、ウィルソンは当然感情は無いわけですが、ノーランドのウィルソンへの扱いが完全に人のそれと変わらないので、観ているこっちまでウィルソンに感情があるかのように思ってしまうのがこの映画の不思議な魅力です。
ノーランドが海に流されたウィルソンを救えず号泣する別れのシーンがあるのですが、このシーンは本当に泣けます。バレーボールなのに、です。このシーンのためにぜひ「キャストアウェイ」を鑑賞して欲しいと思えるくらいです。
なので、ぜひ映画「キャストアウェイ」を鑑賞する際はウィルソンに注目してみて欲しいです。

映画「キャストアウェイ」ストーリー3:4年後

無人島に流れ着いてから4年の歳月が流れていた。相も変わらず誰もノーランドを助けには来なかったが、ノーランドは1人で生きていくのに比較的苦労はしなくなっていた。かつて包みの中にあったバレーボールのウィルソンにはノーランド手製の髪の毛がついていた。
そんなある日、騒音で目が覚めたノーランドはその騒音の主を確かめるべく騒音のする場所に行く。騒音の主は「トライマート社ベイカーズフィールド」と書かれた仮設トイレの外壁のようなものだった。これが岩礁に当たる音がノーランドの眠りを妨げていたのである。
ノーランドはこの外壁によって無人島からの脱出ができるかもしれないと考える。そして木と外壁、そして木の皮でつくるロープや包みの中にあったビデオテープを使って筏をつくるのであった。

そしてノーランドは相棒のウィルソンと大海原へ乗り出すのであった。無人島を囲む高い波がノーランドを襲うが、外壁を盾にすることによって彼らはとうとう無人島を囲む高波という難所をクリアするのであった
しかし、辛い別れもまたノーランドを待っていた。それはウィルソンとの別れである。ウィルソンはノーランドが気づかない間に海に流されてしまい、それにノーランドは気が付き助けようとするが、助けることはできなかった。
そして、流されていくウィルソンに大声で謝罪の言葉を述べながらノーランドは号泣するのであった。しかし、ノーランドは1人になっても生きることを諦めず、最後は船に拾われ、命を繋ぐことに成功するのであった。

【解説3】トム・ハンクスの役者魂に脱帽

このパートでは無人島生活に入ってから4年後のノーランドが描かれています。さて、このパートで注目すべきはノーランドの身体です。前のパートではちょっとメタボリックな体質だったのがこのパートではかなり痩せています。
物語からすれば4年も食料が満足にない無人島で生活していたわけですから痩せていて当然なわけですが、だからといって簡単に人は痩せられるわけではありません。しかも視聴者にハッキリと激ヤセしたことを伝えるレベルのダイエットとなると相当な努力が必要だと思われます。
しかし、その部分をトム・ハンクスはクリアしているのです。で、どれくらい痩せたかというと22キロ痩せたそうです。22キロですよ。すごい。努力によって22キロ痩せ、物語のリアリティを少しでも増そうするトム・ハンクスの役者魂に脱帽です。

映画「キャストアウェイ」ストーリー4:4週間後

ノーランドは飛行機でメンフィスに向かっていた。ケリーは既に別の人間と結婚しており子どももいたが、ノーランドはメンフィスにいるケリーに会うことにしていた。しかし、結局はケリーとは会えなかった。
ケリーの気持ちを考えてケリーの夫はまだ会うのを待って欲しいとノーランドにお願いし、一方的に去っていったからだ。ケリーの夫が去った後、ノーランドが窓から外をみるとそこにはケリーとケリーの夫がいた。ケリーは取り乱し夫はそれを宥めていた。

そしてノーランドはある日ケリーの家を訪ね、出迎えたケリーにあの日貰ったクリスマスプレゼントの懐中時計を返すのであった。「家族の宝物は家族が持ってるべきだよ」と言って。
そして2人は互いにまだ愛し合っていたが、ケリーには夫も子どももいた。だから2人は互いに違う道を行くことにするのであった。悲しい状況の中、それでもノーランドは明日をどう生きるかについてこう述べるのであった。
「これからどうすべきか分かってる。息をして生きるんだ。明日も陽は昇るんだからな。潮が何を運んでくるか分からない」

【解説4】それでも生きるんだ

ケリーと結ばれるチャンスを永遠に失ってしまったノーランドが物語の終盤にこぼす「これからどうすべきか分かってる。息をして生きるんだ。明日も陽は昇るんだからな。潮が何を運んでくるか分からない」という言葉が印象的なパートです。
不幸も幸運も同じように誰に、いつ、どのような形で訪れるかは分からない。そして止まない雨はない。だから愛する人を失なっても決して絶望はしない。そんなノーランドの強く前向きな考え方が伝わってくるセリフとなっています。
このセリフは本当に多くの人に注目して欲しいですね。辛い時にこのセリフを思い出すだけで「明日も頑張って生きよう!」という気持ちになれる気がします

失った4年の日々と愛は戻らない。それでも新しい未来は待っている

ここまで映画「キャストアウェイ」のあらすじを4つのパートに分けて紹介し解説してきました。いかがでしたでしょうか?本作は主人公が不慮の事故で4年を無人島で暮らすことで時間も愛も失ってしまう物語です。
しかし、何故かこの映画を観た後は心は温かく前を向きそこには希望の光があるように感じるのです。それはきっとどれだけ苦しくても生きていけることと愛を失っても希望も未来もあることをノーランドが示してくれているからだと思うのです。
生きることに対する希望を失ってしまっているような人はあらすじで満足せず、ぜひ本作を1回観てみることをオススメします。ということで今回はここまで。お付き合いありがとうございました。