タッチの南はあざとすぎるヒロイン?本編を振り返って真相に迫る!

漫画家・あだち充先生の代表作「タッチ」のヒロイン・浅倉南は、男性たちを虜にしてきたキャラクターとして有名です。女性からは「あざとすぎる!」と賛否両論がある浅倉南は、本当にそうなのか本編を振り返りつつ検証していきます。

『タッチ』とは?

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1981年〜1986年まで「週刊少年サンデー」で連載された野球がテーマの漫画「タッチ」は、「みゆき」「ラフ」などを手がけた漫画家・あだち充先生が生み出した大ヒット青春マンガです。これまでに原作本は累計発行部数数1億万部を突破という偉業を果たしています。
「タッチ」のラブコメディ要素も多く散りばめたれたストーリーは、普段少年漫画を読まない女性たちにも支持を獲得していきました。1985年には、フジテレビのゴールデンタイムでアニメ「タッチ」がスタートし、原作漫画を忠実に映像化したことで高い評価を受ける「青春ラブコメの金字塔」的な作品になりました。

アニメ版も大ヒット

アニメ版「タッチ」では甲子園を目指す3年間を全て放送し、1985年には劇場版「タッチ 背番号のないエース」、1986年「タッチ2 さよならの贈り物」、1987年「タッチ3 君が通り過ぎたあとに」が制作されます。フジテレビでの放送が終了した後には、放送権が日本テレビに移り、夏の高校野球大会が開催される時期になると再放送がされていました。
1998年には「タッチ Miss Lonely Yesterday あれから君は…」、2001年には「タッチ CROSS ROAD〜風のゆくえ〜」のスペシャルを2本放送し、常に新しいタッチファンも獲得しています。放送が全て終了してもCSやローカルテレビなどでも幾度となく再放送され、その世代を問わない人気の高さを如実に伝えています。

「タッチ」あらすじ

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双子の兄・上杉達也と弟・上杉和也と同時期に生まれた浅倉南は、家が隣同士ということもあり、家族ぐるみで仲良く過ごしていました。兄妹のように育った彼らは、お互いの家の真ん中に3人の勉強部屋を作り同じ高校に進学します。
達也はいつもフラフラしているやる気のない高校生になり、和也は野球部に入部、南は和也をサポートするために野球部のマネージャーになりました。和也も南も達也と一緒に野球部で汗を流したかったのですが、達也はなぜかボクシング部に入部。和也に気を使って野球部に入ることはありませんでした
そんな3人の高校生活の中、和也は1年生ながらピッチャーを任されます。大会当日、子供を助けるために、和也は交通事故に遭い亡くなってしまいました。和也の遺志を受け継ぎ、達也は野球部に入部し、甲子園を目指すことになっていきます。

『タッチ』浅倉南とは?

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ヒロインの浅倉南は、成績優秀でよくスタイル抜群の女子高校生です。中学時代はバレー部に所属し、明青学園進学後には、甲子園を目指すために野球部に入部した和也をサポートするためにマネージャーとして入部します。
部員たちには美貌と明るい性格からアイドル的な人気を獲得。その後美貌と運動神経がいいことから、新体操部のキャプテンのピンチヒッターとして大会に出場し、新人ながら3位入賞してしまいました。母親を幼い頃に亡くし、父親と2人暮らしで喫茶店「南風」を営み、上杉家と共同で大型犬「パンチ」を飼っています。
頼りにされると断れない性格で、一度決めたら熱心に取り組む姿勢を持っている真面目な性格です。男性に対しては臆することなく自分の感情をぶつけるので女性層には賛否両論があるキャラクターだといえます。

