「僕だけがいない街Re」外伝をネタバレ解説!僕街最後のピースがここに

大人気漫画「僕だけがいない街」。その9巻に収録されている「僕だけがいない街Re」外伝をネタバレしながら解説しちゃいます。

語られるミッシングリンク『僕だけがいない街Re(外伝)』とは

大人気漫画「僕だけがいない街」とは?

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「僕だけがいない街」はヤングエースで連載されていた漫画で、作者は三部けいさんです。時を遡る能力=リバイバル能力のある主人公「藤沼悟」が現在を変えるため、過去に遡って奮闘する姿を描いた人気サスペンス漫画です。完結しているので一気読みもできますよ!
これ本当におもしろいんですよ!伏線とか本当に巧妙に仕掛けられていて、読み終わったあとにその伏線の場面を確認しにもう一回読むとかしましたよ。アニメ化、映画化もされている作品で、それぞれ別のエンディングが用意されているのでそれぞれの違いも楽しめますよ

本編で語られない人間ドラマが読める!

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「僕だけがいない街」は三部けいさんの人気作品でご存知の方も多いですね。本編は8巻までで完結しているのですが、9巻もでています。この9巻が「僕だけがいない街Re(外伝)」を収録した作品になっているんです。この9巻も読みごたえがあるんですよ。
「僕だけがいない街Re(外伝)」では、本編では語られなかった人間ドラマにスポットが充てられている短編のストーリーが描かれているんですね。確かにこれが、本編に入るとちょっと間延びしてしまうような気もしますしね。ですが!これがあるとないじゃ全然ちがうんですよ!

『僕だけがいない街Re(外伝)』 見どころ1:悟の周りの人物達の短編集

雛月加代、小林賢也、藤沼佐知子、片桐愛梨にスポットをあてたストーリー

この「僕だけがいない街Re」外伝は悟の周りにいる人たちにスポットが充てられたストーリーなんですね。悟がこん睡状態に陥ったあとの雛月、ケンヤの物語、悟と母佐知子の物語、ヒロインの片桐愛梨が悟に出会うその日のお話となっています
本編のような、派手さや息をのむような展開ではありません。ですが人の温かみや成長する姿なんかを感じられるお話なんですよ。それぞれのキャラクターが実はすごく作りこまれていることが、これを読むとわかるんですね。また本編も面白くなること間違いなしですよ。

『僕だけがいない街Re(外伝)』見どころ2:雛月加代 前に進むための物語

毎日献身的に病院に通うようになる雛月

外伝最初のストーリーは悟がこん睡状態に陥ってからの雛月の様子が描かれています。教室で八代からクラスメイトに悟が意識不明の重体になったことが知らされ、教室の中は悲しみに包まれました。そして一般病棟に移れるようになってから雛月は悟のお見舞いに行きます。
あの快活そうな悟のお母さんの憔悴しきった様子は、胸が痛くなりましたね。悟の前で明るく話しかけ、雛月は毎日病院に通うようになります。悟の母を「お母さん」と呼び病院に来ると「ただいま」といっている姿から、雛月にとってここは家族のいるところという意味合いがあったのかもしれませんね。

突然の別れと未来への決意

中学にあがってからも雛月は部活もせずに毎日病院に通い続け、悟の母もケンヤも心配していました。雛月は悟に助けられたおかげで仲間もできて変わり始めていましたが、悟が眠りについてしまったことで、また踏み出すことができなくなってしまったんですね。
そしてある日、雛月に何も告げずに悟は転院してしまいます。ケンヤから悟の母の手紙を受け取り、そこには献身的な行動への感謝と雛月の今を大切にしてほしいと願う内容が書かれていました。そして雛月は悟との約束のクリスマスツリーの下で、明るい未来へと踏み出す決意をします

『僕だけがいない街Re(外伝)』見どころ3:小林賢也 家族の愛を知る物語

なんでもできるけれど満たされない気持ちを抱えていた

二番目は悟の親友のケンヤの話です。ケンヤといえば、初めは子供らしからぬ雰囲気を持っている少年という印象があり、よく周りを見ているんですね。リバイバルした悟を除けば、その年齢の子供のなかでは一番大人びています。どちらかというと冷めているようにも見えますね。
ケンヤはやれば期待通りの結果をだせるし、将来の目標をもっているし「自分だけが特別」という思いを抱いて、周りと自分は違うって思っていたんですね。一番になることに喜びを感じる一方で、どこか虚ろな気持ちになる自分にも気が付いていました

ひとりではなかったことを知ることができたケンヤ

悟や仲間と過ごすことで「自分だけが特別じゃない」ことに気が付いていきます。そして雛月の虐待のことで何も行動を起こさなかったケンヤと違い、悟がどんどん関わっていく姿をみて、悟と対等な存在になりたい気持ちがケンヤを大きく成長させてくれました。
しかし悟がこん睡状態になりケンヤも目標を一度は見失いましたが、犯人を見つけ出すことを決意します。書斎に忍び込み早まった行動を父に諫められ、勉学に励むようになり、自分のために貯金をしてくれていた母の姿に両親の愛情の深さを知るのです。

