【美味しんぼ】山岡と雄山はどうして和解した?因縁の関係を徹底解説!

「美味しんぼ」の最大の魅力は何と言っても海原雄山と山岡の親子対決です。いがみ合っていた2人ですがどのように仲直りしたのでしょうか?詳しく紹介していきます。

山岡と雄山の関係とは?

原案・雁屋哲、花咲アキラの作画で贈る大人気グルメマンガ「美味しんぼ」は、壮大な親子料理対決を描いているといっても過言ではない作品になっています。何故かというと、主人公・山岡士郎とその実父、海原雄山の親子関係がこじれまくっているからです……。山岡士郎の父は偉大な芸術家であり美食倶楽部のオーナーでもある海原雄山。

しかし山岡が大学生になる頃、雄山の度重なる母親に対するきつい対応が嫌になり家を出て行きました。そして山岡が東西新聞社に勤めるようになってから再会するのですが、「究極のメニュー」作りを巡って料理対決へと発展していきます。

互いを認めないからこそ「こいつにだけは負けない!」という闘志をむき出して戦う感じが熱いのですが、この2人の関係は今後どうなるのだろう?と気になる展開にもなっています。

山岡の雄山に抱く憎しみ

山岡は海原雄山のことを心の底から憎んでいました。それは母親の存在が一番大きかったのです。母親は元々心臓に病を持っていたのであまり丈夫ではありませんでした。山岡の成長と共に床に伏せることも多くなってきたのです。

そんな母親のことを山岡はいつも心配していました。しかしそんな心配をしている山岡とは対照的に雄山は母親を床に伏せっていることなど関係なしに料理を作らせたり、お茶を入れさせたりとこき使っていました。それを見ていた山岡はどんどん雄山を嫌いになります。

そして作ったものが気に入らないと何度でも作り直しをさせることに対してついに怒りが爆発しました。姓を母方の山岡を名乗ってまで雄山とは決別したかったようです。その憎しみ単行本100巻を超えても継続しているので、いい加減に自分から折れたら?と思いたくもなりますが……。

雄山の山岡に対する感情

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雄山は山岡のことをどのように思っているのでしょうか?山岡は純粋な怒りと憎しみしか雄山にはありませんが、雄山の場合はちょっと違います。まず山岡が何に対して怒っているのかが分からないということが二人のすれ違いの原因。

山岡には母親を無理やりこき使って殺したと思われているのですが、雄山は「そんなことはない」と思っています。なぜなら雄山と妻の関係はそんなものではなかったからです。しかし雄山の言葉足らずという所もあったせいで山岡が誤解してしまうのもありますね……。

それでも山岡が自ら気づいて和解をしてくれることを望んでいます。だから嫌いでも突き放すことができない気持ちがあり、いつも山岡が窮地に立たされるとそっと助けてくれますし、そのことを恩にきせたりもしません。父親として!という気持ちがあるのが分かります。ツンデレ気質とも言えるかもしれませんが……

究極、至高のメニュー対決で見る2人の関係

山岡の勤務する東西新聞社が「究極のメニュー」の発表をしたのに対して、ライバル新聞社の帝都新聞社が「至高のメニュー」を発表しました。そこから山岡と雄山の親子料理対決が始まるのですが、総合評価だけで見るとやはり雄山の方が上なのが分かります。

雄山が困った顔というのを対決の中で見たことがありません。寧ろ何度も助け舟を出されているが山岡の方です。雄山の勝ちが決まっている対決でもあえて勝ちを譲ることもありました。山岡はこの対決を通して父親越えを果たしたいのが分かります。

そして雄山も「この俺を超えてみろ!」という姿勢があります。この対決を通して互いを高め合うような感じでもあります。

極亜テレビでの共闘

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親子関係をより強く感じさせたのが極亜テレビの社長金上との対決です。雄山に恥をかかされたことから金上は雄山を陥れる作戦を何度も練ってきました。そしてその怒りの矛先は山岡たちにも及びました。

結果、テレビで山岡と栗田は「究極のメニュー」を作るに相応しい舌を持っているのか味覚対決をすることに……。金上は不正を行い山岡サイドが不利になるようなことをどんどん仕掛けてきます。それに対して雄山は意義を申し立てたり、公正な判断が行われるように働きかけるのです。

本来なら山岡たちが陥れられても何の痛手もないはずの雄山なのですが、金上がらみではしっかりと山岡と共闘して最後まで戦う姿勢を見せていました。山岡、雄山が手を組んだ状態では金上が敵うはずもありませんが、ここまで2人を焚きつけてくれるキャラクターもいないのである意味盛り上がった部分です!

雄山の入院で思わず出てしまう山岡の本心

犬猿の仲である山岡と雄山の関係にも転機が……!なんと雄山が交通事故にあい入院することになり、これを聞いた栗田を始めとする雄山関係者はみんな病院に急行します。しかし山岡は頑なに拒んで行こうとしません。流石に周囲の人間も山岡に行ってほしいと何度も頼みます。

そうしているうちに雄山の様態も悪化してまずい状態に……そこで山岡は初めて姿を見せ「親父…」と一言口にします。これが初めて雄山のことを父親と認めて呼んだ瞬間でもあります。この山岡の声があったからこそ雄山もそこから回復し退院できるまでになりました

山岡は雄山が入院している間に美食倶楽部へと足を運び、雄山の代役をしっかりと努めていました。これらの行動からも何だかんだ言って山岡は雄山のことが心配だったのでしょう。