『タッチ』浅倉南のあざといポイント①家が喫茶店「南風」

父親の経営している「南風」は、家族2人分の生活程度を賄うなら維持できるサイズの小規模な喫茶店です。南は店の経営状態を知っているので、看板娘としてウエイトレスや皿洗いなどを手伝ったりすることもあります。
「南風」のナポリタンは、南が作り和也と達也にストーリー上で食べさせているため有名になったメニューです。新体操でマスコミに取り上げられるようになってからは、お店に立つことは新体操の練習が多忙になり少なくなりました(南の代りに達也がバイトしている)。それでもファンは南に会えると思って訪れることも多くなっていきます
ちやほやしてくれるファンと店で遭遇すると、さらりとすり抜ける技も持ち合わせていました。学業も優秀で部活動も素晴らしい成績を残しながら、父親の家業も手伝う女子高校生…。そんな完璧なところも南のあざといポイントだと言われてしまうんでしょうね!本人に自覚はありませんが!

『タッチ』浅倉南のあざといポイント②南の新体操にメロメロ!

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野球部のマネージャーだった南は、新体操部の友達に大会前に負傷したキャプテンのピンチヒッターとして出場されるようにお願いされました。最初は断っていましたが、頼まれると嫌とはいえない性格の南は渋々了承し、大会に出場したらマネージャーに戻るつもりで挑みます。
やるとなったら完璧にこなそうと考えるため、大会では3位入賞(!?)という偉業を達成。明青学園の男子生徒はもちろん、イケメン・新田明男や他の高校の男子生徒たちみんな南にメロメロになっちゃいました。南の美貌からして出場をすれば、注目されるのは当たり前と誰もが思ったことですが、南本人は騒がれている自覚はほとんどありません。

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短期間の練習をしただけで大会で入賞、大型新人として雑誌には特集ページが組まれ、どんどんスターの道を進んでいく南のシンデレラストーリーが「ありえない!」と思った読者も多くいました。
そんなシンデレラストーリーを他人事のように振舞えてしまう南に、誰もが嫉妬心を出してしまうのもよくわかりますよね。自分の意思とは関係なく、周りの期待を背負いながら、気がついたらインターハイ個人優勝という最終地点まで到達してしまった南にはあっぱれ!と感じた読者が多かったのも事実ではないでしょうか。

『タッチ』浅倉南のあざといポイント③達也のライバル・新田明男にも神対応

和也の死去から次第に存在が大きくなっていく達也のライバル・新田明男。須見工業高校の野球部に所属している新田は高校野球界の中でも1.2を争うくらいの4番打者の選手です。
1年生の時に大会では和也と対決し、3打席3三振という初めて挫折を味わい再び戦う時のために闘志を燃やしていました。和也の死去により遺志を受けついた達也に対してリベンジを果たそうとしています。

イケメンで冷静で温和な性格から女性たちに人気があり、男性に人気がある南とは2人揃って特集を組まれることが多いため、新田も南に好意を抱き始めていました。オートバイを乗りこなし、南に会うために南風によく訪れ、新田なりのアプローチをしています。
誰が見ても「南スキスキ」光線は出ているのは明らかなのですが、そんな時には南は目線をはずしたり、他の話に切り替えたりとはぐらかしていきました。南の煮え切らない態度で、さらに新田はことあるごとに南に会いに来ます。好意を持ってくれる異性に対して、はぐらかし、時にはオートバイの後ろに乗っちゃうこともある南は魔性の女なのでは!?

『タッチ』浅倉南のあざといポイント④南のセリフは名言だらけ!

和也にはマイルドなあざとさ!?

達也の弟・和也に対しても南のあざとさは留まることを知りません。和也は南が達也のことを好きなことを知り、達也も南のことを好きなのを知っているので、ストレートに南に感情をぶつけます
そんな場面でも南はつかずはなれずの態度で、「好き」とは言わなくても「嫌いにならないよ」など和也に対しても、思わせぶりな言動で、(無意識ながらも)自分に好意を持たせたままの状態にさせています。
また達也にも甲子園に行って欲しいのに、和也だけ甲子園を目指すことになったシーンでは「めざせカッちゃん、甲子園!」の色紙を書いて応援。明青学園でスターの和也も手玉に取るとはかなり策士ですよね……!