『僕だけがいない街Re(外伝)』見どころ4:藤沼佐知子 子供を思う母の物語

母佐知子から見たリバイバル後の悟のこと

三番目は悟の母、藤沼佐知子目線のストーリーです。そしてリバイバルした後の悟との生活について、母の視点で語っていますね。いきなり標準語を話すようになったこと、一人称が変わったことに違和感を感じていました。
それを佐知子は習慣である日記に書き記しています。小さい頃はアニメや何かのキャラクターの真似をしてしゃべり方を変えることもありますが、しゃべり方以外にも違和感を感じるくらいには普段と違ったんでしょうね。母親ってどんな人でも子供のこととなると鋭いですからね

悟のトラウマ 他人や物、動物に執着しなくなった原因は両親の離婚

悟がものや人に執着しなくなった原因を、母の佐知子は離婚にあると考えていて「大切なものを失った」と表していますね。悟がかなり小さいときの出来事のようですが、こういった出来事は心に深く残ってしまいますね。
子犬を拾ってきたお話があるのですが初日は世話をしたものの、それ以降は世話をしなくなってしまい、3日後に犬は病気で弱って死んでしまいました。それを見ても泣かない悟を見て「本気で向かっていって失う怖さ」から自分を守るためではないかと、母の佐知子は悲しくも感じたようです。

悩み葛藤する母は、子供の成長をやさしく見守る

ある日、雛月と一緒に帰っている姿を見て尾行します。そこで悟が雛月の母親と口論する姿や夜中に雛月を家に連れてきたり、悟が途中で投げ出さなかった覚悟を見て子供の成長を感じるとともに最後まで付き合うと腹をくくった母の姿がありました。
悟の母の佐知子はかっこいいお母さんのイメージでしたが、やはり子供のことには日々悩みこれでいいのかと模索して葛藤している人間らしさを感じましたね。こうした本編では読めないストーリーが読めるのが「僕だけがいない街Re」外伝のうれしいところですね!

『僕だけがいない街Re(外伝)』見どころ5:片桐愛梨 悟に再び会うまでの物語

最終回の一日を愛梨の視点で読む

#僕だけがいない街 #愛梨

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愛梨は夢であるカメラマンを目指し、数年前からデザイン事務所に勤めています。リバイバル前に悟に話していた夢をかなえたのかなと思いきや、実際には上司に自分の写真を認めてもらえず、仕事を辞めてしまうんですね。
最後はヒロインの愛梨のストーリーです。このお話に登場している姿は23歳くらいでしょうかね。本編では天真爛漫な雰囲気のある愛梨も、年齢を重ねて落ち着いた姿で登場しています。世間の荒波にもまれて、挫折を味わっている姿はリアリティがあると思いますね。

『僕だけがいない街Re(外伝)』見どころ6:悟以外の人物の胸のうちが読める!

丁寧に作りこまれているからいきてくるキャラクターたちの言葉

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この「僕だけがいない街Re」外伝の9巻があるからこそ、ただのサスペンスミステリーで終わらないわけですね。本編では描かれないキャラクターたちの心の葛藤だったり、悟とかかわることで変わって成長する姿をじっくりと見ることができるんです
命を救われた雛月がまた新しく未来に踏み込もうとする姿、どこか引いた場所で見ていた世界が変わったケンヤ、子供の成長を感じられた佐知子と「僕だけがいない街Re」外伝を読むとリバイバルした後の悟が、踏み込むことで周りの人間に与えた影響はとても大きかったんだなって改めて感じますよね。

読んでから感じ方が変わったセリフ「でももし悟がまたひとりで戦おうとしているのなら、俺たちも連れて行ってほしい」

悟が目を覚ましてからの話の中で、ケンヤが悟に言った言葉ですね。外伝を読んでいないときには、昔も一緒に戦った友達だから、今回もみんなで力を合わせて戦おうって言葉だと思っていたんですよね。そんな簡単な気持ちじゃないんですね。
「僕だけがいない街Re」外伝を読んでからだと、悟にもっていた憧れやおなじ目線で立ちたいと思っていたケンヤの気持ちや、犯人を追い詰めるための準備をずっとしてきた今のケンヤだから言えた言葉なんだろうなと思うようになりましたね。

サスペンスミステリーなのに家族愛を感じられる作品

「僕だけがいない街Re」外伝を読んでからもう一度本編を読みたくなる

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「僕だけがいない街Re」外伝はそれぞれの視点で描かれているので、その登場人物の胸の内を知って、同じシーンを見るとまたストーリーにぐっと厚みが増すんですよね。外伝を読んだ後にもう一度本編を読むと、また感じ方が変わるんじゃないかなと思います
あれだけ引き込まれる本編の後に、悟とかかわった人たちの人間模様がこうして読めるなんともお得な一冊だと思いましたね。そしてこれを読むと、本編で言っていたキャラクターたちのセリフのバックグラウンドみたいなのが見えてきて、本当におもしろいです
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