栗田が2人の仲を取り持つ

栗田と山岡が結婚することになってから雄山との関係は縮まっていきます。雄山は栗田のことを常に気にかけていました。だから栗田が仕事で困った時や妊娠中つわりがひどい時など助けてあげました。これも自分の妻の姿と栗田がダブってしまうところがあったからでしょう。

そんな雄山の優しさにも栗田は応えて山岡の分まで積極的に雄山に接していきます。そうすることで雄山も普段は口にしないようなことを話したり、悩んでいて困った時には素直に助けを求めたりしていました。

山岡のいないところで何度も雄山と心を通い合わせていた栗田だからこそ、山岡の子供っぽい心のしこりも取り除き、雄山の言葉足らずな部分を補ってくれたのだと思います。栗田がいなければきっと山岡は和解などできなかったでしょう。

雄山、孫の誕生で心が動く

雄山の心を動かしたものは孫の誕生にもあります。栗田との絆が深まる中で、子どもの存在も気にしていました。これは山岡に対しての気づかいもあったのだとは思いますが、自らが作った茶碗を孫にプレゼントしました。

本物に触れることで美的センスを養うことに繋がるという理由ですが、山岡にも幼いころに同じようにしていました。そんな孫たちも大きくなると、雄山のことを怖がることもなく「じいじ」といって飛び乗ったりして遊び相手として接していきます。

そんな孫たちを見ていると雄山の心も穏やかになり、ふと山岡との関係も考えたりしてみます。最初のぎらぎらした感じではなくまるで仏のような感じになっているので、読者も思わずふふっと笑ってしまいます。

和解へのきっかけとなる出来事

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雄山と山岡の和解へのきっかけとなった出来事は東日本大震災です。この出来事は美味しんぼを語る上で最も重要な話でもあります。美味しんぼのこの話はニュースでも取り上げられ話題になったことでも有名なのですが、山岡の母親の出身地が福島で作中でも核心部に迫る話です。

この場所で雄山と母親が出会ったということもあり雄山にとっても思い出の地でもあります。そんな雄山にとって原点である場所が被災地となってしまったからこそ心に迫るものがあります。

山岡にも自らの苦労や妻との出会いを語るからこそ山岡の心を開くきっかけを作りました。実に感動できるシーンでもあり、長きに渡るわだかまりが無くなる瞬間でもあります。

山岡が初めて知る亡き母の雄山の想い

雄山が福島を訪れることで亡き妻であり山岡の母親の出会いのことを素直に話します。そこで若かりし雄山が回想シーンで出てきますが、最初から今のような厳格な人間ではありませんでした。

山岡と同じように悩んだり、壁にぶつかることでやる気が出なくなったりしているので人間味がある所が見られて安心します。そしてとし子との出会いがあり、雄山が唐人に弟子入りするきっかけとなり、2人が結ばれることになるのですが、とし子がいたからこそ、今の海原雄山があるのです。

だかこそ自らの原点でもある福島がそのような状況になってしまったことを嘆いているのです。表情に一切出さないサイボーグのような雄山ですがとし子の思い出を口にすることで、温かみがあり妻思いの男だということが分かります。

山岡と雄山、お互いの過ちを認めてついに和解!

福島で雄山が素直にとし子との想いを口にしたことで山岡の雄山に対する見方ががらりと変わりました。更に山岡が家を出る際に雄山の作品を壊していったのすが、雄山が大事にしまっておいたとし子との思い出の皿だけは無事でした。

それを山岡にあげることで、山岡の心が一気に溶けていくことになります。山岡は自分が歩み寄らなければ和解が難しいことはずっと知っていました。それでもどこか照れくさかったり、虚勢を張ってしまうことでそれができませんでした。

しかし雄山が妻とし子との想いを包み隠さず口にすることで自らの間違いをはっきりと認めたのです。そして自分も大切に取っておいた雄山、とし子、自分の集合写真を最後に雄山にプレゼントします。そして「親父」ではなく、「父さん……」と初めて呼びました。

和解後の話は?

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和解後のストーリーは残念ながら出ていませんが、何となく想像はできます。まずは福島復興に向けた手伝いを山岡、雄山は行っていくのだと思います。今まで「究極のメニュー」と「至高のメニュー」で対決していましたが、対決というよりも食文化に対する警鐘をしていくことが大事になってきます。

だから福島から学んだことを他県にも広めたり、食の危機を解決していく方法を親子で模索していくのでしょう。そこにはもちろん栗田もいて、孫も参加したり、美食倶楽部のメンバーや知人が参加していくはずです。

海原家にも山岡は足を運んで一家団欒を行うと思うので、雄山の幸せな姿が見られるはずです。

山岡と雄山はずっと互いを認め合っていた

山岡はずっと雄山のことを敵視していましたが、心の底から憎んでいる訳ではありませんでした。それは雄山も同じで口ではぼろくそに言っているものの山岡がピンチになればそっと助けてあげるのです。山岡と雄山では山岡の方がどこか子供じみた理由で雄山を許せないだけでした。

もう少しで和解できる状況なのに……という感じでいるのですが、やはり妻であるとし子がそこに絡むことで一気に和解へと繋がるのです。とし子は山岡にとっても雄山にとっても無くてはならない存在です。

だから福島で雄山がとし子の思い出を語ることができたからこそ、一気に和解へと通じたのです。美味しんぼは、この2人が和解できて本当に良かったと思わせる作品です。

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