特に達也には厳しい名言

南の意中の人である達也に対しては、特に名言なのかわがままなのか区別つかない言葉を投げかけるシーンが多く登場してきました。達也の優柔不断でつかみどころのない性格を熟知しているためだと思われます。
和也の死去後は、唯一わがままを言える相手として「南を甲子園に連れて行って!」と何度も伝えていきました。最初は達也も反抗していましたが、何度も言われているうちにやる気を出し、甲子園へ行くことを目標に野球に打ち込んでいくようになります。
付き合っていない関係なのに、恋人のように願い事を言う南に反論することなく(最初は嫌がっていた素振りは見せたものの)達也は甲子園に連れて行くことを約束してしまいました。結婚しても南に主導権があることは確実な感じがしますよね……。

『タッチ』浅倉南のあざといポイント⑤声優・日高のり子さんの演技が最高すぎる!

浅倉南の声を担当しているのは、声優の日高のり子さんです。テレビのナレーションや、「犬夜叉」桔梗役、「らんま1/2」天道あかね役など少年サンデーの人気アニメに多く出演しています。昨今では近未来サスペンス「PSYCHO-PASS サイコパス」の「喋る銃」こと「ドミネーター」役などでも活躍されてます。
1985年にアニメ「タッチ」が放送されて以来、南の声を担当している日高さんですが、南の声は日高さん以外にありえない!と思っている男性ファンは多いはず。日高さんの声で言うから南の(無理難題な?)名言も際立ち、アニメが終了し何十年も経っているのに愛され続けている一つの要因になっているのではないでしょうか?

過去のインタビューでは、あまりにも浅倉南というキャラクターが大きすぎて戸惑った話をされていることがありました。日高のり子さんがラジオパーソナリティ番組を担当していた時に、リスナーから、南のイメージではないコメントをするとダメ出しが来たこともあるのだとか
リアルな世界の日高さんを困らせるくらい、アニメの世界の南が視聴者に強烈な印象を残しているからこそのエピソードだと思いますよね。

「タッチ」が終わっても南は終わらない

あだち充先生の最新の連載作品「MIX」は、「タッチ」から26年後の明青学園を描き、続編という位置づけになっている作品です。最新刊第11巻では、達也が甲子園で投げている姿をテレビ画面を通して主人公が見ているというエピソードが登場してきます。
その最新作のCMに、日高のり子さんが登場しました。喫茶店「南風」風の店内で、あだち充先生のサインの前で「MIX」を読んでいます。ファンは「ああああ〜〜」と悶絶するCMになってます!

南の声を出しながら、「MIX」の最新作の達也のシーンの感想を言うストーリーになって話題となりました。まったく当時と変わらない、南の声を出せるのも素晴らしいですよね。
日高のり子さんの後ろにいる2人の男性の内、1人は「タッチ」の生みの親・あだち充先生(!!?)どこを見ればいいのかわからなくなってしまった「タッチ」ファンも多かったのではないでしょうか。素敵な声優・日高のり子さんを運命的に浅倉南が選んでいたとしたら、かなり南はあざといと思われます!
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『タッチ』浅倉南のあざとさは男性たちを虜にしていた!

「タッチ」のヒロイン・浅倉南は、容姿端麗で野球部マネージャーで部員たちのアイドル……そしてピンチヒッターで出場した新体操では大型新人として注目を浴び、男性たちを虜にしていきいます。
最初から南は達也のことが好きで、達也には本当の自分の姿を見せ続けていました。その姿を見て和也や新田も自分のほうに南は向かないを感じていたのですが、南のかわいさと、思わせぶりな態度にますます好きを加速させていってしまいます……南、恐ろしい子……。
女性から見れば南のそんな態度は「あざとい」と感じる部分が多いのは事実です。ところが、「あざとさ」が「タッチ」をより魅力的な漫画にさせ、昭和を代表する作品にしたのではないでしょうか。
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